演劇設計局コミュニケのブログ
  • 19Aug
    • 稽古場レポート2

      こんにちは!今回はkaivzが稽古場レポートをお届けします。8月の熱い中、自分の台本「F」をやって下さっている現場に訪れました!多分一番わけわからない系であろう台本に、真正面から向き合ってくれているお三方に本当に感謝しっぱなしであります…(´;ω;`)!本作は二人芝居となります。壁に沿って内海さん、川口龍さんが台本を読む傍ら、演出家の川口典成さんが色々なアイデアやヒントを投げつつキャラクターを立体的に作っていきます。川口典成さんのアイデアの出し方が非常に面白く、普段やらないような逆の方向性を敢えてやり、役作りのいろんな可能性を広げていきます。見てて「ああ、この役のこんな方向性もあるのか!」と驚くばかり。そして早川さんも書かれていましたが、書いた自分では意識していないような深い所まで台本を読んで下さっており、質問にすぐ答えられないこともしばしばです…。すごすぎる…。上官役となる内海さん。いかに「大物」っぽく見せるかで色々試行錯誤されています。内海さんは女性の芯の強さ・その先にあるしなやかさを感じられる素敵なお芝居をされる方です。本作の上官役では新境地に近いものを構築されているようで、「オープンマインド!」とよく叫ばれています。(笑)部下役の川口龍さん。龍さん本当にいい声過ぎです。すごくいい声色で叫んで頂けるので毎回聞いてて楽しいです。すごく真剣に台本に・役に向かい合う方で、引きの台詞の声色がとてもきれいです。(声のことばっかり言ってる)別日になりますが川口典成さんの面白指示に笑ってしゃがみ込んじゃうなんてシーンも。また、本作は「光」と「音」がキーワードの舞台となります。一体どんな演出に仕上がるのか、是非劇場に遊びに来て頂いて”体験”してもらえればと思います!”体験型”の舞台をぜひお楽しみください!それでは!kaivz.play-info {background:#F8EBDC;padding:15px;}.play-info:after, .play-info:before {content: "";clear: both;display: block;}.play-title {margin:0 0 1.0em 0;font-weight:normal;}.play-text {margin:0 0 1.0em 0;font-weight:normal;}.play-left {width: 45%;float: left;}.play-right {width: 55%;float: right;font-size:0.8em;}.play-right a {font-weight:normal;}@media screen and (max-width:768px) {.play-left {width: 100%;float: none;margin: 0 0 15px 0;text-align:center;}.play-right {width: 100%;float: none;}}【公演情報】演劇設計局コミュニケ#2『きえるもの、のこるもの、こわれるもの』~5人の劇作家による短編劇集~9/12(木)~16(月・祝) 東中野 RAFT前売・当日 2500円ご予約(こりっち):https://stage.corich.jp/stage/101625公式サイト:https://communique.work/脚本:田中寛人 / 菊池祐児(劇団大学ノート) / 関野翔太(劇団カツコ) / Kaivz(無伴奏Δ組曲) / 早川貴久(MICOSHI COMPLEX)演出:川口典成(ドナルカ・パッカーン)出演:内海詩野(演劇集団 壺会 / グッドラックカンパニー) / 乙津香里 / 川口龍 / 小磯一斉(タイムリーオフィス) / 小関悠佳 / 昆野祐希

  • 12Aug
    • 稽古場レポート1

      これまでずっと作家の創作過程やリーディングなどをお届けしていましたが、稽古も始まり、作家から見た稽古場的なこともレポートをシリーズでご紹介します。最初は11月に劇団公演を控えますMICOSHI COMPLEXの早川貴久がお届けします!川口典成さんは、大柄な演出家だ。物理的に。そしてよく笑うし、その笑い声はデカい。体格と比例している。なんか見た目しか書いてないけど、中身は東大卒だ。しかも院卒だ。なんだよ、クソ恵まれてるじゃん!そうです。恵まれているんです。そんな川口さん(どんなだ)がコミュニケ♯2の演出を引き受けてくださり、主宰の田中さんをはじめとした、業界ゴロツキ中のゴロ4人と僕の作品を、日々稽古場で立ち上げてくれています。これまで早稲田卒、慶應卒、日大卒などいろいろな大卒や専門学校卒の演出を見てきましたが、今回初めて東大、しかも院卒の演出過程を見る機会を得ました。おはようございますと稽古場に入ると、もう熱気ムンムン、読み合わせが始まっていました。改稿して様々な変更があり、その変更含めて最初から見せてくれます。すごい気配りです。作品が進むにつれて、「ああしましょう、こうしましょう」と川口さんから指示が飛びます。「そこ歌舞伎みたいに」「4人並んでもらって」「笑ってください!」4人並んでいます。そして、そんな役者の演技を見て大いに笑う川口さん。つられて僕も笑います。なんかいつもの自分の稽古場に来て、自分の作品見てゲラゲラ笑っているのと一緒です。正直、今回初めて自分以外の誰かに、自分の台本を任せることのはちょっと葛藤がありました(何様だ)。それは、作品を理解してくれるだろうかとか、僕がわからないものに仕上げられるんじゃないかとか。でも川口さんは、作品を深く深く読んでくれて(すごいぞ、高学歴)、「早川さん、あのシーンのあの台詞はあそことかけてるんですよね?」など全く身に覚えのないことをサラリと言います。「あー、そこまで考えてないですねー。」と返すと役者全員に「ほら!読みすぎ。考えすぎ」と突っ込まれ、川口さんはまたデカい声で笑って、稽古場が笑いに包まれます。川口さんの深い考察にドン引く一同でも川口さんは、本当にちゃんと読まれていて、僕が意図した、多分7割くらいの方がわからないことをバンバン指摘してきます。「ここ、あれですよね。ここ、こうですよね」、はい、その通りです。すごいです。この間、改稿を持って行った時も、違和感持つように直したところがあるんですけど、読み始めてすぐ気付いて頭を抱えていました。「ここだけ、違和感持つように作られてるんだよなぁ」その通りです。いちいち変化に気づいてくれて僕はとても嬉しいです。すごいぞ高学歴!いや、川口典成!今回とても重要な役をやってくださる小磯さん。西田敏行を思わせる素敵な表情です。以上稽古場レポートでした。次回はkaivzさんがロケットニュースばりの楽しい、グルメ情報も満載のレポート書いてくれるはずです。お楽しみに!あ、最後になりますが、すごく個人的によく笑う演出家はとても良い演出家だと思っていて、川口さんの笑い声だけで僕は信頼をおけました。公演まであと1ヶ月、どんな仕上がりになるかとても楽しみです。よければ劇場でお会いしましょう!早川 貴久.play-info {background:#F8EBDC;padding:15px;}.play-info:after, .play-info:before {content: "";clear: both;display: block;}.play-title {margin:0 0 1.0em 0;font-weight:normal;}.play-text {margin:0 0 1.0em 0;font-weight:normal;}.play-left {width: 45%;float: left;}.play-right {width: 55%;float: right;font-size:0.8em;}.play-right a {font-weight:normal;}@media screen and (max-width:768px) {.play-left {width: 100%;float: none;margin: 0 0 15px 0;text-align:center;}.play-right {width: 100%;float: none;}}【公演情報】演劇設計局コミュニケ#2『きえるもの、のこるもの、こわれるもの』~5人の劇作家による短編劇集~9/12(木)~16(月・祝) 東中野 RAFT前売・当日 2500円ご予約(こりっち):https://stage.corich.jp/stage/101625公式サイト:https://communique.work/脚本:田中寛人 / 菊池祐児(劇団大学ノート) / 関野翔太(劇団カツコ) / Kaivz(無伴奏Δ組曲) / 早川貴久(MICOSHI COMPLEX)演出:川口典成(ドナルカ・パッカーン)出演:内海詩野(演劇集団 壺会 / グッドラックカンパニー) / 乙津香里 / 川口龍 / 小磯一斉(タイムリーオフィス) / 小関悠佳 / 昆野祐希

