土竜(モグラ)の唄潜入捜査官 REIJI　（評価：★★★）

※※※　注意　※※※
　「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
　これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

「『シネマ報告書2014』の掲載にあたって」

生田斗真は一皮むけた

★★★

（2014年／日本／130分）

【　監督　】
三池崇史

【　脚本　】
宮藤官九郎

【　原作　】
高橋のぼる

【　出演　】
生田斗真
仲里依紗
堤真一
山田孝之
岡村隆史
上地雄輔
斉木しげる
渡辺哲
伊吹吾朗
吹越満
遠藤憲一
的場浩司
岩城滉

【あらすじ】

　人一倍正義感が強いものの、すべてが空回りの交番勤務の巡査・菊川玲二は、署長に突然クビを言い渡される。しかし、実は犯罪組織に潜り込む潜入捜査官“モグラ”となれという命令だった。
　ターゲットは関東一の広域暴力団・数寄矢会組長の轟周宝。数寄矢会は、影で合成麻薬MDMAを売りシノギにしていた。玲二は、ひょんなことから数寄矢会傘下・阿湖義組の若頭である通称“クレイジーパピヨン”こと日浦匡也に気に入られ、とんとん拍子に組の盃を交わすことに。
　しかし、そこに関東進出を狙う関西の暴力団・蜂乃巣会と抗争が勃発、玲二は窮地に陥る―

【コメント】

　原作未読ながら、三池崇史御大のアクションコメディとあって楽しみにしていた本作。関東は再びの大雪の跡、そして当日はとある試験を受ける日だったため、映画に行く気力もうせそうな日だったのだが、そこは気合を入れて映画鑑賞してきた次第です。朝早くて眠かったんで、とっととウチ帰って一眠りしたかったんですけどね、やっぱり本作は見逃せないなと。

　そんなわけで本作、もしかしたら睡魔と闘う羽目になるかも？と思っていましたが、それは杞憂に終わりました。三池流ドタバタアクションコメディ、十分に楽しませていただきました。
　相変わらず三池監督の笑いはビミョーにズレるなーと思うし、いろんなものを詰め込み過ぎて駆け足になっちゃっているし、なにより場面場面の編集が雑すぎる気がします。しかしながら、なんだかんだ文句言ってもヤクザアクションは三池監督の大得意とするところで、登場人物たちの男気溢れる姿は確かな見応えがあります。
　クレイジーパピヨンの堤真一や眉ナシ金髪の山田孝之をはじめ、チビハゲ猫沢の岡村隆史、全身豹柄刺青の上地雄輔など、登場するキャラたちも個性満点で目立っており全然見飽きない。まあこれはむしろ、原作のキャラ設定を褒めるべきでしょう。
　仲里依紗もかわいいな～と思いつつ、角度によってはちょっとデブってね？って感じもありましたが、セクシーショットも多数ありますので、目の保養にはなるかと。
　そして、なによりも主人公・菊川玲二役である生田斗真の熱演が素晴らしい！まかりなりにも彼は天下のジャニーズ所属ですよ。ジャニタレと揶揄されるタレントが、フル●ンギリギリの姿をさらしたり、仲里依紗と間抜けなベッドシーンやっちゃったりと、ここまでヨゴレ役を演じきった彼は賞賛に値します。彼はジャニーズでもいち早く一皮むけたと思いますよ。キムタクは見習うべきですね、いやマジで。

　というわけで、ツッコみたい部分はたくさんあるものの、早起きの眠気は吹っ飛ぶくらい楽しませてもらいました。三池監督はやっぱり男気溢れるアクションがよく似合います。これヒットしたら、もしかしたら続編あるかもですね。楽しみです。

【2014年度 Myランキング】（2/16時点）

　本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランク外。
　ランキング止まったな。

（ベスト）…　★★★☆以上が基準

　　１位：永遠の０　★★★★
　　２位：ヌイグルマーＺ　★★★★
　　３位：トリック劇場版ラストステージ　★★★★
　　４位：ジャッジ！　★★★☆
　　５位：
　　６位：
　　７位：
　　８位：
　　９位：
　１０位：
　　次点：
　　　　　　　　　　

（ワースト）…　★★☆以下が基準

　　１位：バイロケーション［表］　★★☆
　　２位：
　　３位：

＜その他ランク外一覧＞
大脱出マイティ・ソーダーク・ワールドオンリー・ゴッドスノーピアサーラッシュ／プライドと友情土竜(モグラ)の唄潜入捜査官 REIJI