わぶろぐ一覧。(このブログは過去の再投稿です)
「ちくわぶらぶ」「ちくわぶの世界」「ちくわぶの部会」「ちくわぶの都会」「ちくわぶの和解」「ちくわぶの使い」「ちくわぶの二回」「ちくわぶの誓い」「ちくわぶの外科医」「ちくわぶの境」「ちくわぶの暮改」「ちくわぶの司会」「ちくわぶの疎開」「ちくわぶのSky」「ちくわぶの迂回」「ちくわぶの背か胃」に続く、わぶろぐ第17弾です。
ちくわぶの体長は約23cmです。
仮に、ちくわぶを2mm厚にスライスしたとしたら、ちくわぶ1本で115ピースのちくわぶスライスができる訳です。
「やみつきちくわぶの作り方!」というYouTubeの動画の「ちくわぶは2ミリ位の暑さにスライスしていきま~す」というシーンを参考にして、2mm位のイメージでスライスしてみたのですが、とても115ピースにはなりませんでした。
「暑さ」と「厚さ」の違いによるものなのかもしれませんが、このように、イメージの長さと実際の長さにはズレが生じる場合が結構あります。
ちくわぶの体長が23cmだと言うことを知っていれば、結果的に何枚にスライスしたかによって何ミリ厚だったかが判りますし、よりリアルにレシピの表現をすることも可能です。
NHKのEテレで再放送された「美の壺」という番組の「おでん」の回では、「ちくわぶ」は個性派のおでんダネとして出演しました。
1932年に創業した老舗のちくわぶメーカーである、東京都北区赤羽の「川口屋」さんの稲垣充人さんは、この番組に出演された際に、ちくわぶの造形美について、次のように語られています。
「良くこの形になったな、というのがありますね。ええ。非常に綺麗な、造形物としても面白い形だと思います。横に切れば、あの星型みたいな形で、可愛く映りますし、斜めに切っても、まあ形として非常にその、シャープな面が見えて、もうこれは芸術的な食材だと思いますね。ちくわぶは、だしの味によって、全部自分が染まっていくっていう食材なんで、そういうのも楽しんでいただければと思いますね。」
確かにちくわぶは、ツノが8本ある、不思議な形状をしています。
ツノがある事で、出汁と触れる表面積が増え、より味が染みやすくなる、という面もあるのでしょうが、それだけでは無い神秘を感じます。
ちくわぶの断面は、下の図のように、2つの正方形を45度傾かせて重ね合わせた形状に近いものとなっています。
この形状に美しさを感じない人がいるとしたら、それは、大阪大学大学院・生命機能研究科および医学系研究科のN教授くらいのものでしょう。
どうでもいい話はやめて、重要なちくわぶのスライスに話を戻しましょう。
体長23cmに対して、2mm厚というのがどれだけ薄いのかを示したのが下の図です。
3mmでも相当薄く、普通に薄切りにしても、せいぜい5mmであることが判るでしょう。
そして、料理によって、8mm、10mm、15mmなど、自在に使い分けることも可能です。
ちなみに、8等分にした場合は、約29mmですので、正方形に近い形になる点についても、数学的な美しさを感じます。
更に、ちくわぶは斜め切りにして使われる場合も多くあります。
上述の稲垣充人さんのコメントの中にある「シャープな面が見える」という見た目的な美しさもありますし、薄いところと厚いところで染み具合が異なり、いろいろな食感を楽しめるところも斜め切りの魅力です。
下の図は、45度の角度を付けて、1本のちくわぶを8ピースに切り分けた場合の例です。
斜めに切った部分の厚さは、約23mmとなります。
これは煮物などに適した厚さと言えるでしょう。
これを10ピースに切り分ければ、厚さは約17mmになりますので、より味をしみ込ませたい時などには、その手法を活用すると良いでしょう。
角度を30度にすれば、よりシャープ感を楽しむことも出来ます。
余談ですが、2013年1月11日の「タモリ倶楽部」で「ちくわぶ激白『出汁はもう飽きた』ちくわぶに色んなものを吸わせてみよう!」が放送された際にも川口屋の永野さんという方が出演されていたので、てっきりこの方が若旦那なのかと思っていました。
それでは、恒例のちくわぶ料理紹介に移ります。
2/19の赤羽「めぐりや」さんの水曜かあさん酒場です。
ほぼレギュラー化して参りました。
まずはこちらのきりたんぽちくわぶ。
ちくわぶは15mm厚といったところでしょうか。
きりたんぽ鍋としてもオーソドックスに大変美味しいのですが、それにちくわぶがプラスされることで、ぐっとボリューム感が増します。
うちの嫁さんは、秋田出身なので、うまいきりたんぽ鍋とはどんなものか、私も良く判っていますので、これは太鼓判です。
そして、ちくわぶとれんこんの炒め煮。
ちょっとチーズが入っているんだと思います。
その辺のうまいアレンジ具合が流石。
ちくわぶ厚は5mmかな。
ちくわぶの細切りといりこのしょうが煮かな?