  • 04Aug
    • きえるもの、のこるもの、こわれるもの 公演情報

      きえるもの、のこるもの、こわれるもの〜5人の劇作家による短編劇集〜 演劇設計局コミュニケは2019年9月にRAFT(東京・東中野)にて第2回公演「きえるもの、のこるもの、こわれるもの〜5人の劇作家による短編劇集〜」を上演します。年始の企画の立ち上げからおよそ8ヶ月。これまでブログを通してお伝えしてきた「劇作のプロセス」がいよいよカタチになってみなさまの前にあらわれます。ぜひ劇場に足を運んで確かめてみてください。作品・あらすじキャスト・スタッフ公演概要・ご予約●―○―●―○―●―○―●作品・あらすじ田中 寛人(演劇設計局コミュニケ)さよならは夜明け前に黒板をめぐりすれ違う二組の男女。生と死、過去と未来、交錯する二つの会話の物語。菊池 祐児(劇団大学ノート)たまたまあはれ「たまたま生まれて必然を遺す」小学生がサイコロを転がす話です。関野 翔太(劇団カツコ)灯り今日思い出したあの夜は、明日もう一度生まれる。ある夫婦の明日の前日譚。kaivz(無伴奏Δ組曲)F任務を遂行せよ。ただし、「想像しない」でだ。光と音だけを頼りに侵攻する兵士の世界。早川 貴久(MICOSHI COMPLEX)上演禁止シリーズ②「人生の楽園」ある事情で上演禁止になった作品を再構成して上演するシリーズの第2弾。●―○―●―○―●―○―●キャスト・スタッフ出演内海詩野(演劇集団壺会/グッドラックカンパニー)乙津香里川口龍小磯一斉(タイムリーオフィス)小関悠佳昆野祐希演出川口 典成(ドナルカ・パッカーン)舞台監督:吉田 雅人音響:鎌内 聡宣伝美術:金倉ひだり(CVP)プロデューサー:類家 アキヒコ(劇団カツコ)製作:演劇設計局コミュニケ●―○―●―○―●―○―●公演概要・チケット公演日程2019/09/12 (木) ~ 2019/09/16 (月・祝)会場RAFTJR線・大江戸線 東中野駅 西口 徒歩13分丸の内線・大江戸線 中野坂上駅 A2出口 徒歩10分http://raftweb.info/タイムテーブル9/12(木) 19:309/13(金) 15:00☆ / 19:309/14(土) 14:00 / 18:009/15(日) 15:00☆ / 19:309/16(月・祝) 15:00※13日15:00、15日15:00の回は終演後アフターイベントあり※14日18:00の回終演後スタッフ・キャスト・お客様交えての交流会予定(参加費1000円、多少の飲食物のご用意あります。)料金前売り・当日共に 2,500円台本付きチケット 3,300円(予約販売のみ)チケットご予約(CoRich舞台芸術!)https://ticket.corich.jp/apply/101625/コミュニケ公式サイト https://communique.work/●―○―●―○―●―○―●当日、劇場でお会いできたら嬉しいです。みなさまのご来場をお待ちしております。

  • 29Jul
    • リーディング・レポート3

      コミュニケ代表の田中です。リーディング・レポート、第3回(最終回)の模様をお届けします。ちなみにこの日の参加者は以下の通り(敬称略)作家:田中寛人、菊池祐児、早川貴久、関野翔太演出:川口典成俳優:内海詩野、乙津、小磯一斉、昆野プロデューサー(兼 代役):類家第3回はリーディングの進行を演出の川口典成さんにお願いしました。このリーディングが終われば次からは稽古、演出家と俳優のターンです。作家が書きたかったことを、果たして演出家と俳優はどう感じ取ったのでしょうか。以下、本編をお楽しみください。目次田中 寛人『さよならは夜明け前に』菊池 祐児『たまたまあはれ』早川 貴久『上演禁止シリーズ②「人生の楽園」』関野 翔太『灯り』kaivz『F』* * *田中 寛人『さよならは夜明け前に』川口典成 作家の想定している配役があるのですが、作品ごとにキャラクターが被っているケースが多いと思ってまして。例えば川口龍さんがニュートラルな役割、小磯さんがトリックスター的な役割が多いのですが、1作品ぐらいは逆にしないとお客さんも俳優さんも楽しくないかなと思うので、それは現場で稽古を進めながら決めたいと思っています。まず今日は作家が想定した配役で読んでみましょう。そして作家が指定した配役でリーディングを進めます。初めは田中寛人・作『さよならは夜明け前に』の第3稿。配役はの流れは第2稿を踏襲しているものの、第2稿で登場した振り子が削除され、セリフとト書きも大きく変わっています。果たして演出・俳優はどのような印象を持ったのでしょうか?【講評タイム】川口典成 かなり宮沢賢治に寄せましたね。田中 前回のリーディングで第1稿と第2稿の折衷で行こうと話していたんですが、第2稿をベースに改稿しました。第2稿で分からないと指摘を受けた情報は第1稿から持ってくるように書き直しています。川口典成 あまり起承転結を意識してないですかね。田中 あまりしてないですね。川口典成 最後に黒板を消すか消さないかを楽しむというか、そこに向けての事象が並べていくということで書かれているのかなと思いました。上演するうえでいちばん課題になってくるのは「どこにリアリティを置くか」というところだと思うんですが、田中さんにとってこの作品の中でいちばん生きている人は誰ですか?田中 生きている人?川口典成 「生きている」という言葉はいろんな意味で受け取れると思うのですけど、生存しているという意味ではなくて、作家にとっての「生きている人」です。田中 女。次が男ですかね。川口典成 男と女のシーンを日常会話のように話してしまうと、全体が少しふわっとしてしまうかなと思ったんですよね。生きているという言葉を「自分の居場所を知っている」という意味で捉えると、少女や先生の方が自分の居場所を分かっているんじゃないかなと思ったんです。田中 ああ、なるほど。川口典成 リアリティをどこに持ってくるかという問題に対して、むしろ男と女の方が死んでいるように見える。死んでいると言うとあれですけど、自分達の居場所が分かっていない人たちとした方が良いのかな。少女と先生のポジショニングから逆に男と女の場所が決まれば、もう少し広がりが出来るのかなと思いました。類家 単純に声に出して読んだ感想なんですけど、男のセリフは会話としてはかなり難しい。このセリフすごい尖ってんなとか、このセリフにこれで返すのかとか。普通の会話として進めるのは難しい。先生と少女の居場所がしっかりすれば、男と女の会話が分からないまま進んでいくのは面白いかな。田中 先生と少女ってわりとはきはき喋るけど、男と女ってぼそぼそ喋るイメージなんですよね。小磯 お互いに見えてないというのは分かるので、それぞれペアでちゃんと色がつけれれば面白い話になると思います。川口典成 先生はどんなイメージで書かれているのですか?田中 銀河鉄道の夜の第三稿に登場するブルカニロ博士のイメージですね。ますむらひろしが漫画で描いてますが、中肉中背の中年男性のイメージです。川口典成 キルトと記憶と黒板をうまく繋げたことで一本筋の通った話にはなったかと思いますね。あ、さっき聞いた「生きている人」という質問は、言い換えると「血が流れている人」という意味ですね。