Boston Manor『Welcome To The Neighbourhood』 | (旧)喜怒音楽 -きど"おと"らく-

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2020年に引っ越しをしました。引っ越し先は最新記事からどうぞ。

 
coldrain LIVE at BUDOKAN
 
フラゲ日に買ってきて、
 
19:00に帰宅して本編+コメンタリーの計5時間
 
ぶっ通しで見ましたw
 
楽しかった。特にコメンタリーはなw
 
キーワードとして
 
#アームカールおじさん
#ワキガ
#妖気ビンビン
#おい鬼太郎
#いい笑顔だ
#Confession
 
このあたりかな、とw
 
いやー、でもこういったちゃんとした映像作品は
 
当然のことながら、文字情報でのレポなんかより遥かに
 
その時のことを思い出すなぁ。
 
バンドがみんなライブDVD出すなら
 
オレだってレポなんて書かんわ!←
 
今回の作品は、全部じゃないにしても
 
MC部分もそこそこちゃんと入れてくれてましたしね。
 
今年はこれ以外に、自分が買うような
 
音楽方面の映像作品はなさそうなので、
 
今年の年末ランキングからも、
 
『BEST BD/DVD』部門はなくなると思いますが、
 
仮に他に何か作品があっても、この作品が1位だったでしょうね。
 
どうも、トトです。
 
 
 
ま、こうして5時間ぶっ通しで見た為、
 
本来レビュー記事の下書きしようと思ってたのに
 
全く手付かずになってしまったんですがw
 
その時に書こうと思ってたレビュー記事です。
 
そして今回のレビュー、
 
どっちを先に書こうかと、2バンドで迷っていて
 
リリース日はこっちのが確か先だったし、
 
来日も決まったってことで、じゃあこっちから!
 
と、選んだバンドです。
 
 
 
Boston Manor
『Welcome To The Neighbourhood』
01. Welcome to The Neighbourhood
02. Flowers In Your Dustbin
03. Halo
04. England’s Dreaming
05. Funeral Party
06. Digital Ghost
07. Tunnel Vision
09. If I Can’t Have It No One Can
10. Hate You
11. FY1
12. Stick Up
13. The Day That I Ruined Your Life
 
 
 
UK POP PUNK、Bonston Manor が2枚目となるフル作
 
Welcome To The Neighbourhood をリリース!
 
リリース元はもちろんPure Noise Records
 
そーいや、今作はIGから国内盤出なかったな。
 
しかし、この作品がまた
 
バンドの方向性を大きく変える作品となりました。
 
どう変わったのか
 
早速、聴いて確かめてみました。
 
 
 
 
 
Welcome to The Neighbourhood
オープニングを飾るのはタイトルトラック。
この時点で、
早くも既存のPOP PUNKではないとわかります。
タイトルを繰り返すキャッチーさはあれど、
UKのバンドらしい湿っぽいエモーショナルさがあり
オルタナロック路線に変わりましたか?
 
 
Flowers In Your Dustbin
ベースイントロが痺れる2曲目。
その後すぐ入ってくるギターも、Slipknot
Cane Hill に見る、サイレンのような恐怖感を煽ります。
しかし、サビに入るとそんな恐怖感はなく、
これまたエモーショナルながらキャッチーなサウンドに。
というか、この曲のベースかっこいいな。
 
 
Halo
今作で最初にMVが発表された3曲目。
これを初見初聴した時は正直えぇ…と思いました笑
POP PUNKやらなくなったのか… と。
しかしね、こうしてアルバム買って通して聴いていく内に
だんだんと自分の中でも"アリ"になってきました。
音楽性はだいぶ変わりましたが、1曲目から
どこか聴きやすさのあるキャッチーさはあるんですよね。
この曲に関しても、サビでタイトルを繰り返すとことか、
ライブでシンガロングしたい衝動に駆られます。
 
 
England’s Dreaming
サウンドからも一気に暗くなる4曲目。
ノイジーなサウンドがシューゲイザー要素も感じさせます。
って、大してシューゲイザーとか聴かないんで
こう言って合ってるかは疑問ですが←
サビ前に呟くように言う"Bury me..." がツボりますな。
ダークエモ。
 
 
Funeral Party
打ち込みとこれまたノイジーなギターから始まる6曲目。
アップテンポに展開するところもあって、
サウンド的な賑やかさも増してきました。
雰囲気は相変わらずダークでエモーショナルですが。
でも、こういった曲調、サウンド的に
She, in the hazeとかが好きな人に受けそうな気もします。
 
 
Digital Ghost
7曲目は、"Digital"と"Ghost"っていう、
相反するような単語を合わせたタイトルが良いですね。
1コーラス目は儚さを感じるサウンドで、
サビをキッカケにバンドサウンドも勢いを増し、
ロック感を強めていきます。
この曲でもタイトルを繰り返すパートがあり、
そういったキャッチーさは忘れませんね。
 
 
Tunnel Vision
静かなイントロが40秒ほど続き、
そのあとから本格的に曲が始まる7曲目。
聴きやすく、心地良いテンポで展開します。
サウンドにも心地良いエモーショナルさがあり、
ラストサビ前の打ち込みは、浮遊感を感じます。
なんというか、サウンド的には
ここまででいちばん王道というか、
テンポや曲調がわかりやすいロックサウンド。
 
 
Bad Machine
再びダークさを垣間見せる8曲目。
低く、淡々とリズムを刻むベースと、
スローなテンポがダークさを後押しします。
ボーカルはそもそも声質がエモーショナルですしね。
 
