自宅で観た映画 〜8・9月編〜 | ゆびにんブログ -指人形10,000体作りま…すん-

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レモネードうさぎの指人形
(2020/08/02 制作)


防災の日うさぎの指人形
(2020/09/01 制作)


8月はレモネードうさぎ、9月は防災うさぎでした、ショウジですショウジ

レモネードうさぎはこのように…

レモネードうさぎの指人形

コップ部分をひっくり返してスカートにできます!




さて、本日は自宅で観た映画の備忘録でございます。

これまでの → 2018年2019年1月2月3月4月5月6月7月


◎ 8月に観た映画 ◎

『劇場版 おっさんずラブ -LOVE or DEAD-』
劇場でも観たが、テレビ放映されていたので観る。
劇場で観た時も思ったけど、誘拐事件発生の辺りから一体何を見せられてるんだ…と思った。
爆発みたいな劇場映えするシーンはテレビで観るとなんだか寂しく感じる。
最初から最後まで主任(眞島秀和)に釘付けだったのは今回も変わらなかった。


『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』
アニメの方。
数ヶ月前に元ネタの実写版を観たのだが奥菜恵が可愛かったことしか覚えてなかったので
こんなにやたらとタイムループする話だったっけ?と思った。
実写はA面、B面みたいな感じで2パターンしかなかった気がする。
アニメ版は親の理不尽さがストレートすぎて引いてしまった。
繰り返し観ようとは思わないアニメだ。


『クレイマー、クレイマー』
枡野さんの「もう頬づえをついてもいいですか?」の「K」で取り上げられているので観た。
作りがそういう風になってるんだけど、まんまと母親に対して終始イライラさせられた。
新しい彼氏できたからってそっちと再婚して息子引き取りたいなんてまじで頭湧いてる。
義理の父親が虐待する可能性とか考えろよ…と思った。
あと、息子を幸せにしようと思うなら母親には裁判にかかった費用を払ってもらいたい。


『エクソシスト』
ブリッジして階段降りるシーンが入ってない方。
あのシーンは!?と思ったがメイキングで観られたので良かった。
映画自体も面白かったが映像特典が本編以上に面白かった。
中でもフリードキン監督と原作者 兼 脚本家の対談で
監督がボナールの逸話を教訓にしていると言っていたのが印象的だった。
ルーブル美術館に飾られた自分の作品に鉛筆で描き入れていたボナールが守衛に捕まえられて
「作品を仕上げていただけだ!」と言ったら
「絵は既にルーブルのものです。」と返されてしまった、という話。
映画は作り上げて劇場でかかった瞬間に観客に委ねられているという考え
全ての監督の胸にとどめて欲しい…
観客の感想にケチつける監督とかプロデューサーとか本当勘弁して!
それにしても『恐怖の報酬』といい、フリードキンは謎の石像が好きだなあ…


『バベットの晩餐会』
穏やかで優しく浸透してくるような作品で、繰り返し観たいと思った。
バベットがてきぱきと料理を作っていく様子
お手伝いの青年にこの料理にはこの飲み物と指示する姿が観ていて気持ち良い。
料理がどれもおいしそうなのだけど、中でもうずらのパイとケーキが美味しそうだった…
映画の老姉妹としては『八月の鯨』が人気だが、私は本作に登場する老姉妹の方が好き。
バベットが運び込む未知の食材を見て
何を食べさせられるのか震えあがってるシーンとか可愛すぎる!


『大統領の料理人』
元々いる料理長が主人公をいびるのが観ていて胸糞悪かった。縄張り意識が露骨すぎて。
大統領の一声でクビになるといった展開はないのですっきりしない。
大統領府でのごたごたより、南極の観測隊の元でイキイキする姿がもっと観たかったなあ
と思ったけど、そうすると主題がおかしくなるのでまあこうするしかなかったのかな…
観ていてあまり愉快ではない作品だった。
剛力主演のドラマ「グ・ラ・メ!〜総理の料理番〜」なんか、この話意識してた?
と思ったのだが、漫画原作だったのでどこの国にもこういう話があるってことか。


『イングロリアス・バスターズ』
これまでに観たタラ作品の中でかなり好きな方だった。
上位3本挙げるとすると、パルプ・フィクション、ワンハリ、これって感じ。
映画としてめちゃくちゃ面白いのに戦争嫌だなあとがっつり思わされるので
8月にちょっとあれな戦争ドラマを放送するくらいなら本作を流してほしい。