田中 その意味ですと、先生ですね。川口典成 へー、なるほど。先生、このセリフで血を流すのは大変ですね(笑)* * *菊池 祐児『たまたまあはれ』川口典成 菊池さんの方からキャスティングはこの3人でという希望があるのですが、全員シャッフルという案もありまして、とりあえず全員で読んでみようかなと思います。今日は川口龍さん・小関さんがお休みですので、まず3人を私が決めます。Aを小磯さん、Bを乙津さん、Cを昆野さんお願いします。サイコロを振って読むところは僕が当てますので、当たった人が読んでください。では読んでみましょう。リーディングは川口典成さんが当てた俳優さんが読み進めます。前回のような空気椅子で喋るといったことはせず、読み合わせに近い形です。モノローグはところどころ新しいものに差し変わり、バリエーションが豊かになっています。中には女子高生の会話調のモノローグも!?【講評タイム】川口典成 「君が代」を元に戻したんだ。菊池 そうですね。突き抜けた方がいいかなと思って、戻してみたんですけど。小磯 台本に謎の記号がいっぱい出てきたよ。(一同、笑)菊池 ああ、それ。手帳類図書室(※)というところに行って、女子高生の交換日記を読んだんです。そうしたら、文章をデコりまくっていて「あっ、文字はデコるものなんだ」って気づいて。顔文字とかシールとか貼りまくっていて。川口典成 なるほど。確かに書き方というか、文法が色々とむちゃくちゃで面白いですね。小磯 この「やぐられる」って何でしょう。菊池 矢口真理が……。一同 あー!川口典成 すごいな矢口(笑)小磯 モー娘。から現代用語に(笑)菊池 不名誉ですけどね。昆野 追加したモノローグはぜんぶ手帳類図書室を元にしたんですか?菊池 そのままコピペしているのではなく、書いた人の気持ちになって書くということをしました。そのままコピペはプライバシーの問題でまずいですし、なるべく寄せつつ書いてみたという感じです。川口典成 自分で書いた方がいいと思いますよ。ちなみに全員シャッフルして演じる案の場合は、最初に出てくるABCも全員で演じるのでしょうか?菊池 最初に3人を選んで、そこからABCを割り当てるのを考えてました。川口典成 そういうことか。3人がいいということなんですね。それは人数的に絞りたいということなんですかね?菊池 絞りたいと思っていますね。3人いれば一回は当たると思うので。昆野 誰になるかはわからない。菊池 そうです。今日はこの3人、明日はこの3人、って感じで考えてたんですけど、稽古も大変になると思いますし、そこは演出にお任せしようかなと(苦笑)川口典成 3人を選ぶことさえも偶然ということですね。小磯 完全にランダムか、あるいはランダムのようなものを見せるか、というどちらかですね。菊池 ランダムのようなもの、ですね。内海 冒頭のABCのセリフ、全部覚えないといけないんだ。類家 結構ヘビーですね。川口典成 まあ3人選ぶところが偶然だとしても、書いてあるものを読むのでも良いと思うんですよね。卒業式なわけですから。サイコロで当てられた役者が読む時は、その役になりきって読むのですか?あるいは手帳類図書室のお客さんのように、そこにいる人が読むのでしょうか?菊池 書いた人になって、気持ちを込めて読んでもらえばと思っています。内海 前回は空気椅子をしながら元気いっぱい読んだけど、もっとモノローグにフィットした感じで読んだ方が良い?菊池 身体に負荷を与えることで何かが出てくる可能性はあると思うんです。ただ、元気に喋ることでモノローグが一本調子になってしまうこともあると思うので、俳優にお願いする方が面白くなるかなと思ってます。川口典成 もうちょっと菊池さんのイメージを聞いてみたいです。役になりきるというのは、俳優は与えられたモノローグをその場で読んでスッとその役になりきるのでしょうか。それとも、最初からこのモノローグを知っていた上で読むのでも良いのでしょうか。菊池 モノローグを知っているので良いと思います。例えば女子高生が「今日の活動記録。2年3組。」と書いている瞬間は、頭の中にはもう書きたいことがあって、それを手を動かしながら書いていると思うんです。だから、書いてあることは知っていていいんじゃないかと思うんです。小磯 当てられた人間のビックリをどこまで見せればいいのかな。川口典成 そこですよね。俳優の素の部分が見えたのが面白いのか、そういうところは見せないのか。菊池 そこは見せないで、サイコロで当てられた瞬間にスッと演じるのが面白いかなと。小磯 そうするとサイコロを振ってランダムですというのがお客さんに伝わるのかな。川口典成 そこは神の指令というイメージなんですかね。「このセリフはお前!」と言われたら、やらなくちゃと思うまでもなくスッと演じるという。たどたどしく読むというのも今のところない感じですかね。小磯 偶然に見せかけて読むっていうのは難しいねこれ。菊池 サイコロで決めるということが偶然を見せることにつながっていて、モノローグ自体に偶然性を込める必要はないと思っています。サイコロを振ること自体が偶然。川口典成 俳優は台本を全て覚えていてもいいんでしょうか。それとも台本を見ながら読むというのが大事なんでしょうか。菊池 台本は持っていて欲しいです。最後にお客さんがハッとする展開になるのであればモノローグは覚えていてもいいと思うんですね。そうしないとオチがつきづらいなと。川口 その人の運命とどういう風に向き合うか、その距離感をどの辺に定めればいいか、というのが上演するうえで困難なところだと思うんですね。小磯 全てのセリフが何かに書かれているっていうことなんですかね?菊池 イメージはそうですね。小磯 書いたりPCで打ち込んだり、そういう動作がお客さんに見えてもいいかなって思うんです。何かに書いている人と、何かを読んでいる人、別にできるんじゃないかなと。3人いるんだから。川口典成 あー、なるほど。小磯 いま思いついちゃったから言ったんですが。川口典成 ト書きには「全員台本を持っている」と書いてあるけれども、その意味づけですよね。それがなんなのかっていうところは、俳優との間でコンセンサスを取っておかないといけないですね。小磯 読みながら書くという動きは結構リスキーですからね。※手帳類図書室 https://techorui.jp/人が記した手帳を読める私設図書館。東京・参宮橋のギャラリーPicaresque(ピカレスク)内に常設されています。* * *早川 貴久『上演禁止シリーズ②「人生の楽園」』※前回と同様、ネタバレ要素を黒塗りにしています。川口典成 はい、それでは次は早川さんのをやってみましょうか。早川さん希望のキャスティングでまず読んでみようと思います。門松龍役の川口龍さんがいらっしゃらないので、類家さん代役をお願いします。類家 はい。早川 父と母の役を追加しているんですが、東出と百合地役の方に読んでいただければと思います。川口典成 あとは小関さんが今日はいないので……。早川 菊池くんに読んでもらいます。菊池 !?早川 できるよね?菊池 絶対にやめた方が良いと思います!早川 大丈夫じゃないすか(適当)「人生の楽園」のリーディング風景。リーディングというよりそのまま「人生の楽園」です。大まかなストーリーは前回と同じですが、細かい点でセリフやト書き、そしてラストが差し変わっています。【講評タイム】類家 21分ジャストですね!川口典成 どんなに頑張っても15分の短編劇にはならないと思うんですけど(苦笑)田中 改稿する前より伸びてるゾ。早川 僕なら15分でやります! いや、17分かな。田中 改稿する前より伸びてるゾ。早川 ト書きが増えたんですよ。一同 あー(全員、疑いの目)川口典成 あやとつるが最初から出てくる案は割とうまくいっている気がしました。この前のリーディングでもう少し前から出た方が良いという意見が出て、僕はそうなのかなと思っていたのですが、こっちの方が確かにわかりやすいですね。ドライブがかかってる感じが良いなと。入れ替わるのはあってもいいんじゃないですかね。台本で回収する必要はないとは思いますけど。早川 なんかそうですね。入れ替わろうとは思ってはいるんですけれども、どうしようかなと。