若葉治療院富士院 PLUSbody

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・若葉治療院富士院 院長
・ランニング専門施設 PLUSbody 代表
山田洋太のブログです。
・セルフケアやトレーニング紹介
・日々の活動報告
・症例紹介
などを随時更新しています。

先日第1回を開催したWFセミナー。

今回のブログで触れるのは、

  • 今までの講習会活動から考えたこと
  • 今までの講習会とWFセミナーの違い
  • 今後の展望について

少し裏事情の面が強いブログとなりますが、私自身、セミナー開催の方針を見失わないように書き残していきます。

 

今までの講習会活動から考えたこと

今まで数々の講習会を開催してきましたが、部活動やクラブチームなど、一つの団体から依頼をいただいて開催をしてきました。

講習会を企画した目的は、

  • 治療院の活動を知ってもらうため
  • 正しい理論や実技を知ってもらうため
  • より近い立場で情報収集をするため

大きく分けて3つあります。

依頼先の皆様の役に立つ情報を提供することが第一ですが、私自身のスキルアップの一部でもあると考えていました。

 

しかし、講習会の数をこなす中で2つの問題に直面しました。

費用と準備の問題

講習会の開催は、

  • 無償での開催

  • 比較的リーズナブルな参加費での開催

このような状況での依頼が多く、半分近くがボランティアでの開催でした。

1つの講習会を行うためには、資料の準備や実技の内容を細

かく考えなければなりません。

仮に同じ内容で実施する場合であっても、依頼先に合わせて少し変化をつけた内容を準備します。

つまり、現地調査の時間などを含めて他の業務が一時的に止まることもあります。

そして、治療院の仕事として成り立っているとは言いがたいのが現状です。

 

この点は先述の通り、私自身のスキルアップの意味もあるため、大きな問題とは思いませんでした。

次の問題が、セミナーとして方針転換をした決め手です。

講習会への参加者の向き合い方

今までの講習会は参加費などの要素を含めて、比較的誰でも参加できる形を取ってきました。

言い換えると、少しでも興味を持ってもらうために参加の敷居を低くしていました。

このような形で講習会を実施するとどのような事が起こるのか?

結論としては、

  • 真剣に話を聞いてくれる人が限られる
  • 講座の内容を継続してくれるのか分からない
  • 準備に対して得られる反応が少ない

私としては、体の専門家として全力で向き合い、少しでも良い形で講習会の開催を試みていました。

しかし蓋を開けてみると、解説が本当に伝わっているのか?本当に実技を身に付けようとしてくれているのか?

場合によっては、会場の雰囲気がアウェーに感じることもありました。
 

このようなマイナス要素に直面して、開催したことに疑問を思うこともありました。

そして今後、講習会の依頼を受けた場合、どのような形で開催するべきなのか迷っていました。

 

今までの講習会とWFセミナーの違い

上記の経緯があり、今回はセミナーと題して大きく形を変えて開催を検討しました。

  • 今までより高い価格での参加費設定
  • 大きな会場を借りて設備を準備
  • チームなどの垣根の無い参加募集

セミナーのコンセプトとしては、

  • 本気で競技に取り組むアスリートのために
  • 最高峰の知識と技術を提供するセミナー開催を

「選手が何を求めているか?」要望を把握して、私が培ってきた技術や経験をフル活用した、他には無いセミナーを開催することを目標としました。

 

第1回のテーマは選手から要望を訊き、できるだけ目的に沿った資料や実技を計画しました。

ベースは今まで開催してきた講習会ですが、全ての項目を1から見直して細かく作り直しました。

過去に作成した時よりも新しい理論を知り、論文を見たことで自身の考えを見直す機会にもなりました。

セミナーのベースは「質の高い内容を分かりやすく」

少しでも理解を深めてもらい、実践しやすいように全てを工夫します。

 

本気で知識や技術を吸収する気のある選手へ来ていただき、それに見合ったクオリティーの内容を提供する。

参加者が納得するクオリティーを提供できるのか?

