自宅で観た映画 〜4月編〜 | ゆびにんブログ -指人形10,000体作りま…すん-

ゆびにんブログ -指人形10,000体作りま…すん-

日記を書きつつ、ゆるーく指人形10,000体を目指すブログです。

アマビエうさぎのフェルトの指人形(2020/04/04 制作)


気づけば5月も半分終わる、ショウジですショウジ

コロナ収束を願い、4月はプロフィール画像をアマビエうさぎにしておりました。

そんな先月はテレワークの利点を活かし、終業後即映画を観るべく

RakutenTVに入りがんがん映画を観まくりました。

結果、自宅で観た本数が43本に…

書き溜めなかったせいもあって、備忘録掲載がだいぶ遅れてしまいました…

というわけで4月の備忘録行きます!!!

(これまでの → 2018年2019年1月2月3月



『写真甲子園 0.5秒の夏』
公開から3年経っているにも関わらずなぜか行われたオンライン試写会で鑑賞。
写真甲子園の番組が嫌いだったのを思い出した。
毎年のようにUHBで放送されていたが1度くらいしか観ていないし
何か理由があるのか近年は放送されていないので忘れていたのだ。
審査員長の偉そうな感じ(まあ写真界の巨匠なのかもしれないが)と
集団行動が苦手な私にとってはあの団結力的なものがひぃいと思って嫌いだった。
本作はあの番組の悪い所を煮詰めた感じの作品だったし
高杉真宙が出てる方の映画だと勘違いしていたのもあって余計にぐったり…
作品のプレゼンの時に自分で感動的なこと言って泣くってもう青春ぶりに酔っているとしか思えない…
あと、牧草ロールの上に乗っかった写真を撮るシーンにぎょっとした。
牧場に立ち入ると害虫が入ってしまう可能性があるし
牧草ロールに乗るなんて言語道断なのにカットされていないのが不思議だったな。
まあそんな多くの人には観られない映画だろうからそんなに影響はないのかもしれないけど…


『咲 - Saki - 阿知賀編 episode of side-A』
麻雀は出来ないけど、麻雀をしているのを観るのは楽しい。
あと女の子たちがみんなかわいい。
浜辺美波の役、こんなクールな感じだったっけ?と思ったら、前作の役のお姉さんだった。


『セブン・イヤーズ・イン・チベット』
創作かと思ったら実話でびっくりした。
ブラピが上半身だけ脱ぐシーンが入ってて
やっぱりあれくらいの体だとどの監督もサービスショット入れたいんだなあと思った。
リトルダライ・ラマがかわいいし、ブラピとの交流シーンにほっこりする。
期せずして映画館を作るシーンが入っていて嬉しかったし、オルゴールのエピソードも素敵だったな。


『ランペイジ 巨獣大乱闘』
おゴリラのジョージがめっちゃヒューマン。
手話で下ネタの表現できるくらいのヒューマンぶり。
面白いと思ったのはそこくらい…
あとドウェイン・ジョンソンが不死身なとこ。
これ系を観るといつも「乱闘の最中の死者数やいかに…」と思ってしまい素直に楽しめない。
今後こういうのはテレビ放映されたとしても観なくていいや…


『スノーピアサー』
ポン・ジュノ監督作を観るのはこれが2本目。
洗脳教育のシーンは面白かったけれど
作品としては『パラサイト 半地下の家族』の方が私は好き。


『グランド・イリュージョン 見破られたトリック』
冒頭のピタゴラ装置、4人でカードを回す場面、ストリートマジックなど
目に楽しくてわくわくするシーンは多いのだが、全体通して観るとストーリーが好みじゃない。
前作の内容をすっかり忘れていたせいもあるかもしれないけれど…
本作もごっそり忘れる気がする。


『8年越しの花嫁 奇跡の実話』
これぞ純愛…
余命一ヶ月の花嫁みたいないわくつきなものを映画化するのはどうかと思うが
こういうのは良いと思う。
それにしても出会いのエピソードも実話なんだろうか?
初めて会った日にあんなずけずけもの言う人、私だったら恋に落ちないな…


