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リベラルという定義
リベラルとは日本語では「自由主義」と訳されます。大まかには民主政、個人の尊重、マイノリティを差別しない、弱者の保護、人権を重視、寛容の精神などがリベラルといえるでしょう。ここで1つ注意しておきたいのは、自由主義の「自由」という中には2つの要素、つまり「積極的自由」と「消極的自由」があるという点です。
大変大雑把な説明になりますがいリベラルが重視するのは積極的自由となります。積極的自由とは何か?簡単にいえば「表現の自由」「選択肢の自由」「思想信条の自由」などの「人生を豊かにするための権利が保証されている」というようなイメージになります。
逆に消極的自由とはすなわち「縛られない自由」というわけで、規制緩和などによる自由競争などの文脈ではこの消極的自由の割合が高いといえましょう。
わかりやすくいえばたとえば思想信条の自由では、どのような政治思想を持っていても、それは個々のあり方の問題であり個人が選択できることを重視するわけですが、自由競争では敗れた個人は逆に選択肢が狭められるということになるでしょう。
つまり消極的自由の自由競争を進めた結果として、個人の職業選択の自由が狭まるというパラドックス的なことが起こるわけです。私なりに定義するのならば積極的自由とは自由と豊かさを目指すものであることに対して、消極的自由とは自由そのものが目的になっているといった印象を抱いております。
こうして順を追って論じていきますと、リベラルの”自由”主義とはその先にある豊かさの獲得といった背景があることに気が付きます。物質的な豊かさも当然ながら、精神的な豊かさも追い求める、これが自由主義、つまりはリベラルの本来の目的なのではないか?と思われます。そのためには物質、精神の豊かさを両立させるためにリベラルとは弱者の味方たらんとするわけでしょう。
敵の敵は味方
1990年代までは左派、右派という左右の区分けで憲法議論やそのた政策議論を対立してきたわけですけれども、世界的には1980年代から、日本では1990年代からパラダイムシフトが起こりました。
戦後からこの時代までは「国家は国家を超えない、国家という枠組みは常に存在する」ということが前提条件として存在したのです。その前提条件の中において国家と伝統を重視する右派、対して個人を尊重する左派という枠組みが成り立っておりました。
しかし1990年代以降はいわゆるグローバリズムが蔓延して日本でもグローバルスタンダードなるものが叫ばれ、国家という枠組みが次第に瓦解していく時代でありました。
実体経済が従、金融経済が主と裏返り、従ってすべての価値観はお金で測るという雰囲気が蔓延し、これが標的にするものは行政の「儲からない(儲けない)事業」であります。レントシーキングなんかはその典型的な例ですし、そして日本でも農協の株式会社化、もしくは水道事業の民営化などはすべてこのたぐいです。
要するに自由競争という名目のもとで、国民の生活が顧みられていない時代といえましょう。これは国民にとっては「小さな政府になった」というわけですから、いくら選挙で投票しようが権限がない政府が一体何が出来るのでしょうか?従って民主政すら有名無実化してしまうという恐るべき時代なのです。
とするのならば右派は当然ながら「国家が縮小していく」という自体に反発せねばならないわけですが、そもそも論として彼らは新自由主義を何かもわからずに迎合すらしてしまいました。脳みそがあまりにも小さすぎたというの言い過ぎでしょうが、少なくとも経路依存性の問題ですぐに主張を転換できるわけがない。迷走を始めるのも時間の問題です。(もう始めてますが(笑))
とするのならばリベラルにはまだこの問題に対しての経路依存性は良い方向にしか存在しません。少なくともソビエト崩壊以降にリベラルは「弱者の味方」を謳ってきているわけですから、方向の修正はかなり容易です。つまりはリベラル本来の立ち位置に戻るということ、そして国家を敵視することをやめて、もっと大きなグローバリズムや新自由主義というもののほうが「よっぽどヤバイ!」と認識することができさえすれば、健全な方向に再生するのではないだろうか?と思う次第です。
余談ですがこの前に取り上げた「保守vsリベラルの討論番組」で、私は保守陣営がいっていた台詞に絶望を覚えました。彼らいわく「共産党こそが最大の自民党応援勢力だ」というわけですが、そのロジックはこうです。つまりは二大政党制は良いものだ!という前提条件のもとに、リベラルの結集がはかどらないのは頑固な共産党のせいである、したがって自民党が勝つのだというわけです。
まずもって今の時代にリベラルvs保守という二大政党制は世界中で崩壊しかけております。フランス、ドイツ、イギリスなどでは既存政党の勢力は不信を持たれておりますし、またアメリカではアウトサイダーであるトランプが大統領になった。
なぜか?グローバリズムの弊害にいろいろな人々が気づき始めたからであろうと思います。30年間伸びないボトム9割の所得なんかはその典型例でしょう。つまり左右ではなくもはや上下の対立になってしまっているわけですね。だから左右を前提条件とした二大政党制を論じることそのものが「滑稽」の一言に尽きるでしょう。
この上下の対立、分断という現象が実相であるとするのならばリベラルはくだらない左右の対立から脱却するべきであると思います。そして日本のリベラルが敵とみなしていた国家とは、グローバリズムという最大の敵に対しては防壁として働ける能力が備わっているわけですから「敵の敵は味方」として国家を敵視するのではなく、むしろ味方につけないとこのグローバリズムなる現象には対抗できない。
この現実を直視することこそがリベラルの再生につながるのではないか?と思います。
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本日の男の料理 唐揚げ
前にも書いたような気がしないでもないのですが、まぁうろ覚えなので書いておこう、そうしようというわけです。皆様大好き唐揚げ!!
材料
- 鶏胸肉
- 片栗粉
- しょうが
- 卵
- 醤油
- 日本酒
- 塩
- 胡椒
- 揚げ油
調理手順
- 鶏胸肉は一口大にカット。牛乳につけておくとジューシーになるそうなのですが、面倒くさいのでカット(笑)
- 片栗粉をボールに入れて、卵、醤油、日本酒、塩少々、胡椒少々で味付けして、生姜をたっぷりとすりおろし、生姜の汁を入れる。味見して美味しかったらOK。鶏肉を入れて混ぜる。
- 揚げ油の温度は180度~200度位で色がつくまで揚げたら完成!!
衣は固めに仕上げるのがコツです。鶏の肉汁でボールで混ぜると柔らかくなりますから。