自宅で観た映画 〜5月編〜 | ゆびにんブログ -指人形10,000体作りま…すん-

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日記を書きつつ、ゆるーく指人形10,000体を目指すブログです。

さくらんぼうさぎのフェルトの指人形
(2020/05/02 制作)


嗚呼オートバイサーカス…、ショウジですショウジ

昨年は珍しく行かず、まあまた来年行けばいいかなんて思っていたら

今年はコロナで札幌まつりが中止になってしまい

結果的にオートバイサーカスは2年おあずけに…

来年も来てくれるといいなあ…ていうか札幌まつりが無事に開催出来るといいな…



さてさて!今回は毎月恒例の家で観た映画の備忘録でございまっす。

RakutenTVとFODでやたらと観てしまったので大変でした。

まああくまでも備忘録だから書かなくてもいいっちゃいいんですけどね…

これまでの → 2018年2019年1月2月3月4月



『爆裂都市 BURST CITY』
『ソレダケ that’s it』を観た頃に石井岳龍の映画が良い!と言っていたら友人がくれた。
数年経ってようやく観たが、これは…
園子温の『BADFILM』を観た時と同じような感じで困惑した。
町田康が出ているあたり、石井岳龍が後にパンク侍を作ることを暗示しているようで面白かったけれど
そこ以外は基本的にどういう作品にしたいのかよくわからない自主映画って感じで
観ていて楽しくなかった。


『ペコロスの母に会いに行く』
親子の話かと思ったら、戦争映画の側面が強かった。
介護とか認知症をメインにした映画ってわけでもなくて想像してたのとだいぶ違った。
ほのぼのした絵の漫画なんだから、実写ももうちょっと作りようがあったと思うんだけど…


『ポプラの秋』
過去に原作を読んだのでいつか観ようと思って録画しておいたものを鑑賞。
本田望結の代表作はこれになるんじゃないだろうか。
泣く演技がとても上手かった。
それにしても清塚信也は本作といい『ウィーアーリトルゾンビーズ』といい
どうしてこう人間としてどうなのっていう役が多いんだろうか。
音楽担当してるからちょっと出ませんか?って言われたんだろうけど
あんな役ならわざわざ出なくても…と思った。


『46億年の恋』
劇場で観て以来の再見。
当時は「よくわかんないけど安藤くんと龍平さんが美しい…」と思って観ていたが
今回観てみても同じ感想だった。
足で踏んでじゃぶじゃぶ洗濯するシーンが印象的。


『イリュージョニスト』
『ぼくを探しに』の監督だったので観てみた。
老手品師が色んな土地を巡業する中で、酒場で働く少女と出会うんだけど
その少女が彼の手品を魔法だと信じてついてきてしまって
彼女を喜ばすために手品師以外の色々な仕事もしてコートとか靴とか買ってあげて
挙句手品自体をやめてしまう話で、すごく寂しい気持ちになった。
少女が弟子になって生活が好転するのかと思いこんだので余計に。
幸運の女神かと思いきや疫病神だったっていう…


『劇場版 アイドルキャノンボール 2017』
チラシを取っておいたシリーズ。
『世界でいちばん悲しいオーディション』を観てWACK関連のものにはお金は落とさないぞ!!
と心に決めていたのでRakutenTVの見放題無料期間に観た。
オーディション中に水着着てもらったら何ポイントとか、添い寝できたら何ポイントとか
最終的にオーディションで落ちた子にAV撮らせてもらえたら何ポイントなんていう
ポイント加算制の下衆なレースをAV監督とMV監督が繰り広げるっていうドキュメンタリー。
MV監督が自宅に帰ったら奥さんが泣いていて
「(オーディション参加者と)ヤったの?」と聞かれる場面がメンタルに来た。
仕事の内容、言わなければよかったのに…
撮った作品がいずれバレるとしても
現在進行形のことをわざわざ言わなくていいんじゃないかしら…
まあそれはさておき、WACKの代表の渡辺のうんこを食べるシーンは本当に謎で
やってる方も観てる方も誰も愉快な気持ちにならない行為だなと思った。


『パラレルワールド』
「山田孝之のカンヌ映画祭」でチラッと出てきた河直美が山田孝之を主演にして撮った短編。
河瀨直美はカンヌ等の賞獲りに照準を合わせている感じが嫌で敬遠していたのだが
『あん』を観てみたら存外に雰囲気が好みだったし
本作も映像が好きだったので他の作品も観てみようと思った。


『愛の渦』
チラシを取っておいたシリーズ。
もっと混沌としたドロドロした映画かと思ったので物足りなかった。
なんですっきりした感じに仕上げようと思うんだろうか。
『ボーイズ・オン・ザ・ラン』もあんま好きじゃなかったし、三浦大輔の映画合わないかも…


『FAKE』
佐村河内守のドキュメンタリー。
見始めの時は「もしかして新垣さんの方が嘘をついている…?」と思いかけるのだが
海外の記者のインタビューに対して、佐村河内がしどろもどろになっている様子などを見るにつけ
ああ、やっぱりこの人は新垣さんに仕事を丸投げしていたんだろうなと思った。
密着中に楽曲を作るシーンがあるので、まあ作ることは出来るんだろうけど
問題はこれまでに作ってきた楽曲のうち
自分が主体となって作ったものがどれくらいあるのかということ。
あくまでも楽曲を構成したのは自分であって、新垣さんには仕上げをやってもらったにすぎない
というようなことを繰り返し言う姿には往生際が悪いな…と思った。
障碍うんぬんで嘘をついているんだとしたらそれももちろん悪いけれど
ゴーストライターの方でついている嘘はもっと醜悪だと私は思う。