『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
主人公が色んな人に言葉で攻撃されるのが観ていてつらい。
主人公も言い返してはいるんだけど言い返しが足りない…
娘にごちゃごちゃ言われるシーンなんか
「そういうお前はどうなんだよ!
 ヤク中で誰も雇ってくれないから父親の付き人して小遣いもらってんだろ!
 自分をみじめだと思わないのか!?」
とか思ったし、実際観ながら口に出してた。
エマ・ストーンの顔が嫌いなので余計にイライラしたし。
あと、舞台を題材にした映画に興味がないのかもしれないな…
映画の映画は好きなんだけど。


『二十才の微熱』
橋口亮輔監督の長編作品で唯一観ていなかったので観た。
海外の映画配給会社がYouTubeで配信しているものなので英語の字幕付き。
セリフが聞き取りづらいシーンもあったので結構助かった。
袴田吉彦演ずる大学生が男性専門の斡旋バーで働いていて
中年男性のお客さんに「君みたいな息子がいたら良いのにな…うち娘でさ」と言われる。
大学の先輩である片岡礼子の実家にテレビを運ぶ手伝いをしにいくと
そのおじさんがいて、なんと先輩のお父さんだった…というエピソードが入っているのだが
この先輩と両親と袴田の4人で夕飯を食べるシーンがまあ長い!
最終的に袴田が吐いてしまうという流れ…この世の地獄をこれでもかと見せつけられた。
あと後ろの方にもまた違う地獄のシーンが入っていて、橋口監督やっぱ容赦ないわ…と思った。
袴田がゲイなのかバイなのかが曖昧に描かれてたんだけど
片岡礼子のことが好きだったとするとバイなのかな。
誰も両想いになれない感じは同監督の『渚のシンドバッド』と近いものがある。
個人的な好みで順位をつけるとすると
 1位 ぐるりのこと。
 2位 ハッシュ!
 2位 恋人たち
 4位 二十才の微熱
 5位 渚のシンドバッド
って感じだろうか。
『ハッシュ!』と『恋人たち』は明るめの話と暗めの話で対極にあるので甲乙つけがたい。


『ヤコブへの手紙』
死刑囚が恩赦で出所して、盲目の牧師の元で手紙の代読・代筆をする話なのだが
キリスト教とか宗教を主題にしている映画好きじゃないの思い出した…
『ブリューゲルの動く絵』を観た時に宗教系はもう観なくていいや…って思ったのに。
同監督の『こころに剣士を』が評判が良いっていう理由だけで
ストーリーもチェックせずに借りちゃったのが失敗だったな。
良い話ではあるものの、とんでもなく地味だし
過去に観たことがありそうな雰囲気も醸し出している作品だったので観たこと自体は忘れそう。


『夢の中へ』
田中哲司が現実と3つの夢の中を行ったり来たりする話。
現実では不特定多数の女と関係を持っていて小便するたびに痛みを感じることから
誰かに性病をうつされたのではといぶかっているという役どころで
女癖悪いの本人と同じじゃん…と思った。
哲司が夜の街を走るラストシーンは『地獄でなぜ悪い』のハセヒロが走っているシーンと似ていたし
園子温って登場人物を走らせるのが好きなんだなとつくづく思う。
園監督作の中では『BAD FILM』の次くらいに好みじゃなくて
過去作も遡って同監督作全部観ようと思っていたが、あとは『ヒミズ』を観ればいいかな…と思った。
自分の作りたいものを作っている感じは好きなんだけれど…


『お盆の弟』
渋川清彦が出ているのと撮ったのが『キャッチボール屋』の監督という理由でレンタルしてみたのだが
『キャッチボール屋』の方が断然好きだった。
渋川清彦が奥さんに別居→離婚されるくだりがつらい…
ちょっとしたことから離婚を決意する人はざらにいるだろうけど
それにしたって夫サイドの落ち度を描かなすぎ。
娘がケガした時に渋川清彦が娘を抱きかかえて必死に走るシーンがあって
その後に娘を迎えにきた奥さんが
「病院に向かって走ってる時、俺父親っぽいー!
 なんて思って酔ってたんじゃないの?」的なことを言うのだが
そんな言い草ってある…?と思った。
映画の鑑賞者は渋川清彦がわき目も振らずに走る姿を見ているし
それ以外の良いところも見ているので
自然と奥さんに対して怒りが湧くような作りになっている。
もうちょっと夫側の駄目なところを描かないと…と思ってしまった。
『下衆の愛』なんか主人公の駄目なところと良いところの描き方のバランスが良かったもの。
主人公が渋川清彦でどちらも売れない映画監督だっていう共通項があるので余計にそう思った。


