2週間で4本のライブを消化し
ようやく少し落ち着いた感があります。
どうも、トトです。
ここらで予習の手を、いや耳を?休め、
新譜レビューにいきたいと思います。
If I Were You
2nd Album "The Sleepless"
2月4日
1st album"End of an Era" で鮮烈の日本デビューを飾った
US産ポスト・ハードコアバンド
If I Were You
早くも2nd albumです。
1stの時からその手の界隈では話題にもなり
今回は渋谷タワレコにも大きく展開。
日本での所属レーベルであるGO WITH ME
そこのバンドの中でも、Fail Emotions を凌ぐ展開ではなかろうか。
激ロックにもインタビューが載ってます。
ではでは、
早速、聴いていってみましょう。
track-01.Prevail Within
わすが49秒のイントロ曲。
にも関わらず、のっけから全壊スクリームです。
やばいす、期待が膨らむっす。
track-02.Destiny
track-01からの繋ぎも良く、ピアノ音の光るエモーショナルなイントロから
ここも全壊スクリームで幕を開ける。
それだけでなく、今回も高音美麗なクリーンも顕在。
曲の半分が過ぎたところでは本場激重ブレイクダウン。
からのクリーンで、起伏がハッキリしてて良い。
終盤は打ち込みによるエレクトロなサウンドにスクリームを乗せた形で終わっていく。
アルバムの起ち上がりには十分な曲でした。
track-03.The Sleepless
そしてアルバムと同名曲。
タイトルトラックともなると注目してしまうのが常というか
やはり期待をしてしまう。
track-02よりもテンポを上げつつも、
抑えるところは抑え、クリーンをいかす。
スクリームとシアトリカルな音との聴き心地も良い。
最後の1秒まで叫び倒しのスクリームが圧巻。
track-04.Memories
前もってlyric videoがupされていた曲。
シングルカットもされた、クリーンから始まるリード曲。
相変わらずのスクリームもさることながら
これはむしろクリーンを活かすような曲だと感じた。
ここではスクリームとクリーンが同時に歌ってる部分がある。
従来のポスコア、メタルコア勢を見ても
あるようで意外となかったこういった部分。
それがまた良いんだわ。
track-05.Moving On
割とメロディ重視な曲に感じた。
シンガロングできるような部分もあり、ライブ映えもしそう。
でも、中間地点からシアトリカルな雰囲気全開で
そこに乗せる激重サウンド部隊とスクリームが曲の雰囲気を一変させる。
そこを抜けると、再びメロディックなクリーンの綺麗な世界。
重く、スクリームもありつつ、それでいて綺麗なクリーンを以て
フェードで終わらせる雰囲気が良い。
track-06.Too Far Gone
イントロからストリングスが光るシアトリカルな雰囲気から
スクリームで切り裂く。
ドラム連打も気持ちいい。
サビではイントロのシアトリカルに、
今まではスクリームを乗せがちだったのが
今度はクリーンを乗せる。
やばいね。
シアトリカル好きなもんだから、こんだけシアトリカル要素入れられるとホントやばい。
シンフォニックな部分も垣間見れて
このアルバムで最初に耳に残った曲であり、
最初に気に入った曲でした。
track-07.Finding Home
1stの"This Safe Heaven Is Ours" に似たドラムイントロ…
キタ────(*゚∀゚*)────!!!!
元来ドラム好きで、こういう連打系の感じが大好きらしい。
そしてエモい感じ。
…やばいな、聴きながらこれを書いてるけど
ドラムの感じが好きすぎる。
これも半分を過ぎると曲調が変化し、クリーンを活かす。
後半は後半で、むしろ"聴かせ"パートな気もするが
これはこれで良い。
track-06から続くこの流れが
個人的にはこのアルバム一の流れ。
track-08.Illusion of Leadership
続くは
ピアノとエレクトロな要素を詰めたイントロから始まる曲。
後ろに鳴り続けるピアノにスクリームをかぶせ
サビのチョイ出しクリーンが良い味を出す。
2:19からの、スクリームと楽器隊の全"壊"雰囲気がたまんね。
全部壊した後には何も残らなかった的な雰囲気で締めていくのがまた。
track-09.System Failure
ここではイントロから全体的に
エレクトロな要素を強めてるように思う。
ブレイクダウンもどこかリズミカル。
ホント、ただのポスコアで終わらないバンドだな。
track-10.Fading Away [ft. Shannon Egan]
ピアノ音はIIWYの強みだよな。
それとスクリームを混ぜても良いんだけど
クリーンだと余計に引き立つ。
ここでフューチャリングした女性ボーカルとの雰囲気も曲とマッチしてて非常に良い。
今回のアルバム一の聴かせ曲。
track-11.Made New
再びエレクトロな要素を強め
シンフォニックな部分も匂わせ
スクリームでごり押す。
ラストは完全にハードコアなそれのブレイクダウンに持ち込む。
この曲のスクリームだけ、何故かCRYSTAL LAKEのRYOを彷彿とさせたな。
たった2分弱の曲に激しさ詰め込んだ感じ。
track-12.Heavy Heart
これぞポスコア!的な雰囲気満点。
しかしクリーンはキーを上げれば上げるほど
SWSのKellinを彷彿とさせるな。
ラストはストリングスでシアトリカルな雰囲気を出しつつ
徐々にフェードアウトさせ、ひっそりとギターで締める。
アルバムの〆にはピッタリの曲でした。
って感じでした。
各曲の雰囲気を見てわかる通り
完全に私情丸出しだったtrack-07
それ以前に一撃必殺でのされたtrack-06
そこでも書いたけど
今回はこの06-07の流れがクソ秀逸だった。
そして何より嬉しいのが
今回はけっこうなシアトリカル要素を入れてきたこと。
同じ系統としては
Crown The Empire とか
SycAmour とか
その辺りのシアトリカル系ポスコア・メタルコアの
仲間入りをしても良いんじゃないかってほどに。
とにもかくにも
今回も名盤ぶりを遺憾なく発揮したIf I Were You
これが本国ではどういう評価を受けて
知名度的にどこまで名を馳せてるかってわからんけど
少なくともオレ個人としては
1stも2ndも最高だってのは間違いない。
確実に年末のCDランクに名を連ねるレベル。
っていう点でも
向こうでの所属レーベルであるManifest Records 要注目だし
記念すべき40枚目となった、日本のレーベルGO WITH ME共々
これからもIf I Were You からは目が離せないっす。
ポスコア好きにはmustな1枚。
今回も日本限定CD化にして、
日本だけのオリジナル仕様のジャケット。
是非、お近くのCDショップへ。
If I Were You "The Sleepless"
\1,852(税抜) GOME-40
01.Prevail Within
02.Destiny
03.The Sleepless
04.Memories
05.Moving On
06.Too Far Gone
07.Finding Home
08.Illusion of Leadership
09.System Failure
10.Fading Away [ft. Shannon Egan]
11.Made New
12.Heavy Heart