Bad Omens『Finding God Before God Finds Me』 | (旧)喜怒音楽 -きど"おと"らく-

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2020年に引っ越しをしました。引っ越し先は最新記事からどうぞ。

 
美メロポスコアDayseeker の新曲&新譜情報
 
キタ━━━━。゚+.ヽ(´∀`*)ノ ゚+.゚━━━━!!!
 
海外では年度末が8月、新年度が9月な為に、
 
このへんの新譜リリースはホントに多いですね。
 
楽しみだなぁ(*´∇`*)
 
Dayseeker もiPod使用末期に知ったバンドなので
 
Spotify使い出してからフォローはしたけど
 
まだ全然追えてないんだよね。
 
おかげで前回の記事にも入れるの忘れたじゃねーか…
 
どうも、トトです。
 
 
 
さて、思いのほかアクセスは伸びなかった
 
そんなSpotifyのフォロワー記事 前編/後編を挟んで、
 
今月もレビューをしていきましょう。
 
先月分のは自分がレビューする、出来るようなのも
 
SUM 41Crown The Empire を最後に
 
あとは特になかったので、ガッツリ8月盤の
 
レビューからいきましょう。
 
夏はまたリリースが増える時期ですからね。
 
8月入る前にエアコン直って良かったよホント(。-∀-)
 
そんな8月最初のレビューはこちら!
 
 
 
 
 
Bad Omens
『Finding God Before God Finds Me』
01. Kingdom of Cards
02. Running in Circles
06. Blood
07. Mercy
08. Said & Done
10. If I'm There
 
 
 
Sumerian Records 期待の若手メタルコアバンド
 
Bad Omens が、最新作である2枚目のフルアルバム
 
Finding God Before God Finds Me を8/2にリリース。
 
 
前作のセルフタイトル1stアルバムをリリースしてから
 
実に3年。 その間に、
 
レーベルの10周年記念ツアーに出たり、
 
 
MHz FEST主催で、初の来日公演があったり、
 
 
ba/Vincent が抜けてしまったり、
(NM MAGAZINE)
 
あるツアーでの名前の小ささ&ロゴ表記なしでキャンセルしたり
(Rock Is Not Dead)
(この件はBad Omens 側の言い分の方が正しいし、ヘッドライナーの2バンドの見解のようなことを彼ら(Bad Omens)がするとは思えない、とファンや一緒にツアーを回った日本のスタッフも言っています)
 
 
と、吉報も悪報もありましたが、
 
3年ぶりに新譜をリリースしてくれました。
 
1stの段階でスマッシュヒットと呼べるほど、
 
シーンでの人気や知名度を獲得し、
 
少なからず、シーンにも影響を及ぼしたBad Omens
 
この3年でどれほど成長したのかを期待しつつ、
 
待望の新譜を聴いてみました。
 
 
 
 
Kingdom of Cards
メインのコーラスに民族的なコーラスが混じる1曲目。
これまでとは違うBad Omens を見せてくれます。
そのコーラスを纏ったまま、Noah のボーカルと共にゆったりと展開。
終盤のコーラスはパートは圧巻ですね。。
やっぱりこう曲全体的に神秘的な面と
民族的な面が混ざりあってる気がする。
オープニングトラックだけど、
クロージングでも良いくらいの雰囲気。
 
 
Running in Circles
引き続き壮大なコーラスから始まり、疾走パートへとなだれ込む。
曲の壮大さは、Bad Omens らしさが溢れる。
それでいて前曲から披露している
Noah のクリーンパートをはじめとした新しさも。
疾走パートは勢いも良く、サビまで上がる展開。
サビではバックサウンドと共に壮大に。
これまでのサビ同様。ラストのエコー増し増しな
歌詞を繰り返すコーラスの雰囲気最高。
日本じゃ絶対に無理だけど、これを会場中が
シンガロングできたら最高でしょう。
 
 
Careful What You Wish For
3曲目は今作で最初に発表されたMV曲。
打ち込みとストリングスから幕を開ける。
こういったスロー~ミドルテンポで壮大さを引き出すのは
このバンドの得意技であり真骨頂よな。
だからこそ、大幅な変化をしていない、
変な方向性に向かってないことで安心した曲でもあります。
言ってしまえば、前作から続く
Bad Omens らしい曲とも言えます。
 
 
The Hell I Overcame
続く4曲目もMV曲。
ここからタイトルも厳つく、大いに期待を煽ります。
その期待通り、ヘヴィなイントロから
その重さキープのまま走り出す!
まさに求めてたメタルコアサウンド\(^o^)/
Noah のスクリームも野太くなっていて良いな!
ブレイクダウンも太いコーラスと共に展開。
全体的にこれまでよりも格段にヘヴィでとても良い。
それでいて、バンドの持ち味である壮大さも
全く失われていないという非常に良い曲に仕上がってます。
 
