If I Were You『Inner Signals』ポスト・ハードコアの真打ち4枚目の新譜! | (旧)喜怒音楽 -きど"おと"らく-

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2020年に引っ越しをしました。引っ越し先は最新記事からどうぞ。

 

海外の方で盗難&転売が発覚したから

 

少し早めに出したような気もしますが

 

遂にファイナルトレーラーがっ!

 

ひとつの大きな括りでの物語の最後

 

という触れ込みですが、トレーラーだけ見てても

 

過去作からの繋がりで気になる部分が盛りだくさん。

 

でも、これだけ見るとだいぶ救いがなさそうなんだけど…

 

早くやりたい!自分の目で確かめたい!発売日が待ちきれん!

 

あと1ヶ月ちょいです!キングダムハーツ3

 

どうも、トトです。

 

 

 

 さて、そんなKH3への期待に胸を膨らませつつ

 

今回の記事で、今年最後のレビュー記事になりますかね。

 

今回の新譜、リリース日は

 

KH3のトレーラーから遅れること1日の12/18

 

iTunesで予約購入、日付が変わったと同時にDLしましたが

 

遅いんです!

 

そんな時期に出すなら、年明けまで待ってくれ、と。

 

しかし、リリースされてしまったものは仕方ない。

 

このバンドの新譜もね、KH3同様

 

期待に胸を膨らませながら待っていたものなんです。

 

本来、こんな時期に出した作品のレビューなんざ

 

次の年に持ち越しているですが、

 

今回は年内にこうしてきっちりレビューします。

 

それほどに楽しみだったって部分もあるし、

 

自分が1stから追いかけてる数少ないバンドだし、

 

これまでの作品も全てレビューしてますし、

 

なのに知名度が上がらないことに

 

非常にやきもきしているバンドなのです。

 

 

前作から1年8ヶ月ぶり、

 

ギリギリ2年連続新譜リリースとなったバンドの

 

新譜はこちら

 

 

 

 

If I Were You『Inner Signals』

01. Paralysis

02. Defeated

03. Lost

04. Hollowed

05. Faithless

06. Broken (feat. Devin Oliver of I SEE STARS)

07. Deceived

08. Empathy

09. Anxiety

10. Fraud

11. Vanquished

12. Mourning

 

 

 

US産"ポスト・ハードコアの真打ち"

 

If I Were You が、4枚目となるアルバム

 

Inner Signalsをリリースしました。

 

待ってました!

 

前作まではManifest Records からリリースしてましたが

 

今作はManifest から特にアナウンスはなし、

 

YouTubeで公開されている曲に関しても、

 

Manifest ではなく、バンドのアカウントからUPされているので

 

セルフリリースなのかな?

 

しかし、今作はメンバーも気合いが入っているのか

 

リリースまでにSNSでの動きも活発で、

 

11/13~16の4日間で、1日1人各メンバーが

 

今回のアルバムに対してのコメント出してましたしね。

 

そんな、バンドも気合い入りまくり、

 

ワタシも大いに楽しみにしていた新譜、

 

ドキドキわくわくで聴いてみました。

 

 

 

 

 

Paralysis

鍵盤の旋律と打ち込みによる

神秘的な雰囲気で始まるオープニングトラック。

そしてvo/Kyle のシャウトとヘヴィなサウンドを展開し

疾走しながら突き進みます。

サビではこのバンドのストロングポイント、

dr/Randy のハイトーンクリーンで歌い上げる。

10年代前後のメタルコア的なポスコアサウンドに

ハイトーンクリーンが乗る音楽性は今作も健在。

ブレイクダウンを挟み、クリーンとスクリームの

黄金比率を保ったまま、曲を締めます。

バンドの色を前面に押し出した曲で、

立派に1曲目を務めましたね。

 

 

Defeated

続く2曲目では、ヘヴィなサウンドと、

シアトリカル的な打ち込み要素を取り入れた、

これまた従来のIf I Were You 節を彷彿とさせる曲に。

こういうのでいいんだよ、こういうので!

Randy のクリーンも、この曲では

少し低めになってるのも新しいですね。

ラストはエレクトロサウンド的な打ち込みと

ブレイクダウンを掛け合わせて終わります。

 

 

Lost

3曲目は今作の中で最初に発表された曲。

公開されたのは今年の夏頃だったかな?

ピアノサウンドをはじめとする秀逸な打ち込み、

クリーン/スクリームの黄金比、

ヘヴィなサウンドと対を成す美麗なクリーン。

これまでの色を全く損なってなくて安心しました。

と、同時に今作がとても楽しみになりました。

サビのクリーンパートがグッドメロディでツボです。

 

 

Hollowed

4曲目は、If I Were You にしては珍しい、

のっけからスクリームと共に激走します。

そこからそのままブレイク突入で攻め感MAX!

4分弱の曲で、2分半もの間、

Randy クリーン封印して攻めに徹するとか初じゃね?

