自宅で観た映画 〜6月編〜 | ゆびにんブログ -指人形10,000体作りま…すん-

ゆびにんブログ -指人形10,000体作りま…すん-

日記を書きつつ、ゆるーく指人形10,000体を目指すブログです。

和菓子の水無月うさぎ
(2020/06/01 制作)


6月は水無月うさぎでした、ショウジですショウジ

髪飾りと浴衣が和菓子の水無月柄になっております!

うさぎの新作はありませんが

フーセンガムシリーズの新作やらゆびにん詰め合わせやらupしてますんで

ぜひ通販の方もチェックお願いします♪



さて!本日は6月に自宅で観た映画の備忘録でございますー

先月は5月に比べるとだいぶ少なめですね。

まあ5月の量がおかしいんですけど…

これまでの → 2018年2019年1月2月3月4月5月


『キューティー&ボクサー』
篠原有司男・乃り子夫妻のドキュメンタリー。
夫妻はニューヨーク在住なのだが、有司男氏が生活費を得るために
作品をスーツケースにぎゅうぎゅうに詰め込んで東京に売りに行くシーンなんかが入っていて
アートで飯を食うって本当大変だな…と思った。
2014年の札幌国際芸術祭ですすきののビルに設けられた会場に
ポンとバイクのオブジェが置かれているのを見た時は
有名作家の作品がこんな無造作に!?と思ったもの…
そもそもすすきの会場自体メイン会場じゃなかったし
市民にもあんまり知られてない場所だったから扱いの雑さ加減が本当に謎だった。
ポカリスエットのCMにも出てたくらい有名だし
本作が上映されたのって芸術祭の前年の2013年なのに…
乃り子さんが夫に対して
「お金があったらアシスタントを雇えるから、私と一緒にいないでしょ」
的なことを言うシーンがあるのだが、妻にそう思わせている時点で有司男氏は駄目だなと思った。
あの言葉を言われるまで、乃り子さんにあまりにも色々な役割を背負わせて来たんだろう…
でもそんな夫がいなければキューティーシリーズは出来てないわけだから
アーティストってなかなか業の深い職業だなとも思った。


『ザ・ウォーク』
劇場で観て以来の再鑑賞。
前回は字幕で観たので、今回は吹替で観てみた。
字幕の方が私は好みかな…
最初観た時はビルの間に綱をかけるパフォーマンスをし始める前の
修行中の頃に道端に円を描いてその中で芸を披露する場面が好きだなあと思ったが
今回観てみてもやっぱりそのシーンが好きだった。


『熱帯魚』
台湾のお受験戦争を土台にしたコメディ…なんだけど
作品中盤から後半への描写はともかくとして
最初の方の性犯罪と誘拐初期が洒落にならなくて笑えない。
台湾の見世物小屋を観られたのは良かった。そこだけ。
フィルマークスなんか見ると評価が高いので好きな人は好きなんだろう。
『祝宴!シェフ』も好きじゃなかったので
私にはチェン・ユーシュン監督自体が合わない気がする…
『ラブゴーゴー』もいつか観ようと思っていたがやめにすることにした。


『星の王子さま』
午前十時の映画祭のリクエストが多かった作品リストの中に記載されていて存在を知った。
原作が好きなので観てみたものの、やはり原作には敵わない。
が、王子さまの実写化はこれ以上ないほど再現度が高くて可愛いし
キツネと王子さまのシーンはとても良かった。
「大切なものは目に見えない」って教えてくれるのキツネだったのね…原作読み返そう…


『スイス・アーミー・マン』
どういうジャンルにも当てはめられないへんてこな映画。
あえて言うならバディ映画か…
前情報を何も入れずに観た方が楽しめると思う。
主人公を演じているポール・ダノはどっかで観たことあるなあ…と思いながら観ていたが
『リトル・ミス・サンシャイン』のど変人のお兄ちゃん役の人だった。


『酔いどれ詩人になるまえに』
ブコウスキーが自分の20代を描いた「勝手に生きろ!」が原作。
本作を観てぜひ読みたいと思ったのだがまだ読んでない。
原題の「Factotum」どういう意味かなと思って調べたら「雑役係」って出てきた。
「酔いどれ詩人になるまえに」の方がずっと良い!
映画の雰囲気にすごくよく合ってる。この邦題考えた人素晴らしいな。
映画本編の空気感も好みな作品だった。
仕事中に呑みに行っちゃってそれがバレてクビになったりして転職を繰り返す主人公と
腐れ縁の恋人の話がメインに描かれるんだけど
ヒールで歩いて疲れちゃった彼女に自分の靴を履かせてあげて
自分は靴下のまま歩くシーンが好きだった。
社会的には仕事が続かないダメ人間でも、ああいう優しさを持っていればイケメン。
作家になりたいのになかなか原稿が採用されず、それでもめげずに送り続けるところもイケメン。
自分と同じく不器用だと思っていた元カノが結局は世渡り上手だったってわかった時の
あの切ない感じも良かったなあ…
ただ、マット・ディロンが主人公だから全体的に許せるってのはあるかも。
ブコウスキー本人の顔が知りたくてググったのだがこれは許せないと思ったもの…
マット・ディロンだからこそ時計直すだけのシーンも絵になるってものよ。


