ポスコアの入口に。The Hollowed "So Far From Solitude" | (旧)喜怒音楽 -きど"おと"らく-

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2020年に引っ越しをしました。引っ越し先は最新記事からどうぞ。


台風が台風のまま上陸せずに

ヒヨって温帯低気圧になるなんてのは最近の通説ですが。

今も近づきつつありますが、前回のヤツが連れてきたのは

ただの本番

それまで雨の影響もあってか、気温もそこまで高くなかったのに

いきなり35度前後を叩き出してます。

40度超えだと… 日本全国の気温がおかしいことになってる
<悲報>日本の体感温度の厚さはアフリカ以上

歴代No.1の暑さを記録したサマソニ2013

激しい動きを要求されるラインナップが極少の為、

2013ほどバッタバッタと人が倒れることはなさそうにしても

今年はとうとう、気温的な記録は塗り替わるんじゃないですかね?

そんな夏など大嫌いで、毎年毎年なくなれと豪語してますが。

こんな状態でも夏が好きとか言ってる連中が

もはやドMにしか見えなくなってきました。

どうも、トトです。



先日、We Came As Romans の新譜を買おうとタワレコに行くも

発売日にも関わらず、輸入盤すら置いてないという…

夜勤明けということもあってか、既存のアルバムを買ってしまいましたorz

やっぱ体調や頭が正常の時でないとダメね。

で、せっかくのpt倍増日なのに、1枚だけ買うのもなと思い

試聴して惚れ込んだ1枚を購入。


 

The Hollowed 『So Far From Solitude』

01. An Animalistic Duet

02. In Solitude
03. Relapse
04. Exposure

05. Receiving Satellites
06. Consequences
07. Foreign Body
08. I Was Once A Sinking Ship

09. Wolves At The Door
10. Receiving Satellites (Acoustic)



現在COAST TO COASTを激推し中のMaxtreme Recordsから

何もTwitter等で見かけないまま、しれっと発売してました。

HEAD OVER HEELSBitter Kids に続いて

個人的には3枚目となるMaxtreme盤。


過去と未来を繋ぐ最新型ポストハードコア!!


という名目でリリースされたこのアルバム。

昨年、BTBにて初来日を果たしたCrystalyne 同様

1st EPと2nd EPを合わせて、1枚のフルアルバムとして

日本盤デビュー。


とりあえず1周聴いた印象としては

随分とクリーンが多いポスコアだなぁ、と。

いや、まぁ前回の【Post Hardcoreとは?】で書いた通り

現行ポスコアは、メタルコアに比べて

クリーンパート多めって書いたけど

たぶんその現行組の中でも、クリーンの多さはトップクラスに入るほど多い。

何も考えないで聴いてたら

あれ?今聴いてるのはポスコアじゃなかったっけ?

って錯覚するほど。

まぁ、それも曲によるけど。


1曲目の"An Animalistic Duet" は
アルバムの1曲目ってことで
イントロは重たい楽器隊とスクリームから始まり
ポスコアたる様を見せつけ、
そしてクリーンと共に楽器隊も静かになり、ボーカルをいかす。
っていう、こういうバンドですよーってのを示してくれる。

かと思えば、続く"In Solitude" では
頭っからクリーン全開。 つか、全編クリーン。
スクリームはバックで申し訳程度に少しあるくらい。

3曲目"Relapse" は
のっけからヘヴィな楽器隊と全開スクリーム。
サビではクリーンと、現行ポスコアの王道をいく。

"Receiving Satellites" も、現行ポスコアっぽい曲だけど
現行ポスコアより重くはなく、クリーンが際立つ。
アルバムのラストにある
この曲のアコースティック版は
バックに流れるストリングスがまた良い味出してる。


ポスコアを謳っていつつも

今、活躍してるポスコアよりは音も軽く、クリーンも多いことから

このジャンルの入り口としては、かなり良いんじゃないだろうか?

上記の通り、クリーンメインの曲もあるが

6曲目の"Consequences" なんかは

このバンドの曲にしては、スクリームパートも多く

ブレイクダウンもあり、現行組に近い感じもある。

メタルコアとの区別が難しい現行ポスコアでも

このバンドから聴けば、その先の現行組にも繋がりやすくなるかも。


レーベルオーナーがエモ好きってこともあってか

そういった部分は、もちろんこのバンドにも非常に感じる。

エモ大好きな多くの日本人にもウケは良いかもしれん。

COAST TO COASTだけじゃなく、こっちもしっかりマーケすれば

やばい超エモい!

なんて言って絶賛してくれる人も確実に出てくるのでは?

個人的に好きだったのは8曲目の"I Was Once A Shinking Ship"と

9曲目の"Wolves At The Door"

と思ったら、I Was~ の方はMVあったしね。


過去と未来を繋ぐ最新型ポストハードコア!!


と打ち出された理由が、ここでようやくわかった気がする。

ポスコアの記事で

スクリーモ全盛だった時のバンドは、ポスコアに分類されつつも

やはり現行ほど重くなく、FinchThe UsedSaosin

その時代を代表するバンドたちは、むしろエモ要素が強めだった。

でも、現行のポスコアは、メタルコアと同等の重さを持ち

高音美麗なクリーンボーカルが映えるバンドも多い。

こういった部分が『過去と未来を繋ぐ』ってことになっているのでは?と。

なるほど確かに。


ポスコアの入口に是非。 The Hollowed