アキレス腱炎について触れていますが、

今回は競技復帰の手順を紹介します。

下腿の疾患ということもあり、

シンスプリントのリハビリと何となく

似ている部分があります。

受傷直後から競技復帰までを順番に書いていくので、

ぜひ参考にしてください(^_^)

 

〜復帰までの期間〜

軽症かつ初期の安静ができていれば、

短期間で復帰できることが多いようです。

痛みが完全に消失していなくても、

リハビリと並行して痛みを抑えることも

可能なこともあります。

リハビリのコツは、

「痛みがない範囲」「できるトレーニング」

していくことです。

 

①.適切な休養

痛みや腫れが強い急性期は、

患部の安静を第一にリハビリを組みます。

軽症のアキレス腱炎の場合、

運動時のみ痛みが発生するため、

運動を完全に中止することは少ないです。

その場合、下腿三頭筋に負担をかけない

トレーニングを取り入れましょう。

トレーニング例:水中ウォーキング

        上半身のトレーニングなど

 

基本的には、

・患部の安静

 (ランニング・ジャンプなどの休止)

・アイシング

これらを徹底して行います。

 

患部のアイシング

アイシングを行う際は、

患部のみを冷やすアイスマッサージが望ましいと言えます。

アキレス腱周辺を氷嚢などで冷やしてしまうと、

筋肉まで冷えてしまうことも考えられます。

腓腹筋ヒラメ筋そのものを冷やしてしまうと、

筋肉が冷え固まるため回復を遅らせる可能性があります。

アイシングのポイントは、

患部をピンポイントで冷やすことです。

特に、運動直後は入念にアイシングを行いましょう。

関連記事:アイシングの使い分け

 

また、イスに座るときなどは、

足首が底屈(下向き)方向になるように、

台などで高さ調節をすると楽になります。

普通に座ると、大体の場合、

足首が背屈(上向き)方向を向くため、

アキレス腱にテンションがかかります。

このように、

生活に一工夫を加えることもリハビリの一環となります。

 

再発防止に重要なポイント

体の状態を整えていくことはもちろん大切ですが、

それ以外にも見直しが必要なポイントがあります。

練習内容の見直し

アキレス腱炎を繰り返す理由に、

練習内容が合っていないことが挙げられます。

トレーニング強度が過剰、時間が長い、

頻度が多すぎるなど、要因は様々です。

アキレス腱炎を起こしたときの練習内容を照らし合わせて、状況に応じた練習を取り入れることが、

再発防止に繋がります。

 

練習環境の見直し

例えばランニングをしている場合、

アスファルトとグラウンドではグラウンドの方が

体の負担は少なくなります。

練習内容の見直し同様、

アキレス腱炎を起こしたときの

練習場所は避けるようにしましょう。

どうしても練習環境が変えられない場合は、

シューズのクッション性能などを考慮して

練習を再開しましょう。

例:すり減ったシューズの使用を避ける

 

②.柔軟性改善

ストレッチやセルフケアのメインは、下腿三頭筋です。

ストレッチのポイントは、

腓腹筋ヒラメ筋をしっかり区別して

ストレッチすることです。

腓腹筋速筋線維がメインで膝の屈曲に関与する

ヒラメ筋遅筋線維がメインで腓腹筋の補助

このように作用が違うからです。

 

また、足首の動きを左右する前脛骨筋や、

足全体の動きを司る股関節臀部

ストレッチを取り入れることも大切です。

アキレス腱だけの負担を減らすだけでなく、

全身で負担を減らせるように体づくりをしていきましょう。

 

下肢のストレッチ

腓腹筋ストレッチ↓

ヒラメ筋ストレッチ↓

前脛骨筋ストレッチ↓

大腿四頭筋ストレッチ↓

ハムストリングスストレッチ↓

 

股間節・臀部のストレッチ

腸腰筋ストレッチ↓

大殿筋ストレッチ↓

内転筋ストレッチ↓

 

ストレッチは筋肉の柔軟性を与えるだけで無く、

アライメントの修正にも大いに役立ちます。

ですから、正しい方法で継続することが、

アキレス腱炎のリハビリでは重要になります。

 

ストレッチ以外にも、

コンディショニングによる

足の状態確認をする方法もオススメです。

下腿三頭筋のリセットコンディショニング↓

足首のリセットコンディショニング↓

 

長くなるので今回はここまでしておきます。

次回は③.非機能的トレーニングの話からです。

 


 

ホームページ

 

ホームページ

 

〒416-0902

静岡県富士市長通9-1 201号

ご予約・お問い合わせ

 

Instagram

 

公式LINE

友だち追加