『名探偵コナン 純黒の悪夢』
劇場で観て、前回のテレビ放映も観ているので、観るのは3度目。
何度観てもキュラソーのかっこよさに痺れる。
黒の組織の人間にも関わらず、組織からの脱走者である灰原を助けるシーンで放つ
「前の自分より、今の自分の方が気分がいい。ただそれだけよ」のセリフが最高。
どのタイミングからだって生き方は変えられる、っていうことが子どもたちにも伝われば素晴らしい。
まあ私の推しだから例によって死ぬんだけど…


『ワンダーストラック』
チラシのデザインが素敵で取っておいた作品。
ニューヨークを舞台に1927年の聾唖の少女と1977年の聾の少年の話が同時進行するのだが
これがびっくりするほどつまらなかった…
チラシと筋でめちゃくちゃ期待してしまっていたせいもあるかも。
万博用に作られたジオラマが登場するシーンは素敵だけれど、それだけ。
せめて『思い出のマーニー』みたいに少女姿のおばあさんと孫を会わせば良かったのに…
同じくトッド・ヘインズ監督の『ベルベット・ゴールドマイン』も好みではなかったので
彼の作品はもう観ないかも。


『ミッション:インポッシブル』
テレビで放映された時に順不同で観ているので
どれを観ていてどれを観ていないのかわかんなくなっている。
ジャン・レノが出てきてびっくりしたのでこれはたぶん観てなかった。
このシリーズはどれ観ても「計画が甘過ぎ…」と思う。
トラブルとかピンチの様子を観てドキドキ感を楽しむ映画だから仕方ないんだろうけど…
あと今回観ていて基本トム・クルーズ好きじゃないんだなと気付いた。


『楢山節考』
木下惠介監督のことを描いた『はじまりのみち』を観て以来
いつか木下監督作品を観ようと思っていたので借りてみた。
たぶん芸術性を楽しむ作品なんだと思うけど、よくわかんなかった…
まず浄瑠璃がわからないのでそこで躓いた感もある。
歌舞伎と同じ方法で背景がサッと変わるのはかっこいいと思った。
あと、1958年に作られた作品なので『はじまりのみち』で描かれていた
戦時中に大八車に母親を載せて疎開先に連れていくエピソードが活かされた作品ではあると思う。


『サルティンバンコ』
サーカス好きの私に友人が送ってくれた作品。
数年寝かせていたのだが、シルク・ドゥ・ソレイユの団員解雇のニュースを観て
そういえば…と思い出したので観てみた。
オープニングで両親と子どもと思しきトリオが登場して
身体1つを活かした組体操のような演目を行うのだけれど
それを観ていて、サーカスってものは家族丸ごと入っていたりするんだった…
ということを思い出した。
解雇された中には家族全員団員だった人もいるんだろうな…
かつて存在した北海道発祥のキグレサーカスは
新型のインフルエンザが流行った2009年に赤字が続いて解散してしまった。
仮設興行はこういう時に本当大変。
このままだとサーカス団というもの自体が日本はおろか地球上から消えてしまうかも…


『マノロ・ブラニク トカゲに靴を作った少年』
いつか観ようとチラシを取っておいたシリーズ。
ファッション関連のドキュメンタリーは面白いのが多い。
『マリー・アントワネット』の靴23足をマノロ・ブラニクが作っていると知って
映画自体はつまんなかったけど、靴を見るためだけにもう1度観たいな…と思った。


『君とボクの虹色の世界』
いつか観ようとチラシを取っておいたシリーズ。
タイトルからファンタジーを想像していたのだが
笑えないタイプの下ネタが多くてタイトルのイメージからかなり乖離してる映画だった。
男女でうんこを出したり入れたりし合うっていう少年の空想とかが入ってるので
虹色の世界というよりうんこ色の世界だった。


『ネバーエンディング・ストーリー』
原作の「はてしない物語」は小学生の頃に途中まで読んで挫折していて
バターと蜂蜜をたっぷり塗ったパンが出てくること以外何も覚えていなかったので
こんな話だったっけ…と思った。
竜のファルコンが可愛いようでいてよくよく見るとキモい。
全体的に雑で子どもをなめてる感じが『REX 恐竜物語』を思い出した。