『ヘルタースケルター』
沢尻エリカの役が沢尻エリカ過ぎてお腹いっぱいになった。
顔と体がお人形さんみたいに綺麗なのは確か。
あとマメ山田さんが登場しておおっ!!とは思った。
蜷川実花には早く監督業を諦めて欲しいものだが、きっと一生撮り続けるんだろう…
いくら綺麗な映像でもストーリーが伴ってないとだめだし
綺麗なだけなら写真でいいのに。もう死ぬほど言われてるだろうけど。


『菊とギロチン』
拷問とか強姦とか暴力とかただただ胸糞が悪いシーンが多くて好きじゃなかったし
アナーキストはばっさり抜いて、シンプルに女相撲を描いた映画にした方が良かった気がする。
瀬々敬久の映画はなんとなく合わないんじゃないかと思ってこれまで観てこなかったが
その予感が的中していた。ただ、渋川清彦の役は素敵だった。


『コンテイジョン』
流行に乗って観てみた。
ジュード・ロウがウイルス感染したと嘘をついた上でレンギョウで治った!というデマを撒いて
レンギョウでぼろ儲けするっていうクソ過ぎる役を演じていて
なぜこの役をジュード・ロウに…?と思った。
本当にウイルスに感染して死ねばいいのにと思ったけど死ななかったので不満。
ワクチン配布の順番を誕生日で抽選するっていうのは考えたなと思った。実際にやりそう。


『後妻業の女』
結婚詐欺の話なんだけどカラッとしていて見やすかった。
大竹しのぶの役、死ななくてよかったー!とも思ったし。
大竹しのぶがドラマで福田和子の役やった時、絶品だったなあ…
本作の自転車で逃げるシーンはあの時のドラマを踏襲していたのかも。


『風に濡れた女』
日活ロマンポルノのリブート企画で作られた作品は園子温の『アンチポルノ』だけ劇場で観ていて
最近5作品全てがRakutenTVに追加されたので嬉々として観る。
これはエロというよりコメディだった。
過去のロマンポルノ作品は観てないのでわからないけれど
こういうのもひとつのジャンルとしてあったのかな?


『園子温という生きもの』
『ひそひそ星』が好きで、とりわけ影絵のシーンが好きだったので
制作過程が見られて嬉しかった。
そもそも私は影絵っていうものが好きなのかも。
影絵が登場する映画ピックアップしたいな。


『チェリーボーイズ』
チラシを取っておいたシリーズ。
本と雑談ラジオやファミレス映画館を聞いているので
古泉智浩さん原作の映画にも興味があり観てみた。
カウパーとビーチクの友情、フェラ子の一途な恋のあたりが良かった。
クンニみたいな奴は嫌い。
カウパーとビーチクには幸せになって欲しいけど、クンニは一生童貞でいい!とか思ってしまった。
(エッチな単語が並んでおりますが、すべて登場人物のあだ名です)
『シャイニング』のパロディシーンなんかが入っていたり
エンディング曲を聴いていて「あれ?斉藤和義?」と思ったらMANNISH BOYSで
チェリーボーイズにマニッシュボーイズか。なるほどと思ったりして、色々楽しい映画だった。


『ニシノユキヒコの恋と冒険』
チラシを取っておいたシリーズ。
同じく井口監督の『人のセックスを笑うな』が好きなので観たかったやつ。
かわいいものがたくさん出てくるし
ユキヒコの憎めなさ加減やユキヒコと関わる女性が悉くキュートだし
全体的な雰囲気も好みな作品だった。これはぜひとも原作を読みたい。
ユキヒコが普通の幸せを求めてるのになかなか得られない感じなんかがとても良い…
登場人物としてはユキヒコも好きだけど、成海璃子演ずる昴がまるで猫みたいで可愛いし
木村文乃演ずる、素直になれないタマちゃんも好きだった。
ユキヒコとタマちゃんのラブシーンは間接的な表現なのにエロくて良かったなあ。
あと、本田翼とのシーンで登場した伊香保温泉行きたいー!と思った。秘宝館もあるし。
劇中では秘宝館は一切登場しなかったけど。


『幸福(しあわせ)』
全体的なカラーコーディネートは素敵だけれど
夫がサイコパスすぎて怖かった。
妻のことも、愛人のことも、両方好きで自分は幸せだ!
って一点の曇りもない顔で奥さんにも愛人にも言っちゃう男。怖すぎ。アスペなの?
それに母親が死んで、愛人に入れ替わっても平気そうな子ども…
すべての人間には代わりがいるということをどこまでも明るく描いていて心底怖い映画だった。


『くも漫。』
最近漫画を読んだので映画も観る。
原作者の中川学さんの役を脳みそ夫が演じているのだが
単純に原作の自画像とそっくりなので良いと思った。
オープニングをくも漫。の絵でアニメーションにしているのも可愛い。
ただ、一本の映画としては微妙… 弟を妹に変更しているのも謎だったし。
倒れた時に靴を履いてなかったことを親戚のおばさんが追及するくだりだけ妙に原作に忠実だった。
映画よりも原作の方が断然良いのだが
中川さんの漫画なら「探さないでください」をおすすめしたい。


『牝猫たち』
ロマンポルノのリブート作品。観たのは5本中3本目。
『牝猫たちの夜』にオマージュを捧げているらしいがそちらは観てない。
白石監督らしく現代社会の暗い部分を切り取った映画になっていたが
『アンチポルノ』『風に濡れた女』が企画として同じ血が流れている感じがするのに対し
本作はちょっと逸れている気がして企画の一篇としてはなんか趣旨が違っているように思えた。


