Holding Absence『Holding Absence』驚愕のセルフタイトルデビュー盤! | (旧)喜怒音楽 -きど"おと"らく-

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2020年に引っ越しをしました。引っ越し先は最新記事からどうぞ。

 
日程的には今月最後になるであろう記事。
 
そして、自分の中で決意したことを
 
来月から実践しようと心に決めたことがあります。
 
まぁ、これまでにもフラグとなるようなことを
 
過去の記事に散りばめてますけどね。
 
とはいえ、いつも何も言わずにウチのブログを
 
読みに来てくれている方々には
 
全くもって何の支障もないことなのでご安心ください( ´∀`)ノシ
 
どうも、トトです。
 
 
 
さて、
 
そんな本日もレビュー記事で締めましょう。
 
昨日、3/29には自分が注目してた新譜が
 
また何枚かリリースされました。
 
それを記事にするのは来月ですかね。
 
とはいえ、今月からリリース戦線も本格化し
 
今月リリース作だけでも、今日で9枚目
 
Spotify使ってなかったらこんなこと出来なかったかも。
 
逆に言えば、昨年まで
 
フィジカル、デジタル盤をあれだけ買っていたのに
 
金銭的問題により、どれだけチェックできていない
 
バンドや音源が多かったか、と。
 
その問題が解決したからこそ、
 
金銭的なことを気にせず、新譜がチェック出来ているというもの。
 
 
 
そんな今月リリース作品の中で、
 
今月ラストのレビュー記事を飾るのは
 
このバンドのデビュー作!
 
 
 
 
Holding Absence『Holding Absence』
01. Perish
02. Your Love (Has Ruined My Life)
05. Marigold
06. To Fall Asleep
08. A Godsend
09. Last of the Evening Light
10. Purge
11. Wilt
 
 
 
 
SharpTone Records 所属のUKポスコアバンド
 
Holding Absence がセルフタイトル作となる
 
1stアルバムHolding Absence を3/8にリリース。
 
今月最後のレビュー記事にも関わらず、
 
今月初期リリースの作品を持ってきたのは
 
入手するのが遅れたから。
 
NM MAGAZINEでバンドのことを知ったものの、
 
そういえば… と、思った頃には
 
既にリリースされてから2週間以上経ってたんです笑
 
 
そんな今月最後のレビューに持ってきた作品
 
どんな感じだったのか、いざ試聴!
 
 
 
Perish
昨今のバンドの多くが、この曲が始まるまでの
少し長めのイントロ的な部分をtrack-01とするところを
それも含めて、1曲目から約5分半のトラック"Perish"
1曲目が作中2番目に長い曲ってのも珍しい。
神秘的で浮遊感のあるSEに、旋律的なギターサウンドが乗る。
そのサウンドが徐々に大きくなり、1分弱から
バンドサウンドが入ってきて本格的なスタート。
バンドサウンドのあとのクリーンボーカルが、
サウンドに合った文字通りクリーンな声で優しく歌い、
サビではシャウト混じりに声を張り上げる。
アグレッシブなバンドサウンドの裏に鳴る打ち込みは
イントロからの雰囲気を保ったまま存在感を消しません。
1曲目から壮大さをこれでもかってほど全面に出し
長尺をものともしないスケールを見せます。
MVも、モノクロの世界観が素敵です。
 
 
Your Love (Has Ruined My Life)
前曲と同じようなSEで始まるも、
ここではすぐにバンドサウンドを展開する2曲目。
サビはアップテンポに勢いもあり、コーラスも
良い感じに後押しをし、サビ以外の部分は静かに。
こういう曲の雰囲気的には静かな感じなのに、
心地良いリズムやテンポを刻むドラムって、
けっこうツボなのよね。
 
 
Like A Shadow
1周目から耳に残ったのはこの3曲目。
1コーラス目から疾走してくれるのも
個人的には嬉しいポイントなんだけども、
それより何よりサビのボーカルとグッドメロディが
どツボにハマりました。
口ずさみたくなるキャッチャーさと、
1曲目から貫いている打ち込み要素の雰囲気、
口ずさんでも、聴いても、気持ち良さが押し寄せてくる
このウルトラグッドメロディ最高なんだが。
1~2年前の10万再生超えをしてるMVに、
およそ4ヶ月前にUPされたこの曲のMVが既に11万超え。
Spotifyでも、このバンドの人気曲を見ると
2位をおよそ3倍引き離しての堂々の1位。
やっぱりみんな感じることは同じなのね。
アルバム単位でなく、曲単位で言うなら
今のところ今年の音源の中でも個人的にはかなり上位。
 
 
You Are Everything
4曲目もMV曲、MVはライブビデオ風です。
リフも低めで、ドラムも勢いがあって、
アグレッシブさを見せる反面、
静かなパートはしっかりボーカルを際立たせる。
2曲目同様、1曲の中に静と動が混在する1曲。
 
 
Marigold
打って変わってピアノサウンドから始まる5曲目。
美麗な旋律で送る弾き語りでのピアノバラード。
エモーショナルな雰囲気満点。
仮にもポスコアバンドだとカテゴライズされたバンドが
デビューアルバムからピアノの弾き語りを入れるって
なんか色々すごいな…
ってのもあって、この曲もアルバムを最初に聴いた時に
大いに印象に残った曲でした。
 
 
To Fall Asleep
6曲目はしっかりバンドサウンドに戻って、
力強いドラムから始まります。
壮大さを感じるSEはこれまで通り、
しかしバンド感も強く、ポスコアをしっかり感じます。
しかし、ボーカルのシャウト聴いてると
Architects Sam っぽいんだよな。
ボーカルとしてはもちろん、バンドのサウンド的にも
Architects からの影響は大きそうだけど果たして。
お互いUKのバンドだし、なおさらね。
 