川口典成 ショートコントは勝手にやればいいですか。早川 そこはお好きなようにやっていただければ。小磯 乙津さん頷いてるけど大丈夫かな。乙津 面白くなくてもいいんですよね(笑)早川 恥ずかしく滑らなければ何でもいいです(笑)堂々とやって滑れば「あいつすげーな」ってなるから。やりきったなっていうのが出ればいいです。面白いの期待してるわけではないので。ただそこで起きるやばいコントみたいなのが見れればいいので。川口典成 やばいコントって(笑)早川 面白かったら凄いですけどね。内海 劇中劇はすごく前衛的にやるんですか?早川 最初はそういうイメージだったんですけどそこはお任せします。小学校の学芸会っていま見たら前衛的だよなっていう、その何とも言えない感じでやってもらえれば嬉しいです。その後に大人が出てきたらまた「人生の楽園」に戻るというイメージです。川口典成 最後のオチはどういうイメージですか?「あー、そうだったのか」というイメージと、「あー、やっぱりね」というイメージと。早川 どちらでも大丈夫だと思います。あ、でも、ここまだ納得いってないんで変えようかなと思ってます(苦笑)川口典成 どちらでもできそうなので、どっちかなと。早川 そこは演出家のやりたい方向で。内海 麦わらとメガネのトークをもっと見たいんですよね。面白いので。早川 ここセリフで「あ、ぶった」って書いてあるんですけど、僕の中では本当に角松がぶっているんですよね。川口典成 やばい人じゃないか(笑)早川 やばい人ですよ! 角松は川口龍さんのイメージなんですけど、龍さんが時折みせる狂気を見せていきたいなと。そこは龍さんがやってくれると信じています。川口典成 最後どうなるか次第で持っていき方が違うかな。早川 そうですね。最後のシーンは変えないで、どうするかは演出と相談したいと思ってます。最後はもうひと展開してもいいかなと思ってるんですけど、あやとつるが入れ替わって、ナレーションの東田と百合地も父と母に入れ替わって、話自体がいつのまにかすり替わってるのに門松だけ何も変わらない、という今のラストでも展開はしているのかなと思っています。最初のシーンでも東田が勝手にあやとつるだと決め付けているけど、そこが分かりにくいかなと悩んでいるんですね。川口典成 そこは確かに難しいですね。* * *関野 翔太『灯り』川口典成 では関野さんのに行きましょう。途中まで?関野 はい!川口典成 自信満々ですね。では始めからやってみましょう。前回の戯曲(1ページ半)をすべて無しにして、一から書き直した関野くん。物語はオーディション台本で書いた扇風機をめぐる男女の会話の続きです。しかし台本は6ページまで。まだ未完!?ト書き「小川が現れる」と書かれたところで終わってしまいます。小川って誰?【講評タイム】川口典成 期待感だけが……。では関野さんから説明を(笑)関野 紆余曲折があって、冒頭のオポチュニティの後「こうして旦那はいなくなった」みたいな、よくある展開にしようかなと。場面をぶつ切りにして時系列ごとに見せて行こうと思っています。前回のリーディングでカップルの死や失踪の話をしたんですが、あまり姿が見えなくて。別に普通でいいなあって。曖昧な状態のゆらゆら動いているところを、分かりやすい状態にしていくのでいいかなっていう。劇作プレゼンで言っていた目的語がわからない、二人の共通言語で全て通じるっているような、そんな気持ち悪さが見たいというのがあって。その後ろに二人の背景が透けて見えたらいいなと思っています。なので、最初にイメージしていた「紙風船」よりはもうちょっと分かりづらい。疲れるという人はいるかもしれないけれども、僕はいま聞いていて何かが引っかかる感じがしたので、それを言語化すれば行けそうだなとは思っています。まだ6ページでドヤる関野氏。川口典成 この後ってどうなっていくんですか?関野 この後、扇風機おじさんを出したいなと思っていて。小川電気店のおじさん。小川と香織だけになって、「実は純一には……」っていう話をしようかなと思っているんですけど、ちょっと時系列を飛ばした方が良いのかな。電気屋さんパターンと浮気パターンの二つを考えていて。電気屋さんパターンは香織と小川が純一の話を語る。浮気パターンは純一に香織の話をさせる、どっちにしようか。設定は別居が決まっていて、でもまだ別れていない夫婦。香織が出張でシンガポールに行くんですが、戻ってきた時には多分もう一緒に食事する機会はない。多分これが最後の機会。体裁と自分の感情が噛み合わない感じが見えたらいいなと思っています。川口典成 前回は神様が出てくるて話だったんですが、あれはなくなったんですね。関野 なくなりました。川口典成 基本は日常会話が続いていく。関野 しれっと神様が出てくるということもなしに。普通に日常の空気の中で過去のことを思い出したりする。チラシには「明日の前日譚」と書いたんですが、未来で過去が変容しうるというのは、このあと二人が山下公園で花火を見に行くとか、そういったシーンで見せれば良いなと。あと、この二人は元セフレです。川口典成 え?関野 セフレから結婚まで行ったんです。川口典成 ……結局、最後まで書いてみないと分からないということですね?関野 はい!川口典成さん「最後まで書き上げてください。」* * *kaivz『F』最後はkaivzさん作『F』です。(kaivzさんだけ別の日にリーディングを行いました)kaivz 途中でアナウンスが2回入るんですが、こちらで音を流します。川口典成 じゃあ行きます。今回は最後まで書き上げたkaivzさんの『F』をリーディング。暗闇の中で何かを探索する二人のお話。ト書きでさまざまなSEが指定されていて、それが折り重なってカオスな状況がより一層加速していきます。【講評タイム】川口典成 パッと聞いただけだと何の話か分からない(苦笑)そこは聞いてもいいですか?kaivz 書き直してコンピューターウィルスの方に話を寄せました。前回はスクラップ音とかドリル音とかあったんですが、暗闇の中では怖すぎるなと思って(苦笑)。それで「暗闇の中で体験する箱根湯本の旅」にしました。(一同、笑)内海 行きたくなる感じですね。kaivz 暗闇の中で温泉に連れて行ってもらいたいなと思うんですよ。役者さんに演じてもらうことで。ウイルスの話なんですけど。ウイルスかどうかを検知するのにサンドボックスという手法があって、仮想環境にウィルスを呼び込んでどう動くか様子を見るものなんですが、客席自体がサンドボックスだったということで終わらせたいです。けど、まだ言葉が足りないんじゃないかなと思っています。川口典成 僕の理解不足も色々あると思うんで、ちゃんと読めばわかるのかな。kaiz 作り手はもちろん考えて作り込むんですけど、お客さんには体感してもらうアトラクションということになれば良いかなと思ってまして。箱根湯本に連れていくというのが一番なんで(笑)川口典成 ウィルス感知と箱根湯本は関係があるんですか?kaivz え、えーと……。川口典成 すいません。聞いておかないと分からないなと思ったもので(笑)考えてくださいと言われたら考えます。kaivz ウイルスという言葉からの関係はないです。正直な話。この現実が仮想環境だったらなっていつも思っているんですね。それで、お客さんの生活の中で身近な夢、例えばみんながちょっと幸せになれるものってなんだろう?って考えた時に思いついたのが温泉旅行だったので、それを出してみた感じです。内海 SEでクジラの音がたびたび聴こえてくるのは深度が深まっているというイメージなんですか?kaivz そうですね。内海 鍵の音は?kaivz バックドアのイメージです。このウイルスはトロイの木馬という種類なのですが、トロイの木馬って主にパソコンにバックドアを作るんですね。バックドアって、勝手にインターネット通信に穴を開けるんですよ。それを鍵でガチャっと扉を開けて、空間に穴を開けまくっている感じに重ねているんです。内海 それで鍵なんだ。kaivz 扉を開ける音とどちらが良いか今でも悩んでるんですが、鍵の開ける音の方がけっこう怖いかなと思っていて。改造しちゃったという意味で鍵がバリーンって落ちる音を入れています。