和風で落ち着いた一品です。
ちくわぶの天ぷら。
こちらは斜めの薄切りです。
8mm~10mm厚でしょうか。
ちくわぶとマッシュルームを和えて粉チーズかな?
ちくわぶはれんこんの時より少し厚めで茹でてあるのかな?
マッシュルームと合せて粉チーズというセンスが、ちくわぶ料理のベテランならではです。
私はまだまだこんな料理は思い付きもしません。
続いて、2/21は王子駅前の「平澤かまぼこ」へ。
いつもなら事務に行くところなのですが、なんとなく面倒になって、ちくわぶを食べて帰ることに。
丸真正宗の冷やと、ちくわぶ、大根、白滝をいただきます。
やはりここのおでんは何食ってもうめーーーーー!
そしてお替わりは、ちくわぶ、昆布、チーズ巻き。
ここのちくわぶって、ストレート切りなのに、なんでこんなに染みてるんだろう。
長さは4分の1の58mmかな。今度測ってみるか。
この日は混んでいたので、15分ほどで上がりました。ごちそーさまー。
そして、翌2/22は丸山店長主催のちくわぶすき焼きの日です。
夜は浅草でちくわぶすき焼きを食うにも関わらず、朝飯にちくわぶ料理を2品作りました。
実は、前回ちくわぶの煮物が弁当に使えるのでは?と思ったことから、ちくわぶ料理のみをおかずにしたちくわぶ弁当を作ってみたくなったのです。
おかずの候補は、和洋中で、ちくわぶの煮物、ちくわぶグラタン、麻婆ちくわぶを予定していました。
この日は、このうち麻婆ちくわぶの練習として、クックドゥのたれで中華風のちくわぶ炒めを作ってみることに。
少し厚みを出してみたかったので、ちくわぶ半本分を8mm厚のつもりで切ったら、12ピースに。
実際には、約10mm厚になりました。
これを少量の油で、フライパンで両面を炒め焼きにします。
歯ごたえともっちり感を出す目的です。
ここにありものの野菜で、キャベツのざく切りを追加します。
本当はなすを入れたかったのですが。
この程度まで炒まってきたら、
クックドゥの「豚バラなす」のたれを加えます。
たれを混ぜて炒め上げて完成ーー!
味は、、、いまいちでした。
なんか味が濃すぎるような印象。
もう一品。
残りのわぶ半本を使って作ったのが、わぶの串焼きです。
7枚にスライスしたので、約16mm厚ですね。
目指す料理はわぶ間です。
ねぎ間のねぎの替わりにちくわぶを使うもの。
鶏肉や豚肉の間に挟んで使う目的です。
今回は全くの初挑戦だったので、まずは、わぶのみで串焼きにしてみることに。
魚焼きグリルを使って、焦げ目が付くまで焼きます。
上が塩だけを振りかけたもの、下が「ご飯ですよ」で味を付けたもの。
両方ともまあまなのですが、もっと良く焼いても良かったかなー。
肉の間に挟むことで、どんな風に感じが変わるだろう?
さてさて、ちくわぶすき焼きと、ちくわぶ弁当の様子はまた次回ご紹介しまーす。
お楽しみにーーー。
おしまい