『A』『A2』
これ以降はほとんどRakutenTVで観た映画。
枡野浩一著「もう頬づえをついてもいいですか?」に掲載されていて
前々から観たいと思っていたのだがレンタルになく、定価で買うのはさすがに…
と思って検索したらRakutenTVの見放題プランで配信されていたので入会。
『A』はオウム真理教の荒木浩広報副部長を中心として、事件後のオウムに密着し
『A2』は『A』から4年後の各地のオウム支部に密着している。
内側から他のマスコミや警察を撮っているのが映像として新鮮。
私はどちらかといえば『A2』の方が好みで
オウム信者と対立していたはずの周辺住民が仲良くなっていたりして
ニュース番組では観られなかった映像が観られるのが良い。
ああいう交流を見るとオウム信者も同じ人間だということを再認識させられ
事件に関わっていない信者には罪はないもんな…と思いかける。
が、例えば、ヒトラーを信奉している人とは私は絶対に相容れないし
教祖をヒトラーに置き換えて考えてみると
ああいう新興宗教にどハマりしている人はやっぱり怖いなあ…と思った。
あと、何かひとつのものをあそこまで信じるほどの生真面目さが私にはない。
あんな食事耐えられないし…煩悩にまみれて生きていきたい。


『花の子ルンルン こんにちわ桜の国』
RakutenTVの見放題プランは1ヶ月無料なのでとにかく数をこなそうとこういうのも観てみた。
本編15分なのであっという間に見終わる。
ルンルンが敵キャラのトゲニシアに対して放つ
「その顔でも桜に勝てると思ってるの? 桜の方がずーっとずーっと美しいわ!」
のセリフに爆笑した。
ルンルン、名前の割に辛辣だな…


『名探偵コナン 紺青の拳』
行こうか迷って組織絡みじゃなかったので行かなかったやつ。
推理よりアクションメインな感じで好みじゃなかった。
赤井ファミリーが登場する新作は観に行くつもり。


『ピクニック』(1936)
いつか観ようとチラシを取っておいたシリーズ。
チラシはデジタルリマスター版が公開された時にもらったやつ。
名作映画と言われているが、どこが…?と思った。
たぶん光とか映像の美しさを指して名作と言われているんだろうけど、ストーリーは見所なし。
旅行先で見知らぬ男とボートに乗っちゃいけないっていう教訓にはなる。


『ゼンタイ』
橋口亮輔監督のオムニバスっぽい中編作品。
橋口監督は実際にいそうな嫌なやつや嫌な空気を描くのが本当に上手い。
そして上手すぎるが故に本作は終始胸糞が悪かった。
自分の感情を出せない人たちが全身タイツ着て発散させてる、みたいな話で
普段のストレスが溜まるシーンが何本か入っていて、最後に全身タイツのオフ会のシーンが登場する。
日常のシーンに対してはもれなく
「ブチ切れればいいのに…ブチ切れたもん勝ちだよ!?」とか思ってしまった。
スーパーのバックヤードのやつが一番嫌だったな…


『魔法使いサリー』
とにかく本数を観てやろうシリーズ。
お菓子の遊園地のシーンに見覚えがあったので
ひょっとしたら子どもの頃にビデオとかで観たかも。
おだんご頭の女の子・ポロンがとにかく可愛かった。


『ライブテープ』
以前観た『変態だ』の主演・前野健太のドキュメンタリーだったので観てみた。
寝る前に観ていたので、途中でうとうとしまい
目が覚めたら公園のステージで歌うシーンになってた。
サングラス外してみませんか?とか監督が指示するのとか
楽器弾いてる人と途中でセッションしたりするところが
作られたドキュメンタリーな感じであまり好みの作品ではなかった。
ただ前野健太の声と歌がうたた寝してしまうくらい耳に心地良いのは確か。


『シコふんじゃった。』
軽ーく観られて面白かった。
清水美砂演ずる相撲部のマネージャーが、言いたい放題言う相撲部OGのおっさんたちに
がつんと物申すシーンが好き。周りが止めても言いたいことを最後まで言う潔さ!
周防監督の映画って結構こういう負けん気の強い女性が登場する気がする。
たぶん監督の好みなんだろうな。
豊田監督なら女性は女神のように描かれがちだし
監督によって女性の傾向がはっきりと出るのが面白い。


