世界でいちばん悲しいオーディション | ゆびにんブログ -指人形10,000体作りま…すん-

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『世界でいちばん悲しいオーディション』のWACK2018年合同オーディションに参加したヒラノノゾムの指人形
(2019/03/23 制作)


最近試写会自体が少ない、ショウジですショウジ

1月辺りはわんさと試写会があったんですが

3月になってパタッと募集が途切れましたね。

札幌でも試写会が出来るような宣伝予算がある映画がないってことなのか…

『運び屋』はなんでわざわざ試写会やったのか今となっては謎ですw




本日はこちらの作品の感想です。

公開予定館での上映はすべて終了しています。


『世界でいちばん悲しいオーディション』

◎概要◎
音楽プロダクション・WACKの2018年の合同オーディションの様子を収めたドキュメンタリー。
1週間離島で合宿して毎晩脱落者を発表、脱落者は翌朝島を去り
最後まで残った人がWACKの既存グループか新グループに所属する
というオーディションになっています。

◎レンタル予想◎
ドキュメンタリー

◎観に行くきっかけ◎
フライヤーを見て面白そうだと思ったため。
WACKについてはBiSHがいる事務所、くらいの認識しか持っていませんでした。



感想をひとことで言いますと


オウム真理教みたいなシステムだなあ…


合同オーディションのシステムをあらかじめわかっている人向けに作られている映画なのか

デスソース入りの食事を食べ切ったら+3pt、残したら-3点くらいしか

明確なルールが提示されなかったんですが、とりあえず全体通してポイント制ではあるんですよね。

毎晩数名の脱落者が発表された上で敗者復活戦が開催されるんですけれども

それが2日連続スクワットだったり、かつ3日連続で敗者復活戦をやる羽目になる子がいたり

開催の数日後に「今日は一気に8人落としちゃおう」と主催者が言い出したりするのを見て

ああこれは主催者側の気分次第なんだなと思ったんですよ。

ポイント制を運用した上で脱落者を決定しているというより、もう断然気分。

アドバイスを乞う参加者に対して渡辺氏がする説教なんか麻原レベルで漠然としていて

アドバイスされる側の解釈がすべてになっているので

「そういう意味で言ったんじゃない」と後から言い訳できるようなことしか言わないんですよね。

マラソンで過呼吸になったり、デスソース入りの食事で脱水症状寸前になっても

医者を呼ぶシーンが一切入ってなくて、過酷なことやらせておいて医者すら帯同してないのか…

とも思いました。そのうち死人が出てもおかしくないんじゃないかな…

そういうオーディションだとわかった上で自分の意思で参加しているわけだから

オーディションで体調崩そうが精神崩壊しようが自己責任でしょって考えなのかもしれませんが

何か起こった時、この会社外の人間はそれでは納得しないと思います。

熱が出ていようがステージに立たせるっていうのがWACKの方針のようでしたし

受かった方がむしろ地獄だなと思いました。

参加者は参加者で「自分を変えたい」とか「覚醒したい」とか言っててカルトにしか見えなかったし

脱落者の子が「宗教みたい」と揶揄するシーンを観て

その子は単に負け惜しみで言ったのかもしれないけれど、真理をついていましたね。

別にあの合宿に参加しなくたって日常生活で今日からでも自分を変えることはできるし

たとえ合宿で辛い体験をしたからといって

その後の人生で起こる辛いことを乗り越えられるわけではないですからね。

想像だにしない辛い出来事が起こるのが人生だから。

落ちた子にはそういや教団に入りかけて辞めたこともあったなーくらいの感じで

豊かな人生を歩んで欲しいです。




本編についてですが

1本のドキュメンタリー映画として取り立てて優れている部分は特にありませんでした。

オーディションに受かった子よりも落ちた子の方が印象に残る作りになっていて

落ちた子のおかげで何とかドキュメンタリーとしての体裁が整っている感じでしたね。

ハーフっぽいヒラノノゾムさんなんて2回目の敗者復活戦で負けたけど

翌朝船が欠航したから結局残ってオーディションに再参加って

どんだけ話題提供してもらってんだよって話ですよ。

一番多くギャラあげないと割に合わないくらい貢献してくれてる。

逆に受かった子は誰一人として印象に残らなかったし、顔の見分けもつかなかったです。

少なくとも新人の宣伝には全くなっていませんでしたね。

あと、すでにアイドルとして活動している人が4人参加していて

ダンスを教えたりしていたんですけど

GANGPARADEというグループのキャンさんがとても面倒見がよくて好印象でした。




オーディション参加者が過酷な状況に晒されている中

渡辺氏やスタッフは平気で煙草を吸ったり飲酒していて

こういう人間の生活を潤すために女の子たちが存在しているのかと思うと

本当に胸糞悪くて仕方なかったです。

今回こうして映画にお金を払ってしまったけれど

WACKに関するものに今後一切お金を払わないようにしようと固く心に誓いましたw

あと、最後まで残った子か脱落者かは忘れてしまったんですが

合宿中に友達から応援のLINEが来たことに対して

「何の挑戦もしていない人に言われたくない」というようなことを言っている子がいて

挑戦してりゃ偉いのか?と思いました。

身近にいる人間を完全に見下している言動だし

アイドルにお金を落としてくれるファンのほとんどが市井の人なんだっていう意識が欠けてますね。

君より何倍も努力して挑戦しているスポーツ選手はそんなこと口が裂けても言わないよ!



私的2019年映画ランキング。

★★★はぜひとも劇場でご覧いただきたい作品です。


映画に感動しているうさぎの指人形
「良い映画観たなあ」  ★★★相当

天国でまた会おう(ディノスシネマズ札幌劇場)


微笑んでいるうさぎの指人形
「面白かった」  ★★相当

メリー・ポピンズ リターンズ        (ディノスシネマズ札幌劇場)
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ(シネフロ)
恐怖の報酬                (ディノスシネマズ札幌劇場)
狼たちの午後               (シネフロ)
LOVEHOTELに於ける情事とPLANの涯て  (ユナイテッドシネマ札幌)
スパイダーマン:スパイダーバース     (試写会@ユナイテッドシネマ札幌)
ボヘミアン・ラプソディ          (ユナイテッドシネマ札幌)
運び屋                  (試写会@ディノスシネマズ札幌劇場)
緊急検証!THE MOVIE           (ユナイテッドシネマ札幌)


不満げなうさぎの指人形
「うーん」  ★相当

世界でいちばん悲しいオーディション(ディノスシネマズ札幌劇場)
フォルトゥナの瞳             (試写会@プラザ2・5)


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指人形はヒラノノゾムさん。アイドルではなくモデルや女優として世に出た方がいいと思いました。