『海辺の生と死』
満島ひかりと永山絢斗が付き合うきっかけになった作品なので下衆な興味で観た。
とにかく長い…面白くない…
会いに行くために海を泳いで渡るって…この時代なら肺炎で死んでてもおかしくない…
もっといい場所ないんか!と何回も思った。
『この国の空』もそうだけれど戦争に恋愛を絡めた邦画は大体撃沈してる気がする。


『マイ ビューティフル ガーデン』
チラシを取っておいたシリーズ。
SHERLOCKでジム・モリアーティ役を演じているアンドリュー・スコットが
普通の役を演っているところが観たくて取っておいた。
家の中が植物園みたいになっていたり、主人公を近所にすむ年長者が導く感じなんかが
私の好きな『ぼくを探しに』っぽさがあって良かった。
それにしても主人公がアンドリュー演ずるヴァーノンと恋に落ちるんだとばっかり思っていたので
別の人を好きになった時ちょっとがっかりした。
見守ってくれる感じあってヴァーノンの方が良いと思うんだけどなあ…


『魂のジュリエッタ』
せっかくなのでフェリーニも1本観ておく。
衣装とか美術の滑稽さは目に楽しいが
ストーリーは降霊術と夫の浮気問題が絡む謎のスピリチュアル映画だった。
タイトルの"魂"は根性が強いとかの魂ではなく、肉体に宿っている方のガチの魂だった。


『勝手にふるえてろ』
チラシを取っておいたシリーズ。
あまりにも評判が良いので「いや、きっと私はそこまで良いとは思わないだろ」と舐めてかかって
作業用BGMとしてかけていたらこれがめちゃくちゃ良くて作業どころではなくなった。
隠キャの割に毎日会うけど名前を知らない人とはお喋りできるってファンタジー…
とか思って観てたら最後の方でそれらが覆されて度肝抜かれたし
中学時代に完全なる隠キャで今もどちらかと言えば隠キャな私にはがっつり刺さって泣かされた。
大衆がこぞって良いと言うものもたまには素直に観るべきだな…
名前を知っているか、覚えているか、というのがポイントになってくるのだけれど
名前ってそんなに重要かな?とは思った。
好きな人には名前くらい覚えていて欲しいってことなのかもしれないが
SNSで知り合った人なんかだと本名よりハンドルネームの方が馴染み深かったりするし
結局大事なのは名前を覚えているかどうかより
その時々で相方向で通じ合えてるかどうかってことな気がするけど…
まあ、とにかく良い映画なので観たことない方には観ていただきたい。
特に「ニ」を演じている渡辺大知が良いです!!!!!!


『ここは退屈迎えに来て』
チラシを取っておいたシリーズ。
全く期待していなかったせいか存外に良かった。
渡辺大知が出ている作品は当たり率が高い。いつも良い役もらってるし。
誰にでも気さくに話しかけられる人に憧れる気持ちわかる!
そんで高校時代は人気者だった人間が地元で冴えない大人になってるっていうのが良い。
人生の中では社会人になってからの時間の方がずっと長いんだから
学生時代の輝きなんてなんぼのもんじゃいっていうのが現れていて良い描き方だなと思った。


『サッドティー』
チラシを取っておいたシリーズ。
デザインが好きだったのと内田慈が出ていたので
いつか観ようと思っていたので無料期間中に観といた。
私にとってはトリプルファイヤーが音楽を担当していたこと以外の見どころは特になかった。
オリジナルだし、たぶん今泉力哉監督の作品が肌に合わない。
同監督の『愛がなんだ』は後々観るつもりだが、それ以外の作品は特に観なくてもいいかなと思った。


『王様とボク』
チラシを取っておいたシリーズ。
デザインがかわいいのと二階堂ふみが出てるから取っておいたんだと思う。
別に観なくて映画だった。
そもそも菅田将暉が出ている映画が好みだったためしがない…
2012年製作なだけあって、原発やら憲法やらごちゃまぜのデモシーンが入っていて
出た!2011年近辺製作の悪癖!と思ったし
入れるならせめてどれか一つに絞った方がいいと思った。
直接的なシーンを入れるのではなく『ひそひそ星』みたいに単に被災地で撮るとかだけの方が好き。
『園子温という生きもの』でも
記録として映像に残るのが悲しいけど嬉しいってロケ地の人が言ってたし。


『神と人との間』
確か札幌では上映されていないはず。
『下衆の愛』『獣道』の内田英治監督の作品なので観てみた。
谷崎潤一郎の自伝的小説を現代に置き換えてるコメディなんだけど
シゲの役にイラついていまいち笑えないし
内田監督にしては熱さが欠けててあんまり面白くなかった。
同監督作品だと上記2作品の方が断然おすすめ。
ただ渋川清彦や内田慈がコメディを演じているのは珍しいので
そこを観てみたい人は観てもいいかも。
シゲの役はぶっちゃけ多少顔が良けりゃ誰でもいい役だった。