日常にある音でアトラクションを作りたいなと思っているので、私自身が日常の中で「ああっ!」て思う音を使いたくて、それが鍵を落とす音なんです。「あ、落としちゃった!」ってなりますよね、あの音。なので、それだけを聴くと「あれ、自分が落としたのかな?」ってお客さんが思ってくれるかなって。川口典成 なるほど。kaivz あとは煮るなり焼くなり燃やすなり消すなり好きにしてもらえれば。昆野 悟りはなくなったんですか?kaivz あれ難しすぎて(苦笑)。悟りどうやって開こうかずっと悩んで、途中まで悟り開こうと頑張ってたんですが、最後にそれらしく匂わせるぐらいにしました。悟りが匂うくらいに。川口典成 ありがとうございます。これは細かく読んで後から色々質問させてもらいます。聞かないと分からないことがいっぱいありすぎて(笑)* * *3回目のリーディング・レポートは以上です。これで5人の作家の書きたいもの・作りたいものが一通り揃いました。(書き上がってない約1名を除く)ここから上演に向けての稽古が始まります。しかし、5人の作風は物の見事にバラバラです。いったいどんな風に稽古が進むのでしょうか?次回より作家による稽古場レポートをお届けします。本番は9月、みなさまぜひ公演へお越しください。田中 寛人span {font-weight:bold;}.black{color:#000000;background-color:#000000;}.play-info {background:#F8EBDC;padding:15px;}.play-info:after, .play-info:before {content: "";clear: both;display: 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  • 22Jul
    • リーディング・レポート2

      どうもお久しぶりです。劇団大学ノートの菊池です。今回は、リーディング第2回の模様をお届けします。6月29日、土曜日、都内某所にコミュニケメンバーと、キャスト、そして演出家が集まった。前回書いてきた作家はどう変化したのか!?前回書けなかった作家は書いてきたのか!?←何よりも重要な事項なお、今回は改稿されていることが前提のため、前回のようにクリティカルレスポンスに依らない手法です。ご了承くださいませ。また、今回の座組には川口さんが二人いまして、演出の川口典成さん、俳優の川口龍さんなのですが、今回の記事では混合を避けるため、不躾にも下の名前で呼ばせてもらっております。こちらも併せてご了承くださいませ。さらに、今回はネタバレ全開の記事になりますので、知りたくない方は是非、上演後に「こんなことやってたんだ」という気持ちで読んでいただければと思います。重ねて、ご了承くださいませ。それではどうぞ、check it out!!1稿目 菊池祐児『たまたまあはれ』2稿目 早川貴久『上演禁止シリーズ2 人生の楽園』3稿目 関野翔太『灯り』4稿目 田中寛人『さよならは夜明け前に』5稿目 Kaivz 『F』* * *1稿目 菊池祐児『たまたまあはれ』初手は菊池です。菊池 前回と同じく、読んでいただくのは三人で、鉛筆を振るので、当たった人は空気椅子で。今回は、当たった人以外の人は、二人いると思うんですけど、お菓子を食べながら何かしゃべってほしくて。セリフをしゃべってる人と、おしゃべりをしている空間を見たいなと。あと、お二人の内どちらかが鉛筆を転がしていただいて、次の人を選ぶと。では始めます。※中腰なのは変わらず、今回は他の2人がお菓子を食べて小話をするというルールが付きました。なぜ……【講評の儀】菊池 前回と比較して、一部セリフを消したり加えたりしたのと、オチを、歌を歌うから、最初の場目にループするって方に変えたんですけど。それが効果的かどうか悩んでいて。伝えたいこととしては、セリフにも書いちゃってるんですけど、未来に何を遺すか、何を遺さないのか、それを選ぶ責任が今の世代にあると思ってて。何かレスポンスが欲しいなと。早川 何か感想でもいい?菊池 はい。関野 オチに関しては、前回いなかったですけど音声は聞いてて(録音してました)、歌の方が強度があっていいかなと。それが的確かは置いといて。君が代がベストかどうかは別として、強度があった。演出に依るかと思うけど、今回は尻すぼみ感があった。田中 ループすると、物語としての変化が逆によく分からなくなった。物語、例えば心の変化が必要、とは言わないけども。関野 別の情報でもいいから、繰り返し以外が欲しい。前半と後半で同じセリフを使う手法は、それまでの間に大きな変化があって、あの時こうだった、ってのがあると効果的。ポエムが並べられてると、セリフの角度が変わらない。菊池 そうですよね。関野 モノローグの順番はこれ以外ありえない系ですか?菊池 全然ありえますね。分かりやすいものから並べてるつもりなんですけど。未来に何かを遺すってことが分かりやすいエピソードのものから、順番に攻めてみようと。早川 君が代に関しては関野さんと同じで、それがベストかは別にして、セリフのポエムの方が印象的で、オチの印象が弱い。それとは別の話で、ポエムの間でサイコロを振るのって、菊池君はどういうイメージでやるのかなって。面白くなりそうだなって思うんだけど、どういうイメージ?菊池 えーと、待ってる間の二人は、例えば料理してもらおうかなって思ってるんですけど。サイコロ振るときですよね?早川 うん。何もないなと思って。菊池 一応、間は作ってほしくなくて、前の人がポエム呼んでるとき既に次の人をサイコロで選んでっていう。早川 サイコロの大きさは?菊池 ライオンのサイコロぐらいの(一同笑い)。内海 ごきげんようだよね(一同笑い)典成 モノローグっていうかポエムの部分は、文体的な多様性を出したい?菊池 本当は出したいですね。前回のだと、一つだけぼくの文章じゃなくて、実際に廃校にあった文章をコピペしただけなんですけど、本当はああいうのがいいと思ってて。ただ時間がなく。原爆で亡くなった人の名前がリストされた書物があって、それをひたすら読むってのもアリかと思ったんですけど、ぼく的に重いなと思ったりもして。本当は文体も変えたい。早川 それならやっぱり代々木の手帳類図書館だよ。菊池 あああ。早川 そこ行くと、何か見つかるかもしれない。典成 やっぱり文体が似てて、動詞の使い方とか体言止めの使い方とかだと思うんですけど。最後引用のものだけ内容の情報量のズレがあって、もう少し全体的にバランスが取れればと思うんですけど。早川 代々木のやつ行こうよ。田中 いろんな手帳を捲りたい。龍 余った二人がずっとしゃべってるっていう意図がどうだったのか?菊池 本番は何しようか悩んでて、セリフと、ノイズのような小話があって、セリフがどう立つのかなって。結論はセリフはしっかり立てた方がいいなって思って。龍 やってる側としては、セリフを言ってる人に構えないから、溜まっていく感じがしなかった。溜まってほしいのか、フラットで居続けてほしいのか、その意図が分からなかった。菊池 ああ、そこまで考えてなかったですね。龍 劇空間がつくられていくってより、別の情報が入ることで、空間が支配されなかった。別の負荷が与えられていたら緊張があるけど、どういう空間にしたいのかで、世界観が変わってくるなと。菊池 そうですね。関野 演出の領分にもなるから、作家としてできるのは、ト書きで指定するとかかな。内海 なんかつらそうに見えなかったから、もっとつらくて、もっと長い負荷がってもいいかも。最後リフレインになったから、最初は元気なのに最後ぜぇぜぇみたいな。あと、二人が小話してるってのは、セリフと小話どっちも見れるってのは、観客の集中力が上がる可能性があるかと。長ゼリとして完成している訳でもないので、別のものが見れるのはいい。龍 つらそうに見えないって仰ったじゃないですか、やる側めっちゃつらかったじゃないですか。割に合わない(一同笑い)昆野 動揺したらいけないのかどうなのか分からなかった。菊池 さすがに分かりやすいと困りますけど。早川 空気椅子だからじゃない? 見た目で分かりにくい。関野 腕立て伏せとか(笑)小磯 ただ言葉はつぶれていくので、どこまでいくかなと。