 
If I Can’t Have It No One Can
イントロから耳を突く9曲目。
流れで聴いてても、やっぱこの曲が最初にハマりました。
ダークさはそのままに、ここではアップテンポに展開。
やっぱり曲調としてはこういう方が好みなんだなぁ笑
ラストサビ前にはvo/Henry のシャウトも飛び出して、
ここまでの曲の感じもあって、
一気にこの曲が耳に入ってきましたね。
 
 
Hate You
アップテンポな曲が続く10曲目。
2曲続けて、自分の中に入ってきました。
この9-10の流れが、今作でいちばん好きだ。
どちらもサビではミドルテンポにはなりますが、
イントロ~1サビまでの曲展開って、
それだけでその曲が気に入るかどうか左右しますね。
こういう曲調、それと土地柄っていうのもあるのか
ちょっとロスプロあたりを思い出しました。
 
 
FY1
前曲のアウトロからそのまま繋がる11曲目。
不穏なサウンドで送る約1分弱のインスト曲。
ここでアルバムジャケットの画を彷彿とさせます。
洋ホラー映画とかだとよくあるじゃん。
森の中とかで何かを感じて
車のライト点けたままあたりを確認しにいく、みたいな。
まぁ十中八九、そいつ(ら)は死ぬと思いますがw
って、ふと気付きましたが
今回のジャケの車のナンバープレートに、
この曲のタイトル入ってますね。
さらによく見ると、目出し帽をかぶった人が。
近所(Neighbourhood)にこんな人いたらヤダなぁw
Welcomeなんて言えないわw
 
 
Stick Up
1曲休憩的な短いイントロを挟みましたが、
これまたアップテンポなイントロから
ハマる展開を見せてくれた12曲目。
この曲も、サビまでの展開で
大いにお気に入りとなってしまいました。
ここまで来ると、それまでのダークさはどこへやらですね。
かと言って、決して明るいワケじゃないけど。
ラストサビ前のシャウト混じりなハイトーンなところも
大いにツボりました。
 
 
The Day That I Ruined Your Life
ラストを飾る13曲目は、アコギの弾き語りから始まります。
途中でドラムが入ってきて、
最終的にはバンドサウンドへと昇華します。
アコギパートでも、バンドパートでも、
曲のエモーショナルさは変わらず。
しっとり感をもって、今作を締めます。
 
 
 
 
以上、
 
Boston Manor『Welcome to The Neighbourhood
 
でした。
 
2枚目のアルバムにして、
 
早くもPOP PUNKではなくなったのは大きな驚きでした。
 
 
この曲を聴いてBoston Manor にハマり、
 
NERDSへ行って1stとEPを買いそろえましたが、
 
このときの面影はまるでなくなりましたね。
 
 
でも、EP収録の
 
 
この曲を聴くと、既にこの時から
 
今作のような感じになる布石はあったように思えるのも
 
また面白いです。
 
 
しかし、我ながらよくこの作品レビューできたな…笑
 
"Halo" のMV見た時とか、
 
マジでガッカリしたもんw
 
でも、1曲だけじゃなくて
 
こうして"アルバム1枚"を聴いてく内に
 
フツーに聴けるようになったし、良さも見出だせました。
 
たぶん、読者さんの想像より遥かに
 
自分でも驚くくらい、けっこう気に入っています。
 
今はデジタル盤やストリーミング、それこそYouTubeで
 
1曲単位で聴く時代
 
なんて言われるようにもなりましたけど、
 
Boston Manor の今作はアルバムで聴いたからこそ
 
ハマった作品なんですよね。
 
"1曲単位で聴く時代"なんて、
 
それに乗っかるシーンも、バンドも、リスナーも、ハナから
 
クソ喰らえ
 
と思ってましたが、今作は改めてそれを実感。
 
"Halo" だけだったら、ダメだったワケだし笑
 
 
レビュー書く際も
 
レビュー記事を書き出した時は
 
初聴の印象を大事にしたい
 
と思って、1周しか聴かずに書いてましたが、
 
周回して印象変わるなんてよくあることで、
 
ここ何年は、少なくとも3~4周は聴いてから
 
書くようにしてるので、それも今作をレビューできた
 
大きな理由のひとつかもしれません。
 
それ以前に、作品自体が良いことの表れってのは
 
大前提ではあると思いますが。
 
何回聴いてもダメなもんはダメですからw
 
 
 
同じくPOP PUNKからオルタナ路線に変わったバンドで
 
All Time Low とかもそうだと思いますが、
 
ATLはダメで、Boston Manor は受け入れられたのも
 
大きな違いは"聴いてる期間"かなとも思いました。
 
ATLは長いことPOP PUNKしてて、
 
その間もずっとPOP PUNKとして聴いてたから
 
今の路線はちょっと…みたいになりましたが。
 
Boston Manor なんて、聴き出して1年経ってないですしね。
 
それ故に、ここまで大幅に路線が変わっても
 
それはそれ、これはこれ、として聴けたのかなと。
 
 
 
これがBMTHの『That's The Sprit』 みたいに
 
一気に爆売れするとは思いませんが、
 
その『That's The Sprit』 以降のBMTHが好きな人には
 
受ける可能性を大いに秘めたアルバムだと思うし、
 
何ならレビューに上げたShe, in the haze好きや、
 
アルバム後半はロスプロあたりが好きな人と、
 
幅広く受け入れられそうな作品でもあると思います。
 
 
 
そして!12月には
 
 

 

待望の初来日が決定!
 
POP PUNKがフロアがぶち上がる様と、
 
全く違う雰囲気で聴ける今作の曲、
 
セトリも大いに楽しみなバンドの初来日公演。
 
招聘元のICE GRILL$には大きな感謝ですね。
 
12月最初のライブはBoston Manor で決まり!