今回は夏期スクーリング2群(午後)の「日本史」についてまとめてみようかと思います。
「日本史」は一般教養科目でして、本来4単位の設定です。
スクーリングを受けますと2単位分になり、残る2単位は別のスクーリングを受講するかリポート+単位修得試験を受けるかしないといけません。
合計4単位を取得した時点で成績として反映されます。
そんな日本史の今回の担当は、鎌倉時代を専門とする先生でした。
鎌倉時代の政治制度についての研究をされているらしく、スクーリングでの授業は約10年ぶりとのこと。
授業ではテキストを使わず、レジュメが配られてそれに沿って授業が行われました。
先生は「史料を読むことで日本史を検討する楽しさを知ってもらいたい」と話していらしたので、レジュメと共に「吾妻鏡」「玉葉集」などの史料を読んでいきました。
当時の史料は漢文体で書かれていたり、人名の代わりに役職名で書かれていたりして分かりづらいと感じる方も多いだろうと思います。
ただ、今でも「社長は~~と言った」とか「課長は~~へ行った」なんて言いますからね。
社長はその時期によってかわりますが、自分で書く日記なんかには「社長」「課長」と書く場合があろうかと思います。
きっとそんな感じで「越後守」とか「六波羅」とかが主語としてかかれるのだと思います。
自分はそう理解しながら読んでいました。
授業のスタイルとしては、先生が史料(主に漢文体)を書き下し文で読み、現代語に訳して何があったのかを説明していく感じでした。
漢文好きな自分としては、日本史を学びながら漢文体の文章を読めるということで楽しかったです。
また、通説だけでなく、現在提唱されている学説も紹介されていました。
試験は「~~について述べよ」と「受講して考えたことを書きなさい」という2設題。
授業が史料を使ったものだったので、史料を提示されてそれについて論述するスタイルだったらどうしようと思っていましたが、完全な取り越し苦労でした。
事前に試験問題が知らされていたことと自筆ノートの持ち込みが可であったことから、私としては前日に解答を作っておいて当日は書き写すだけという作戦に出ました。
実際には作ったメモをもとにその場で書き足したりもしたのですが、何とか乗り越えられたように思います。
授業でテキストを使うことはなかったのですが、参考文献として紹介されていた本を個人的に読みました。
それがこの「鎌倉幕府と朝廷」。
岩波新書で、古代から現代にかけて通史的に発刊されているシリーズだそうです。
本格的な歴史書は初めて読みましたが、個人的には結構難しく感じました。
ということで急遽新しい本を投入。
3冊写真に撮りましたがメインで読んだのは中央の「大学の日本史 中世」です。
放送大学のテキストとして書かれたものを修正して発刊し直したものらしく、時系列で書かれている「鎌倉幕府と朝廷」に比べて、章ごとにテーマを持ってまとめられているので頭の中を整理することができました。
「中世」とうたっている通り、院政の開始あたりから戦国時代までを扱っていて、今回の「鎌倉時代」という授業には関係のない時代のことも書かれています。
というわけで私は関係する部分だけを読みましたが、いつか「大学の日本史」シリーズを読破してみたいです。
写真に写っている「概論 日本歴史」は通信学習用の指定テキスト。
一応持っていたので東京にも持っていきましたが、改めて読むことはありませんでした。
「天皇125代」はかなりのすぐれもので、歴代天皇についての情報がまとめられています。
歴史上の天皇は誰が誰の子なのか関係が分かりづらいので、この本を辞書代わりにして整理していました。
簡単にその天皇についての出来事などもまとめてある本でしたので、それを読むだけでも面白かったです。
ただ今回の授業は鎌倉幕府の政治体制についてのものだったので。天皇はあまり関わりありませんでしたが。
今回は受講記録に加えて、参考文献も載せてみました。