典成 ま、まあ意図がわかればいいかなと。稽古場で話して決められればなって。それよりサイコロを振って、当てられるということを観客とどう共犯関係を築くかとか、ですね。本番で本当に負荷をかけるのか、とか、そういうこと含めて考えないとですね。……モノローグの部分なんですけど、もっと短いのがあってもいいかも。一言とか。菊池 ああ。典成 リズムの問題もあるし、何も考えてないものもあるはず。熟考してないタイプの人とか。田中 センテンスの長さが全部同じだから、工夫してみるといいかも。善処します!(菊池)* * *2稿目 早川貴久『上演禁止シリーズ2「人生の楽園」』前回、途中までの執筆で止まっていた早川氏。今回は遂に初稿を書き上げ、リーディングに参上です。尚、リテラシーを問うという主題の作品を書いた早川氏、そして上演禁止という言葉を引っ提げての登場ですので、ネタバレに当たる部分は公開禁止ということで黒塗りさせていただいております。ご了承くださいませ。早川 『人生の楽園』はご覧になりましたでしょうか。ちょっとオープニングを見てみましょうか。(ここで『人生の楽園』の映像を全員で見るという贅沢な時間。ほのかな笑い)。では、読んでいただいてもよろしいでしょうか。※目まぐるしく展開していく早川氏の戯曲。ギャグシーンも多く、リーディングでありながら場に笑いが生まれます。【講評の儀】田中 クリティカルレスポンスではないので、自由な印象をって感じで大丈夫ですか?早川 そうですね。内海 前回の方が不穏で、思ったより不穏にならなかった。どんどん変な人が出るのかと思ったけど、意外とそうでもなかったかなって。小磯 ほのぼのした中に、やはり不穏さがあって、良かった。関野 劇中劇の部分は?早川 数馬分校に実際にあったものを参考にしてて、それをアレンジして(取材の時の写真を見せつつ)。龍 (写真を見ながら)衣裳はこれどうしてたんですか?早川 着てたみたいですね。上演時の早替えは難しいので、何かアイテムとかかなと。関野 あやとつるが出てくるのがもう少し早くても良いかなって。情報の出方が早くても良いかなと。類家 趣味の話なんですけど、ナレーターがずっとナレーターなのが感動した。龍 地方が舞台だけど、方言をどうするかって思ってて、訛ってるのかとか。人物のリアリティにつながるかと。あと、登場人物の目的が明示されてなくて、村に戻ってきてほしい、だからどうする? ってのがはっきりしてなくて、分かんなかった。戻ってきてほしいのかどうなのか。早川 角松は村民に利用されていて、村に人々を戻すために。角松は純粋に人に集まってほしいと思っていて、寅子たちは原発を再稼働させたくて人を集めているっていう。龍 その構造が分かればいいなと思いますね。早川 いくつか明確に書いてなくて悩んでる部分があって。劇中劇意味分かんなかったと思うんですけど、未来の自分が過去の自分に対するセリフとか、原発反対、って劇にはしたくなくてどうしようとか。ありきたりな描き方はしたくないなと。そのせいで分かりにくいのかなと。ラストのオチ悩んでますが。典成 劇中劇のシーン難しいんですけど、それでもいいかもと。けむに巻くぐらいでいいかなって。今バランスは良いのかなと。不穏さとか。田中 人生の楽園、深夜の通販、放送禁止、3つの番組が入っていて、最終的にどこに持っていきたいのかなって思って。あと、あやとつるが突然出てきたので、よく分からない。関野 前半に出した方が良いんじゃないかな。田中 あと、一部コンパクトにできるかなと。リーディングの時間が20分だったので。早川 そうですね、コンパクトには。どうですか、話って分かりました?関野 よく分かんなかった。劇中劇のところとか。早川 お客さんには、ストーリーは分からなくても、番組のネタは分かってほしくて。番組を模倣した演劇であったということが分かってもらえたらと、気になってます。小磯 最後の木槌は裁判のような?早川 裁判のようでもあり、議会のようなものでもあり、決心のようなものを出したいなと。田中 政治的な主張はここには書いてないけど、お互いに利用し利用されって関係が見えればいいのかなと。寅子とつるとあやの三人が、角松を利用するように見えるけど、角松も逆に利用しているのでは、という。その関係を提示するのでいいような。早川 そうですね、そういうイメージです。龍 角松がどうして必要なのかなという印象がある。どうして角松を利用する必要があったのか。それをはっきりさせることが良いのかは分からないけど。あと、最後過去に戻るのはどうかなと。戻るのではなく、芝居の続きがあった的な。これって、4の場面は放送されてないってことですよね。そうすると視点が変わって、構造が難しくなって、分かりにくくなってる要因はここかなって。1ページ分展開が飛んでるように見えるから。早川 そうですね。龍 劇中劇のシーンが、登場人物全員が共有してて良いのかなって。過去のシーンだから。それによってラストシーンも違ってくるかなと。早川 ぼくは共有してて良いかなと思って書いてます。田中 学芸会のシーンがいったい誰の視点なのかって思ってて、角松龍の完全な回想なのか、客席も意識した形なのか。早川 角松龍さん一人の回想ではない、ですね。単純に、分かる人には分かってほしくて、分からない人にも何かのパロディなんだってのは、他に分かってる人の空気とかを感じて分かってほしくて。田中 青汁のシーンとか分かりますよね。早川 そうですそうです。(隣の部屋から軽快な音楽が流れてくる)関野 軽快な音楽が(一同笑い)田中 最後、何かありますか?早川 あ、最後に配役を少し変えて読んで貰って良いですか?早川氏が拘った、とあるセリフの感覚を伝えるために、早川氏自ら、登場人物のモチーフにしているお笑い芸人もう中学生のモノマネの披露。似すぎでした。* * *3稿目 関野翔太『灯り』三人目は関野氏です。前回は体調不良のため不参加でしたが、果たして彼は書けたのか……?関野 読んでもらいたいんですけど、1ページ半しかなくて。早川 え、すごいじゃん(一部笑)関野 申し訳ありません。キャストオーディション用の台本をベースにしようと思っています。で、『紙風船』のようなものを書きたくて、書いていたんですけど、よし終わるぞというところで天啓を受けまして、大幅にカットして1ページ半になりました。申し訳ございません。過去が変わりうるということをしたくて、遺物とかに寄せては行きたいんですけど、過去は変わらないものではなく、変わり続けるものってことをしたくて。あらすじとしては、別居が決まった夫婦がいて、旦那が扇風機を直していて、で、旦那が死んじゃって、妻がアル中になってしまう。その後、妻も自死をして、死、つまり「最先端の未来」に行っちゃうっていう。過去に起こったことがよかった事なのか悪かったのかってのは、未来、先々にならないと分からない。だから、二人は死んでしまって、最先端の未来に行って過去を振り返ろうと。で、死んだあと、神様出てきてほしくて、アル中の嫁が見る神様とか。なので、いろいろ見たいので、複数の人に本日は読んでいただければと。※謝罪から始まった関野氏のターン。オーディションの時に用いた短編を基にしているとのことで、読む俳優にとってはシチュエーションがすんなり入ったように(?)感じました。そして死は「最先端の未来」であるという哲学的問いかけ。果たして講評でどうなるのか?【講評の儀】早川 では、台本について褒めていただけると。関野 厳しい厳しい(一同笑い)田中 (何か感想を絞り出すように)……関野君の台本っていつも会話がナチュラルで良くて、その要因ってなんなんだろうって思ってたけど、関野君の今の生活がナチュラルさの要因なんだなって。関野 ありがとうございます。全員 …………………………(無言)早川 まあそうなりますよね(一同笑い)。オーディション用の奴ってもう少し長かったけど、どうして短くしたの?関野 夫婦の感じを出したくて、情報を取捨選択して。あと今後の展開も見据えてこの長さかなって。龍 オーディションの時より密度は上がってる気がします。行間に余白があるから、相手役によって変われる。小磯 次の展開のようなものが、ゆるい前方にあるのが好きですね。