『飛べないコトリとメリーゴーランド』
チラシを取っておいたシリーズ。
ガールズムービーと書いてある時点で嫌な予感はしていたのだが
チラシのデザインがとにかく可愛かったのでタダで観られるうちに観ておく。
なんでわざわざお金をかけてこういう映画を作るんだろうかと思った。
チャラン・ポ・ランタンのプロモーションだとしても失敗してると思う。
チャラン・ポとかおじさんがやってる古書カフェとか、主人公の同僚ののぼるくんのキャラクターとか
活かそうと思えば活きる要素が色々入っているのに何一つ活かせていない感じが残念な作品だった。
成田凌演ずる主人公の彼氏が何も言わずに電話番号を変えて
自分の家の前で待ちぶせてた主人公をなじるシーンがあるのだが
「別れよう」ってはっきり言わないからだよ…と思った。
急に連絡先変えたら元交際相手がストーカーになる確率がぐんと上がるんだぞ!!メモっとけ!
ていうか、成田凌って何観ても胡散臭く見えるから、あーあやっぱりこうなったか…って感じだった。
2時間ドラマにおける羽場裕一的存在になってるからキャスティングに気を付けた方がいいと思う。
あと、最後の方で女子高生がチラッと見ただけで飛び出す絵本を買うシーンがあったんだけど
飛び出す絵本は高いし、金銭的に余裕ない女子高生が一見で買うわけないだろ!と思った。


『千年の愉楽』
チラシを取っておいたシリーズ。
「中本の男」「中本の血」って言葉が何回出てきたのか気になる。
数えた人いないかしら。
若松孝二監督作は『寝盗られ宗介』『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』
『11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち』しか観ていないが
遺作がこれっていうのはちょっと可哀想だと思った。
私は断然『寝盗られ宗介』が好き。


『愛のコリーダ』
藤竜也はこの時独身だったんだろうか、とか、これはAVとは違うのか、とか
この映画が舞台になっている時代って姦通罪とかなかったの?とか気が気じゃなかった。
(調べたら藤竜也はこの時すでに結婚してた。奥さんの心中やいかに…)
あと阿部定役の人のセリフ回しが棒すぎて下手で
喘ぎ声だけはリアルだったのでガチの喘ぎ声なんだな…と思った。
『御法度』『戦場のメリークリスマス』も好みじゃなかったから、大島渚はもう観なくていいや…


『監督失格』
RakutenTVの邦画一覧を眺めていて、これすごく評判が良かった気がすると思って観てみた。
AV監督が女優と連絡がつかないところから、彼女の母親に連絡して家の鍵を開けてもらい
倒れて亡くなっているのを発見するまでの様子が収録されているのが壮絶…
これまで観たことのないドキュメンタリーだったし
これからもこういうドキュメンタリーは現れないだろう。
娘の死に対峙した母親が叫んでいる姿を見て、
どうにかして親より先に死なないようにしよう…と思った。


『天使にラブ・ソングを…』
金曜ロードショーで放送されていたので観た。
たぶん小学生の頃に観て以来の鑑賞。
観ながら「法廷で証言するところで終わりだったよな…」とか思ってたら全然違った。
ジョイフルジョイフルは!?と思ったら2だったし…
それくらい記憶が曖昧だったので、0から楽しめた。全体的にノリが軽いのが良い。
2の内容もまるまる覚えてないし、せっかくなら2も放送して欲しかったなあ…


『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』
『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス』

全体的に音楽が気持ちよかった。
作業用BGMとして流していたのでほとんど画面を観ていなかったのだが
もう二度と歌うまいと固く決めていたおじいさんがステージに立った時の
噛みしめているような何とも言えない表情が印象に残った。


『ユキとニナ』
チラシを取っておいたシリーズ。
同じくチラシをとっておいた『ブルーム・オブ・イエスタデイ』を観始めて25分くらいで
「ここまで観て全然良いと思えないから、これたぶん好みじゃないな…」と思って脱落し
別のを観ようと思って長年チラシを取っておいていたこちらにしたが
こちらも特に好みではなかった。
フランスの森が日本に繋がってるっていうところが
ファンタジーながらも実際に起こり得そうな不思議な説得力があってそこだけ良かった。


『今夜、ロマンス劇場で』
なぜ放送したのか謎。
放送予定の新作ドラマに誰かが出るのか??
加藤剛の遺作で、かつ劇中でも加藤剛の役が死ぬので何とも言えない気持ちになった。
こんな映画よりも『舟を編む』が遺作だったら良かったのに…
死ぬタイミングは選べないから仕方ないけれど。


『プライベート・ウォー』
ぼんやり観ていたせいか時間や場所が飛ぶのについて行けず、全体的に時系列がわからなかった。
取材しているシーンが少なく感じてどうなのかとも思ったし…
主人公の私生活の方に比重を置くことで鑑賞者に親近感を持たせたかったんだろうか。謎。


『エンジェル、見えない恋人』
チラシを取っておいたシリーズ。
主観で撮られた映像のフォーカスが全体的に甘く、全体的に静かな映画で
寝る前に観ていたせいもあってか、ところどころでうとうとしてしまった。
こういう透明人間的な話はそもそもファンタジーだとわかってはいても
戸籍とか保険とか年金なんかがどうなってんのか気になってしまってもやもやする。


『オンネリとアンネリのおうち』
チラシを取っておいたシリーズ。
まー可愛かった!!!美術・衣装の気合の入りようといったらない。
オンネリとアンネリのちょっとずつ違う服装や小物
2人を思わせる着せ替え人形のコーディネート、カラフルなお菓子…たまらん!!
主役2人の暮らしぶりも可愛いけど、お隣さんの魔法使いの姉妹も可愛いんだこれが!
悪者も登場するけれど、全体的にハッピーな映画で、観ていて穏やかな気持ちになった。
同じくフィンランド映画の『ヘイフラワーとキルトシュー』が好きな人は確実に観た方が良い作品。


『ポンチョに夜明けの風はらませて』
チラシを取っておいたシリーズ。
ロードムービーはやっぱりあまり好きではないなと思った。
矢本がイメクラに行くシーンと染谷が熱唱するシーンは良かった。