 
Dethrone
#7 Mick かな?って感じの、Slipknot を思わせる
ヘヴィに掻き鳴らすリフから曲はスタート。
2コーラス目は多少リズミカルな部分があるも、
重さと無機質さは、今作イチじゃないかね?
ここでも進化したNoah の野太いグロウルが展開。
1stと同じボーカルとは思えないな。
ゲストボーカルいます?ってくらいにw
ボーカルどころか、サウンド的にも同じバンドとはw
ブレイクダウンも破壊力抜群!
やべぇ、この曲カッコイイぞ!+(。・`ω・´)
最後の最後に咳き込んで...shit ってつぶやくのが、
収録時のオフレコ的な感じで良いですね。笑
 
 
Blood
シンセからのメタルコア然としたサウンドで
ヘヴィに疾走して始まる6曲目。
そこにバンドならではの壮大さを取り入れ、
ブレイクダウンでは、ここでも一瞬民族が顔を出します。
今作、この曲でのNoah の太く、湿ったスクリームは、
The Royal のボーカルを彷彿とさせますね。
It's in our Bloooood!!!
って、一緒にシンガロングしたいっすね!
この中盤の攻めまくりの3曲最高だな!
 
 
Mercy
7曲目では攻め感は鳴りを潜めた…と思いきや
再びメタルコアなサウンドで刻みつつ
前3曲よりもメロディック方面に注力し、
クールなメロディックメタルコアに。
サビのメロディもカッコイイぜ。
シンフォニックで壮大なシンセやコーラスも健在で、
そこで本来の"らしさ"をしっかり取り入れてるのも◎
ラストの儚げなストリングスがたまらんな。
 
この曲まで入れての、中盤4曲最高だな!\(^o^)/
 
 
Said & Done
超攻撃型メドレーはここまで、8曲目は
イントロからLinkin Park を彷彿とさせる展開に。
持ち前のミドルテンポで壮大なラウドナンバーに、
Noah のクリーンと、後ろで鳴る打ち込みサウンドで
雰囲気増し増しなメロディアスナンバーに。
ラストサビ前にはギターソロも取り入れ、
ex. Her Bright SkiesJolly のギターが唸る。
 
 
Burning Out
最新のMVとなっている9曲目は、
来日公演も含めたツアー映像で綴る、
バンドのこれまでの活動をまとめたような映像に。
サビもキャッチーでグッドメロディが響きます。
女性、子どもにも聞こえる短く発するコーラスの感じや、
前曲よりも少しリズム、テンポもアップしていて
BMTH『That's The Sprit』ver 感は強い。
 
何故に似たような展開、サウンドなのに
LPかBMTHかの違いを感じるかって
ニューメタルから派生していったLPと、
デスコア/メタルコアから派生していったBMTH、
そからへんの違いなのかなーと、ふと思いました。
…この認識で合ってるかは知らん←
 
 
If I'm There
ラスト10曲目は、これまたイントロから
アップテンポなドラムとストリングスを展開。
Noah のボーカルもクリーンメインで送る
エモーショナル且つピースフルなナンバー。
ストリングスやピアノサウンドが雰囲気を底上げし
ラストは福音的なコーラスとフットスタンプ?で
ゴスペル感を漂わせ、アルバムの締めだけに止まらず、
ライブでもラストを任せても問題ない雰囲気で終了。
 
これを聴いちゃうと、1曲目の"Kingdom of Cards"
立派にオープニング、壮大な序章って感じするな。
対して、このラストを飾る"If I'm There"
アルバムのタイトルと、曲タイトルがリンクしてる気もするし
そんな雰囲気にピッタリの今作ラストトラック。
 
 
 
 
以上、
 
Bad Omens
Finding God Before God Finds Me
 
でした。
 
とても(・∀・)イィ!!!!!
 