 
Monochrome
Spotifyの人気曲ランクでは、"Like A Shadow" に続き
2位をキープしている7曲目。こちらもMV曲。
サビまでの静かなパートでは、ここでも
控えめなギター&ベースとは裏腹に
手数そこそこに、心地良いドラミングがこだまします。
サビでは多幸感すら感じるエモーショナルさを発揮。
今作のジャケットデザインや、
モノクロで綴られる各MVの雰囲気からも
これがタイトルトラック的な位置付けなのかもしれませんね。
 
 
A Godsend
今度はピアノではなく、浮遊感のある中に、
優しいギターの音色とクリーンボーカルで始まる8曲目。
リラクゼーション効果が半端ないっすね、この曲。
寝るときにかけてたら良い夢見れそう←
終盤はだいぶ壮大さもプラスして
(全く悪い意味ではなく)騒がしくなるけど、
アウトロの雰囲気はとても良いです。
 
 
Last of the Evening Light
始まりこそ静かなものの、すぐに勢いあるドラムと
掻き鳴らすギター&ベースを展開。
イントロ後はまた『静』なパートになるけど、
このあとは再び『動』で激しく。
この転調、静と動の混在する曲ってのが
今回のアルバムにセルフタイトルを付けたように
Holding Absence というバンドの持ち味かね。
 
 
Purge
ラスト手前の10曲目は再び美しいピアノの音色で送る
約2分しかいないショートトラック。
ボーカルにもエコーを効かせ、神秘的で
エモーショナルな雰囲気を醸し出します。
さっきはボーカルの声からArchitects を挙げたけど
She, in the hazeにも通じるものがあるなぁ。
 
 
Wilt
ラストを飾る11曲目、これが今作最長6分半超え。
お決まりの神秘的で幻想的な雰囲気はそのままに、
ピアノを取り入れ、ベースが低く、鈍く、響く。
サビではここでも『動』の展開を見せ、
ArchitectsSam に通じる、シャウト混じりな
ボーカルと激しいバンドサウンドを打ち鳴らします。
5分を超えると静かに響くピアノの旋律に、
怒濤のようになだれ込んでくるバンドサウンド、
美麗なコーラスを以て曲の終焉を迎えます。
 
 
 
 
以上
 
Holding Absence『Holding Absence
 
でした。
 
入手するのが遅れたものの、
 
こうしてレビューをしようと思ったのには
 
そうさせるだけのものを持っていたからです。
 
1stアルバムがこんなに壮大なの?!
 
ってくらい、新人バンドらしからぬサウンドで紡ぐ
 
セルフタイトルを冠するデビューアルバムでした。
 
SharpTone またすごいバンド見つけてきましたね。
 
可能性を感じるバンドだわー。
 
 
NM MAGAZINEにはポスコアにカテゴライズされてますが
 
そんなものには到底収まらない感じというか…
 
すげー広義的に言えばオルタナロック。
 
Architects から重低音を抜いて、
 
エモーショナル特化にした感じだけども、
 
ボーカルのシャウト、バンドサウンドからも
 
Architects 成分は確かに感じる。
 
でも、Bring Me The Horizon『That's The Sprit』 もあるし
 
BMTH好きにオススメな記事で挙げたCold Black も。
 
神秘的で幻想的なSEはShe, in the hazeを感じる。
 
美メロ、グッドメロディな部分はAnnisokayALAZKA
 
それに付随した叙情性はThausand Below あたりも。
 
バンド自身がUK出身ってこともあるし、
 
やっぱこういうサウンドを鳴らすバンドってなると
 
USっぽくはないんですよね。
 
しかし、この美メロでグッドメロディ
 
その上、このエモーショナルさは
 
多くの日本人にも好かれそうな気もします。
 
 
 
そんなHolding Absence 、母国UKでの
 

 
2000Trees Fes の初日に出演します。
 
若手~中堅層で固めたラインナップも良いな。
 
ここでの活躍にも期待。
 
 
 
今月最後のレビュー記事に選んだほど
 
衝撃的な1枚だったHolding Absence
 
セルフタイトルデビュー盤。
 
この記事に名前を挙げたバンド、
 
この下に挙げるバンドが好きな人たちには
 
是非ともオススメしたい作品です。
 
 
 
 
 
関連記事
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
で、良盤だったけど
 
どうも上手いことレビュー出来なかったものを
 
ついでに1枚。
 
 
 
ANGEL DU$T『Pretty Buff』
01. No Fair
03. On My Way
04. Light Blue
05. Biggest Girl
06. Push
08. Let Me Know
10. Where I Am
11. Park
12. Take Away the Pain
13. Five
 
 
Trapped Under IceTurnstile などの
 
ハードコアバンドのメンバーから成る
 
ANGEL DU$T の3枚目のアルバムが、
 
なんとメジャーレーベルのRoadrunner Records  から
 
3/15にリリースされました。
 
ハードコアからのメンバーで構成されている為、
 
知ったキッカケは、ウチのブログでも何度も名前を出している
 
PositiveDiveの河内野さんの【ブログ】から。
 
そうして、せっかく知ったのに
 
レビュー出来なかったとは何とも情けない…orz
 
 
しかしね、ハードコアバンドのメンバーから成るも
 
今作はハードコアとはかけ離れた音楽性だったのです。
 
もちろん、曲の随所にハードコアを感じるものの
 
ポップでキャッチー、サーフパンク感もあり、
 
季節感も春夏にバッチリなお洒落サウンド。
 
聴いててとても楽しく、ノリノリになれる1枚。