『黄昏のビギン』
代アニの30周年記念で作られた映画なので実写とアニメが共存していた。
林海象監督だから借りたのだが、うだつの上がらない探偵が出てきたり
どことなくノスタルジックな雰囲気があったりして
こういう制約のあるコラボものでも自分の色をちゃんと出しているのがすごいなと思った。
たぶん監督知らずに観たとしても当てられたと思う。
柏原収史は他の作品で探偵役を演じているので
ひょっとしてここから探偵になるのかと思ったらそれは違った。


『旅芸人の記録』
旅芸人の話なら観なきゃ…と思って気合を入れて観た。
何せ4時間もあるので相当気合を入れないと観られない。
ギリシャの歴史や神話の知識がないため、私にとってはかなり難解な映画だった。
陰鬱な映画なので、勉強してからもう一度観ようとは思わないが
とにかくすごい映画であることは確か。
レイプシーンがあるので女性は鑑賞注意。


『莫逆家族 バクギャクファミーリア』
やたらと色々な人が出てるし、阿部サダヲも出てるしで観たいと思いつつ
何となく後回ししていたのをやっと観たのだが面白くなかった。
徳井がめちゃくちゃ人気あった頃に作られたんだろうか?
徳井を主演にした映画を作りたいってところから始まって作られているように見えた。
ところで、『旅芸人の記録』、本作とレイプシーンが入っている映画を立て続けに観てしまった。
こういう映画を観た時いつも思うのだが、レイプ描写ってどうしても必要なものだろうか?
少なくとも私はすごく不快な気持ちになるし、自分が同じことをされているような気分になる。
入れないとストーリー上成立しないかどうかよくよく考えるべきだと思うし
とにかく安易に入れて欲しくない。
本作で言うと、男性監督だからそこらへんの想像力が欠如しているのではないかと思ってしまう。
とりあえず『フリージア』と本作で熊切監督は合わないと思ったので今後は観ないかも。


『グリーン・ホーネット』
薄口ヒーロー映画って感じ。
あまり評判はよろしくないようだけど目くじら立てるほど不出来な映画ではない。
あと珍しく推しが死ななかった。推しはもちろんカトー。


『不灯港』
チラシのデザインが好きでいつか観ようと思っていた作品。
コンフィデンスマンJPで有名になる前の小手伸也が主演。
セリフをあえて棒読みさせる演出やシュールな雰囲気は嫌いではなかったけれど
主人公と少年が可哀想だったし、こういう話かよ!と思った。
人に振り回されるという点において、2人は似た者同士として上手くやって行けるかもしれないが
実の父親に置き去りにされて、父親の彼女に連れられて、また別の男(主人公)の家で暮らして
母親代わりだった人にも置き去りにされるって…
主人公が真面目なことだけが少年にとっては唯一の救いになっていた。


◎ 9月に観た映画 ◎

『マルクス兄弟珍サーカス』
タイトルに冠されている割にサーカスシーンは短めだったが
最後の方で大砲→空中ブランコと畳みかけるシーンは観ていてわくわくした。
キャラクターではセリフがなく身振り手振りだけで演技するパンチーが好き。
とっくにトーキーの時代の映画なのだけど、一人だけサイレント映画に出ているみたいで面白かった。


『キルトに綴る愛』
枡野さんの「もう頰づえをついてもいいですか?」の「Q」で取り上げられている作品。
結婚に迷う主人公が祖母と一緒にキルトを作っているおばあさんたちの
恋のエピソードを聞いて行く話で観ていて飽きなかった。
しかし、最後に主人公が結婚することを決意する結末になる辺り
「ああ、前の時代の映画だなあ…」と思った。
主人公の彼氏が自分でどんどん色々なことを決めていってしまったり
彼女の母親について非難するくだりがあったりと、あまり良い男には思えなかったので。
日本のドラマで言うと、ここ最近のものは男を振って一人で生き直す話が結構あるし
この映画が今の時代に作られていたなら彼氏のことを振る展開になっていたかも。
主人公が一瞬浮気する男もあまり良い男とは言えず
女性は魅力的に描かれているが男性は悉くダメダメな映画だった。


