LGBT@男子が女子部、女子が男子部 米、運動部の性的少数者 | 堺 だいすき ブログ(blog)

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【世界から】男子が女子部、女子が男子部 米、運動部の性的少数者

高校のグラウンドに設置された石碑。試合への敬意、より良い選手であることを促している(2016年7月、米ミシガン州ファーミントンヒルズ)

全米大学体育協会(NCAA)の本部(2014年1月、米国インディアナ州インディアナポリス)

米ミシガン州オークランド郡の中学校陸上部大会(2016年6月)
 米国でスポーツ取材をしてきて、今どき男女に分かれる場所はトイレかスポーツだけではないかと感じることがある。スポーツでは性別による身体能力の違いがあり、競技の公平性を確保するために男女別で競う。米国では、体と心の性が一致しないトランスジェンダーの学生が心の性で学校生活を送るようになってきた。では米国の学校運動部で、トランスジェンダーの学生が、体とは逆の性別の選手に交じってスポーツすることは可能なのか。
 ▽肉体の変化公開
 ハーバード大学の男子水泳部に所属するスカイラー・ベイラーさんは性別適合手術を受け、写真投稿サイトで自身の肉体の変化を公開している。女性として生まれたが、自分は男性であると感じており、手術に踏み切った。
 米CBSテレビなどの報道によると、ベイラーさんは、高校時代には女子のトップ水泳選手として活躍。大学入学直後は、普段は男性として、水泳だけは女性として活動するつもりでいたが、指導者の支えもあり、手術と男子部への転部を決断。男子部員からは快く迎えられたという。
 ▽ホルモン療法
 ベイラーさんのように女性から男性になった選手は、米国では比較的スムーズに受け入れられている。しかし、体は男性で、心は女性の学生が、女子の大会に出場することは議論を巻き起こす。対戦相手が不利になる可能性が高いからだ。
 全米大学体育協会(NCAA)では、競技の公平さのために規則を設けている。性別適合手術は必須条件ではなく、ホルモン療法がカギとなっている。
 男性から女性になった選手は、ホルモン療法開始から1年以上経過していれば、女子選手として出場できる。一方、女性から男性になった選手で、ホルモン療法を受けていない場合は、女子選手または男子選手として出場できる。ホルモン療法を受けている場合には、女子選手としての出場資格を失う。
 ▽新ルールを模索
 高校生以下のトランスジェンダーの生徒の運動部参加規則は州によって異なる。
 カリフォルニアなど複数の州では、トランスジェンダーの生徒は体の性ではなく、心の性で運動部活動に参加できる。
 成長期の子どもの心身を考慮してか、ホルモン療法や性別適合手術は義務付けられていない。
 ただし、先述の大学生の場合と同じように体が男性の生徒が女子部に入部することはスムーズにはいかない。体格差によるけがや、部内の他の女子部員がポジションを奪われることなどが問題視される。それらを理由に女子部への入部を断られたケースもあった。
 性的少数者の権利と、競技の公平性や安全性をどのように両立させるのか。米国の学校運動部は今、新しい時代のルール作りを模索している。(米国ミシガン州在住ジャーナリスト、谷口輝世子=共同通信特約)

以上引用

リオのオリンピックでも、この問題が取り上げられた。