孫文の義士団 (評価:★★★) | そんなことより恋をしろ

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※※※ 注意 ※※※

「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。



ドラマは過剰演出気味だが、クライマックスはスリリング

★★★
(★…1点 ☆…0.5点,★5つで満点)

そんなことより恋をしろ-孫文の義士団


(2009年/中国・香港/139分/Bodyguards and Assasins)

【 監督 】
テディ・チャン

【 出演 】
ドンー・イェン
レオン・ライ
ニコラス・ツェー
ファン・ビンビン
ワン・シュエチー
レオン・カーフェイ
フー・ジュン
クリス・リー
エリック・ツァン




【あらすじ】

1906年、イギリスの統治下にあった香港。
そこには、打倒清朝を掲げた革命家たちが集まる場所でもあった。
革命家である孫文が東京から香港へ向かっていると知った西太后は
孫文暗殺のため500人の刺客を香港に送る。
その暗殺を阻止すべく、商人のユータンは義士団を組織する。
そして、ついに孫文が香港の地を踏む時が来た-


【コメント】

ここんとこカンフー映画の公開が多いな~うれし~な~
というわけで、楽しみだった映画がまたひとつ。
オールスターによる歴史カンフーアクション映画『孫文の義士団』だ。
日本公開はちょっと遅れたものの、香港では作品賞にまで輝いた本作。
こりゃ期待しないわけがねぇって。

鑑賞した感想は、というと。
あまり過度にカンフーアクションを期待してはいかんな。
いや、もちろんクライマックスはとてもスリリングな展開と
手に汗握る熱いカンフーアクションが待っているよ。
でも、2時間半近くある本作において、見せ場らしい見せ場って
ほんとクライマックスの30分くらい“だけ”に凝縮されている。
前半、というか3分の2は、孫文が上陸するにあたって
いかにして義士団を結成か、そしてそのメンバーたちの個々のドラマがメイン。
アクションはとにかく抑えに抑えて、クライマックスで一気に爆発させた、
そんな筋書きだ。

個人的には、ちょっとお預け食らい続けてふてくされました。
ドラマ部分が長い、しかも過剰に盛り上げすぎ。
感情移入させよう、泣かせようとして、BGMもワンパターン。
ちょっと飽きちゃいました。
ここ最近の香港映画多いな、過剰なドラマ。

そしてクライマックス。
もうサイコー。お預け食らっただけに「待ってました!」と。
とにかく緊迫感にあふれているし、カンフーアクションも見せ場満載。
『イップ・マン』で健在ぶりを見せたドニー・イェンは、
残念ながらちょっと影が薄かったように感じる。
ドニーを食った圧倒的な存在感を出していたのは“鉄扇”のレオン・ライ。
孫文を追う刺客たちに立ちふさがるレオンの登場は、本作でいちばんの名場面。
登場がとにかくカッコいい!シビれる!
「こいつは絶対に期待を裏切らないぜ!」と言わんばかりの登場。
この場面だけでも、前半のタルいドラマをチャラにできる。

ちなみに“臭豆腐”を見て
あ、スリムクラブの真栄田だ
と感じたのは俺だけだろうか?
ともあれ、カンフーカンフーしていない作品だし、
個人的にドラマがダルくてあまりいただけなかったが、
それをチャラにするくらいのクライマックスが待っているので
カンフー映画好きなら観る価値は十分にあるかと。


【2011年度 Myランキング】(4/17時点)

本作は、本年度のベスト10中10位(暫定)にランクイン。


(ベスト)… ★★★以上が基準

  1位:冷たい熱帯魚
  2位:SOMEWHERE
  3位:塔の上のラプンツェル
  4位:漫才ギャング
  5位:イップ・マン 葉問
  6位:イップ・マン 序章
  7位:アンチクライスト
  8位:エンジェル・ウォーズ
  9位:GANTZ
 10位:孫文の義士団
  次点:あしたのジョー
     トゥルー・グリット
     ソーシャル・ネットワーク


(ワースト)… ★★☆以下が基準

  1位:ウォール・ストリート
  2位:グリーン・ホーネット
  3位:男たちの挽歌 A BETTER TOMORROW

<その他ランク外一覧>
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