おはようございます
気温が平年並みになって、ようやく4月らしい天気に落ち着きそう。週末からはゴールデンウィークに突入しますし、すっきり晴れた日が続くといいですね。それを願って、気分を変えるためにも、ブログスキンを変えました。
東洋医学の問診、寒熱 、汗 、疼痛 、睡眠 、飲食 に続いては、二便(大小便)の排泄です。健康なからだをつくるには、いつ何をどう食べるかはとても大事ですが、からだにとっていらなくなったものをちゃんと出すのも大事。問診では、二便の見た目の状態やにおい、回数、量の多少、排便・排尿時の感覚などを確認します。
大便秘結(だいべんひけつ)…便秘
便秘には、熱で乾いて出ない熱秘、冷え固まって出ない冷秘、つまって出ない気秘、押し出す力がない虚秘があります。熱秘と気秘は実証で、冷秘と虚秘は虚証。原因はそれぞれですが、直接的にはいずれも大腸 の伝導機能が失調したために起こります。その大腸の不調に影響をおよぼすのが、脾 胃 や肝 、肺 、腎 の状態です。詳しくは、すでに「便秘を東洋医学でみると」 と「便秘に効くツボ」 を書いてますので、そちらをごらんくださいね。
大便溏泄(だいべんとうせつ)…下痢
大便がゆるく、ひどい場合には水のようになって、回数も増えて排便間隔が短くなるものを溏泄(とうせつ)と言います。おもに、脾 の昇清・運化機能が悪く、小腸 が清濁を分けることができなくなって、大腸に水分が多くなってしまった場合に起こります。
① 排便時、最初はかたくて、後に軟らかくなる … 脾 胃 が弱っている
② ときにかたく、ときに軟らかい … 肝気鬱結 が脾 に影響している
③ 水っぽい便で、未消化物が混ざり、夜明け前に下痢をする … 脾 腎 陽虚
④ 消化が悪く、黄色っぽい軟便 … 大腸 湿熱
⑤ 未消化物が混ざり、腐ったような酸っぱいにおいがする … 食滞
⑥ 排便時に肛門に灼熱感があり、悪臭をともなう … 辛い物やあぶらっこいものの食べ過ぎ
⑦ 水っぽい便で、未消化物が混ざり、悪臭がない … おなかの冷え(寒 湿邪 ・内生の寒湿 )
小便
脾 、肺 、腎 による水分代謝が失調したり、膀胱 機能が失調すると、尿の排泄に問題が生じます。
① 尿量が多く、色が薄い … 虚寒証
② 尿量が多く、色が薄くて、のどの渇きと多量の飲水を伴う … 消渇(糖尿病)
③ 尿量が少なく、色が濃い … 膀胱の湿熱 、大量発汗・嘔吐・下痢による津液損傷
お子さんが小さいうちは、便の状態から健康状態をチェックすることが多いのに、大人になると忘れてしまいますね。西洋医学的にも、「第二の脳」と言われる腸の健康度をみるためにも、便のチェックは大事です。
一天一笑、今日もいい1日にしましょう。
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