「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。
結局のところ“現実世界で何が行われているか”がカギ
★★★
（★…1点 ☆…0.5点，★5つで満点）
（2011年／アメリカ／110分／Sucker Punch）
【 脚本・監督・製作 】
ザック・スナイダー
【 出演 】
エミリー・ブラウニング
アビー・コーニッシュ
ジェナ・マーロン
ヴァネッサ・ハジェンス
ジェイミー・チャン
カーラ・グギーノ
スコット・グレン
【あらすじ】
愛する母を亡くしたベイビードール。
その母親が残した財産を狙い、ベイビードールとその妹に魔の手を伸ばした継父に
ベイビードールは銃口を向けるが、あろうことか妹が銃弾の犠牲になる。
継父の企みで精神病院へ監禁され、ロボトミー手術を受けることになってしまう
ベイビードールは絶望の中で空想の世界に身を委ねる―
【コメント】
予告編を観て「こりゃ面白そーだぜ！」と期待していた一本。
『300』や『ウォッチメン』の独特の世界観を持ったザック・スナイダー監督だけに
予告編の一見ハチャメチャな感じをどう統一しているのかが楽しみだった。
正直、観終わって「ん！？えーっと・・・」と戸惑った。
日本のアニメにかなり影響されたとあって、映像もそれを可能な限り具現化してるし、
ロリポップなギャルが日本刀片手に飛んだり跳ねたりと、
CGとはいえよくもまあ実写で再現したもんだぜ。
やっぱすげーよハリウッドは。というかザックか。
ベイビードール役のエミリー・ブラウニングもエロ可愛くてもう。
カワイイって正義だね、やっぱ。
とまあ、映像やキャラクターについては言うことはないんだが、
結局のところ戸惑ってしまったのは言わずもがなストーリー。
精神病院から売春宿の空想世界に展開されて、
ベイビードールの踊りとともにさらに戦闘の空想世界。
2階層の空想世界。
ん？どっかで似た設定の映画があったよーな・・・
『インセプション』だな、『インセプション』。
『インセプション』の妄想世界バージョンというわけか。
しかしながら、複雑な設定でありながら比較的分かり易かった『インセプション』に対し、
たった2階層の妄想である本作は、理解するのに少々時間がかかってしまった。
結局のところ、空想世界に置き換わっている現実で
一体何が行われているのか、ということを考える必要があったということだ。
映像に身を委ねてベイビードールをイヤラシ目線で鑑賞していた俺は、
すっかり置いてけぼりをくらってしまったらしい。
それにしても・・・本作はなぜ日本語吹替版ばっかり？
字幕版が大変そうな代物でもなかろーて。
遠出がめんどかったしどっちでもよかったんで吹替版観ちゃったけど。
【2011年度 Myランキング】（4/16時点）
本作は、本年度のベスト10中8位（暫定）にランクイン。
（ベスト）… ★★★以上が基準
１位：冷たい熱帯魚
２位：SOMEWHERE
３位：塔の上のラプンツェル
４位：漫才ギャング
５位：イップ・マン 葉問
６位：イップ・マン 序章
７位：アンチクライスト
８位：エンジェル・ウォーズ
９位：ＧＡＮＴＺ
１０位：あしたのジョー
次点：トゥルー・グリット
ソーシャル・ネットワーク
アンストッパブル
（ワースト）… ★★☆以下が基準
１位：ウォール・ストリート
２位：グリーン・ホーネット
３位：男たちの挽歌 A BETTER TOMORROW
＜その他ランク外一覧＞
パラノーマル・アクティビティ２ヒア アフターナルニア国物語第３章：アスラン王と魔法の島英国王のスピーチ