ラッシュ／プライドと友情　（評価：★★★）

※※※　注意　※※※
　「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
　これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

「『シネマ報告書2014』の掲載にあたって」

F1の如き疾走感のある映画

★★★

（2013年／アメリカ・ドイツ・イギリス／123分／Rush）

【　製作・監督　】
ロン・ハワード

【　出演　】
クリス・ヘムズワース
ダニエル・ブリュール
オリヴィア・ワイルド
アレクサンドラ・マリア・ララ
ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ

【あらすじ】

　オーストリアの資産家に生まれながらも、沈着冷静でマシンにも精通するフェラーリのF1ドライバー、ニキ・ラウダと、自由奔放に生きるマクラーレンの天才F1ドライバー、ジェームズ・ハント。
　正反対の性格である二人は互いに衝突しながら、1976年のF1グランプリで対決、トップを独走していたニキは壮絶な事故を起こし大怪我を負うも、短期間でレースに復帰。
　いつしか良きライバルとして意識し合っていた二人は、シリーズ最終決戦の日本・富士スピードウェイで対決する―

【コメント】

　残念ながら僕はF1なるものに全く興味がありませんが、僕が19歳20歳の頃、通っていた学校ではF1グランプリの話題で持ちきりだった記憶があります。なんたってTVのゴールデンで放送されていましたからね。古舘伊知郎が確か実況やってた記憶があります。なにぶん興味ナッシングだったもんでうろ覚えです。
　そんなもんで、やたら評価が高く話題の作品とはいえ、本作を観に行くのに躊躇していたのは言うまでもありません。ですがそこは映画、好き嫌いはナシでいこうじゃないかと、意を決して鑑賞した次第です。ロン・ハワード監督ならやってくれるかも、という期待も込めて。

　まず、本編を通して観て感じたのは、とにかくテンポが良い！
　F1レースシーンのスピード感もさることながら、スパン！スパン！スパン！とぶつ切りのように場面を切り替え、やたらダラダラとした会話もなく、言いたいこと言ったらはい次！みたいな感じ。それでいて目まぐるしく展開するわけでもなくしっかりとした二人のドラマを表現している。ラウダとハントがF1ドライバーとなるまでの経緯や二人の確執、ドライバーとしての資質、そして徐々に生まれる良きライバルとしての友情が手に取るようにわかる。まさにF1の如き疾走感がある映画ですよおとこ。
　理詰めで攻めるラウダと本能で攻めるハント、まさによくある典型的なキャラ設定（実話なので設定云々の問題ではないですが）ではありますが、そんな正反対の性格を持つ男同士の戦いがとにかく熱いです。F1好きならば絶対に楽しめることウケ合いの作品だと思いますよ。

　そんなわけで、僕的にはあんまり興味のないレース映画だったので普通の評価となってしまいましたが、それ系の好きな人には感激しきりの作品だと思います。興味ない人でも男の友情を熱く感じてください！

【2014年度 Myランキング】（2/11時点）

　本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランク外。
　低迷期がやって来たか？

（ベスト）…　★★★☆以上が基準

　　１位：永遠の０　★★★★
　　２位：ヌイグルマーＺ　★★★★
　　３位：トリック劇場版ラストステージ　★★★★
　　４位：ジャッジ！　★★★☆
　　５位：
　　６位：
　　７位：
　　８位：
　　９位：
　１０位：
　　次点：
　　　　　　　　　　

（ワースト）…　★★☆以下が基準

　　１位：バイロケーション［表］　★★☆
　　２位：
　　３位：

＜その他ランク外一覧＞
大脱出マイティ・ソーダーク・ワールドオンリー・ゴッドスノーピアサーラッシュ／プライドと友情