2018年もアブラボテで釣りが始まった

 

3月に入ると、年魚であるため春の最大サイズになるまで待つことにしていたゼゼラを、再び狙い始めた。そして紆余曲折の末に、4月の中旬になってようやく、足掛け4年追いかけていた本種の初物を、グラスミノーを使った友釣りで釣り、日本第93種目まで駒を進めた。

 

初ゼゼラ

 

5月の連休明けからは本州四国へ、恒例となった春の遠征に出かけた。

 

琵琶湖では流入河川の方で人生初のアユ(コアユ)を、ラセンタイプのオランダ仕掛けで釣った。

 

初アユ

 

また琵琶湖の本湖の方では、巨大な琵琶湖のギンブナであるヒワラの人生初物が、しかもグラスミノーで釣れて驚いた。

 

ヒワラ

 

琵琶湖を後にしたのちは東進して某所に移動し、韓国産と言われている、移植され定着したヒナモロコの初物を、地元福岡で野生絶滅した本種の代わりに釣った。

 

初ヒナモロコ

 

さらに北日本の某川では、三度目の正直でウケクチウグイの初物、しかも良型を手にし、日本第96種目まで伸ばしたが、次の種類のつもりで釣ったシナイモツゴは、残念ながらモツゴとのハイブリッドで、幻の97種目となった。

 

初ウケクチウグイ

 

シナイモツゴとモツゴのハイブリッド

 

秋の遠征は、例年よりも一ヶ月ほど早く始めた。まずは道北まで行き、最果ての川の上流部で、パーマークが残っていてかなり小さいながらも、初イトウを手にした。

 

初イトウ

 

それから一気に南下し、東海地方の某二級河川の河口近くで、これも苦節二年の果てに、初ボウズハゼを生きたオトリボウズハゼを使った友釣りで釣った。

 

初ボウズハゼ

 

また日本海への某流入河川では、初アユカケをようやく手にし、日本第99種目となり、王手をかけた。

 

初アユカケ

 

その後、百種目をかけて三種の候補に挑んだものの、結局どうしても釣れず、そのまま年を越すこととなった。

 

 

たなご釣りの方は、春の遠征の前に背星のオスをなんとか釣り、まだ色は薄いものの、婚姻色たなご揃い踏みの背星の写真を更新できた。

 

 

春の遠征では、北陸の某所ではミナミアカヒレタビラの婚姻色を求めて、前年の秋に見つけたスポット近くで釣ったが、なんとか小さなオスが釣れたもののタイリクバラタナゴの猛威を目の当たりにし、暗澹たる気持ちにさせられた。

 

ミナミアカヒレタビラのオス

 

琵琶湖では、北湖でまるでカネヒラのような体高のある大きなヤリタナゴが釣れ、さすが琵琶湖だと思った。

 

琵琶湖の大きなヤリタナゴ

 

北日本の某水系では、タナゴのスポットをいくつか見つけたものの、どの個体も小さくてメスだった。

 

タナゴ

 

同じ北日本ではキタノアカヒレタビラの新しいスポット開拓が進み、婚姻色のオスの写真も更新できた。またアカヒレタビラの婚姻色写真も更新できた。

 

キタノアカヒレタビラ

 

アカヒレタビラ

 

夏場は仕事ばかりしてほとんど釣りにはいかなかった。

 

早めの開始となった秋の遠征では、青森ではいずれも初めての、ヤリタナゴとシロヒレタビラを探し出し、春の婚姻色更新の候補とした。

 

青森シロヒレタビラ

 

青森ヤリタナゴ

 

また雄物川水系ではヤリタナゴの良型が釣れるスポットを一箇所見つけた。

 

雄物川水系ヤリタナゴ

 

春にはメスの小ぶりなのしか釣れなかったタナゴのいる水系では、なんとか一本のタナゴの川を見つけ、春の婚姻色候補スポットを確保した。

 

タナゴ

 

北陸ではミナミアカヒレタビラの宝庫を見つけ、タイバラの前に風前の灯に見えたミナアカもまだまだ大丈夫かなという気にさせてくれたと同時に、春の再訪で婚姻色を更新できると確信した。

 

ミナミアカヒレタビラ

 

琵琶湖では春に見つけたスポットでカネヒラを堪能した。

 

琵琶湖の秋のカネヒラ

 

四国では、本命シロヒレタビラの他に、カネヒラ、イチモンジタナゴ、タイリクバラタナゴ、ヤリタナゴの釣れるスポットを見つけることができた。

 

四国シロヒレタビラ

 

福岡に帰ってきてからは、百種目の魚(ヤマノカミ)を探していて、カネヒラとアブラボテの新しいスポットを見つけることにつながった。

 

油井から湧くように釣れた良型のアブラボテ

 

また、背星の新しいスポットを二箇所見つけることができた。このうちの一つは、今まで盲点として見過ごしていたものだったので、他のたなごにも当てはまると思い、新規スポット開拓に火がついた。

 

 

そうしてヤリタナゴのスポット10箇所、アブラボテ8箇所、カゼトゲタナゴ4箇所、バラタナゴ9箇所、カネヒラ8箇所、おまけでカワバタモロコ2箇所を新たに見つけられた。

 

佐賀で年末にかけて釣れたバラタナゴたちは、まだまだニッポンバラタナゴの血が濃い個体の棲む区域がわりと広範囲に残っていることを教えてくれた。

 

来年は、早春から百種目候補に再チャレンジを始め、遅かれ早かれ達成できると楽観している。またたなご場の新規開拓を、今までのスポットを廻りながら全国で続けたい。