『ニュースの真相』
ブッシュ大統領が空軍兵時代に優遇されていたという
CBSが流してしまった誤報騒動について描かれた作品。
2004年の出来事らしいが、私はまったく記憶になかった。
記者がスクープを報じることに囚われて調査が甘くなる様子や
他局がここぞとばかりにライバル局をバッシングする様など
マスゴミがいかに自分の手柄・保身しか考えていないかということが描かれている。
こうしてフェイクニュースが作られるのか…とも思ったけれど
まあ、日本ではもっと意図的に脳内で想像で作ってる新聞社もあるくらいだから
この話はまだマシなほうだと思った。
報道される文書のタイピングのフォントがブッシュの空軍時代には存在していないだとか
他のマスコミが部分的なことに囚われて、優遇されていたかどうかについての追及をしない
と、いったことを主人公の記者が言うのは印象に残った。
部分的なところに集中させて本来の問題を忘れさせる
って手は何にでも適用可能だからよくよく気をつけないとな…


『ドクター・ドリトル2』
1より面白かった。
『ジャングル・ブック』同様にクマが良い。


『今日も嫌がらせ弁当』
なぜ作ったのかよくわからない映画ではあったが
期待値が低かったのもあって実際観てみたらそんなに悪くはない作品だった。
でもドラマで良かったんじゃない?とは思った。
ちょっとした話でも映画の方が稼げるから映画にするんだろうか…
宣伝だけはやたらと打つこういうタイプの映画が減れば
地味でも良い邦画の上映期間が2週間超えしてくれるだろうから
コロナの影響でそうなってくれるとありがたい。


『青い春』
作業用BGMとして久々に観た。
観るたびに出演者の人生が変わっていることもあって、ちょっとずつ違う見え方をする映画だ…
今回は特に「高岡蒼佑、良い俳優だったな…」と思った。
私の目からは不遇な俳優に見えたので
引退のニュースを見た時もあまり驚かなかった。
とにもかくにも幸男より健やかな人生を歩んでほしい。


『ぼくらの七日間戦争』
実写の方。悪い意味で角川春樹の映画だなーって感じの映画だった。


『鏡心 3Dサウンド完全版』
市川実和子と渋川清彦が出ているってだけでストーリーを知らずにレンタル。
芦名星が亡くなったニュースを聞いた後に観たら奇しくも女性が自殺を図る話だった…
映像は綺麗だが、弱っている時に観ると引っ張られるかもしれないので鑑賞のタイミングには注意。


『キル・ビル Vol.1・2』
Vol.1はテレビ放映された時に観たと記憶しているのだが
内容をまったく覚えていなかったので1も2も借りて立て続けに観た。
アクションに特化した映画はそれほど好きではないので、私はあんまり楽しめなかった。
唯一、パイ・メイに弟子入りして修行するシーンは好き。
あと長くてもサラッと観られるのはタランティーノ作品の良いところだなと思う。


『みんな〜やってるか!』
北野作品は全て観たいと思ってじわじわと攻めている。
本作は「ビートたけし第一回監督作品」なのだけど
海外の映画賞に持って行った時は「北野武第五回監督作品」としていたらしい。
向こうの人、これが北野作品!?と思っただろうな…
国内の人間だったらビートたけし第一回監督作品で映画の雰囲気が想像つくと思う。
たけしが好きな笑いやギャグが凝縮されているので「これが映画?」と思う人もいるだろうし
公開当時怒って途中退場した人もいると思う。
私はぽかーんとしつつも好きなところもあったし、またいつか観てもいいと思ったので
北野作品と相当気が合っているんだと思う。


『トキワ荘の青春』
サツゲキのHPでこの映画の存在を知って気になり
別にデジタルリマスター版じゃなくていいのでレンタルして観た。
本木雅弘が演じている寺田ヒロオが面倒見が良いのに自分は売れないっていう風に描かれていて
この映画の後のこの人の人生ってどうだったんだろうか
と思ってwikiを見てしまったのは失敗だった…
あまり良い最期ではなく、一緒に映画を観た母も私も悲しい気持ちになった。
眠たくなるくらい静かでゆっくりとしていてぼんやりとした映画だった。
ただ、今ほどには売れていない頃の阿部サダヲや古田新太が出ているのでファンの人は観ても良いかも。


