【夕顔24-3】古文単語「ひそむ」
源氏物語イラスト訳の重要古語です
年度初めでバタバタしますね~;
このブログも何年も続けてるんですが、
いつも4月が始まると、繁忙状態でブログに手が回りません;
なので、3月にけっこう描き溜めてたわけですね^^;
うーんもう忙しいので、更新やめよかな…
と思った時に限って――、
うれしい感謝の連絡が届いたりするので、
もうちょっと頑張ってこーかな!
と、ゲンキンに思ってしまいます。
ご愛読励みになりますっ♪
ありがとぉ~゚(゚^ω^゚)゚
さて、本日の古語は、
現代と意味の異なる、古文特有語☆
ではいってみましょぉ~♪
٩(๑•̀∇•́๑)و
【今回の源氏物語】
子どもは、いと見苦しと思ひて、「背きぬる世の去りがたきやうに、みづからひそみ御覧ぜられたまふ」と、つきしろひ目くはす。
――――――――――
今回出てきた古文単語
――――――――――
■【子ども】…子どもたち
※【―ども】…複数を表す接尾語
■【は】…提示の係助詞
■【いと】…とても
■【見苦し】…みっともない。見苦しい
■【と】…引用の格助詞
■【思ひ】…ハ行四段動詞「思ふ」の連用形
■【て】…単純接続の接続助詞
■【背き】…カ行四段動詞「背く」の連用形
※【背(そむ)く】…(出家して世を)捨てる
■【ぬる】…完了の助動詞「ぬ」の連体形
■【世】…俗世
■【の】…主格の格助詞
■【去りがたき】…ク活用形容詞「去りがたし」の連体形
※【去りがたし】…去りがたい。去るのが難しい
■【やうに】…比況の助動詞「やうなり」の連用形
■【みづから】…自分から
■【ひそみ】…マ行四段動詞「ひそむ」の連用形
※【ひそむ】…べそをかく。泣き顔になる
■【御覧ぜ】…サ変動詞「御覧ず」の未然形
※【御覧ず】…「見る」の尊敬(子ども⇒光源氏)
■【られ】…受身の助動詞「らる」の連用形
■【たまふ】…尊敬の補助動詞(子ども⇒尼君)
■【と】…引用の格助詞
■【つきしろひ】…ハ行四段動詞「つきしろふ」の連用形
※【つきしろふ】…互いにつつき合う
■【目くはす】…目配せする
◇ 単語の意味と文法的説明です。
――――――――――――――
今回の古文単語 「ひそむ」 ☆
――――――――――――――
さ、まず大学入試の問題から♪
April fool☆
(ノ´▽`)ノ ⌒(呪)
子どもは、いと見苦しと思ひて、「背きぬる世の去りがたきやうに、みづからひそみ御覧ぜられたまふ」と、つきしろひ目くはす。
問)傍線部の解釈として最も適当なものを次の中から選べ。
1.尼君みずから隠れて光源氏をご覧になっている。
2.尼君みずから目を輝かせて光源氏をご覧になっている。
3.尼君みずから泣き顔を光源氏にお見せになっている。
4.尼君みずから自分の姿を光源氏にお見せになっている。
5.尼君みずから輝かしい光源氏のお姿をお見せいただいている。
これも前回のイラスト解釈と同様、
重要古語じゃない部分の解釈問題☆
(((゜д゜;)))
ポイントは、
● 前後の文脈判断
● 文法の整合性
● 「ひそむ」の解釈
【自動詞:マ行四段活用】
…人目につかないように隠れる
【自動詞:マ行下二段活用】
…目立たないようにする。ひっそりと静かにする
ひそむ 【顰む】
【自動詞:マ行四段活用】
①顔をしかめる。べそをかく。泣き顔になる
②口がゆがむ(非難するときの口つき)
*『学研全訳古語辞典(Webilio古語辞典)』より
今回このどっちの意味になるかがポイント☆
「ひそみ」という活用なので、
マ行四段活用の「ひそむ」です。
1.尼君みずから隠れて光源氏をご覧になっている。
2.尼君みずから目を輝かせて(△)光源氏をご覧になっている。
3.尼君みずから泣き顔を光源氏にお見せになっている。
4.尼君みずから自分の姿を(?)光源氏にお見せになっている。
5.尼君みずから輝かしい(?)光源氏のお姿をお見せいただいている。
「ひそむ」の解釈が入っているのは
1と3ですねー
1は、「潜む」
3は、「顰む」
このうち、1の方は…
お…おかしい;;
文脈、おかしい;;
(;゚;Д;゚;)
解答……3
子どもは、いと見苦しと思ひて、「背きぬる世の去りがたきやうに、みづからひそみ御覧ぜられたまふ」と、つきしろひ目くはす。
● 過去記事リンク
■いと
■―がたし
■やうなり
ーーーーーーーーーーーーー