トゥルー・グリット (評価:★★★) | そんなことより恋をしろ

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※※※ 注意 ※※※

「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。



やっぱり西部劇は苦手、それでもラストは胸が熱くなる

★★★
(★…1点 ☆…0.5点,★5つで満点)

そんなことより恋をしろ-トゥルー・グリット


(2010年/アメリカ/110分/True Grit)

【 製作総指揮 】
スティーブン・スピルバーグ
ロバート・グラフ
デヴィッド・エリソン
ポール・シュウェイク
ミーガン・エリソン

【 製作・脚色・監督 】
ジョエル・コーエン
イーサン・コーエン

【 原作 】
チャールズ・ボーティス

【 出演 】
ジェフ・ブリッジス
マット・デイモン
ヘイリー・スタインフェルド
ジョシュ・ブローリン
バリー・ペッパー





【あらすじ】

1878年のアーカンソー州フォートスミス。
犯罪者たちが身を隠すその街に、父親を殺された14歳の少女マティが降り立つ。
目的は父親を殺した犯人チェイニーを探し出し復讐すること。
マティは仇討のため、“トゥルー・グリット”(真の勇気)と呼ばれる
アル中の保安官ルースターを雇い、同じくチェイニーを追うテキサスレンジャーの
ラビーフとともに追跡の旅に出る。
最初は子供扱いされまともに取り合ってくれないマティだったが、
過酷な旅の中で不思議な絆が生まれるのだった―


【コメント】

俺は映画なら何でも観る。
ハリウッドエンタテイメントからカンヌ映画のような芸術作品、
中国、韓国、イギリス、ドイツ、イタリア、フランス、
アクションからアニメ、時代劇、ミュージカル、ドキュメンタリーに至るまで
とにかく自分にとっての面白い映画を追及するため
雑食系のごとく映画を観ている。

しかしながら、どうしても好きになれないジャンルというのは少なからずある。
そのひとつが“西部劇”というジャンルだ。
ジョン・ウェインのような正統派西部劇やイタリア製のマカロニ・ウェスタンなど、
映画生活30年近くでもそれなりの本数を観てはきたが、
やっぱりどうも苦手。だって全然燃えないんだもん。
そりゃ確かに面白かったものはあるよ。
大名作『シェーン』や『真昼の決闘』、『ヤングガン』なんかもそう。
だが、振り返ってみても名作と呼ばれるものは観てはいるが
どうにも俺の琴線に触れるものがない。
苦手なジャンルと言わざるを得ない、残念ながら。

本作はどうだったろう?
かのジョン・ウェインも演じた『勇気ある追跡』の物語。
自堕落だが腕は確かな保安官、若きレンジャーと勝気な少女の交流。
ストーリー的には王道で、マカロニウェスタンのような過激な内容ではない。
もっとも、『ファーゴ』や『ノーカントリー』で知られるコーエン兄弟マジックなのか、
ほのぼのとした空気はなく、得体の知れない冷たさは多少感じて取れる。
王道でありながら、これまで観た西部劇とはまた違う味わいだ。
その雰囲気を味わっただけでも、とりあえずは良しとしたが、
やっぱり燃えないな~西部劇は。
ガンアクション一つとってもどうもね、あっさりしすぎてて

と、改めて「俺は西部劇苦手」って認識を再確認しただけではあったが、
ラストシーンはそんなこと抜きにして胸が熱くなったな。
蛇にかまれ瀕死の少女を医者のもとに届けようと必死に走るルースター、
大きくなった少女が、サーカス団で働くルースターに会いに行ったのだが・・・のラスト。
素敵やん。
思えば『シェーン』なんかも、ガンアクションよりも
名場面中の名場面であるラストシーンが印象的だったな。

というわけで、西部劇はやっぱり苦手。
でも、これからも面白い西部劇を探し当てるべく見続ける所存。
以上。


【2011年度 Myランキング】(3/20時点)

本作は、本年度のベスト10中8位(暫定)にランクイン。


(ベスト)… ★★★以上が基準

  1位:冷たい熱帯魚
  2位:塔の上のラプンツェル
  3位:イップ・マン 葉問
  4位:イップ・マン 序章
  5位:アンチクライスト
  6位:GANTZ
  7位:あしたのジョー
  8位:トゥルー・グリット
  9位:ソーシャル・ネットワーク
 10位:アンストッパブル
  次点:英国王のスピーチ


(ワースト)… ★★☆以下が基準

  1位:ウォール・ストリート
  2位:グリーン・ホーネット
  3位:男たちの挽歌 A BETTER TOMORROW

<その他ランク外一覧>
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