『二郎は鮨の夢を見る』
山田孝之の『ハード・コア』を観かけて最初の17分で脱落してこちらに変更。
寿司3万円は高すぎる…しかも早い人だと15分で食べ終わっちゃうって…15分3万円…
とか思ってググってみたらミシュラン落ちしたっていう昨年のニュースの中に
「4万円から」と書いてあった。値上げ…15分4万円…
もちろん食べたことはないから想像でしかないけれど
私が一番好きなPASEOの花まるとそこまで味の違いがあるとは思えない。
何より本作で嫌だったのが、息子2人を大学に行かせず高校卒業後修行に入らせたっていうところ。
製作年が2011年と少し前の映画だし、被写体が80代の老人なのでまだ許されるかもしれないが
現在、中年くらいまでの親が同じことをしたドキュメンタリーが撮られたら
ちょっと炎上するんじゃないだろうか。
それとも職人の世界だから…と思って誰も触れないようにするのかな…
大学にいれる金持ってるのに、有無を言わせず修行て! とか
今回のコロナショックみたいなことで外食産業が死んだ時に
別の道でも生きていけるように育てるっていう考えはないのか!
などとちょっといらだってしまった。
もともと家業を継がせるっていう行為自体に嫌悪感を抱いているので私には向かない作品だった。


『火花』
豊田監督が脚本のみを担当している映画で唯一観てなかったので観る。
板尾創路が監督で、かつ脚本も板尾・豊田の共同脚本だからか豊田利晃色は薄め。
劇中の漫才も面白いと思えなかったし、全体的に退屈だった。
まあ売れない芸人の話だからわざと漫才もつまらなくしているのかもしれないけれど…
又吉の小説は唯一読んだ「劇場」が面白かったので「火花」もそのうち読もうと思っていたが
映画が原作に忠実に作っているんだったら私はもう読む気しない…
原作にとってはマイナスにしかならない映画だと思った。


『逆光の頃』
チラシを取っておいたシリーズ。
RakutenTVの無料期間が終わって、しばらく配信サービスはいいかなあ…と思いつつも
テレワークが突然終了することも考えて
無料期間が2週間と短くかつ観たい映画がさほどないFODに入る。
本作は66分と短い作品だったので寝る前にさくっと観た。
原作漫画は未読だが、漫画だったらもっと素敵なんじゃないかと思うような作品だった。


『チョコリエッタ』
チラシを取っておいたシリーズ。
構図的には『火花』と同じだなと思った。
今回は菅田将暉が先輩側の役目だけど。
淡々としているしセリフもうるさくなくて作業の邪魔をまったくしてこない作品なので
作業用BGMとしてはかなり優秀だった。
映画があまりにも評判が悪かったので、とりあえず原作を先に読んでいたのだが
このまま映画にすりゃあそりゃ評判悪くなるよね…と思うような散文的な小説だったので
映画としてかなり健闘している方だろう。
ただ、原作にはない被災地でのシーンとか鼻血とかちょっとどうなのと思うシーンがあったし
かなり膨らませて映画にしているので、これだったら原作ではなく原案というべき。


『八つ墓村』(1977)
金田一耕助役が渥美清かつ、物語の舞台が70年代に置き換えられているという珍品。
ショーケンがJALで整備士として働いてるあたり、スポンサーアピールがすごい。
ショーケンがとにかく地獄めぐりさせられる作品で、村に来なきゃよかったのに…と心底思った。
双子の老婆の片方を市原悦子が演じているのだが
一体何歳の時からおばあさん役やらされてんだよ!と思った。


『Dearダニー 君へのうた』
チラシを取っておいたシリーズ。
アル・パチーノが好きなのでじわじわと出演作品を攻めている。
ジョン・レノンからの手紙が数十年の時を経て、とあるミュージシャンの元へ届いた
という実話を基にして作っているので、もっと楽曲制作に重きを置いた作品かと思っていたが
家族の話が中心の作品だった。
新曲を歌いたいのに、お客さんのリクエストで結局往年のヒット曲を歌ってしまうくだり
ミュージシャンあるあるなんだろうなあ…
でもJOIN ALIVEにEGO-WRAPPIN'が出た時に
「くちばしにチェリー」を歌わなかったのはやっぱり違うと思った。
フェスは一番有名な曲歌わないと…


『スターリンの葬送狂騒曲』
チラシを取っておいたシリーズ。
チラシはコミカルな感じだが、本編はハラハラする場面が多くてほとんど笑えない。
特にスターリンに家族を殺されたピアニストの女性が
終始、スターリンには絶対に屈しないという態度でそわそわさせられる。
あの手紙のエピソードは実際にあった出来事なんだろうか…
実際にあったとすると、あの後スターリンがすぐ死んで命拾いしたなあとつくづく思う。
何にしても怖い映画なのだけれども、一番怖いのはエンドロール。
独裁者が人の命をいかに軽んじているかということがよくわかる作りになっていた。


『グラスホッパー』
原作を読んでいて観たかったが、評判がものすごく悪くて二の足を踏んでいた。
ええい無料期間中に観てしまえ!と無料のうちに鑑賞。
噂に聞いていたよりも酷くはなかった。
岩西と蝉の関係性なんかはちゃんと原作に則ってたし。
まあ全体的に原作と雰囲気が違いすぎて全然別物の話になってるとは思った。
主人公の鈴木と押し屋の槿のエピソードなんかもっとハートウォーミングだった気がするし
昆虫のシールのエピソードがばっさり行かれてたり
電車のエピソードもカットされていてなんだかなあ…って感じだった。
一番謎だったのはエンディング曲がYUKIだったこと。合わなすぎる…
それだったらエンドロール始まった時の鬼気迫るインストゥルメンタルで良かったのに…
ただ、こんな残念な映画でも麻生久美子は良い役を貰っていてさすがくみたん!と思った。


