塔の上のラプンツェル (評価:★★★★) | そんなことより恋をしろ

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※※※ 注意 ※※※

「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。



ディズニーが本気を出した渾身の一作

★★★★
(★…1点 ☆…0.5点,★5つで満点)

そんなことより恋をしろ-塔の上のラプンツェル


(2010年/アメリカ/101分/Rapunzel)

【 監督 】
ネイサン・グレノ
バイロン・ハワード

【声の出演】
マンディ・ムーア(中川翔子)
ザッカリー・レヴィ(畠中洋)
ドナ・マーフィ(剣幸)





【あらすじ】

長い髪の毛に不思議な力を持つラプンツェル。
母ゴーテルの言いつけに従い、塔の中で暮らしてきたラプンツェルだが、
彼女の秘かな希望は、毎年誕生日の夜の空に広がる“灯り”を近くで見ることだった。
18歳の誕生日を控えたある日、塔の中に大泥棒のフリン・ライダーが迷い込む。
母の目を盗みフリンとともに灯りを見るため外に出るラプンツェルだったが、
ラプンツェルとフリンの間に秘かな愛が芽生え始める。
そして、ラプンツェルが実は国の王女であり、
母であるゴーテルが、髪の毛の力を独り占めしようと連れ去った誘拐犯であることに気付く―


【コメント】

ディズニーと言えば、ミッキーマウスやくまのプーさん、
『白雪姫』や『ファンタジア』『美女と野獣』『アラジン』などなど、
全世界の誰もが知っているアニメーションスタジオだが、
その輝きは今は昔、ピクサーやワーナー、果てはジブリなどのジャパニメーションなど
数々のアニメが参入していき、2000年以降はパッとしないアニメが続いていた。
もっとも、実写版で『パイレーツ・オブ・カリビアン』や『ナルニア国物語』
『魔法にかけられて』等でそれなりの実績は上げてはいるものの
やっぱりディズニーならアニメが観たいところだ。

そんな中、本作『塔の上のラプンツェル』は
まさにディズニーが本気を出した渾身の一作と言えると思う。
「今まで本気じゃなかったのかよ!」というツッコミはナシだ。
そう思えるくらいの“気合”が映像から感じられたわけよ。
王道のストーリーでありながら、俺みたいないい歳こいたオッサンが観ても
ワクワクする展開で、まったく隙がない。
登場人物は少ないながらも、キャラが確立されており
とても愛着が湧いて感情移入しやすい。
ディズニー得意のミュージカル展開も楽しいし
心震わす感動のクライマックスも秀逸。
(個人的にはフリンはそのまま死んでもよかったと思うが)
“灯り”が画面いっぱいに広がるシーンは圧巻の一言。
見惚れる。

やってくれたぜディズニー。
やっと自信を持って人に勧められる映画を観せてくれたんだからな。
字幕だろうが吹き替えだろうが2Dだろうが3Dだろうが、
どれをチョイスしても間違いはないと思われ。

中川“バッカルコーン”翔子の吹き替えも悪くないし、
「ミュージカルを吹き替えかよ!」と最初は思ったものの
それもさほど気にすることはない。
とにかく、胸を張って薦めることができる映画なんです、ほんと。
ディズニー会心の一撃をぜひ劇場で観てもらいたい。


【2011年度 Myランキング】(3/13時点)

本作は、本年度のベスト10中2位(暫定)にランクイン。


(ベスト)… ★★★以上が基準

  1位:冷たい熱帯魚
  2位:塔の上のラプンツェル
  3位:イップ・マン 葉問
  4位:イップ・マン 序章
  5位:アンチクライスト
  6位:GANTZ
  7位:あしたのジョー
  8位:ソーシャル・ネットワーク
  9位:アンストッパブル
 10位:英国王のスピーチ
  次点:


(ワースト)… ★★☆以下が基準

  1位:ウォール・ストリート
  2位:グリーン・ホーネット
  3位:男たちの挽歌 A BETTER TOMORROW

<その他ランク外一覧>
パラノーマル・アクティビティ2ヒア アフターナルニア国物語第3章:アスラン王と魔法の島