内海 オポチュニティって言葉がいいですね。小磯 それは内海さんの言い方では(笑)早川 主題は、難しそうだけど実はよくわかる話で。だから続きが楽しみですね。関野 抽象的な質問なんですけど、小さい頃なんだけどめちゃめちゃ鮮明に覚えてる思い出あれば教えてほしいかなって。こういう映画覚えてるとか。風景とか。菊池 保育園の頃、友達と目を突っつき合う遊びしてた(一同笑い)早川 あ、おれも、レゴブロックで、悪いことしてた記憶なかったけど「おれのだ!」ってブロック奪ってたらしい(一同笑い)関野 ぼくも、子どものころ親に、生まれたときの記憶覚えてる?って聞かれて、覚えてるって嘘ついたのを覚えてる(一同笑い)龍 ちょっと問われてる範囲が広くて。関野 ですよね。じゃあ小学校上がる前ぐらいで、親との関係で。田中 小学校上がる前の年に、家の畳で寝てたら親に「あんた来年から小学生だよ」って言われて、その時の砂壁の感じとか覚えてる(一同笑い)。今でも砂壁見ると「来年から小学生なんだ」って。今年40だけど。早川 フラッシュバックありますよね。菊池 人生で一番初めに見た怖い夢覚えていて、保育園の時で、布団で寝てたらめっちゃ爪の長いマックロクロスケみたいなのがいて、腹を刺されて「痛いだろう、痛いだろう」って言う夢なんですけど(一同笑い)。で、親に慰めてもらうっていう。内海 人ぐらいでかい雛と火事が襲って、逃げなきゃいけないっていう夢を見たことを思い出した(一同笑い)類家 両親が宇宙人なんじゃないかと思って、めっちゃ早く学校から帰るみたいな(一同笑い)龍 幼稚園前は、家の窓から新幹線が見えてたんですけど、ある日黄色い新幹線が通って、それを話しても誰も信じてくれなくて。大学生になって調べたらドクターイエローってのがあるのを知って、本当だったんだと。誰も信じてくれなかったけど(一同笑い)関野 やっぱあるんだな。龍 タイトルの『灯り』ってのは命的な?関野 音の感じで選びました。命感もありますけど。昆野 妻はアル中で死ぬんですか?関野 考え中です。幻想の中に入っていくような感じがいいなって。龍 最先端の未来からじゃないと過去は分からないってのは、本人にとってですか? お客さんにとってですか?関野 本人ですね。龍 見た側は自由で?関野 客観的な正当性というよりは、例えば自分がしたことが良かったのか悪かったのは、死んでみないと分からないなって思ってて、それを本人たちが確認して、その過程をお客さんが見てるっていう。夫婦の結婚とかを、本人が振り返るという。龍 本人だとすると、死んでからする判断と、死ぬ瞬間の判断は違うような気がしてて。完全に死にましたってなってから振り返る?関野 そうです。10代のしたことは、30代で振り返ることはできますけど、40代50代になったら10代の思い出はまた違った過去になる。違う評価になる。だから、完全に死んだ状態、これまでの人生をフィックスした状態で、あんときこうだったよね、って話に、重くはせず。小磯 死んだ人は、そこから何も経験を積みようがない、変質しようがないっていう前提のもとに、つくる話?関野 そうです。龍 でもそれって詰んでないですか? 死んだことが、振り返ったことが。関野 詰んでる?龍 振り返るって経験が。菊池 心の成長っていうか。龍 そうそう。死にながらも評価を下すとして、果たしてそこが終わりなのかという。一同 ああ、なるほど。確かに。関野 確かに。小磯 振り返ることで一つの経験になってしまう。龍 人の最先端の部分で評価できるのって、他者しかいないんじゃないかなって。あの人はああいう人だったけど、あのとき別れてて良かったね、っていうのは、他者が評価したら確実だけど、本人が評価したら、変わってる気がする。関野 めっちゃありがとうございます。そうだと思います。小磯 死を最先端だとするなら、ですけどね。田中 死が、どう規定されているか次第だと思って。死んだら生まれ変わることもないし、記憶も持ったまま永遠にそのままなのか。生まれ変わるなら意味が変わるから。生まれ変わりだと「ワンダフルライフ」って映画があって、それなら分かるんだけど、関野君がしたいことは逆なんじゃないかって。関野 墓前で第三者が何かを想ってるってのはイメージできる。そうすると、ドラマっぽいな。早川 「最先端」って言葉が悪いのかな。死んで、あの世とかで夫婦二人が会った時点でいい気がする。関野 なるほどなるほど。確かに確かに。そうだな。早川 他者からしたら、思い出とかを葬式で話するけど、それはどこかで止まってるっていう。本人たちの死んでから、死んで会ってから分かることってのは、やっぱ違う。それを含んでの「最先端」だと、ちょっと不要かなって関野 そういうことか。「最先端」って言葉自体が客観的な言葉だから。田中 最先端だと続きがあるイメージ。ここでいう死ってのは、終着駅のような。関野 ありがとうございます。いやあ、確かにな。死んだ人間が生前を振り返るというのは、能のドラマツルギーに通じる部分がありました。今回のリーディングを経て、ひとつテーマに直結する新しい天啓を受けた関野氏。次回リーディング時に、果たして書き上がっているのかっ、coming soon!!* * *4稿目 田中寛人『さよならは夜明け前に』続いては4人目、コミュニケ主宰田中氏です。前回のリーディング時点で初稿を書き上げていた田中氏。いったいどう変化したのか(既にタイトルが違う???)田中 第一稿から第二稿にかけて、大幅に書き換えました。ほぼ別作品だと思ってもらって良いぐらい直してます。ト書きセリフ、同じものほぼ無いです。タイトルも変わってます。何で直したと言うと、前回の台本は取材した内容の情報の羅列になっていて、物語としての波風がなさ過ぎたのかなってのがあって、書き直しました。結果、初稿のような新作になったので、相談させていただければと思っております。田中氏の宣言通り、初稿にあったセリフがない、新作のような戯曲になってました。尚、登場人物は変わらず、男と女、少女(男にとって亡くなった妹)と先生の四人です。【講評の儀】田中 前回は先生の話と、男の話が並行してて、そこを直そうと思ってたんですけど、男と少女の関係をクローズアップしたいなと。それを書くにあたって、宮沢賢治をモチーフにしようと思ったんですね。宮沢賢治は極度のシスコンで、生前の唯一の理解者が妹で、それがもとで『銀河鉄道の夜』を書いたので、それをモチーフにしたんですけど。もうちょっと詰めたいなと考えています。また、妹の病気を自閉症と定義して、想ってることが言葉にできないだけで何も考えてないなんてことはないってのがあって、心と身体の分離って形で書けないかなって。以上がこの第二稿で主に書き直したところです。主題は変わらずで、遺すことに価値があるのかってところで。どうでしょう、初稿と第二稿の印象の違いを感想をいただければと。具体的には、まったく新しいもののように感じたか、ブラッシュアップだと感じたか。内海 情景が似通っている感じはありましたけど。典成 同意見ですね。角度を定めたので、それがどう作用してるかなと。前回は説明感があったけど、切り口がしっかりあるなと。龍 全く新しいとは思わなくて、ブラッシュアップかなと。乙津 同じようなものかなって。菊池 フォーカスが兄と妹に当たってたので、違う作品かなと。田中 初稿と第二稿だとどっちがいいですか?典成 第二稿をさらにブラッシュアップした方がいいかと。Kaivz これはこれで好きだけど、テーマに対する切り口がこれなのかなと。前の方が、消えていくもの、というテーマに近いのかなと。第二稿だと人の命の明暗に見えてしまう。関野 男と少女はしゃべるシーンはない?田中 ない。男と女、少女と先生は、別空間にいるイメージ。典成 前のリアリズム形式のものから幻想劇風になってて、黒板を消す消さないが薄れて、兄妹の話になってる。黒板が、二人の決別のための道具になってる。田中 そうですね。あと、先生がどうして少女に会いに来たのか決められてなくて、目的がはっきりしてない。同じ教室にいる、別空間の二人組の会話になってしまってて。菊池 途中まで少女が回想しているんだって勘違いしてました。少女の思い出みたいな。典成 前の台本を読んでるかどうかで読み方が変わってる。