『ジャングル・ブック』
ほぼ『ライオン・キング』だなと思った。
クマが気の良いクマなところだけ好き。
私は蜂がめちゃくちゃ嫌いなので
主人公が蜂に刺されまくりながら蜂蜜取るシーンにはゾッとした。
まあ、取らせるの前述のクマなんですけどね…
崖登れないからしょうがないよなあって思っちゃうくらい可愛いから許す。


『ハワイアン・バケーション』
ジャングル・ブックの後におまけとしてついていたトイ・ストーリーの短編。
バービー人形とその彼氏の人形が主である女の子のリュックに忍び込んで
ハワイ旅行に連れて行ってもらおうとしていたけど、そのリュック自体が持っていてもらえず
しょげているのを仲間たちが家にいながらにしてハワイ旅行に行った気分にしてあげることで励ます
みたいなストーリーで、今作ったのかと思うほど時代に合った作品だった。
トイ・ストーリーは2と3しか観てないが、おもちゃたちの団結力がいいなと毎回思う。


『カビリアの夜』
ジュリエッタ・マシーナ演ずるカビリアがちっこくて勝ち気で可愛くて健気な分
襲い掛かる出来事の容赦のなさに打ちのめされ
『道』ほどではないけど哀しい気持ちになった。
きっとこうなるんだろうなあ…っていう通りのオチになったから
そこまでのダメージはなかったけど哀しいもんは哀しい。
フェリーニは本当、奥さんを映画で可哀想な目に遭わすのが好きだなあ…。
私生活で幸せに過ごしていたんだったらまだいいものをどうやらそうでもないみたいだし
フェリーニとジュリエッタの組み合わせの映画を観れば観るほど
フェリーニ自体は嫌いになっていく。


『女の都』
変。とにかく変。フェリーニ8本しか観てないけど一番変なんじゃないかと思うくらい変。
だがそこがいい!!!!
マルチェロ・マストロヤンニが女に翻弄されまくる話なので
『8 1/2』と合わせて観るとより楽しめると思う。
カッツォーネ(巨根)博士の私設秘宝館のシーンなんかバカバカしくて最高。
ガチでフェリーニに秘宝館作ってほしかった。あの空間を体験したい。
直近でどっかの映画館でやるフェリーニの特集上映には入ってなかったのが残念。
「イタリアの巨匠」とかいう煽りがついてるから
まあ入れづらかったのかもしれないけれど、むしろあえてこれを入れるべきだと思った。
先日『ひまわり』を観ていて、マストロヤンニなーんかイケメンじゃないなあ…
と思っていたが、本作を観ていてメガネだ!!!と気づいた。
マストロヤンニは黒縁メガネかけてる時の方が数割増しでイケメンだと思う。


『花嫁の手紙』
サンドウィッチマンの富澤が監督した短編。
2018年の札幌国際短編映画祭で上映されていて気になってはいたのだが
2本で1プログラムは高い!と思って観に行かなかった。
コロナ禍で放送するものがなかったのか「熱烈!ホットサンド!」で放送されたので
これ幸い!とばかりに観た。
なるほど、サンドのコントを下敷きにした短編…うーん…
あんまり面白くなかった…
それにしても短編を分割して二週で放送するなんて野暮じゃないだろうか。
あんな中途半端な感じに分けるんだったら
一週目メイキング・二週目本編とパキッと分けてほしかった。


『地獄』
宮崎勤、松本智津夫、林真須美といった犯罪者が地獄に行くとどういう目に遭うのか
ということを描いたシュールな作品。
しかし一番シュールなのは本編ではなくエンドロールで
女性のおっぱいとおしりが万華鏡のように展開された映像なので
気になる方はエンドロールだけでもどうぞ。GYAO!でしょっちゅう無料配信されてます。


『バック・トゥ・ザ・フューチャー』
少し前に午前十時の映画祭で観たばかりだけど金ローでやってたので観た。
観たばかりなのに面白くて、今後何度観ても飽きないんじゃないかと思って
ちょっと恐ろしくなった。
ゼメキスは6本しか観てないけど6本とも好き。
『マーウェン』も評判悪いけど私は好き。