素晴らしいな!1stよりも遥かに好きだわ\(^o^)/
 
まず、振り幅が大きくなりましたよね。
 
壮大なサウンドメイクや、アンセミックなコーラスは
 
しっかり前作から引き継ぎつつも、
 
1stは何となく4~6くらいの振り幅だったのが、
 
今作はそこから更に1~10……は言い過ぎにしても
 
最低でも3~8くらいまでの振り幅はあったな、と。
 
それはバンドのサウンド面もそうだけど、
 
やっぱりvo/Noah の成長が大きいですね。
 
1stの時点で、サウンドはもちろんNoah の声質的にも
 
BMTHと似ていると話題になっていたBad Omens
 
彼らからの影響はある、と明言しつつも
 
特にNoah は、似ていると言われることに関して
 
 
そこがNoah のスタイルに変化を与え、
 
成長を促したことに繋がったのかもしれませんね。
 
今作にも、BMTHからの影響を感じる曲もあるけど
 
そのNoah のおかげで、BMTHの印象は薄れたでしょう。
 
ボーカルのスタイル、声質が似てるのは仕方ない
 
それを踏まえて、Bad Omens の出した答えが
 
このアルバムに詰まっているように感じます。
 
 
序盤と後半に、これまでのバンドの色を出しつつも
 
新しさを取り入れた曲を盛り込み、
 
オルタナ路線に寄っていくのかと思いきや
 
間の中盤はガン攻めしたメタルコアナンバーをぶち込んだ。
 
そんなアルバムの曲順も、聴いてる側を飽きさせませんね。
 
序盤で離れようとしても、中盤で
 
まぁまぁ、ちょいと聴いていきなよ(* ^ω^)ノシ
 
って引き戻される感w
 
おかげで、他の新譜もレビューしなきゃなのに
 
そもそも1周や2周聴いた程度で記事にすることは
 
今やしてませんが、このアルバムけっこう聴いちゃってw
 
なかなか他のアルバムに移行できませんでした。
 
それくらい、個人的にはヒットした作品でしたね。
 
これまでにリリースされた今年のメタルコア盤の中でも
 
一気に上位に躍り出ましたよ。
 
 
 
新しい要素があると言っても
 
これは既存ファンを離れさせるような新しさではなく
 
受け入れてもらえる新譜だと思います。
 
中盤の攻め曲メドレーも含めてね。
 
そもそも、こういう音楽が好きな人で、
 
音楽性が緩くなって離れる人はいても、
 
激しさが増して離れてく人なんていないでしょう。
 
 
そんな大いにオススメできる8月一発目の新譜
 
Bad Omens
『Finding God Before God Finds Me』
 
一聴の価値、大アリです。
 
 
 
 
関連記事
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
それでは、蔵出しレビューも今月初といきましょう。
 
 
Wilmette『Anxious Body』
2. Carol from HR
3. Paul Rutt
4. Where I Sleep
 
Mutant League Records と契約、
7/19にEPAnxious Body をリリースした
POP PUNKバンドWilmette
 
POP PUNKバンドを蔵出しにするとは珍しい
と、思う常連読者の方もいるかもしれませんが
答えは単純明快。
エモーショナル寄りなPOP PUNKだったからですね。
エモ寄りでも、走ってたり、攻め感がありゃ全然良い。
エモ寄りで走りなし、陽性部分もなし、アップテンポもなし、
それがEPという少ない曲数の音源ですら全てそう。
となると、(。-ω-)ウーン…と、なってしまうワケですね。
 
今年の音源で言うと、エモ寄りでも
本レビュー記事を書いたバンドもあります。
Youth Fountain はエモ寄りでも、走った曲も多いし
それにプラスしてシャウトもしてた為に、
"まったりエモ"全開ではなかったこと。
そのへんはPure Noise の発掘力さすがです。
 
あとIn Her Own Words
むしろ雰囲気的にはIHOWの新譜に近いものがある。
じゃあIHOWは何故レビューできたのか?
初期のヘヴィなEASYCOREしてたのも知ってるし、
POP PUNK寄りになり、エモ寄りになりつつも、
走るような曲を忘れずに入れてきたのも知ってるから。
もしIHOWとの出会いが今回の新譜だったとしたら
蔵出しか、下手したらレビューせずに終わってた可能性。
だからこそ、IHOWの新譜が好きな人は
Wilmette の新譜も大いに気に入ると思います。
 
自分はそんなエモ寄りサウンドは苦手なので
Wilmette との出会いが、こんなエモ寄りだと
陽性サウンド好きな自分にはちょっとな…っていう。
こういう出会い方をして、未だに苦手意識持ってるバンド
他にもそこそこいますしね。
 
以前どこかのレビューにも書きましたが
言葉を"見て"の印象もね。
NM MAGAZINEのカテゴライズも、
 
ポップパンク/イージーコアバンドWilmette
 
じゃなくて
 
エモ/ポップパンクバンドWilmette
 
ってなってたら、初聴の印象は変わったかもしれません。
所々でシャウトはしてるし、
どことなくハードコア的な要素も感じるけど
EASYCOREで浮かべるバンドって
 
A Day To Remember
Chunk! No, Captain Chunk!
Abandoned By Bears
In Her Own Words (初期)
Four Year Strong
 
あたりだしなぁ。最近だと
 
Sink The Ship
Settle Your Scores
Kings and Queens
 
とかだし、やっぱこのへんのイメージだと
Wilmette がイージーコア…?
って、なっちゃうのがね(´・ω・`)
前にどこかの記事にも書いた気がするけど
その音楽への出会い方、出会いのキッカケ
って、とても大事だなってお話。
 
ま、でもさっき言った通りIHOWの新譜が好きな人や
ただでさえエモいのが好きな日本人リスナーには
受ける可能性は大いにあるんじゃないでしょうか。