『ジェーン・ドゥの解剖』
チラシを取っておいたシリーズ。
と思ったら、いつの間にかチラシ処分してた。まあいいか…
遺体の解剖&安置所っていう家業、無理やり継がせる必要ある?
あんな狭くてじめじめしたところで息子に一生を終えさせようなんて血も涙もない父親だ…
そりゃ解剖医もいなきゃ困るけど、警察も親子2人でやってるようなところじゃなく
大病院とかに任せればいいんじゃないかな…などと思った。
主人公の彼女があっさり死ぬシーンで「えっ!殺すんだ!!」っていう驚きはあった。


『花芯』
チラシを取っておいたシリーズ。
安藤政信見たさ。
蝉の鳴き声でセリフが聞こえなかったりと
ところどころセリフが聞き取りづらいところがあって映画としてどうなのかと思った。
主人公の父親が遊郭で倒れて『くも漫。』じゃーん!と思ったり
この時代の童貞って今の時代みたいに映像で勉強するわけにいかないし
相手が大変そうだなと思ったりした。
『愛の渦』でも相手するの大変そうと思ったけど現代の比じゃない。
それにしても林遣都は童貞役をやり過ぎじゃないだろうか。
安藤くんの役をただの女たらしだとかどこに魅力があるんだなどと揶揄するシーンは
モテない男の僻み根性丸出しで、こんな旦那なら私も嫌だと思った。
奥さん拒んでるのに襲うし。愛ないんだから諦めろよ!
諦めの悪いお前の方がよっぽど魅力ないぞ!なんて思った。
しっかし、瀬戸内寂聴の元夫も小説とか映画で
こんだけ愛がなかったこと強調されて恥ずかしいことこの上ないな…
もう死んでるだろうけど。


『天空の蜂』
東野圭吾は図書館批判以降読んでいないが、この小説は面白かった記憶がある。
全編通して鬼気迫るBGMをかけ続けているのがやり過ぎ。
江口洋介の嫁役が江口洋介を詰るシーンにイライラしたし
何なら嫁役の演技が下手過ぎてイライラした。もっといい女優いなかったんだろうか。
あと手塚とおると一緒にいる女性刑事役の人もセリフ回しひどかったな…
ああいう人にセリフをたくさん与えちゃいけない…
子どもが飛び降りろって言われてるのに飛び降りないシーンでもイライラして
モールス信号覚える前に瞬時に飛び降りれる度胸を身につけろよ…とか思ってしまった。
あと自分の思想とか理念の達成のためなら多くの人間を犠牲にしてもいいと思っているような人間には
絶対に巻き込まれたくないなと心底思った。
空母いぶきよりはずっとよく出来てる映画ではあったけれど
私にとっては取り立てて観なくていい映画だった。
堤幸彦はTRICKシリーズと『くちづけ』以外は好きではないとわかったので
今後は避けるかもしれない。


『名探偵ピカチュウ』
劇場で観た時は字幕だったので、金ローで放送された吹替も観る。
2度観てもピカチュウがかわいいだけの映画だった。
吹替版は飯豊まりえの吹替が上手いことがわかったのが収穫。


『アスファルト』
チラシを取っておいたシリーズ。
素敵なチラシなので期待しすぎたのかそこそこだった。
ひとつのマンション内で3つの話が同時進行する作品で
不時着した宇宙飛行士とおばあさんの交流が一番好きだった。
実の息子がムショに入ってるので、滞在中に息子の部屋や服をあてがってあげるんだけど
こんな優秀で優しい息子だったらなあとおばあさんが思ってる感じが出てないのが良い。


『素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店』
チラシを取っておいたシリーズ。
死にたい主人公が死をもたらしてくれる代理店に依頼するが
直後に好みな女性と出会ってしまい…という一見ラブコメ風の話なんだけど
後ろの方に行くにつれてどんどん様子が変わって行く映画で面白かった。
チラシもコメディ色強めに見えるデザインだし、笑えるシーンもあるにはあるのだが
全体的に静かな作品でしみじみと自分の人生というか死に方について考えさせられる良作。
『1001グラム ハカリしれない愛のこと』と近い感じで、私好みな作品だった。


『悪魔のいけにえ』
チラシを取っておいたシリーズ。
若者グループの中に車椅子の青年がいるのが新鮮だった。
彼が最後まで生き残るのかと思ったら
最後まで生き残るのはやっぱり女子でこれ系の作品のセオリーなのかと思った。
最初に死ぬのはバカップルだったし。


『ヤクザと憲法』
チラシを取っておいたシリーズ。
東海テレビのドキュメンタリー映画はDVD化も配信もされないため
劇場で観ないと観られない可能性大だということを知らず
めちゃくちゃ気になってたのに見逃してしまった作品。
ヤフオクで何をどう焼いたのかDVDを販売している人がいるのだが
出品リストを見たら右翼団体のステッカーなどが並んでいて怖すぎるので
買わずに眺めるだけで悶々としていた。
ふと思い立って某所で「東海テレビ」で検索してみたら上げられていたので
同じものなのか半信半疑のまま観た。
上映時間からして劇場で公開されたものとたぶん同じものだとは思う。
「終わりの方でヤクザ辞めようと思わないんですか?」と聞かれた組長が
「辞めて受け入れてくれるところがありますか?受け入れてくれないでしょ」
みたいなことを返すんだけど、自分でヤクザになろうと思ってなってんじゃん…
と思って私は同情できなかった。
本作は、警察との攻防の様子など、現存するヤクザの記録映像としては確かにレアではあるが
ドキュメンタリー映画としては『HOMIE KEI ~チカーノになった日本人~』の方がずっと良い。
現役ヤクザの人には善の道に進むことを諦めないで欲しいと思う。