そんなメタルコア感ひとしおな展開から後ろは、

エモーショナルで癒しの雰囲気でのクリーン、

ラスト1分はその雰囲気を保ったまま、

バンドサウンドとKyle スクリーム、

バックにRandy クリーンをコーラスに、

壮大さを発揮しつつ、フェードアウトさせて曲終。

 

 

Faithless

浮遊感のある神秘的な打ち込みサウンドに、

スクリームとヘヴィサウンドで割って入る5曲目。

新しい一面を見せた曲から一転、

再び、If I Were You らしさ溢れる曲に。

Randy のハイトーンから、ファルセット使い、

一瞬だけど更なる高さを見せてくれるところ有り。

イントロと同じような雰囲気の中でかます

ブレイクダウンも雰囲気最高っすね。

すげーなぁ、やっぱこのバンド好きだわぁ…

と、改めて思わせてくれた曲でした。

 

 

Broken (feat. Devin Oliver of I SEE STARS)

アルバムリリース前に公開された、

最も新しい曲が、この6曲目でしたね。

バンドの各種SNSもフォローしてますが、

なかなかライブもしてなさそうなIf I Were You ですが

昨年、I See Stars の新譜ツアーにゲスト参加してましたね!

 

 

ライブ情報があるだけでなく、ISSに呼ばれた

ってところに喜びを感じましたねー。

それがキッカケか、今度はISSのvo/Devin

ゲストに迎えて完成させたこの曲。

またピアノサウンドのイントロの雰囲気が◎

ここでも従来のバンドのサウンドを損なわない、

秀逸な曲に、Devin というRandy に負けず劣らずな

良いクリーンを出せるボーカルとの共演。

DevinRandy のクリーン聴けるこの曲良いっすよ。

そして終盤はシアトリカル感のある

壮大なストリングスをバンドサウンドと掛け合わせた

If I Were You 得意の形で締めるのもまたso coolです。

 

 

Deceived

そんなISSとの共演が影響してか、

再びエレクトロ的なデジタルサウンドを取り入れ、

バンドサウンドと絡めて始まる7曲目。

そしてこの曲ではRandy クリーンが先行を務めます。

てか、この曲ホントにISSがコラボしてるみたいな

IIWYのこれまでのサウンドに

エレクトロ的な要素がかなり強めに入ってて新鮮だわ。

これまでも打ち込み要素は多用してたけど、

ここまでエレクトロコア的になるのはなかったですしね。

 

 

Empathy

変わって少しエモーショナルなリフから始まる8曲目。

そんなイントロのサウンドの通りか、

曲全体もエモーショナルな雰囲気が漂います。

でも、ヘヴィなところはとことんヘヴィで

一旦止めてからのブレイクとか最高っすわ笑

このギャップもバンドの良さですね。

 

 

Anxiety

"不安"と名付けられた9曲目。

このタイトルも色んなバンドで見る気がします。

曲にしやすいタイトルなんでしょうしね。

ブレイクから始まるそんなこの曲は、

タイトルの通り、少し雰囲気はダークです。

Randy が低めのクリーン出してるってのもあるし、

楽器隊のサウンドも低めな感じ。

ここまでダークなのも、ちょっとIIWYには珍しい。

 

 

Fraud

IIWYって確か多弦使ってるから、ギターもヘヴィよな。

なんて思うイントロから始まる10曲目。

しかし、打ち込みもあって文字通りクリーンな雰囲気で

Randy のクリーンが入ってくる展開へ。

イントロのヘヴィさがフラグになってるのか、

所々で刻むリフがDjent/プログレ風なとこあるし、

これまたIIWYには珍しいギターソロまで。

IIWY式Djent/プログレメタルコア的な感じがするこの曲。

 

 

Vanquished

そんなギターが不穏さを醸し出すイントロの11曲目。

そこからKyle のスクリームへ入り、

短い疾走からのブレイクで落とします。

そのあとRandy が来るかと思いきや、

"Hollowed" と同様、メタルコアで押し通す1曲。

ここではこれまでバンドのサウンドを支えてきた

打ち込み要素も少なく、クリーンもほんの一部、

バックで流れる程度で、曲の攻めっぷりは圧巻。

バンドサウンドとスクリームをメインに、

メタルコアでごり押すIIWYもかなり新鮮です。

逆にそれでも違和感なく聴けるし、やり通せるのも

バンドの実力の高さを再確認した感じです。

 

 

Mourning

ラストを飾る12曲目は、徐々にフェードインし

ヘヴィなサウンド、そしてブレイクから始まります。

そろそろRandy 不足ですよ、と思ってたら

この曲ではちゃんとサビでRandy クリーン入れてくれました笑

そしてスクリーム+ヘヴィサウンドと、

クリーンパートのギャップとバランスも戻ってきて

最後の曲はしっかりIf I Were You らしさを以て

今作をしっかり締めてくれます。

アウトロのピアノサウンドと、時計の針音で終わるのとかも

雰囲気的にも超最高ですよ。

 

 

 

 

以上、

 

If I Were You『Inner Signals

 

でした。

 

やっぱ好きだわー

 

従来のバンドの良さをそのままに、

 

少し新鮮だと思う要素もいくつか取り入れていて、

 

それでもバンドの良さが微塵も損なわれていない。

 

やっぱIf I Were You 好きだわー。

 

期待を裏切らない彼ら、好きだわー。

 

彼らの今年1年でのSpotifyでの結果はこう↓

 

 

まぁ、こんなもんでしょう。

 

こんなもんに収まるようなバンドじゃない気もしますけどねぇ。

 

ホントさ、何でこのバンドが燻ってるワケ?

