「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。
見どころは 綾瀬はるかの 揺れる乳
★★☆
(★…1点 ☆…0.5点,★5つで満点)
(2011年/日本/119分)
【 監督 】
鈴木雅之
【 原作 】
万城目学
【 出演 】
堤真一
綾瀬はるか
岡田将生
中井貴一
沢木ルカ
森永悠希
笹野高史
和久井映見
【あらすじ】
国家予算が正しく使われているかを調査する機関・会計監査院。
調査官の松平・鳥居・ゲンズブールの3人は、実地調査のため大阪へ入る。
3人は現地財団法人「OJO」を調査、特段の問題なく終わるが、
携帯を忘れた松平がOJOの事務所に戻ると、そこはもぬけの殻。
不審に思った松平が再度OJOに調査を進めると、
そこにお好み焼き屋の主人・真田が現れ、松平にこう告げる。
「私は大阪国総理大臣、真田幸一です」―
【コメント】
“大阪国”・・・なんて2ch的で奇想天外な発想なんだ!
こりゃ面白そうだぜ!と、大雨の中勇んで劇場鑑賞に行った本作。
そんな本作の鑑賞後の感想を一句。
見どころは
綾瀬はるかの
揺れる乳
狙ってるよな、あれ。絶対。
わざとタイト目な服着て走って揺らしてんだぜ、絶対。
男の目線を見事に釘付けにさせやがって、はるかめ。
さて、笑えないドスケベ中年男の妄想はさておいたとしても、
本作を観て結局何が言いたいかっつーと、
綾瀬はるかの乳くらいしか褒めるところがなかったということだ。
前半は本当に面白かったんだけどな~
謎の放り込み具合や戦国時代と現代とどうリンクしていくのか?
という展開にとにかくワクワクする。
そんな目が離せないような前半が続く中、
さんざんぱら予告編でも出てきた「私が大阪国総理大臣です」のくだりが
結局のところ、ネタバレになってしまってるような気がしてならん。
だって、後半これ以上の展開が無いから。
前半で謎をとっとと解決しちゃって、じゃあ後半はっつーと、
父と子の絆というなんともおセンチな部分に走ってしまい
それが後半ずーっと続くもんだからクドイ。本当にクドイ。
松平のラストの長ゼリフなんか蛇足以外の何者でもない。
で観終わると「大阪国カンケーねーじゃん」とか
「会計監査と何の関係あんの?」とか
「何の解決策も講じずに大阪を停止させた総理は早とちり過ぎる」とか
「大阪全停止したとき女子供はどこいったんだよ」とか
「“ミラクル鳥居”のどこがミラクルだったんだ?」とか
「性同一性障害が何か意味でもあったのか?」とか、
とにかく悪い意味でのツッコミどころがボロボロと出てくる。
奇想天外な大阪国の逆襲を最後まで引っ張ったほうが
よっぽど面白い映画になってただろうに。
結局のところ、映画のつくり方が悪かったのか、
はたまた、そもそもの原作自体がそんなモンだったのかは知らんが、
無理やり感動させようとする昨今の日本映画の悪いクセが
本作にも表れてしまったようだな。
最後に、ミラクル鳥居の“ミラクル”とは一体なんだったのか?
それは冒頭でも話した通り、“揺れる乳”以外考えられない。
と中年の俺は結論付けるほかあるまい。
【2011年度 Myランキング】(5/29時点)
本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。
(ベスト)… ★★★以上が基準
1位:冷たい熱帯魚
2位:SOMEWHERE
3位:塔の上のラプンツェル
4位:漫才ギャング
5位:イップ・マン 葉問
6位:イップ・マン 序章
7位:アンチクライスト
8位:アンノウン
9位:ブラック・スワン
10位:エンジェル・ウォーズ
次点:GANTZ
孫文の義士団
八日目の蝉
(ワースト)… ★★☆以下が基準
1位:ウォール・ストリート
2位:グリーン・ホーネット
3位:男たちの挽歌 A BETTER TOMORROW
<その他ランク外一覧>
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