『北朝鮮をロックした日 ライバッハ・デイ』
北朝鮮の祖国解放70周年記念行事の一環で招致された
ユーゴスラビア出身のライバッハというバンドのドキュメンタリー。
ライバッハのメンバーやスタッフ、北朝鮮の現地スタッフの人物紹介用に
わざわざ北朝鮮風のイラストを作っているのが妙に凝ってた。
あのイラストのグッズあったらちょっと欲しい。
ライバッハは乱暴に言っちゃえば日本でいう鳥肌実みたいなもんで
ナチス風のパフォーマンスをするバンド。
ライブのリハーサルの回数からライブに使用する機材や映像、演奏する楽曲に至るまで
北朝鮮側のスタッフに逐一つっこみを入れられ、それも数人にてんでバラバラな指示をされて
げんなりするコーディネーターとバンドメンバーの様子が延々と流される。
現地スタッフは皆、何事においても自分で決定したがらないということに
途中でライバッハ側のスタッフが気づくのが確信をついていると思った。
何かを決めて責任を取りたくないし、もし自分の意見が正しくなかったとしたら
全員の連帯責任にされるということに怯えている北朝鮮の人々。
なるほど北朝鮮がライバッハを呼ぶわけだ…
でも呼んでみたら独裁政治を非難するような曲もあったから面食らったんじゃないだろうか。
ライブを観に来たおっちゃんが「様々な音楽があります。新たな音楽を知れました」
と言っていたのが救いだなあと思ったけれど
あのライブに来られるような人ってそもそも富裕層らしいから
ああいう人の陰で貧困にあえいでいる人がたくさんいると思うとやるせない気持ちになった。


『キャスト・アウェイ』
無人島に漂着する話なのでトム・ハンクス1人で話が進行するかと思いきや
まさかのバディムービーだった。ウィルソンの活躍ぶりが最高。
「いやこれ笑っちゃいけないんだろうな…」と思いつつところどころ笑った。
本作について一切知らない方はストーリーについての情報を入れないまま観て欲しい。
ちなみに私は実話に基づいているのかと思い込んでいたので、主人公の恋人の行動にイライラした。
まじでフィクションでよかった…
『シェルブールの雨傘』とかもそうだけど
現実では人ってそんな簡単に気持ち切り替えられないと思うぞ!


『ヴィクトリア女王 最期の秘密』
ヴィクトリア女王とインド人・アブドゥルの交流を描いた作品。
女王からアブドゥルへの愛情、アブドゥルから女王への愛情を観て欲しいんだと思うんだけど
女王のマイブームに王室の人々が振り回される様の方が際立ってるように感じた。
あの人たちも長く女王に仕えてるんだから
自分たちの思惑通りにしたいんだったらもうちょっと上手く操縦すればいいのに…
あんなんだったらアブドゥルにしか心開かないのもわかる。
息子のバーティー(後のエドワード7世)がなんとかアブドゥルを追い出そうと
画策するのにはとにかくイラついて
鑑賞中にwikiを見て「10年しか王でいられないんだからな!!」と怒りを納めて観た。
というか王室の人間が平気で人種差別するので
「メシマズのくせに!!!!フィッシュ&チップスくらいしかまともな食事ないくせに!!」
と終始思いながら観た(これぞイギリス差別)
作中では女王の死後、バーティーがアブドゥルを王室から追い出して
彼に関する書類もすべて焼き払ってしまうところまで描かれていたが
ちゃんと事実に即していたらしく、2010年まで彼の存在自体が知られていなかったそう。
映画は基本娯楽だと思っているけれど
こういう形で歴史上の人物を広く知らしめるのも役割のひとつだなあと思った。


『さよなら、退屈なレオニー』
予告編とメインビジュアルが好みだったので
確かシネフロとユナイテッドの両方に上映リクエストを出したはずだが
リクエストも虚しく札幌では上映されなかった。
終始主人公が退屈そうで、観ているこちらにも退屈がうつるような映画だった。
札幌で上映されていたらまず間違いなく行っていたから、結果的に上映されなくてよかった…
主人公が退屈そうにしてる映画嫌いかもしれない…
イキイキしてる人物の方が観てて目に楽しいし。
義理の父親の車をボッコボコにするシーンとバスに飛び乗るシーンだけ好きだった。