 

いや、確かに時代には合ってないサウンドかもだけど

 

クオリティは文句なしだと思うんだけどなぁ。

 

このバンドをポスコア、メタルコア好きの多くが

 

知らないってのが不思議でならんわ。

 

知ってたら気に入る人は少なくないだろうに。

 

シンフォニックでシアトリカルなところは

 

Ice Nine Kills Famous Last Words あたりが

 

好きな人には引っ掛かるポイントだろうし。

 

ハイトーンクリーンなところは、I See Stars

 

IssuesERRA 、先日来日したAnnisokay あたりが

 

好きな人にはハマるポイントになるでしょう。

 

そしてバンドの根幹であるポスコア・メタルコア要素は

 

それだけで多くのポスコア・メタルコアリスナーに

 

受け入れられるレベルのクオリティを

 

十分すぎるほど持ってると思うけどなぁ。

 

BlessthefallWe Came As Romans あたりが好きな人には

 

どストライクだと思うんですけどねぇ。

 

なぜ芽が出ない

 

まぁ、だからこそ1st/2ndを

 

GO WITH MEが国内盤を出した時から、

 

ワタシはずっっっっっと!

 

このバンドを推し続けておるんですが。

 

ってことで、今ここに挙げたバンドが好きな人たちは

 

まず一聴してみてください。

 

聴かなきゃ良さも悪さもわからんでしょう。

 

聴かずに知ったかするだけなら猿でもできます。

 

GO WITH MEが国内盤をリリースした時に使っていた

 

"ポスト・ハードコアの真打ち"

 

この言葉はあながち間違っていないと、

 

未だに思っています。

 

それは今作を聴いても改めて大いに実感しました。

 

時代の流れによって新しい要素を取り入れ、

 

好きなポスコア、メタルコアバンドに対し

 

非常にガッカリしてしまった…

 

そんな人には是非ともオススメ!

 

あなたが好きだった頃のポスコア、

 

メタルコアサウンドを鳴らすバンドが

 

まだここにいますよ!

 

是 非 に

 

 

 

 

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ライブの方は、今年最後のライブレポでまとめたので

 

レビュー面での軽いまとめをここで。

 

レビュー記事自体は、

 

アメーバに来た2014年から書いてきてますが、

 

年を経る毎に、1年のレビュー記事回数も

 

どんどん増えていきました。

 

それは自分の音楽の好みの変化や、

 

書き方が定着してきたって部分もありますが、

 

やっぱり良い作品は

 

広く色んな人に聴いて欲しいし、聴かれるべき

 

と、思ったゆえにって部分もあります。

 

以前は良い作品も悪い作品も等しく記事にしてましたが

 

今では、自分が良いと思った作品を書くことを

 

メインとして書いてます。

 

なので、うーん…これはちょっと…みたいなのは

 

自然と書かなくなってきました。

 

そのせいで書くネタがなくなるってことにも

 

悩まされたりしますが 笑

 

そんな今年は、自分が最も好きなジャンル

 

POP PUNKのリリースが大量にあったこともあり、

 

それに比例して、レビュー記事も爆増しました。

 

今回の記事も含め、今年書いたレビュー記事は

 

59

 

なので59枚もの新譜をレビューしましたよと。

 

購入した新譜の数は、倍以上ですが←

 

我ながら頑張りました( ノД`)

 

 

音楽的な知識には乏しいワタシなんかが書いた

 

感想文レベルのレビュー記事が、

 

いつも読んでくれてる読者様や、

 

通りすがりの読者様に対して、

 

バンドの良さ、音源の良さが伝わってるかどうか

 

購入意欲を掻き立てられているかどうか、

 

なんてのは全く自信がありませんが、

 

まぁ、そもそもブログなんて自己満ですし←

 

それでも誰かがそのバンド、その作品を

 

聴くキッカケ、好きになるキッカケになれたのなら

 

こちらとしては嬉しい限りです。

 

 

 

 

そんな大量に入手した今年のアルバムの中から

 

遂にベストアルバムを発表する時期が来ました!

 

今年も国内と海外を分けてランキング出しますが

 

果たして結果がどうなるのか

 

自分がブログを続けるモチベーションの1つでもある

 

この年末のランキング記事

 

是非ぜひ、must checkでお願いします!<(_ _)>