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生産性のアップとは2通りある
世の中猫も杓子も「生産性の向上!」がお題目でございます。これ自体は間違ってはいないものの、生産性の向上の方法には2通りの種類があるということはあまり一般には知られておりません。ということで例によってwikiから。
生産性(せいさんせい、Productivity)とは、経済学で生産活動に対する生産要素(労働・資本など)の寄与度、あるいは、資源から付加価値を産み出す際の効率の程度のことを指す。
一定の資源からどれだけ多くの付加価値を産み出せるかという測定法と、一定の付加価値をどれだけ少ない資源で産み出せるかという測定法が在る。
上記の赤文字部分なのですけれども、前者は「社員が100人いたとして、生産物が100だったのを110にしました」ということ。後者は「100の生産物を作るのに100人必要だったのを90人にしました」ということ。
「同じじゃないか!」って?私も実は「この定義だと同じなんじゃね?」と思っちゃうんですよね。これ、wikiが間違ってね?まあ測定方法と言及してますから「資源を一定にして測るか、付加価値を一定にして測るか」ということなんでしょうね。
しかし上記から見えてくるのは「需要がなければ資源(人)をけずればいいじゃない」という方法論でございますね。ではこの方法論がデフレ下で合理的だとしても、全体としてはどのような影響をおよぼすのか?というと、すべての企業がこの論理に走ってしまうとするのならば当然ながら失業率があがる、もしくは労働時間をより多くの労働者でシェアするということになるわけで、当然ながら労働者一人あたりの所得というものは減少をします。つまりは需要不足からのデフレスパイラル!という循環に見事にハマってしまうわけですね。
逆に需要が供給を上回って存在する場合はどうなるのか?というともちろんながら企業は人を雇おうとするわけですけれども、他の企業との労働市場での雇用競争になる。つまり企業にとっては不便が生じるので良い条件を提示するなどももちろんなのですけれども、自社の設備を新しいものにしたりするとすると、この設備に関わる技術も当然ながら投資が進むわけです。
つまりは生産性の向上にしても「需要が足りない場合のネガティブなもの」と「供給が追いつかない場合のポジティブなもの」が存在するのですね。これが私が「生産性の向上には2種類ある」といっている理由です。
そして企業とは生産性の向上を本質的に目指すものですので、その生産性の向上がネガティブかポジティブかを決定するのは外的要因である景気ということになります。もっといえば需要のあるなしが決めるということになります。
しかし生産性の向上だけでは、もはや所得アップはしない
2017年の日本の景気はようやく最悪の状況を脱して、回復に向かいつつあるという表現になるでしょう。ちなみに「回復に向かいつつある」とは「下げ止まった」という意味であり、決して2008年以前の状況に回復した!というわけではないので念のため。未だに2008年を基準として比べるならば「まだまだ悪い」と評価できますし、1997年を基準とするのならば「0点が1点になっただけ」とすらいえます。
これでよく世間様は「景気回復だ!」とかいえるものだと、非常にバカバカしく思うわけです。報道によると「実感なき景気回復」といわれているようですが当たり前でしょう。赤点が少しマシな赤点になっただけで落第点なのは変わりないんですから。話がそれました。
非常に残念なお知らせですが、このまま景気回復が続いて生産性のポジティブなアップが続いても、じつはボトム9割の所得が上がるという保証はまったくないといわねばなりません。これは30年におよぶボトム9割の所得が増えないアメリカを例に出せば十分でしょう。
アメリカは2008年までも、そして現在もデフレではありませんがそれでもボトム9割の所得は30年間にわたり停滞をしております。他にもドイツなんかもそうですね。じつは生産性の向上だけで所得が伸びる時代は「すでに世界では1980年代、日本においては1990年代に終わった」のです。なぜか?