『暗殺のオペラ』
チラシを取っておいたシリーズ。
どこを切り取っても絵になるシーンばかりで、映像はとにかく綺麗。
しかしストーリーは退屈なので眠たくなった。
父親の元愛人に主人公が閉じ込められそうになるシーンで
鍵をかけられた直後に主人公がドア蹴り飛ばしてバーン!と開けるシーンは面白かった。
ボロいドアなのに鍵でなんとか出来ると思うのおばかさん…


『スパイナル・タップ』
チラシを取っておいたシリーズ。
ドラムが何人も変わってたり、バンドメンバーの1人の彼女が引っ掻き回したりする様が
バンドあるあるって感じで面白かった。
この作品は何も情報を入れずに観ることをおすすめする。


『スピッツ 横浜サンセット2013 劇場版』
YouTubeでスピッツ公式チャンネルが上げていたので仕事中のBGMに使わせてもらった。
スピッツの曲は作業を全く邪魔してこないし、聞いていて気持ちがいい歌声なので
仕事中に流すのには一番向いている。
エンドロールでかかった「エンドロールには早すぎる」は初めて聞いたが好き。
まさにエンドロールにぴったりな楽曲で、この映画のために作ったのかなと思った。


『少年は残酷な弓を射る』
息子に赤ん坊の時から散々手を焼かされて生き地獄を味わう母親の話で
母ちゃんが終始可哀想でならなかった。
相性が合わない実の親子なんてザラにいるけどこれは酷い…
息子は最終的に少年犯罪者になってしまうのだが、母親を殺せばよかったのにと思った。
現実世界でも、本当に憎いのは親なのに全然関係ない人を殺す人間が多すぎる。
殺すなら本当に憎い人間を…
ってまあ一番いいのは人殺したいと思った時点で真っ先に自分を殺すことだけど…


『放送禁止劇場版〜密着68日 復讐執行人』
FODはフジテレビのサービスなので放送禁止シリーズの1〜6と本作も配信されていた。
シリーズはすべて観ているのだが、改めて6を観たのでせっかくなら…と本作も再見する。
2度観ても七川ノラムに対して自分の正体明かせばよかったのに…と思った。
ああいう終わらせ方にするために登場人物の行動が制限されている感じがなんとも…
ちなみに私が放送禁止シリーズで好きなのは
2の「ある呪われた大家族」と続編の「ニッポンの大家族」、4の「恐怖の隣人トラブル」。
2017年以降新作が作られていないのでそろそろ新しいのが観たい。


『ひまわり 50周年HDレストア版』
オンライン試写で観たけれど、まあ過去作だしそんなに書くこともないのでここに。
結婚すれば12日間の休暇が貰えて戦地に赴くまでの時間を稼げるってことで結婚した一組の夫婦の話で
戦地で死にかけていたところを現地の女性に救われてそのまま子どもが出来ちゃって
妻の元に帰らず、連絡もせずに何年も経っちゃうっていうストーリーなんだけど
戦争が産んだ悲劇とかじゃなくて夫の人間性の問題だと思った。
だって数日間だけ夫婦だった妻を放置するだけならまだしも、自分のお母さんにも連絡しないんだよ?
妻にもお母さんにも死んだと思ってもらうのを狙うって、もう卑怯以外の何物でもない…
戦争行く前は女とっかえひっかえしてたことを匂わせる場面もあるし
戦争がなくてもあの男は何かしらやらかしたと思う。
あと、彼はわかってないだろうけど、前妻よりも後妻の方がずっと怖い女だぞ!と思った。
前妻みたいに感情をばーんと出せる女より
後妻みたいに溜め込んでる女の方がメンがヘラる可能性大…


『キングダム』
マメ山田さんが出ていることを知ったので確認のために観た。
声ですぐわかったが、一瞬だった上に顔が出ていなかった。
起用の仕方としては『ヘルタースケルター』の方がずっといい。
映画全体としてはアクションシーンが多くて飽きた。


『ピアッシング』
札幌で上映されず、観たかったのでFOD登録時のポイント+8のつく日に貰ったポイントで観る。
ミア・ワシコウスカが出ている作品は大体変なのだが、これも変だった。SMとか超越してる。
村上春樹の原作もこんな感じなんだろうか?
とりあえず痛い描写が苦手な人は絶対観ない方がいい。
札幌で上映されてたら確実に観に行ってたと思うので、むしろ上映されてなくて良かった…


『八十日間世界一周』
吉田篤弘の「針がとぶ - Goodbye Porkpie Hat」の中の「パスパルトゥ」という一編に
映画のタイトルが登場してぜひ観たいと思っていたので借りた。
この小説には主人公が「万物雑貨 パスパルトゥ」を経営するフランス人の店主に出会い
 "(前略)日本人は誰も彼もがあの映画を観ている。
 大ボラを吹いて、たいそう彼を喜ばせてあげた。"
というシーンがあるのだけれど、実際この映画を観ている人はあまり多くはない気がする。
金持ちのフォッグが八十日間で世界一周できるかどうかを仲間と賭けて
召使いのパスパルトゥと共に旅行する話なのだが
このパスパルトゥが闘牛したり、殺されかけている女性を助けたり
サーカスで綱渡りしたり、インディアンと戦ったりと八面六臂の活躍を見せる。
絶対に無理そうなことを出来ないと言わず、とりあえずやってみるのが観ていて楽しかったし
映画を観ている限りではパスパルトゥが主人公に思えた。
サーカスのシーンはまさかの日本が舞台で、和製のサーカスって感じで嬉しかった。
日本がコースに入ってるとは思わなかったし。
フランク・シナトラやマレーネ・ディートリヒなど有名人が大勢出ているのだけれど
私は全然わからず、というかwiki見てみても名前自体知らない人が多かった。
本作のスター探しは詳しい人ほど楽しめると思う。
エンドロールは「誰がいつどこに何の役で出てたでしょう?」という文言から始まり
挿絵入りで登場シーンを紹介してくれる親切なつくりになっていたので
カメオ出演が含まれている映画はこうしてくれるとありがたいなと思った。


