【帚木198-3】複数形の「ども」について☆ | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

【帚木198-3】複数形の「ども」について☆

勉強お疲れさま~ラブラブあいです。


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【本日の古文単語】

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
■【火(ひ)】…灯火のこと

■【ほのか】…かすかな様子

■【背く(下二段)】…背を向ける

■【萎ゆ(なゆ)】…(着物などが着慣れて)柔らかくなる

■【たる】…完了の助動詞「たり」の連体形

■【衣(ころも)】…着物、衣類

■【~ども】…複数形をさす

■【の】…~で同格の格助詞

■【厚肥ゆ(あつごゆ)】…厚ぼったくなる

■【たる】…完了の助動詞「たり」の連体形

■【大いなり】…大きい

■【籠(こ)】…ここでは伏籠(ふせご)のこと

※【伏せ籠(ふせご)】…伏せた籠のこと。その上に衣服をかけ、香を焚きしめたりする

■【うち~】…ちょっと~接頭語

■【~て】…~して単純接続

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


今日の古語詳解は、「ども」について☆

では行ってみよ~♪

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

ども」という言葉は、現在でも、「子ども」などというように、複数形として用いますよね。


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現在では、人を表す言葉について、


複数であることを示したり、

「私ども」などと謙譲の意を表したりします。

 

しかし、古文では、

今回のように、人に限らず、さまざまな名詞について複数などの意を表します☆

 

【~ども(共)】接尾語

①(名詞について)複数を表す

②(単数の人を表す名詞について)見下した感じ・親近感を添える。多く呼びかけに用いる。

③(自分や自分側の者について)謙譲・卑下の意を添える。

(※『全訳古語例解辞典』小学館 より)

 

人を複数で表したときの「~ども」は、

現在では~たち(達)」という接尾語にシフトしていますが、

 

人以外の名詞につく複数の接尾語って、

あんまり思いつきませんよねぇ~^^;

 

英語なら、複数形の「s」って、当然のようにありますが、

 

それを日本語に訳す場合、

複数であることを考慮した訳出をしない場合もあるし、

「いくつかの~」、また「~など」というふうに、

文脈に応じて、訳出をアレンジしていくと思います。

 

古文の現代語訳もそんな感じ☆

 

今回の、「ども」という表現なら、

現代にも主に複数形として存在する「」という語に置き換えることができますね!

ヽ(゚◇゚ )ノ

 

源氏物語の中で、接尾語の「ども」が随時出てきますので、

他にも、どんな訳出にアレンジできるか

出てきたものから考えてみてくださいね♪

(o^-')b

 

ちなみに、

現代よく使う「子」という表現は、

 

もともとは、②の意の「こども(子共)」から来た語だと思われます。

 

それが、「子供」と表記されるようになり、

「供」は「そなえる」という意味だから使わない方がいいという傾向から、

「子ども」と表記されるのが、現在一般的になっているようです。

 

詳しくはこちらのHPに検証されていますので、

機会があればご覧になってみてくださいね♪

     ↓↓

田上貞一郎氏のHP「子供は誤用か」より

 

(o^-')b

 

本日の「源氏物語」まとめ

 

■帚木198(原文)

「…火ほのかに壁に背け、萎えたる衣どもの厚肥えたる、大いなる籠にうち掛けて、…」

     アップ

自力での現代語訳が難しい場合は、

下のリンクも復習してね♪

 

【帚木198-①】イラスト訳

【帚木198-②】イラスト解釈

 

 

 

本日の古語~過去記事リンク~

 

 

背く(そむく)

の(格助詞)

たり(助動詞)  たり②

うち~(接頭語)

て(接続助詞)

(※その他重要古語一覧はこちら

 

あいでしたラブラブ