1回目が失敗すれば次は無いと思い、私としては大きな賭けに出たつもりです。

参加費の調整やセミナー資料の量、実技内容のシミュレーションなどを徹底して、様々な面で不測の事態が起きないように準備をしました。

今後の展望について

セミナー終了後のアンケートを見ていますが、想定より良い反響をいただいています。

しかし私としては、セミナーのクオリティーには改善点があると思っています。

  • 緊張して円滑にセミナーが進まなかった
  • 解説をしていて反応が微妙な場面があった
  • 見返すと資料が見えづらい

自覚している点では、このような改善点があります。

それ以外にも、アンケートで意見をいただいた点もあるので、少しずつ改善しながら今後もセミナー準備をしていきます。

 

セミナーを通して、選手が困っていること知りたいことが明確化できたので、早くも今後の開催を検討する必要があると実感しています。

選手の現状を理解したからこそ、治療院としてできることは徹底的に行うつもりです。

第1回はセルフケアに焦点を当てましたが、まだ話の引き出しはいくつかあります。

都度選手の要望を受けながら開催を検討して、参加してくれる選手を少しでもサポートできるように準備をします。

 

次はもう少し人数を増やして、選手同身の交流の場としても活用して欲しいと思います。

第2回開催のお知らせをお楽しみに✌️


 

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11月24日、若葉治療院富士院初の大型セミナー「WFセミナー」を開催しました。

記念すべき第1回のテーマは、

ここを押さえれば間違い無し!!セルフケアの基礎知識

誰でも簡単にできる!!レベル別ストレッチ!!

アスリートが日頃行っているセルフケアに着目して、基礎理論から実技まで理解を深めるためにセミナーを用意しました。

会場も本格的に会議室を借り、セミナーらしく準備ができました。
流れとしては、最終目的をストレッチの実技として、それまでの過程を段階的に座学で解説をしていきます。

コンディショニングの基礎知識

ストレッチの大元となる考え方として、最初はコンディショニングについての解説です。

スポーツをしていると耳にする「コンディショニング」。

本当のコンディショニングの意義とは?

日頃の生活で意識できる要素とは何か?

実際の競技に繋がるポイントを中心に、日頃からセルフケアで意識する要素を深掘りしていきました。

文字や話だけでは説明が付かない部分はイラストを活用して、少しでも分かりやすく伝える工夫をします。

セルフケアの基礎知識

セルフケアと一口に言っても、要素は様々です。

今回はセルフケアの意味を広く捉え、入浴食事睡眠などを含めて解説をします。

これにより、日常生活を工夫すれば簡単にケアの質を上げられることを伝えました。

実践に活かすコツとして、ケアのタイミング確認するべきポイント注意点などを事細かに解説します。

最終的なまとめとして、

なぜ毎日セルフケアをしなければならないのか?

質の高いセルフケアをするためのポイントとは?

これを伝えて、いよいよストレッチの話へ移ります。

ストレッチの基礎知識

ただストレッチの方法を紹介しても、形だけの実践となるため意味がありません。

質の高いストレッチに繋げるために、ストレッチの効果メカニズムよくある間違った考えなどを挙げていきます。

特に「ストレッチで柔軟性が改善される理由」は、細かく解説をします。

視覚化して捉えるために、チューブを筋肉に見立てて説明をしてみました。

安全かつ質の高いストレッチの実践には、メカニズムの理解が大きく関係していると私は考えます。
あくまで経験則になりますが、質の高いケアができる選手は、理論に十分な理解があります。
言い換えると、「何をするか」ではなく、「どのようにするか」でセルフケアを実践しているように感じます。
 
もう一つのポイントとして、動的/アクティブ静的/スタティックの使い分けを細かく説明します。
今回の実技はスタティックストレッチとなりますが、違いを理解することは大切です。
まずはスタティックストレッチのポイントを解説して、
アクティブストレッチとの違いを明確にします。
メリットや方法が違うことは明確ですが、だからこそしっかり押さえる必要があります。
 
それ以外にもストレッチの質を上げるためのコツを紹介して、実技に繋げます。

ケガをしたときの対処法

セルフケアが完璧にできていてもケガのリスクは常にあります。

もしケガをした場合に大切なのは「適切な初動」です。

一般的に応急処置として知られているPOLICE処置と、

最新の考え方であるPEACE&LOVE

それぞれの特徴を比較しながら、状況によって使い分けができるようにアドバイスをしました。
特に今回ポイントとしたのは、「医療機関にかかるまでの流れ」特に「私が施術をするまでにして欲しいこと」についてです。
詳細は省きますが、私はPOLICE処置の考えについて賛成できる部分もあります。
より痛みを減らしやすく、競技復帰までの流れを止めないための手段として、ぜひ両方を使いこなして欲しいと思います。