番外編 ~ 傷だらけの天使イッキ見 ~

ディスクでのレンタルがなく、配信かDVDを購入するしか観る方法がない本作。
萩原健一のエッセイ「ショーケン」を読んで、ぜひとも観たいと思っていたので
RakutenTVの見放題プランに入っているうちに一気に観た。
2クール分・全26話。多すぎ…
これだけの話数あるんだから、ちょっとは各回でエピソードのつながりがあってもいいと思うんだけど
そういうのは一切ない。その割に実は昔の依頼人の犯行だったとか、おさむの親戚とか幼馴染とかが
サラッと登場するもんだからちょっと戸惑う。
シリーズ通して観てみるとヤクザの話が多かったり、その回のヒロインが死にがちだったり
オサム(ショーケン)とアキラ(水谷豊)が悲しくなったり、寂しくなったりするオチが多いし
ストーリーの流れがよくわからない回があったりして結構消耗した。
ここを読んでいる方で、これから観ようと思う方がいるかはわからないが
ざっとあらすじを読んだり、ゲストが誰なのかチェックして
気になる回をピンポイントで観ることをおすすめしたい。
あとは好きな監督とか、1本観てみて合う監督のを観るとか。
オサムは奥さんが亡くなっていて息子の健太(高倉健の「健」に菅原文太の「太」)を
奥さんの実家に預けていて、割に好色な男
アキラは兄貴ぃ(オサム)のことが好きで好きでたまらない童貞
綾部社長(岸田今日子)は興信所を経営し、オサムに依頼をする謎の貴婦人
辰巳(岸田森)は社長のことを敬愛して止まない社員、ヌード写真を撮るのが趣味(わけあってヅラ)
これくらい覚えておけばまあ困らないと思う。
私がお気に入りのキャラクターは辰巳で、気がつくと辰巳のスクショばかり撮っていた。
好きな回は第12話「非情の街に狼の歌を」。
大ポカかましたアキラの頭を辰巳が押さえつけてケーキべったりにさせた後の
綾部社長「アキラちゃんも召し上がれ」
アキラ 「いただいてます」っていう掛け合いや
悪辣な奴にがつんと言ってやろうと思った辰巳が
エレベーターの中で文章を必死に暗唱していたのに対面すると言えなくなってしまい
その言葉をアキラが代わりに言ってやるシーンが最高。
でも、辰巳のシーンで一番好きだったのは第17話「回転木馬に熱いさよならを」の
階段の手すりで腹ばいになって滑り台して遊ぶ場面。
もう一回やーろう!ってやってる時にアキラに見つかって茶化されるのも可愛い。


番外編 ~ ドライブインシアター@旭川ディノス ~

5月のとある土曜日、ディノス旭川でドライブインシアターが開催された。
開催者曰くドライブインシアターの復活は国内では一番乗りらしかったけど定かかは不明。
映画館の建物の外壁に投影されたのは『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』。
車の中から車の映画を観る。オツだね!!!
映画館とは異なり、区切られた空間の中で観るため
観ながらおしゃべりできちゃうのがドライブインシアターのいいところだなと思った。
つっこみどころが多くて、ガンガンつっこみまくっていたら
「いいから観て!!!」と言われてしまったけれどそれも良い思い出。
そして上映前にバレーボールチームの謎の動画を長尺で観せられてげっそりしたのも
札幌ナンバーだったからテレビのインタビュアーが近寄りすらしなかったことも
みんな良い思い出。
正直、映画の内容の記憶は今となってはあやふやだけれど面白かったことは確か。
ドウェイン・ジョンソンの母ちゃんが村で一番強かったっていうことは覚えてる。
あとジェイソン・ステイサムが最終的に拳で戦うことも。
コロナで映画館が休業に追い込まれたことと、車を持っている友人のおかげで
ドライブインシアターを体験でき、2020年の楽しい思い出が作れてよかった。
札幌圏では6/20,21に江別の蔦屋書店でやるらしいけど上映作品は『アメリ』。セレクトが謎すぎる。
おしゃれ系映画でも全然良いとは思うけど、せめて車絡みの映画にした方がいいのでは…
『イブラヒムおじさんとコーランの花たち』とかやってくれたら私は狂喜乱舞したぞ!
『恐怖の報酬』あたりは人は呼べないかもしれないけど
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』なんかだったらバカみたいに人来るでしょ。
ちなみに、ドライブインシアターの音声はカーラジオを使うので
近所の人だったらFMラジオがあれば普通に外から観られる。
あと、後部座席からは投影映像がほぼほぼ見えないので、2人で行った方が無難。
私は運転席を譲ってもらって悠々と観させていただきました。


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今回のおすすめは『勝手にふるえてろ』『オンネリとアンネリのおうち』
『素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店』『八十日間世界一周』です。