偉大なる、しゅららぼん (評価:★★) | そんなことより恋をしろ

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※※※ 注意 ※※※

 「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
 これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

「『シネマ報告書2014』の掲載にあたって」



見どころが分からない

★★

偉大なる、しゅららぼん




(2014年/日本/114分)

【 監督 】
水落豊

【 原作 】
万城目学


【 出演 】
濱田岳
岡田将生
深田恭子
渡辺大
貫地谷しほり
佐野史郎
髙田延彦
田口浩正
大野いと
柏木ひなた(私立恵比寿中学)
小柳友
森若香織(GO-BANG'S)
津川雅彦
笹野高史
村上弘明
浜村淳




【あらすじ】

 滋賀県は琵琶湖畔の街、石走に構える城に住む日出家は、1300年来代々琵琶湖から不思議な力を授かる一族。それに対する棗家もやはり不思議な力を持つ家系として、1300年にわたり日出家とライバル関係にある一族だった。
 高校進学とともに、その能力を修行するために日出家へやってきた涼介は、最強の力の持ち主といわれる本家の跡取り息子・淡十郎になぜか家来扱いされ、同じクラスの跡取り・広海との小競り合いに巻き込まれ辟易していた。
 そんな時、高校の校長である速水が突然日出家に街を出るよう告げ、当主を昏睡状態にする。
 引き籠りの淡十郎の姉・清子とともに速水に立ち向かうが、意外な人物が裏に潜んでいた―


【コメント】

 本作の原作者である万城目学の著作については未だ読んだことがありません。もちろん本作の原作も未読です。
 しかしながら、『プリンセス トヨトミ』や『鴨川ホルモー』等の作品を観ても分かるように、和製奇想天外ファンタジーといいましょうか、日本の伝奇や伝統をテーマにしたいわゆる“万城目ワールド”という独特の世界観がそこにはあって、好きな人なら引き寄せられることは間違いないです。
 でもぶっちゃけ、『プリンセス トヨトミ』も『鴨川ホルモー』も、作品的にはビミョーでしたけどね。それでも彼の世界観がちょっとクセになるというか、また体験したいという気持ちもあって観に行った次第です。

偉大なる、しゅららぼん


偉大なる、しゅららぼん


偉大なる、しゅららぼん


 うん、やっぱり大したことなかった。
 期待どおりの世界観は堪能しました、確かに。『鴨川ホルモー』なんかもそうでしたが、日本の伝奇をベースにした、ある種壮大なファンタジーがベースにありながらも、あくまで登場人物の年齢に合わせた青春ラブコメという展開は脱力感が溢れていて楽しいし、それでもクライマックスはその世界観を大爆発させる。このギャップが、おそらくは万城目ワールドの真骨頂なんだろうなと。
 濱田岳や岡田将生、深田恭子、貫地谷しほり、笹野高史、村上弘明なんかのキャラ立ちもさすが。深キョンは三十路過ぎながら相変わらず可愛らしいし、ツンデレぶりもさまになってる。個人的にビックリしたのが、僕の世代には懐かしいGO-BANG'S(ゴーバンズと読む)の森若香織の姿を久々に見れたこと。というか、まだ活動してたのね。

 とはいいながらも、なんかいろいろと詰め込み過ぎた感があって、見どころがよく分からない。
 オープニングで盛大に説明した日出家VS棗家の争いが、中盤あたりで早々と回収されて、いきなりまったく関係ない速水家が話を引っ掻き回し、そうかと思えばクライマックス、もはや琵琶湖とは何のゆかりもない人物とのバトルになったりと、結果的にどこに見どころを抑えたのか分からない作りになってしまっていたと思います。ここは日出家VS棗家に終始しておいたほうが分かりやすかったんじゃないかな~まあ、もともとの原作がそうなのかも知れませんけど。

偉大なる、しゅららぼん


偉大なる、しゅららぼん


 まあでも、なんだかんだ言ってもこの世界観は嫌いじゃないですし、散らばり過ぎない程度にストーリーを構築すればもっと面白くなったと思います。
 ちなみに、タイトルの“しゅららぼん”の本当の意味は、本作のエンドロール後に解明されているのでお見逃しなく。


【2014年度 Myランキング】(3/8時点)

 本作は、本年度のワースト3中第1位(暫定)にランクイン。
 今年のワースト1候補も来たな。


(ベスト)… ★★★☆以上が基準

  1位:ダラス・バイヤーズクラブ ★★★★☆
  2位:新しき世界 ★★★★
  3位:永遠の0 ★★★★
  4位:ヌイグルマーZ ★★★★
  5位:トリック劇場版 ラストステージ ★★★★
  6位:ジャッジ! ★★★☆
  7位:
  8位:
  9位:
 10位:
  次点:
          


(ワースト)… ★★☆以下が基準

  1位:偉大なる、しゅららぼん ★★
  2位:バイロケーション[表] ★★☆
  3位:


<その他ランク外一覧>
大脱出マイティ・ソー ダーク・ワールドオンリー・ゴッドスノーピアサーラッシュ/プライドと友情土竜(モグラ)の唄 潜入捜査官 REIJIキック・アス ジャスティス・フォーエバーマチェーテ・キルズ






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