【追記】それは、重すぎる覚悟。。。

追記：ご紹介した新聞記事を文字起こししました。
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前記事：八戸初日放送決定／生出演の裏側／GIFT二次抽選／ANAさんの愛

今日は、11日。
あの日から
もうすぐ12年。

冬の11日、祈りの日。

今日、届いたのは、素敵なコンセプトフォト

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Concept photo
✦･━✦･━✦･━✦･━✦#nottestellata #羽生結弦 #YuzuruHanyu https://t.co/vyxDtd0EsG pic.twitter.com/Xdv6GD0HJT
— notte stellata (@notte_2023) January 11, 2023

新たに撮り下ろしたお写真ですね。

関わる全てが、

プロアスリート羽生結弦によって作られていくんだなあと、
感慨無量です。

『羽生結弦 notte stellata』の開催が発表され、
沸き立つTLに、
そっと被災地から呟かれた、
一つの声。

ブログに載せてもいいですか？と
訊きたくとも、きけなかった、
密やかな呟き。

『羽生結弦 notte stellata』の会場に選ばれたセキスイハイムスーパーアリーナ（グランディ21）について、

書いておかねば、なりません。

ここは、
東日本大震災で亡くなった人々の、
遺体安置所だったのです。

今日、偶然去年の３月１９日のグランディの新聞記事を見つけた。約３００人のご遺体の棺が整然と並べられている写真と共に。今、同じ場所に氷が張られていて、明日私はその場所に行く。手を合わせてきます。 pic.twitter.com/jdbSraBc
— chebura-suki❄⛸️ (@chebusuki) November 22, 2012

追記：文字起こししました。

◆無言の対面に涙
　300体並ぶ宮城の安置所

津波被害の大きかった仙台市沿岸部や周辺市町で見つかった遺体が、宮城県利府町の県総合運動公園（グランディ21）体育館に安置されている。18日、棺に納められた約300人の遺体が整然と並べられ、遺族は肩を抱き合って涙を流していた。
　棺の上には、身につけていた服や財布などの遺品が袋に入れられて置かれた。棺が足りず、白いシートにくるまれた遺体もあった。
　「顔を見るまでは信じたくない」。そういって仙台市宮城野区の農業山田正二さん（64）は、孫の友太郎くん（4）の遺体と対面した。
　30日に５再の誕生日を迎えるはずだった。「どんなプレゼント買ってくれるの？」。
電話で弾む声に、好きなおもちゃを買ってあげようと思っていた矢先だった。
　棺の中の表情は、きれいで優しかった。顔についていた泥は、きれいに拭き取られていた。「（本人に）間違いなかった。なんにも言葉になりません……」。胸のポケットから取り出した友太郎くんの写真に大粒の涙が落ちた。
　同市宮城野区の川下はつよさん（73）の遺体と面会した長男、広幸さん（47）は「やさしい顔をして眠っていました。津波で父も亡くし、本当に悔しいです」と話した。同市泉区の佐藤仁志さん(40）の遺体と対面した父親の林作さん(59）は「私たち残った家族で仁志の分まで頑張って生きていくよ」と棺に声をかけた。（合田禄、伊藤和行）

仙台市内で最大の遺体安置場所となっている宮城県利府町の総合体育館・グランディ・21。

ここには多いときには500体もの遺体が置かれている。行方不明の身内を探す遺族たちは、ホワイトボードに貼り出された「身元不明遺体」の情報に目をこらす。記者が訪れた際は、A4サイズの紙に50遺体ほどの情報が書き込まれたものが、40枚近く貼り出されていた。
（中略）
そこで県庁職員のヒアリングを受けると宮城県警立ち会いのもと遺体と対面することになる。変わり果てた身内の姿に、遺族のショックは大きい。

「泣きながら安置所から出て来る方を見て、“ああ遺体で発見されたのだな”と思ったりします。しかし、一方では気持ちに区切りがついたのか、“見つかりました。ありがとう”と声をかけてくれる人もいます」（県庁職員）　某週刊誌Web版

◆「復興五輪」の舞台は遺体安置所　東日本大震災の悲劇も知って
当時を知る関係者は「訪れた人にここがどんな場所だったのか理解してほしい　※河北新報

結弦くんは、

だからこそ、

この会場で、

3.11の日に、と、

決めたのでしょう。

なんと、重い覚悟かと・・・・

結弦くんが、ここで滑るのは、
もちろん、
初めてではありません。

FaOI2019仙台の会場も、ここでした。

実は、
震災の翌年、

結弦くんは、ここで開催された大会に出場しています。

東日本大震災への支援に対して、
世界に感謝の気持ちを届ける大会として開催されたNHK杯です。

遺体安置所の記事をUPしてくださったchebura-sukiさんが「明日、その場所に行く」とおっしゃったのは、
まさに、そのＮＨＫ杯ということです・・・。

セキスイハイムスーパーアリーナ(グランディ21)は震災を経験した人にとって特別な場所と聞きます。
私は６年前、中体連東北大会でこの会場に行きました。
私の地元にも同じようにご遺体安置所がありました。
そこでも子ども達が精一杯汗を流して戦いました。
今生きている事に感謝です。 pic.twitter.com/gY1lwqjXj9
— 🍍がよのBee🐝🍯🏹🍍🫧💫 (@pineappletopooh) January 10, 2023

2012 11/23
NHK杯
グランディ21 pic.twitter.com/JRTH8uLWaW
— yumiみ時々浮上中🌹 (@annegreengd) January 9, 2023

エキシビションでリンクに投影された美しいプロジェクションマッピング。

これを担当したのが、
『GIFT』でタッグを組む真鍋大度さんです。

Rhizomatiks代表の真鍋大度さんによる2012年のN杯エキシは有名だと思います
2014年に放送された真鍋さんの仕事の流儀でも少し取り上げられていました
このころからスケーターの軌道に合わせて映像が変化する技術を使ってましたね
あれから10年、進化した技術でどんな映像美を見せていただけるでしょう pic.twitter.com/KBlB52KiVR
— 🚩🍀 (@_Polkadot___) December 8, 2022

このNHK杯を、
結弦くんがどれほどに大きなプレッシャーを抱えて戦ったか、
とても、書ききれません。
（いえ実は、書こうとして、3日奮闘して・・・・時間切れ、諦めました・・・

）

見事な優勝でした・・・・・・・・

グランディ21について、

結弦くんが語ったことは、

一度も、ありません。

知っている方に対しても、
知らなかった人に対しても、
あまりにも、
重すぎる事実で・・・。

あの日の私たちも、心配しかしていませんでした。

メンタルがコントロールできないことを露呈させたばかりの結弦くんにとって、

グランディ21は、
重たすぎる足枷なのでは？と・・・。

夜も眠れないほどでした。

（ほんとに！！！夜も眠らずに、
　応援の準備をしていたのですから！！）

でも、

もしかしたら、

逆に、

この会場に眠る多くの魂たちに、

結弦くんは、支えられていたのかも・・・・と。

いま、ふと、思いました。

17歳の新王者が、

あの日に感じたものは、何だったのでしょう。

そして今、

大人過ぎるほどの大人になった結弦くんは、

私たちに、

何を、

感じさせてくれるのでしょう。

あの日から11年。

そして、

震災から、12年。

この会場で滑る意味を、

『羽生結弦 notte stellata』の中で、

シェアしてくれるのかもしれません。

あの日、

大切なものを失った人へ。

あの日、

ただただ、

テレビの前で茫然とするしかなかった多くの日本人へ。

そして、

もう、終わったことだと思い込んでいた人へ。

全ての人々に。

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