レベル別ストレッチ 実技

ここからが今回のセミナーでメインとなる実技です。
始める前に【ストレッチのポイント5ヶ条】と題して、実技面におけるポイントを解説します。
より効果を高めるポイントを見せ、
逆に効果が下がって危険なストレッチを実践しました。
 
今回ピックアップしたストレッチは10種類。
しかし、ただストレッチを紹介するだけでは意味がありません。
実践する前に、リラックスしてストレッチができるように準備を行います。

 
実技の流れは、私がまずは見本を見せながらポイントを解説。
その後に各自実践していただく形を取りました。
ただ時間を確保するだけで無く、
  • 分からない事は無いか?
  • ポイントを押さえているか?
確認を取りながら、正しいストレッチができるようにサポートします。
 
それ以外に工夫した点として、

1つの筋肉に対してレベル別のアプローチを紹介する

 

筋肉の硬さはコンディションや個人によって違います。
そのため、やりやすい方法や効きやすい方法でストレッチをする事が大切だと考えます。
大切なのは、レベルの高いストレッチを中途半端に行うことよりも、簡単なストレッチを正しく行うことです。

大切なのは正しい手順を覚えること

柔軟性の獲得には時間がかかり、最初から目的の効果を得ることは難しいです。

そこで今回は、正しい手順でストレッチ習慣を作ることを目的の一つとしました。

特に注意して解説したのは、「体の向き」です。

正しい手順を実践することは、柔軟性に関係なく意識できるポイントです。

実技の実践中は注意しながら観察して、適宜解説を重ねました。

 

実技の最後には、私が思うストレッチが難しい部位に着目したケアを紹介しました。

ローラーを活用したマッサージや、
手でほぐす簡易マッサージなどを紹介しました。
セルフマッサージについても、また機会があれば紹介する機会を設けたいものです。
 
区切りごとに質問時間を設けると、いくつか質問を受けることがありました。

説明が足りなかった部分の発見違った目線での疑問点が把握できたので、私としては時間を設けて正解だと思いました。

 

第1回は12人の選手にご参加いただきました。

参加者だけで無く、周囲のサポートがあって今回のセミナーは開催できました。
感謝の気持ちを忘れずに、第2回はもっと多くの選手がサポートできるように準備をしていきたいと思います。(第2回は1月〜2月を予定しています。)
 
次のブログでは、「なぜ講習会からセミナーに方式を変更したのか」少し裏話をします。


 

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10月26日、27日に開催された東海高等学校新人陸上競技選手権大会へ、チームトレーナーとして帯同してきました。

初の東海大会帯同から1年が経ち、再びこの舞台へ戻ってきました。(偶然にも同じ伊勢市の競技場です。)

そして今シーズン最後の帯同、私としては良い形で1年を締めくくり、来年の弾みとなる活動がしたいと意気込んでいました。

今回は400mHに2名が出場、同じ種目のためサポート時間が被るため、的確な判断と技術が求められます。

 

しかし私は、いつも通り焦りません。

今回は特に心配要素が少なく、自己ベスト更新入賞は近い位置にあると思っていました。

なぜなら、この2名の選手は、自己を冷静に客観視できる能力がある選手だと思っていたからです。

 

私がサポートに入れなかった県新人、進んで相談をしてきたのはこの2名です。

予選通過時の様子コンディションの詳細決勝に向けて何をするべきか、自分で考えた上で私に意見を求めてきました。

その時私は、全日本マスターズの帯同で京都にいましたが、ライブ中継でレースの様子を確認していました。

いつ相談されても対応できるように、私も常に気を張り、策を練っていました。

この状態でも連携が取れた選手です。

今回のレースに向けても、自分たちで調整ができていると思い、私は自信を持ってサポートへ向かいました。

 

1日目、選手を引率して競技場へ向かい、会場の様子やトラックの状態を確認します。

これにより今後のコンディションを予測して、最高の状態に仕上げるための計画を立てます。

 

