プライマリーバランスと唯物論-数字だけの計画と合理主義- | 反新自由主義・反グローバリズム コテヤン基地

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唯物論と機械論と共産主義

 共産主義(マルクス主義を本記事ではこのように表記します)に絶対に欠かせない哲学的観点は「唯物論」です。唯物論は端的に言えば「全ての事象や人間の精神すら、古典力学のように一定の理に従って動いている」という考え方で、簡単に言えば社会や人間を非常に機械的に考える哲学と言えます。

 余談ですが新自由主義やグローバリズム、主流派経済学の根底に貼るのは機械論であり、唯物論と機械論は「ほとんど一緒のもの」であることです。

 

 どちらも「世の中は機械的に動いている」と捉えるので、理性で全てが推し量れるはずと考え、だとすると理性が万能であり、従って計画を立てればそれにそって物事が動くはずであると考えます。毛沢東やスターリンが「共産主義の要諦は計画である!」と言っていたのは、あまりに有名な話ですし、旧ソ連や市場開放前の中国が計画経済であったのも有名ですね。

 計画が正しいか間違っているか?は関係ないのです。

 

 このように述べると「グローバリズムや新自由主義は自由市場に任せるのだから、計画的ではないだろう・・・?」と思ってしまうかもしれません。

 しかし主流派経済学では人間は「合理的経済人の”はず”」であり、自由市場というシステム(計画)さえあればうまくいくはずだ、と考えるので実はこれも一種の計画主義と言えます。国家のトップ(独裁者)が合理的なはずだ、と考える共産主義と実は対して思想的には変わらないのですね。

プライマリーバランスという悪魔的計画

 日本政府は安倍政権になりましてから骨太の方針で、プライマリーバランスの黒字化という「数字的計画」を閣議決定しました。

 これなんぞ正に「庶民の暮らしなどどうでも良い、数字さえ合わせればよいのだ」という共産主義の計画と「何が違うの?」と言いたくなります。

 

 中国では地方官僚が国家の定めた目標のGDPを達成するために、鉛筆ナメナメしてGDPを算出するようですが、日本では国家の定めたプライマリーバランスを達成するために、あっちに予算をつけたらこっちからヘズって、とやるわけですね。結果として三橋氏の記事によると「安倍政権は史上最悪の緊縮財政政権」になっているようで、藤井聡氏や三橋貴明氏がこのプライマリーバランスを撤回しろ!と声高に叫ぶのは当然のことです。

 

 計画は必ず狂いが生じます。その度に漸進的に修正し、改善するのは当たり前ですが、その計画の目標が問題です。計画経済もプライマリーバランスも「国民を豊かにするため」に設定されたものではない、という点です。

 数字のみに固執した「偏執的な計画主義」と言えるでしょう。なにせプライマリーバランスの目標は「プライマリーバランス黒字化」という国民生活にとって、近代国家にとって悪夢のような話なのですから。

なぜ悪夢か?国債発行=所得

 誰かの借金は誰かの債権になり、誰かの消費は誰かの所得になる。であれば国家が債務を減らし、消費や投資を減らすということは、当然ながら国民の所得が減る、もしくは国民の債務が増えなければ現状の経済規模維持が不可能になるということです。

 

 要するにプライマリーバランスの黒字化とは、論理的には経済規模をそのままに維持するためには「国民が借金すれば良い」と押し付ける考え方ですし、国民が借金を増やさないのであれば「貧困化すれば良い」と突き放しているのです(!!)

 

 日本の財政は長期金利、インフレ率から見ても、もしくは全てが円建てでああるという点から見ても「全くなんの問題もない、デフォルト(財政破綻)なんぞありえない」というのは明らかです。にも関わらず数字を弄び、国民生活を顧みないプライマリーバランス目標というのは正に「悪魔の政策」と言って過言ではないでしょう。

 数字あそびで国民生活を破壊するな!なのです。

 

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本日の男の料理 料理と唯物論の小論-春キャベツのレシピあり-

 はい、皆さん料理やってますか?私は相変わらず自炊の日々です。これはご家庭のお母さんや、もしくは主婦の方のほうが同意してくれると思うのですが、旦那さんがたまにやる男の料理って、冷蔵庫の中身を無視して全部買ってくる手の込んだ料理が多いですよね(笑)

 

 通常、日々料理をする主婦の人とかは「あら、スーパーに来てみたらこれがお安くなってるわ♪じゃあ、今日はあれとこれは冷蔵庫にあったし、おかずはこれにしましょ」なんて風に、さっと修正しちゃうでしょ?

 ところが男の料理はもう豚カツを作ると決めたら何が何でも豚カツ!カレーなら絶対カレー!なのです(笑)

 

 はい、その旦那さんがやる男の料理が「計画経済」ってわけです(笑)計画を立てたら、もはやそこから脱することが不可能、突き進むわけですね~。これが唯物論です(笑)

 実は主婦の方の普段の料理の仕方のほうが、保守思想に近いのですよ。こんなこと言うと「あらやだ、保守思想ってなんだかマッチョなイメージが有るわね~奥さん?」とか井戸端会議が始まりそうですが、実は保守思想って配慮の思想でもありまして、非常に女性的な思想なのです。

 

 主婦の方の普段の料理って「家族の健康と生活」を守り、維持していくためでしょ?その上で美味しいものを食べさせてあげたい。ほら、これ家庭を保守してるじゃん?という話なのです。

 

最後に簡単にできる旬の家庭料理のレシピでも残しておこう、そうしよう。春キャベツの胡麻和えです。お弁当にも入れられますよっと。

 お弁当の場合は薄口醤油で色味重視の方が良いかもしれません。

 

材料

  • 春キャベツ
  • すりごま
  • 醤油
  • レモン汁
  • 日本酒
  • みりん
  • 鰹節

作り方

  1. 春キャベツは鍋に湯を沸かして塩少々を色止めに入れて、キャベツの葉をまるまま入れて茹でます。しなりとして、鍋からキャベツの匂いがしてきたらOK。サルにあげて冷水で粗熱を取ります。
  2. ボールにすりごま、醤油5、レモン汁2、日本酒0.5、みりん0.5を入れて和えるタレを作ります。お子様がいる場合は日本酒、みりんはアルコールを飛ばして下さい。(このくらいであれば問題はないはずですが・・・)
  3. 春キャベツを切ってから絞り、ボールに入れ和えたら出来上がり。皿に盛って鰹節をのせて完成!

 

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