『グース』
テレビ放映されていたので観た。
女の子がパニックになるシーンが何度かあったり、登場人物がわあわあいうシーンが多くて
なんか情緒がない映画だった。90年代のアメリカ映画だなって感じ…(偏見)
今年公開された『グランド・ジャーニー』が話が似ているっぽいのだが
どっちも実話ベースなので、渡り鳥が絡むとおんなじような話があるんだな…と思った。


『恋は五・七・五!』
『かもめ食堂』の荻上監督が撮っていて
荻上監督の作品はどれ観ても好みだったので借りてみたのだが
違う監督が撮ったんじゃないかと思うくらいつまらなかった。
寄せ集めの短歌部が短歌甲子園に出て、まあフィクションだからそうなるよね…
っていう展開になるし、生真面目に努力してる人を小馬鹿にしてる感じがして私は好きじゃない。
男子高生が女子高生の胸を鷲掴みにするシーンがあったり
やたらとパンチラのシーンがあったりと
今の時代だったら間違いなく入れないであろうシーンがてんこ盛りで
製作から16年で時代がかなり変わったなと思った。
短歌部のメンバーに橋爪功の逮捕された方の息子がいたり
『海辺の映画館』でメインの男3人の中の1人(メガネの青年役を演じていた俳優)が
出ていることも時の流れを感じた。


『サージェント・ペッパー ぼくの友だち』
レンタルした映画についていた予告編でこれ観たかったやつだ!
と思い出して借りてみた。
主人公の父親が発明家で全自動マシンが自宅にあったり
犬の声が子どもたちに聞こえるなどの設定を活かしきれていない色々と惜しい映画。
物騒なことも色々と起きるのだが、なんとなくで解決するので、その平和さに憂鬱になった。
実際にああいう理由で誘拐されたらまず確実に殺されるだろうな…とか思ってしまって。


『太陽の下で 〜真実の北朝鮮〜』
ロシアの監督が北朝鮮に依頼されてドキュメンタリーを撮ることになったのだが
台本が用意されていて、かつ演出も北朝鮮の人間が行うことになっていたため
これではドキュメンタリーにならない!と思って
撮影の前後にこっそりカメラを回したまんまにしちゃった、という恐るべき映画。
食事のシーンを何カットも撮っている様子がまるごと入っていたり
主役の少女の両親の職業が映画の上で演出しやすい職業に変えられていたりと
からくりが丸々わかるのが面白い。
しかし、映画は全編通して陰鬱なトーンで進められ
反日反米・北朝鮮がいかに素晴らしいかというプロパガンダ教育のシーンがモロ入っていて
教師も少女たちも汚い言葉で他国を罵ったりするので
野次馬根性と可哀想という気持ちが入り混じって終始複雑な気持ちで観ていた。
最後の方で、少女が「少年団に入団したけどこれから何を期待する?」とインタビューされて
最初はお手本通りの回答をするのだが、途中で泣き出してしまい
「好きなことを考えてみて」と言われ「よくわかりません」と答えるんですよね。
そして「うれしかったこと楽しかったことを思い出してみて」「好きな詩はある?」
と、畳み掛けられた後に少女が語り出すんですけど、それがもうね…観ていてゾッとしました…
それはまあ実際に観ていただくとして…
少女の家族はこの映画の後無事だったんだろうか、と思ってwikiを見てみたら
2018年までは生存が確認されているようで少しだけ安心した。今も無事だといいな…


『ゴジラ』
観ていて眠くなってしまった。『シン・ゴジラ』の方が好き。


『ひなぎく』
レンタルにも配信にもなくこれはDVDを買うしかないのか…
と思って原題で検索したらYoutubeにあったので観た。
ただし、チェコスロバキアの言語+スペイン語字幕だったので
セリフの大半はわからず(vamos=行こう、はわかった)
さすがに難しいな…と思ったらそもそも映画自体が難解なことで有名らしいので
日本語字幕だったとしても「???」となったのかもしれない。
衣装や美術が可愛く、映像もパッチワークみたいに作られていて
眺めているだけで面白い作品だった。
ある意味シュヴァンクマイエルの『アリス』に近いかも。
観ていてコラージュしたくなる作品でもあった。


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今回のおすすめは『バベットの晩餐会』『イングロリアス・バスターズ』
『太陽の下で 〜真実の北朝鮮〜』『ひなぎく』です。