世界的な金融規制の緩和によって企業は儲かっても自社株買い、もしくは株主配当に重点的に利益を回してしまいます。これはつまり、自社の資金を株式という金融市場から得るための方法論でありますね。金さえあれば専門的な分野はアウトソージングでもなんでもすりゃ「効率的」でありますので、ぶっちゃけ社内で人材を育てるにしても少数精鋭でよろしい!あとはアルバイトで十分だ!それより資金だ!資金さえあればなんでも出来る!というわけですね。
ようは金融が主、実体経済は従という関係になっているので、そもそも論として労働者にお金を払うくらいなら資金調達の努力をしたほうが短期的には効率的な経営が出来るというわけです。従って労働者の所得をあげるというのは無駄でしかない、と切り捨てられるわけです。
これはいわゆる非正規雇用の拡大であり、労働市場の流動性というアホ議論であり、移民拡大であり、グローバリズムであるというわけです。そしてこれらの話の欺瞞性を隠す言葉はいつもこれ。「消費者利益!」でありますよ。
とすると金融規制の強化という話が、じつはかなり重要になってきます。しかしこれは非常に難しいというのが本当のところ。なぜならば日本一国で金融規制を強化すれば今まで入ってきていた外国資金が引き上げる!などの議論で足止めでしょうし、法人税の増税どころか減税に走ることが世界的な潮流として確認されているわけですから、これは「企業が主、国家が従」という構図になっているわけです。
従って国家はレントシーキングを容認し、水道事業やインフラを企業に売り渡すという愚行を行うわけですね。「どうぞ出て行かないでくださいませ、我が国に資本を投下してくださいませ」というわけです。
もしかしたらこれは、マルクスがいっていた「資本主義が成熟して、社会主義に移る状況」なのかもしれない(笑)
ではこの状況はどうしたら変えられるのか?ロシアのように「国家を取り戻す」しかないような気がします。つまりはインフラやら水道事業、そして国家に必要と判断される企業の国有化、もしくは当該企業の株式を100%国家が抑えるというわけです。ある種の社会主義でありますね。そうでもしないとこの状況というのはどうしたって、大多数の国民にとって悪い方向に進むのは目に見えております。
「そんな大げさな!需要を増やして投資が回れば、所得だって増えるはず!」
そうかもしれませんが、そうじゃない可能性も十二分に存在するということは頭に入れておくべきでしょう。すでにアメリカやドイツはそうなのですから。
そして小国のホンジュラスではすでに「経済特区に警察を作るかどうか?すら企業任せ」という主権の放棄をせざるを得ないことになっているようです。なんとその名も「チャーターシティ」ですよ(!!)これぞ究極の新自由主義(#^ω^)!!!
※マネーワールド・資本主義の未来(NHK番組より)
ちなみに本日の記事と関係はやや薄めですが、佐藤健志さんの記事によると東京23区の新成人の8人に1人が外国人\(^o^)/オワタ
東京23区の新成人の8人に1人は外国人である(でも、移民政策は取られていないらしい)
「日本は日本人だけのものではない!」(©鳩山由紀夫元総理)
「日本を取り戻す!」(©安倍晋三総理)といったそばから移民が増えているという。安倍総理を一皮剥くと、じつは鳩山元総理だったりして?
P.S
私、大変に影響を受けやすい人間でして、任侠映画を見たあとには肩で風切ってあるきたくなりますし、ゾンビ映画を見たら「生き残るために筋トレしとかなっ!」とか思っちゃう人です。中野剛志さんの著書を見たら「この論理建てすげー!!」と感嘆して真似してみたくなりますし、そして面白いブログを読んでファンになって更新のたびに見ていると、なんとなく書き方も似てきたりします。
そう、最近は佐藤健志さんのブログが面白いのです。だいぶ前から見てるんですけどね。核心と酷い現実をユーモアたっぷりに表現されたりして、「おもろい人やなぁ・・・」と感心しきり。
ブログをこれから書いてみたい!とか、自分も政経論を寄稿したい(進撃の庶民に!進撃の庶民に!←刷り込みです)!とか思う人は、自分の好きな人のブログの文体・言い回しなどを真似ると良いですよ。守破離という言葉がありますけれども、最初は真似から入るのが一番自身の勉強になったりします。そのうち勝手にオリジナリティとかは出ると思います。
・・・・ちなみにですね、毎日書くのはあまりおすすめしません(笑)ネタは切れます(笑)経世済民のため!とか重苦しくならずに、思うことを月に2回程度でも書いてみてはいかがでしょうか?
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毎日更新されているんですが、当然ながら私も毎日みています。多分見始めて7~8年くらい?むっちゃ勉強になりますから。
本日の男の料理 肉じゃが!
今更なんですけれども本日は肉じゃがのレシピ(笑)まあ誰でも知っているようなもんですけれども・・・そうです。料理ネタが切れてきた(汗)
材料
- ジャガイモ
- 人参
- 玉ねぎ
- 豚肉(別に牛肉でも良い)
- 醤油
- みりん
- 砂糖
調理手順
- ジャガイモ、人参は大きめにカット。玉ねぎは適当にざく切りに。豚肉は適当な長さにカット。
- 具材を入れて水はひたひたにはってじゃがいもに火が通るまで煮ます。落し蓋をしてくださいね。
- ジャガイモが煮えたら醤油2に対してみりん3、砂糖は適当に味見しながら入れてください。
- 火を止めて粗熱が取れるまで冷めたら味がしみます。汁をときどき乾燥しないように回しかけてください。
- 皿に盛ってレンチンしたら出来上がり!
煮込むと味がしみるというより、冷める時に味がしみるのが本当ですのでこの手順。なおこの手順ですと蒸発する水の量を計算して最初から調味料を入れるという高等テクが必要ありませんので、料理初心者にも結構簡単にできるのではないか?と思います。
なお粗熱が取れたら冷蔵庫に入れて冷やす、というのもありです。こっちのほうがより深く味がしみます。
なお色味が寂しい!という方はインゲンを最後に入れましょう。最初から入れると色が悪くなりますので最後に火を通すだけの目的で入れてください。