自宅で観た映画 〜12月編〜 | ゆびにんブログ -指人形10,000体作りま…すん-

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除夜の鐘に変身したうさぎの指人形
(2014年 制作)

来年こそはHDDに録画してある映画を優先して観よう、ショウジですショウジ

今年は家で観た映画の備忘録を掲載してみました。

先月の分まではこちら→1月編2・3月編4・5月編6・7月編8月編9月編10・11月編

そんなわけで、本日は自宅で観た映画12月編です。


『ふたりの5つの分かれ路』
8年前に録画しておいたものを鑑賞。
最近放送された「SWITCHインタビュー達人達」で池松壮亮とフランソワ・オゾン監督の対談を見て
それをきっかけにようやく観た。
一組の夫婦が離婚するシーンから始まり
息子を含めた家族3人の生活、出産、結婚、出会いと遡っていく作品なのだけど
取り立てて良い映画でも面白い映画でもなかった。
妻が緊急出産している最中、夫が昼食をゆっくり摂ってコーヒーまで飲んで
車の中で時間を潰してからようやく病院に行ったかと思えば、保育器の中の子どもだけチラ見して
妻に会わずに帰るっていう行動が本当に最低だと思った。
しかもあまりにも未熟児なもんだから「あれが俺の子ども?こっちじゃなくて?」的なことを
妻の母親に言うのとか、本当バカすぎる…
2人が出会った時、男側には4年付き合ってる彼女がいたけれども
その彼女がつんけんしていたのも4年付き合っているうちに男側がそうさせていたのではと思ったし
出会った頃はキラキラしていた奥さんが、時を経る毎に輝きを失っていったのも
その延長で、夫のせいな気がする。
夫側は出会いの頃も別れの時も変わらず魅力のない人物に感じた。
妻は妻で夫の知らないところで浮気していたりするのだけど、夫の描き方がその何倍も厳しい作品。
結婚願望がある人にとっては水を差される内容だし
幸せではない既婚者にとっては実生活に対してさらに幻滅するような内容だし
結婚願望がない私にとっては別に観る必要なかったなと思うような内容で
結婚生活や夫婦を題材にした映画は今後一切観なくていいなと思ったw
フランソワ・オゾン作品をよく観ている人たちの感想に「オゾンの中ではつまらない方」
とよく書かれていたので、夫婦モノではないオゾン作品は観るかも。


『新しき土』
ニコ動で鑑賞。
母の蔵書のNHKのドキュメント昭和シリーズ「ヒトラーのシグナル」を読んで初めて知った作品。
ドイツ国民に日本という国を紹介するためにドイツ人監督が日本で撮ったプロパガンダ映画で
話の組み立て方もおかしいし、全体的に奇妙な雰囲気で
実際に日本や日本人のプロモーションとして機能したのかは甚だ疑問だった。
原節子が着物と下駄で火山を登る姿を見せることで
日本人女性は覚悟を決めたらこんなこともやってのけるぞ!ということを伝えたかったんだろうか…
映画として面白いところは特にないので
原節子出演作なら何でも観たいという人にしかおすすめしない。


『チャップリンの給料日』
ニコ動で鑑賞。
レンガ積みのシーンと湯船で寝ようとするシーンが好きだった。
チャップリン作品はまだ5本しか観ていないけれどどれ観ても面白い。
制作から何十年経っても変わらない普遍的な面白さ!
人を本気で楽しませようと思ったら
チャップリンくらいアイデアマンで完璧主義者じゃないとだめなんだろうな…
ついこの間M-1が終わったばかりだけど
来年優勝したい人はここから1年間チャップリンに学べばいいんじゃないだろうか。


『ナチスが最も恐れた男』
つい最近のテレビ放映を録画したものを鑑賞。
ノルウェー制作の映画で反独のレジスタンスとして活躍したマックス・マヌスを描いた作品。
登場人物が多い上に主要人物の説明がざっくりしているので
事前知識がないと分かりづらい映画だった。
マックスは日常生活だと「不運」と取られる出来事を、戦時下で「悪運」に変えていって
最終的に幸運な英雄になっていたのがすごい。
まあ仲間はみんな死んだけど…
ちなみに本作はよっぽどマイナー作品だったのか日本では上映されていないし私も全く知らない作品で
『アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男』と勘違いして録画していた。
紛らわしすぎる…悪い作品ではなかったのでいいけど…


