【帚木417-3】「仰せ言」「仰す」
源氏物語イラスト訳のあいです
さあ!今日は重要古語!
毎日、少しずつ入れていきましょぉ♪
(ノ´▽`)ノ
【今回の源氏物語】
「いとかしこき仰せ言にはべるなり。姉なる人にのたまひみむ」
と申すも、胸つぶれて思せど、
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今回出てきた古文単語
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■【いと】…とても
■【かしこし】…恐れ多い
■【仰せ言(おほせごと)】…お言葉
■【に】…断定の助動詞「なり」の連用形
■【はべり】…「あり」の丁寧(紀伊守⇒光源氏)
■【なり】…断定の助動詞「なり」の終止形
■【姉なる人】…姉である人
※【なる】…断定の助動詞「なり」の連体形
■【に】…対象の格助詞
■【のたまふ】…申し聞かせる
■【―みる】…―てみる
■【む】…意志の助動詞「む」の終止形
■【と】…引用の格助詞
■【申す】…「言ふ」の謙譲(作者⇒光源氏)
■【も】…類推の係助詞
■【胸つぶる】…胸が締め付けられる
■【て】…単純接続の接続助詞
■【思す】…「思ふ」の尊敬(作者⇒光源氏)
■【―ど】…逆接の接続助詞
↑単語の意味と文法的説明です。
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今日の古語 「仰せ言」
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「仰せ言」は、現代でも分かるので
何度も出てきたわりには
説明が後まわしになってました。
(;゚;∀;゚;)
今回は、「仰す」とともに説明しますね♪
(o^-')b
(名詞)
…お言葉。ご命令。お言いつけ
おほす【仰す】
(他動詞:サ行下二段活用)
①言いつける。命じる
②おっしゃる(「言ふ」の尊敬)
*「学研全訳古語辞典」より
「命じる」という意味で出てきた時は、
もともとその言葉自体が
上から目線なので…
(;゚;∀;゚;)
特に尊敬で訳す必要もないけれど、
基本的には、
上位の人が、下位の人に「言ふ」ときに用いる言葉だと覚えておけばいいでしょう。
('-^*)/
今回の光源氏の発言は…
命令というより、
依頼というほうが妥当なので…
「お言葉」くらいの訳出で十分ですね♪
o(^▽^)o
【今回の源氏物語】
「いとかしこき仰せ言にはべるなり。姉なる人にのたまひみむ」
と申すも、胸つぶれて思せど、
● 過去記事リンク
■いと
■はべり
■のたまふ
■見る
■も
■胸つぶる
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