『ネリー・アルカン 愛と孤独の淵で』
自殺した作家のことを描いた作品で
小説の中の話なのか現実に起こった話なのか混乱する作りになっていて
じわじわと精神が蝕まれるような描写も入っているので
これは気が滅入ってる時に観ると引っ張られるかもしれない。
とりあえず本作を観ても、ネリー・アルカンの小説を読もうとは一切思わなかった。
ちょっとだけ『イレブン・ミニッツ』と似ているシーンがあって
観たこと自体をすっかり忘れていたのだが一瞬で記憶が蘇った。(でもたぶんまた忘れる)


『ホルテンさんのはじめての冒険』
ベント・ハーメル監督の映画はなるべく観たいと思ったので観てみた。
邦題詐欺&ジャケット詐欺。
これだったら『生真面目ホルテンの生活』とかの方がまだいい。
遅刻・欠勤が一度もなかった鉄道員のホルテンが、勤務最終日に遅刻したところから
ばんばん法に抵触する行動をとっていくっていう話で
地味ーなコメディといった感じだった。
私はちょっと物足りなく感じたがぼーっと観るのにはいい作品かも。


『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命』
オートバイサーカスが一瞬出ると聞いたので観たらまじで最初の数分だけだった。
オートバイサーカスといっても鉄の球の中をバイクが走る「アイアンホール」で
私は円柱形の木の壁の上をバイクが垂直に走る「樽」が好きなので
ああ…アイアンかあ…とテンションガタ落ち。
最後まで観てみたら、親の因果が子に報い的な話で
私は「外国人監督が撮った2時間サスペンス」みたいな感覚で観てた。
ざっと感想読んだ限り、結構高く評価してる人が多いみたいだったし
映画ファンかつ2サスを観ている人ってあんまいないんだな…と思った。
民間人 VS 警察の構図が入っている点はタイムリーだった。
白人を撃ち殺した警官が同僚に
「相手が黒人じゃなかったのはツイてたな (笑)」と言われるシーンは胸糞。


『きっと、うまくいく』
面白いし良い映画だし、評判がめちゃくちゃいいのはわかる。
わかるけど長い…インド映画ってどうしてこうどれもこれも長いんだ!
序盤で自殺する登場人物がいるんだけれど
そのシーンだけやけに現実的でシビアで、脳裏にこびりついちゃって
後々のハッピーなストーリーにどっぷり浸かれなかった感もあった。
インド映画は現代劇よりも『バーフバリ』みたいな方が好きかも。


『オンネリとアンネリのふゆ』
1作目の『オンネリとアンネリのおうち』に比べるとわくわく感は少なめだけれど
ほっこりした気分にはなれる。
何にも考えずに借りてしまったけれどどうせならクリスマスの頃に観ればよかった。


『夢二』
浪漫三部作で唯一観ていなかったので観た。
このシリーズはどれもわけわかんないけどより一層わけがわからない話だった…
『陽炎座』『ツィゴイネルワイゼン』はわからない面白さがあったけれど
本作はわかんないしつまんないって感じだった。
昨今の沢田研二の言動が好きじゃないのでそういうのが脳裏を過ぎったりもして
早く終わんないかなとまで思ってしまった。
結果、浪漫三部作は陽炎座、ツィゴイネルワイゼン、夢二の順で好きかなあ…
陽炎座はいつかDVD買おうと思っているくらいぶっちぎりで好き。


『クリスマスのその夜に』
ジャケットと中身の印象があまりにも違うので、ジャケット詐欺。
クリスマスを舞台に5つの話が同時進行するのだがどれも愉快な話ではないので
寂しいクリスマスを過ごしているタイミングで観るといいのかも。
というかもうそれ用に作られているとしか思えない…
ベント・ハーメル監督作で観られるのは全部観た。
『卵の番人』はビデオしか存在しないので
まかり間違ってテレビ放映されるとかじゃない限り観るの無理そう。

というわけで個人的ベント・ハーメル監督作品ランキング!!
1位 1001グラム ハカリしれない愛のこと
2位 酔いどれ詩人になるまえに
3位 キッチン・ストーリー
4位 ホルテンさんのはじめての冒険
5位 クリスマスのその夜に
ご参考までにどうぞー


『サマー・オブ・84』
シリアルキラーが登場する映画は結構好きなのだが
これはめちゃくちゃ後味が悪かった…
後味悪くても面白けりゃいいんだけど、後味が悪いだけって感じ。
タルくてところどころ倍速にしてしまったし。
『さよなら、退屈なレオニー』同様に札幌の上映館がなく
シネフロとユナイテッドにリクエストを出していたが上映されなくて良かった…
自分の先見の明のなさにがっくり来た6月だった。


ランキングにほんブログ村 ハンドメイドブログ 人形・ぬいぐるみへ
 ↑     ↑
今回のおすすめは『ザ・ウォーク』『酔いどれ詩人になるまえに』『女の都』です。