『マーティン・フリーマンのスクールオブミュージカル』
GYAO!の無料配信で鑑賞。
マーティンの可愛さを堪能しようと思ったのだけれど
ポピーと子どもたちの可愛さの方が勝ってた。
なんでこうマーティンはちょっと神経質っぽかったり堅かったりする役ばかり回ってくるんだろうかw
どんな映画なのかも知らず観てみたら、クリスマスにやる生誕劇が中心のお話だった。
向こうのカトリック系の学校って大変だなあ…
私は幼稚園がカトリック系だったので、もしかしたら生誕劇もやったかもしれないんだけど
まっっっったく覚えてない。
何かの記念で貰った十字架にキリストが張り付けられているネックレスもどこに行ったのやら…
(超罰あたり!)
ところで、劇中の子どもたちが星のかぶりものして歌うシーンとかめちゃくちゃ可愛かった。
みんなバリバリの子役!って感じじゃないのがすごく良い。


『ピクニック』
GEOの宅配レンタル。
観てみたら1955年の映画だった…
1936年のジャン=ルノワールの方だと思って間違えて借りてしまった。
(またこのパターン…!)
本作は1日で男女が恋に落ちて駆け落ちする話。
キスしまくり、想いを言葉にしまくりな作品で
真逆な『日の名残り』を観たばかりだったのもあって、まったく面白くなかった。
あと音楽のつけ方が超ださかった。


『王手』
GEOの宅配レンタル。
賭け将棋で日銭を稼いでいる真剣師の赤井英和と、奨励会員の加藤雅也が
師弟とも友達ともつかない不思議な関係で、ちょっと『キッズ・リターン』ぽくもあった。
25×25の巨大な将棋はてっきり創作かと思ったのだが、泰将棋という実在する将棋だった。
色んな世界があるなあ…
そんな本作は、豊田利晃が初めて脚本を手掛けた作品。
監督の阪本順治との共同脚本だし豊田のアイデアがどれくらい反映されているのかはわからないが
察しが良いヒロインや、通天閣が突然海の中に立っている描写など
豊田っぽいなあ…と思う部分はちらほらあった。
しかし本作の監督を務めているのはあくまでも阪本なので
作品全体を通して観ると全然豊田っぽくない。
脚本・監督の両方を豊田がやっている作品の方が断然面白いので
脚本家に留まらず、監督になってくれてよかったと思った。


『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』
BSで放送されたのをリアルタイム視聴。
PART1と3は観た覚えがあり、なぜか2だけ観た記憶がなかったので観てみたら
どうも観てないっぽかった。
それか、よっぽど印象に残らなかったかのどちらか…
スポーツ年鑑の件だけ観たような気もしなくはなかったんだけど…
それはさておき、BTTFのシリーズはいつ観ても面白いなあ
単純なストーリーをこれでもか!と膨らませているから普遍的な面白さがある。
ちょっと過去、だいぶ未来、かなり過去、と舞台を転換していくのも単純に面白いし
学べそうなものがゴロゴロ転がっている作品だ…
スピルバーグが監督かと思っていたら、スピルバーグはプロデュースで
監督はロバート・ゼメキスだった。
私が好きだった『ザ・ウォーク』の監督。
あれもビルからビルへ綱の上を渡るっていうだけの話を面白くしてた。
来年はゼメキスの映画を率先して観よう。


『八月の鯨』
GEOの宅配レンタル。
渋谷に同名のバーがあり、どんな映画なのか気になっていたので借りてみたら
ちょっと切ない老老介護の話だった。
30年以上前にすでにこういう映画があったのかあ…
事件はほとんど起こらない映画で『めがね』や『かもめ食堂』みたいな印象を受けた。
最後、見晴らし窓を作ることになるシーンが好き。
観た後「BAR八月の鯨」の評判を見てみたら、あまり芳しくない様子だった。
味うんぬんの悪評だったら割とどうでもいいんだけど、接客でああも書かれていると行く気が失せる…
映画のタイトルでカクテルを作ってくれる店なので
いつか『ナイン・ソウルズ』や『二十世紀少年読本』で作ってもらいたいと思っていたけれど
結局行かないかも。誰か頼んでインスタにupしてくんないかな。
どんなのか見てみたいので。


