【夕顔18-2】オーソドックスな敬語の問題☆ | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

【夕顔18-2】オーソドックスな敬語の問題☆

源氏物語イラスト解釈ですラブラブ

 

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今回の源氏物語

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「…ただ、かく御前にさぶらひ、御覧ぜらるることの変りはべりなむことを口惜しく思ひたまへ、たゆたひしかど、…」

   上矢印

訳と内容が不明確の人は、まずイラスト訳からどうぞ☆
夕顔18のイラスト訳はこちら

 

 

 

では今日も、一気に行ってみましょぉ~♪

ヽ(○・▽・○)ノ゙

 

これまでのあらすじ

 

天皇(桐壺帝)の御子として生まれ、才能・容姿ともにすぐれていたにもかかわらず、亡母(桐壺更衣)の身分の低さにより臣籍降下して源氏姓を賜った光源氏

ただ今、「4.夕顔(ゆうがお)」の巻です。源氏が新たな恋人、六条御息所の所に通っていた夏の頃の話。源氏の従者である惟光の母は、光源氏の乳母でもありました。この乳母が病に臥して尼になったため、源氏は五条まで見舞いに出かけます。その家の門が開くのを待つ間、光源氏は夕顔の花が咲く、わびしいたたずまいの隣家に目をとめます。その花を一房取ってくるよう従者に命じると、その隣家から女童が出てきて、これに花を載せて持って行くようにと、香をたきしめた扇を差し出しました。

 

「空蝉」の巻 をはじめから読む⇒

『源氏物語』の登場人物はこちら⇒

『源氏物語』の目次一覧はこちら⇒

 

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☆ 大学入試問題対応:敬語問題 ☆ 

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前回のイラスト解釈に引き続き、

会話文中の敬語問題でーす!

w川・o・川w

 サゲサゲ↓  サゲサゲ↓

「…ただ、かく御前にさぶらひ、御覧ぜらるることの変りはべりなむことを口惜しく思ひたまへ、たゆたひしかど、…」

問)傍線部の説明として最も適当なものを次の中から2つ選べ。

1.「御覧ぜ」は他動詞「見る」の尊敬語である

2.「御覧ぜ」はサ変動詞「御覧ず」の連用形である

3.尊敬の動詞と補助動詞とを重ねて用いてある

4.話し手である尼君から帝に対する尊敬語である

5.話し手である尼君から光源氏に対する尊敬語である

  

 

ゲロー ゲロー ゲロー

 

 

はーい!

またま~た、ゲロゲロピーの敬語問題ですっ!

((((((ノ゚⊿゚)ノ

 

 

こういうの、

出てきたものからきちんと押さえて

慣れていくことが肝心ですっ!!

(σ・∀・)σ

 

 

 

まずは、「御覧ぜらるる」の文法的説明からチュー

 

 

御覧ぜ/らるる

  上矢印

【御覧ぜ】…サ変複合動詞「御覧ず」の未然形

【らるる】…助動詞「らる」の連体形

 

 

「御覧ぜらる」も辞書に載ってます。

(*。◇。) ⇓ ⇓

 

御覧ぜらる 【ごらんぜらる
【連語:サ変動詞+助動詞】
①(「らる」が受身)ご覧になっていただく。お世話していただく
②(「らる」が尊敬)ご覧になる。ご覧あそばす

  *『学研全訳古語辞典(Webilio古語辞典)』より

 

 

文法書には、

「御覧ぜらる」の場合は、ほぼ二重尊敬と出てますが、

平安時代の文学作品では、

上記の①の用法もあったようです。

 

特に、今回は、

 

御覧ぜらるることの変りはべりなむ

①ご覧になっていただく姿が変わっておりますとしたら

②ご覧あそばす姿が変わっておりますとしたら

 

のどちらでもいいような気もしますが…

(°Д°;≡°Д°;)

 

 

まあ、ここまで見当づけてから、

選択肢を見てみましょう♪

(o´・ω・`o)ノ

 

1.「御覧ぜ」は他動詞「見る」の尊敬語(○)である

2.「御覧ぜ」はサ変動詞「御覧ず」(○)連用形(×)である

3.尊敬の動詞(○)補助動詞(×)とを重ねて用いてある

4.話し手である尼君(○)から(×)に対する尊敬語(○)である

5.話し手である尼君(○)から光源氏(○)に対する尊敬語(○)である

  

 

選択肢は、部分的に吟味していきましょうね!

(o^-')b

 

 

 

解答…1・5

 

 

 

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