『片桐はいり4倍速』
片桐はいりを主演にした4本の短編作品からなるオムニバス映画。
シュールな片桐はいり、恋愛色強めな片桐はいり
ホラーな片桐はいり、アクションばりばりの片桐はいり
と、色々な片桐はいりが見られて面白かった。
松尾スズキが担当した作品は『デス・プルーフ in グラインドハウス』を観ている人なら
より楽しめるので特におすすめ。


『笑う蛙』
『A』同様に枡野浩一著「もう頬づえをついてもいいですか?」に掲載されている。
この著作で紹介されている映画は全て観たいと思っているので鑑賞。
夫とは完全に終わっていると思っている妻に対して
なんとかやり直せないか画策する夫の姿が虚しいし、嫌だった。
たぶんこの作品観て夫側に味方する女性はほとんどいないんじゃないかな…


『HOUSE』
大林宣彦監督が鬼籍に入った時に映画ファンがこぞって挙げていたので観てみた。
最初、主人公がなんと呼ばれているのかわからなかったが
「オシャレ」というニックネームだとわかった瞬間に、なるほどこれはカルトだ…と思った。
7人の女の子たちのバッグに自分のニックネームがでかでかと入っているのがダサかわいい。
私のお気に入りキャラは空手の達人のクンフー。


『寝ても覚めても』
原作を読んでいたのとミーハー心から観た。
麦(ばく)と亮平を一人二役でやっている時点でダメそうと思ってはいたものの
やはり原作の方が良かった。
原作では主人公が2人の男を瓜二つだと思っているが周囲の人間はちょっと似てるかもくらいの感覚で
好きになった人を自然と過去に好きになった人間と重ね合わせてしまう現象が上手く描かれていた。
映像ではその表現は難しいので単純に瓜二つということにしてしまったんだと思うし
その他にも映像にしやすいように設定を変えすぎと言っていいくらい
全体的に変更していて興ざめしてしまった。
ここまで変えるんだったら映画にする必要なかったんじゃないかな…
あと、原作には出てこない震災描写を入れ込んでいるあたりも嫌だった。
昨今そういう映画多いけど。
ただ、亮平に限っては原作より映像の方が魅力的に描かれていた気はする。
麦と朝子は原作よりもメンヘラ度合いが強調されていて怖かった。
本作をきっかけに本当に2人が付き合い始めてしまったのは因果なもんだなあとは思うけれど
朝ドラきっかけに杏と付き合って結婚したことを考えれば
東出は共演者とすぐ恋に落ちちゃう人間なわけで、そう思えば自然な流れなのかも…
私はもともと唐田も東出も杏も別に好きでも嫌いでもないので
どうとも思わないし誰にも肩入れしない。


『ビリケン』
現時点で観られる豊田利晃監督作品は全て観ているので
脚本のみ担当している映画も制覇しようと思って観た。
少年が双眼鏡を逆さまにして覗いた時にビリケンさんが見えるシーンが好きだった。
全体的にまったく有り得ないとも言い切れない絶妙なファンタジー感が豊田監督っぽい。
阪本順治監督との共同脚本なので、どこまで豊田監督の脚本が反映されているのがわからないが
『青い春』のホームランバーを買うシーンを想起させるシーンがあったり
『ナイン・ソウルズ』のあすなろハウスのシーンに近いシーンがあったりと
後の豊田作品につながるような演出が入っていて興味深かった。
杉本哲太、國村隼、原田芳雄も出てるし。
原田芳雄は本作では本当に一瞬しか出ないので贅沢!と思った。


『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』(1993)
色々ある前の子どもの頃の奥菜恵がかわいい。
ストーリーは特段好きなところはなし。
岩井俊二は結構観ているが、毎度毎度嫌いなことを確認するために観ているような気持ちになる。
今のところ『スワロウテイル』しか好きじゃないし
今観たら『スワロウテイル』も好きじゃないんじゃないかっていう気がしてきた。


『無伴奏』
いつか観ようとチラシを取っておいたシリーズ。
原作が好きだったので観た。
ショッキングなシーンのショッキングさが原作を踏襲していて良かった。
原作の中で主人公が友達二人と学校の裏山から脱走するシーンがあるのだが
映画にはそのシーンがなかったのにはがっかり。
というか、映画は友達の描写が薄すぎる。
原作者の小池真理子の実体験を反映させてるのは友達とのエピソードだったと思うんだけど…
矢崎仁司監督はいつも原作の雰囲気は上手く再現しているのに
映画としては今一歩という印象。『スイートリトルライズ』とか。


