いつになったらマラソンが始まるのでしょうか?
練習のモチベーションが上がらない山田です。
今回のテーマは
「腓腹筋」
解剖の話からスタートです!
腓腹筋は、
大腿骨から踵に向かって付着する筋肉です。
「下腿三頭筋」の構成にも関与しており、
ヒラメ筋とともにアキレス腱に移行します。
走行はヒラメ筋と似ていますが、
ヒラメ筋とは少し役割が異なります。
腓腹筋は速筋線維が多く、
素早い動きに対応できる筋肉です。
また、腓腹筋は膝上から始まるため、
立った姿勢を維持する役割も果たしています。
スポーツの場面では、
短距離走やジャンプ競技で活躍する事が多いです。
例えば、短距離のスタートやジャンプなどの、
地面から足が離れる瞬間に
爆発的な力を生み出します。
他にも、サッカーなどでは
後方から前方への素早い方向転換で活躍します。
つまり・・・
「前や上に進む」ための原動力を担うのが
腓腹筋と言えるでしょう。
主な作用は、膝関節の屈曲です。
ヒラメ筋と異なる点は、
膝の屈曲ができるかどうかです。
反対の作用:大腿四頭筋
また、足首の底屈にも大きく関与しています。
膝を完全伸展した状態だと、
最大の底屈力を発揮できるとされています。
その時、腓腹筋は約4cm収縮します。
〜腓腹筋が硬いとこんな状態に〜
★肉離れのリスクが高くなる
2関節筋に好発します。
腓腹筋も膝と足首の2関節筋のため、
柔軟性の低下が肉離れを招きます。
特に、足首の背屈時に起こしやすく、
ジャンプの着地時や
ランニングのボトムディスセンターなどが
引き金になります。
★アキレス腱の損傷につながる
上記にも書いたように、
腓腹筋はアキレス腱に移行します。
腓腹筋が硬い事で、アキレス腱が
常に引っ張られた状態になると考えられます。
アキレス腱自体は1tの力に耐えられる程強靱で、
伸縮性のある靱帯ですが、
常に伸びている状態が続くと危険です。
伸びた状態で力が加わり続ける事で
アキレス腱炎を引き起こし、
大きな力が加わった場合、
アキレス腱の断裂に繋がります。
・血液循環が悪くなる
腓腹筋は「第2の心臓」と言われ、
血液循環に大きく関与しています。
詳しく話すと、
足先の血液を心臓に送り返す役割を持っています。
腓腹筋の動きが悪くなることで、
冷えや足のつり、疲労感に繋がります。
※腓腹筋だけが原因ではないため、
詳しい検査が必要です
いざ、ストレッチ!!
※今回は左の腓腹筋を伸ばしています
①.壁や段差に足先を当てる
〜Point〜
母趾球を壁にしっかり当てる
膝を完全に伸ばす
ミクリッツ線を揃える
壁を使うと安定性が増す
②.膝を伸ばしたまま体重を前にかける
〜Point〜
膝と足首両方が伸びている事を確認する
(2関節ストレッチ)
痛みが出ない範囲で体重を前の足に乗せる
〜悪い例〜
膝が曲がっている
ミクリッツ線が揃っていない
★一連の動きはこんな感じです
★ストレッチはどれくらい伸ばすのか?
筋肉の伸ばし方を知っていても、
「どの程度伸ばして良いのか?」が
分かっていないと勿体ないです。
ストレッチ全体に共通する事なので、
ポイントを載せておきます。
・ウォーミングアップの場合
→軽く反動をつけて20回×3セット
・クールダウンの場合→息を吐きながら20秒×3セット
・痛みが出るまで伸ばしきらない
急性期の肉離れなどではストレッチをしない
腓腹筋の張りや硬さを自覚している人は多いと
思いますが、それが及ぼす影響まで理解している人は少ないと思います。
動きが悪くなるだけでなく、
血液循環に大きな影響を与える事は、
ぜひ知っていただきたく思います。
「なぜか疲れやすい」
「動きのキレが悪い」
などと感じる場合、
腓腹筋が関与している場合が多くあります。
スポーツをしていない方でも、
腓腹筋のストレッチを実践する価値は
大いにあります。
なぜなら、
腓腹筋が整うことで内面まで整うから・・・
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