最終調整前にコンディショニングを行い、

そのまま競技場で動きを確認します。

特に問題も無く調整が終わったので、当日も順調にレースができると思えました。

夕食をしながら今日の状態を訊き、明日のスケジュールを確認、宿では最終メンテナンスを実施して、当日に備えます。

 

当日、400mHは朝早くに実施されるため、会場入りしてからすぐにコンディショニングが始まります。

調整としては問題無く完了し、しっかりアップに繋げることができたと思います。

 

会場のコンディションとしては、予想通り雨雲がかかり、トラックが濡れて記録が出しにくそうな印象でした。

昨年と違ったのは、湿気もあり温かく、程良く動きやすい気温だった点です。

今回のメインは順位なので、記録が出しにくくても、勝負に勝つことができれば問題無いと考えていました。

 

レース結果としては、

1名が0.5秒の大幅ベスト更新

もう1人はベスト更新、プラスで決勝進出

決勝では5位入賞の大健闘でした。

 

これがもしインターハイであれば、準決勝進出、決勝での入賞も見えそうな走りです。

勝負の点に関しては可能性が見えてきましたが、記録に注目すると、まだ上の記録を出さないと厳しい面もあります。

ここが今後の課題となりそうです。

特に課題となるのは、3本目に勝負をするための体づくりだと思います。

これは東海ブロックだけで無く、県総体でも同じ事が当てはまります。

3本目で力を出すために、1本の出力を高めつつ、本数を重ねても力を出せる能力が求められます。

 

今回のレースを通して、現状把握冬季練習の課題が明確化できました。

この結果を受けて、選手がどのような気持ちで冬季練習に臨むか、それ次第でインターハイの結果は変わります。

 

そのためにカギとなるのは、この場にいなかった選手がこの結果を見て、どのように変化するのかです。

実際、私のサポート校の様に少数精鋭の学校では、サポート力や応援に差があります。

東海大会まで進むと、個人の力だけでは勝つことが難しくなり、団体の力が物を言うと思います。

これは、今まで帯同してきた大会を振り返ると痛感する事です。

出場した2名の選手が経験を活かし、他の選手が負けじと前へ進む。

このように、前向きな思考がチームで広がることで、来年のインターハイで勝負できるかが変わってきます。

 

最後のインターハイに向けて

私はトレーナーとして、ここからは口出しするべきではないと思っています。

ここが選手達にとって大きな転機であり、外部の人間が介入するべきでは無いからです。

ここで頑張らなければ勝負には勝てず、変わることができれば勝機が見えてきます。

 

私は今回の帯同を最後に、一度チームのサポートから離れる決断をしました。

理由はいくつかありますが、来年に向けて「選手のレベルアップ」そして、「トレーナーのスキルアップ」が大きく関係しています。

選手たちにはこのように話をしました。

「変わるためには自分たちで頑張らないといけない」

「相談があればいつでも連絡していい」

正直なところ、お互いのスキルアップができなければ、来年のインターハイでは勝負できません。

これは今シーズンを通して、私が強く実感したことです。

この考えが正解かは分かりませんが、選手にも覚悟を持って冬季練習をして欲しいと思っています。

だからこそ、部活全体をサポートするのでは無く、覚悟を決めた選手を待ち、来てくれた選手を全力でサポートしようと決断しました。

 

私自身、上の舞台で勝負するためには、まだ実力が足りないことは承知しています。

この1年、様々なトレーナー帯同をして、考えさせられる事は山積みでした。

帯同が終わってからブログを書くまでに時間がかかったのも、今後の展開を考える時間を取っていたからです。

充実した今シーズンでしたが、私の中ではスッキリ終わることはできませんでした。

 

「学習の一環としてサポートすること」と「勝負として勝つこと」は、大きく違います。

今までは「部活動だから」の一心で大目に見ていた部分もあります。

しかし、最後のインターハイは生半可な気持ちで勝負はできません。

今回出場した2人の選手は、そう思わせてくれる覚悟があるように感じました。

最後の大勝負が始まるまで半年、次にサポートへ入るまでにどのように変化するのか。

 

このブログをキッカケに、後に引き返せない覚悟を決めて、半年後、最後のインターハイに臨みたいと思います。

 

新人戦東部予選へ帯同


 

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