『ファニーとアレクサンデル』
GEOの宅配レンタル。
5時間11分は長すぎ!!!!
最初と最後のキラキラしたセレブパーティー以外の部分が陰鬱すぎ!!
陰鬱なシーン多いから余計に長く感じるわ!!!
それから「名作」って言ってる人が多すぎ!!
ここを読んでいる方は映画好きの「名作」っていう言葉を信用しないでください…
名作だからと言って好みに合うわけではないので
映画の好みが合う人のおすすめか、映画の好みが全然合わない人が嫌いな映画
このどちらかだと間違いないと思う。
ベルイマンの生誕100年を記念したイベントで上映されていて
気になったので借りてみたのだけれど、うっかり劇場に行かなくて本当に良かったと思った。


『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』
BSで放送されたのをリアルタイム視聴。
PART2の最後に3の予告がついていて
そういえば一番好きなの3だったわ!と思って翌週も観てみた。
マーティーが「腰抜け」と言われるとカッとして余計なことをしちゃうお約束のシーンだったり
ドクのオーバーリアクションだったり、悪役・ビフの一族とマクフライ家のちゃちな確執など
何度観ても飽きない要素がこれでもか!と詰め込まれていて、本当最高のシリーズだと思う。
3は西部劇なので、もしかすると私は西部劇が好きなのかもしれない。
『荒野の七人』観てみないとなあ。


『白雪姫と鏡の女王』
つい最近深夜放送されたのを録画して鑑賞。
白雪姫の話がコメディ&アクションものに作り変えられていて
白雪姫がちゃんと可愛らしいのが唯一の共通点かもしれないくらい全然違う話になっていた。
盗賊の小人たちのシーンや、継母がエステするシーンが面白い。
あと石岡瑛子が手がけた衣装が本当に素晴らしかった。
同じ監督×石岡瑛子の作品は他にもあるので観てみたい。


『ソーシャル・ネットワーク』
つい最近深夜放送されたのを録画して鑑賞。
マーク・ザッカーバーグを相手取った訴訟の様子と
Facebookが出来るまでをオーバーラップさせた話になっている。
自分の描かれ方が気に食わないショーン・パーカーが
あの映画はフィクションだと言ったらしいけど、往生際悪いなあ…と思ってしまった。
ストーリーがフィクションだとしても人間性はあれに近いか、もっと悪いのでは…
しっかし、Facebook本当に活用してないな…
毎月プロフィール画像替えに行く時しか見てない…


『モーターサイクル・ダイアリーズ』
つい最近深夜放送されたのを録画して鑑賞。
20代の頃にチェ・ゲバラが友人としたバイク旅行を描いたロードムービー。
タイトルにモーターサイクルが入っているにも関わらず、映画の半分くらいでバイクが壊れて
途中から徒歩&ヒッチハイク旅になってた。
ゲバラがお世辞を言えないバカ正直者だったり、自分の信念を曲げない姿が描かれていて
革命家の片鱗が見える映画だった。
一緒に旅するグラナードは結構適当なやつで、こんなやつと長旅するゲバラ忍耐力ありすぎ…
と思ったけど、頑固者のゲバラに付き合うグラナードの方がむしろ忍耐強いと言えるのかも。
wikiに載ってるグラナードの写真と
グラナード役のロドリゴ・デ・ラ・セルナがめっちゃ似ててびっくりした。


番外編・自宅で観た舞台作品

『シラノ・ド・ベルジュラック』
年末年始、紅白やら映画やらを録画するので
HDDの中身を空けておかなければならない。
というわけで、寝かせておいた舞台作品を観ることにした。
吉田剛太郎の演技観たさと
来年公開の『九月の恋と出会うまで』の原作で取り上げられていたので録画。
吉田剛太郎が歌うわ踊るわ戦うわ八面六臂の活躍を見せる濃ゆいミュージカルだった。
何より、あんなにでかいつけ鼻をしている状態で大量のセリフを喋るだけでもすごい…
観たら流すつもりだったけど、また観たくなるような予感がしたのでDVDに焼いておいた。


2018年に自宅で鑑賞して、観てよかったー!と思った作品は以下のようになっております。

長期休みで何観ようかなあなんて思っている方はご参考までにどうぞ♪

・陽炎座
・配達されない三通の手紙
・夢みるように眠りたい
・二十世紀少年読本
・ニンゲン合格
・真木栗ノ穴
・名探偵コナン ベイカー街の亡霊
・帝一の國
・パディントン
・妹の恋人
・ヴィクトリア
・パルプ・フィクション
・日の名残り
・バック・トゥ・ザ・フューチャーシリーズ


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来年は鈴木清順、若松孝二、マーベルヒーローものを履修予定です。