「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。
観客のブーイングもうなずける前作の劣化コピー
★★☆
（★…1点 ☆…0.5点，★5つで満点）
（2010年／アメリカ／91分／Paranormal Activity 2）
【製作】
オーレン・ペリ
ジェイソン・ブラム
【 監督 】
トッド・ウィリアムズ
【出演】
ケイティー・フェザーストン
スプレイグ・グレイデン
ブライアン・ボーランド
モリー・イフラム
ミカ・スロート
【あらすじ】
閑静な住宅街に住む夫婦と1歳の子供。
家内の異変に気が付いた夫婦は、家の数か所に監視カメラを設置する。
空き巣と思っていた異変は、やがて想像だにしない超常現象へと発展していく―
【コメント】
この手のホラー映画を観に来る観客の厨房率とDQN率の高さは異常。
俺が厨房の頃もそうだったが、肝試し感覚で観に来ているのだろう。
なぜかマツコ・デラックス出演のCMでも、あれだけ怖いアピールしていれば興味も湧くわな。
そして、観終わった後決まって言う台詞が「全然怖くねーじゃん！」だ。
はいはいスゲースゲーよかったね
しかしながら、前作『パラノーマル・アクティビティ』がなかなかの面白さだったのに対し、
本作は確かに「全然怖くねーじゃん！」とも言いたくなる出来だ。
ちょっと楽しみだったのに非常に残念。
前作の個人用ビデオカメラから、セコムばりの監視カメラに変更、
家の数か所を繰り返し映し出す手法はなかなかのアイデアだとは思ったが、
いかんせん最後まで全然盛り上がらない。
前作はストーリーが進むにつれてどんどん盛り上がっていくのに対し、
本作はポイント的にポルターガイスト現象を観せているだけで
ストーリーに抑揚が全く感じられない。
盛り上がりがないまま何の解決もなくプッツリと映画が終わる。
本気で「え？これで終わり？」と唖然とする。
前作のシチュエーションを拝借しただけの前作の劣化コピーと言わざるを得ない。
個人的にあまり評価はしなかったのだが、
日本版の『パラノーマル・アクティビティ 第2章 TOKYO NIGHT』のほうがまだ良い出来。
とかく嫌われがちな“モキュメンタリー”というジャンルを必死に擁護してる俺でも
これは「つまらない」と言わざるを得ない。
『ブレア・ウィッチ2』を観たときくらいのガッカリ感だ。
やはりこのシチュエーションで続編はムリがあったか？
にもかかわらず、今秋にまさかのパート3が公開決定らしい。
（エンドロール後に宣伝があった）
本編に呆れた観客たちは、このまさかのパート3にざわめきたっていた。
これは間違いなく“ブーイング”というものなのだろう。
何百回を劇場に足を運んでいるが、場内でブーイングを聞いたのは初めてのことだ。
DQN客の一人は思わず「バカヤロー！」と叫んでいたが
これほど気持ちが分かったことはない。
パート3が、本作のようなブーイングの出ない作品であることを切に願う。
【その他】
大ヒット低予算ホラー『パラノーマル・アクティビティ』3作目の全米公開日が2011年10月21日に決定！
http://www.cinematoday.jp/page/N0028462
パラノーマル・アクティビティの日本版第3章が水面下で動く!?
http://news.walkerplus.com/2010/1122/20/
【2011年度 Myランキング】（2/11時点）
本作は、本年度のワースト3中3位（暫定）にランクイン。
（ベスト）… ★★★以上が基準
１位：冷たい熱帯魚
２位：イップ・マン 葉問
３位：ＧＡＮＴＺ
４位：ソーシャル・ネットワーク
５位：アンストッパブル
６位：
７位：
８位：
９位：
１０位：
次点：
（ワースト）… ★★☆以下が基準
１位：ウォール・ストリート
２位：グリーン・ホーネット
３位：パラノーマル・アクティビティ２