『世界でいちばんのイチゴミルクのつくり方』
いつか観ようとチラシを取っておいたシリーズ。
可愛いものがたくさん出てくるし
全体的にジャン=ピエール・ジュネっぽさもあって好みな作品だった。
なおかつジュネほどのブラックユーモアはなくてライトに観られる感じも良い。
子どもたちが自分たちの発想を実現するべく
やりたい放題やるシーンなんか観ていてわくわくした。
子どもでも楽しめる作品なので親子で観るのにおすすめ。


『恋愛戯曲 〜私と恋におちてください。〜』
母が深田恭子と椎名桔平が好きなのでだいぶ前に録画しておいたものを観た。
色々と酷い映画だった。
10年前に製作されたものだったので
この頃はこういう映画にもお金を出せる余裕があったんだな…と思った。
コロナショックが起こった今となっては
こういう映画の企画が持ち上がっても確実にボツにされるだろう。


『グリーン・インフェルノ』
いつか観ようとチラシを取っておいたシリーズ。
酷い映画を観てげっそりして、人が殺される映画が観たいな…と思ったので観た。
こいついいやつだなあと思ってたやつは最初に死んだ。
主人公は絶対生き残るんだろうな…と思ったらやっぱり生き残った。
一番むかついたやつが死ななくて不満。
とにもかくにもいつ食われるかという鬼気迫る描写にお腹いっぱいになって
しばらくこれ系はいいやと思った。


『コンビニ・ウォーズ バイトJK VS ミニナチ軍団』
いつか観ようとチラシを取っておいたシリーズ。
就寝前に短めでほっこりするやつを…と思って観た。
何にも考えずに観られてまさに就寝前にぴったりな作品だった。
登場人物紹介がゲーム風なのも『ウィーアーリトルゾンビーズ』風味で好き。
ジョニデが演じている探偵のほくろの位置がカットごとに変わるのがツボだった。
そんでもって娘のリリー=ローズ・デップがとにかくかわいい。好み。
相棒のハーレイ・クイン・スミスもとぼけた感じがいいなあと思ってたら
ワンハリのマンソンファミリーの中にいたのね…全然気づかなかった。
『Mr.タスク』のスピンオフらしいけどそっちは観てないし、まあ観ないかな…


『ニンフォマニアック Vol.1』『Vol.2』
唯一観てるラース・フォントリアー作品『ハウス・ジャック・ビルト』が好きだったのと
ゲスい興味で観てみたが『ハウス・ジャック・ビルト』の方が断然好きだった。
エロさで言えばギャスパー・ノエの『LOVE 3D』の方がずっとエロいと思ったし…
色々な性癖が出てくるのは純粋に面白いかったし、音楽は好き。
あと、ジャックと同じくオチで笑いを取りにいってるのが良かった。


『翔べイカロスの翼』
指先電氣館2019年10月号で紹介した
石井達朗の「サーカスのフィルモロジー 落下と飛翔の100年」で存在を知り
いつか観たいと思っていた作品。
なぜかユーキャンが権利を持っているため、DVDはユーキャンで買うしかなく
店頭でのレンタルにも存在しないので、RakutenTVで観られるのはかなりありがたい。
とはいえ、見放題プランの中には含まれておらず、登録時にもらったポイントで観た。
いまはなきキグレサーカスに入って事故死してしまった青年の実話を元にしている作品なのだが
さだまさし演ずる主人公が恋したり、失恋したりを繰り返すので
なんだか『男はつらいよ』みたいな雰囲気があった。
1本の映画としてはいまいちな感じだったけれど、札幌に本部をおくサーカス団だったにも関わらず
キグレサーカスの公演を一度も観ることが叶わなかったため
映像を通してでも演目を観ることが出来て嬉しかった。


ランキングにほんブログ村 ハンドメイドブログ 人形・ぬいぐるみへ
 ↑     ↑
おすすめは『A』『A2』『世界でいちばんのイチゴミルクのつくり方』
『コンビニ・ウォーズ バイトJK VS ミニナチ軍団』です。