龍 根本的なことなんですけど、兄が、亡くなった妹との関係を、学校や黒板に固執してる理由が分からなくて。なぜ、学校の教室を選んでこの話をしているのかが分からない。早川 黒板に妹の何かが残ってるとか、そういうものがあるのかと思ってました。でも確かに、その情報は書いてないから。龍 妹が学校に居るのもなんでなんだろうと。田中 そっかなるほど、そうですね。直さないとですね。典成 小道具で新しく出てきた振り子、その規則性の話と銀河鉄道の話がどうつながるのかと。15分だとそこにつながりを求めてしまうなあと。何かあるんですか?田中 あまりないですね。振り子は余計に足しちゃったなあって思ってもあって、黒板に対になるものが欲しくて入れたんですけど。龍 難しいな。典成 黒板、振り子、どっちかでいくっていのは。田中 うーん。関野 単純に、振り子に対するポエムが何かに繋げてくれるだけでいいと思ってて、ポエムから現実に反転すればいい。ポエムとかモノローグって対象が難しいと思ってて、声のトーンがダイアローグと変わんなかったから、セリフの色の変化も見えにくいかなって。Kaivz モノローグに関してはもっとぐちゃぐちゃに、支離滅裂にしても良いかなって。自閉症の人が、文字に起こすのが苦手なだけで内面を持ってるのだとしたら。他にも、黒板に文字をあらかじめ書いといて、それを指さしながら言うとかでも。典成 モノローグが閉じてるなって。問いかけられてない。観客に開けた方が展開としていいなと。未だと突き放して見ちゃうし、聞いちゃう。モノローグって詩として完成されてるものもあるけど、開かれてるものもあるから。田中 開けてるってのは、自己完結してないものってことですか?関野 痛みがあるかなんですよ。典成 そう。関野 少女が「痛いです」って言ってればよくて。これは治癒したことを言われてる感じがして。「心と身体がバラバラだ」って言われても「で?」ってなる。けど、「心と体がバラバラでつらいです」と言われると「そうか!」となる。痛みというか欲望があると良いかなと。典成 先生のモノローグも閉じてるように感じていて、世界観を提示してるだけのように感じる。こういうものを作りました、後はどうぞ、っていう。龍 これは同空間ですか?田中 そうですね。龍 幽霊からは見えてる?田中 幽霊からは、男女が見えてます。逆は見えてないです。菊池 関わろうとしないんですね。「お兄ちゃんがいるー」みたいな。田中 なんか、死者が生者に関わろうとするのかなって思って、自分のイメージなんですけど。関野 逆に出ては行かないんですかね。話さないなら居たくないですか? 家族でもヤじゃないですか? 関係を持つのであれば、同じ空間に居ても良いけど、見えるのに関わろうとしないのは、俳優的にはやりにくいかなって。前は関わってましたよね?田中 前は厳密には幽霊ではなかったので。龍 死者が生者に関心がないのなら、なぜ現世に留まっているのか。先生と少女の関係の中にそれを見出すことが出来るかもしれないけど。田中 少女が、死んだという自覚があまりない。先生にはあるけど。なるほど。改稿の方向としては、初稿の情報を取り入れつつ、学校である必要を加えて、折衷的方法で改稿しようかと。後、振り子ですね。今回新しく登場した振り子という小道具の扱い、モノローグの存在に大きくクローズアップした講評となりました。菊池はモノローグばかり書くようになったので、関野さんと典成さんのお話は大変参考になりました。* * *5稿目 Kaivz 『F』さて、最後はKaivz氏の作品です。前回とは全く違う、完全新作の登場です(しかし全く書き終えておりません!?)Kaivz とんでもなく、また訳分かんないもの持ってきてしまったんで、しかも書き切れてなくて。すみません。申し訳ないんですけど、何パターンかで配役を考えていまして。途中までですが読んでいただいていいでしょうか。衝撃の内容に一同驚愕。なんと舞台上に明かりはほとんどなく、「ペットボトルがカラカラ」とか「重低音、2回」「息切れの音」「硝煙の匂い」「水のドプン、とした音」「柔軟剤の香り」もっと多様なト書きから始まり、FとBという二人の何かが何かから逃げてる場面から始まります。他にも「クジラの鳴き声」や「BIOSのビープ音」等もト書きに登場します。【講評の儀】Kaivz これは音が多用されていて、ほぼ明かりもなく、最後暗闇になるんですけど。なんの話か分かった人居ますか。小磯 なぞなぞですか?(一同笑い)Kaivz 二通りの世界観で悩んでて。パソコンの中の、ウイルスの駆除ソフトが、トロイの木馬を駆除しようとするけど、一人が感染してしまうというストーリー。そして最後、お客さんにも感染してしまいそうになるっていう。もうひとつが、悟りの話にしたくて(ここで一冊の本を取り出す)。スピリチュアルなものを信じてるのではなく、悟りの世界観は題材として面白そうで。認知できるものは幻想で、その奥に実態があるっていう。物が溢れすぎるとメンタルヘルスの事業が発展する。そうなると、人間の心の終点が機械的に可能になるのではないか。人の心に侵入してて、ひたすらクジラに追われている。海ってのは悟りの世界では抽象的に扱われていて。他人の心の中にいるうちに、登場人物の心が逆に侵食されて。観客席にも侵入して。さて、どっちにしようかなって。早川 もともとはどっちスタート?Kaivz 悟り。でも難しいからウイルスみたいな。共通しているのは、舞台でできることを追求したくて、観てる人と演者さんと音が、一つの空間にいる。そこをフル活用したい。早川 悟りのその本って、ぼく悟りに対して詳しくないんですけど、宗教によっていろいろな悟りがある気がするんだけど。Kaivz 仏教ですね。小磯 解脱を目指すみたいな。Kaivz そう。でもそこまで行くのとは違って、目指そうと思ってるのが駄目だよみたいなことが書いてる。早川 書いたのは誰なの?Kaivz 物理博士が書いてる(一同笑い)。信じてなかったんだけど、見方の転換が起こったって書いてますね。早川 なるほどね。物語の流れを聞いてて、USJのホラーアクションと同じになるような気がしちゃって、そこをどうにかしないとなっていうのと。Kaivz そうですね田中 廃校の取材からはどういうインスピレーションが?Kaivz 廃校の取材の後、みんなで廃墟に行って、そのとき真っ暗な場所があって、開かなかった屋上があって、そこに入って真っ暗で、すごいって。早川 ホラー動画じゃん(一同笑い)菊池 真っ暗がすごく怖くて。クロードレジが京都で『夢と錯乱』を上演したとき、なんか客入れ中もすごく暗くて、開演時間になっても暗くて、五分ぐらいずっと暗くて何が起こってるかって分からなくて。暗闇って超怖いですけど大丈夫ですかね?早川 劇場の暗転って怖いかなKaivz わたし怖いです、それでトラウマになったので(Kaivzさんははだしのゲンの舞台版い大いなるトラウマを持っています。過去ブログご参照を)。典成 善光寺もありますよね、暗闇を壁伝いに歩くっていう。関野 長野出身だけどしらなかったわ。典成 現代アートでも問題になりましたよね。痴漢が起っちゃいましたけど。悟りって段階があるじゃないですか。その段階を登場人物が進んでいくっていう流れ?Kaivz そうですね。んー。類家 両方混ぜてみるのもアリだと思いますけどね。Kaivz あー。真ん中を行くという。早川 ウイルスの話から悟りにつなげるってのでも良いのかなってKaivz ありがとうございます。それでいこうかな。田中 ウイルスが悟りを開くとか。早川 それはどういう話になるの(一同笑い)菊池 トロイの木馬に自我が芽生えるとか。Kaivz 遂に?(一同笑い)内海 具体的にウイルスに特定するのではなく、伝わらなくてもいいから、音響の音と、生身の役者の存在と、何かの匂いってのが、アトラクション的でいいかなって。演劇かは定かではないけど、悟りとか決めちゃうともったいなって。目を閉じてリーディングを聞いてるとすごくワクワクした。ウナギの匂いとかしてほしい(一同笑い)関野 ただ作り手側はガッチガチに決めてた方がいいと思いますけどね。観客には伝えなくてもいいけど。Kaivz サラウンドをどうしようって。水溜まりの音とか。田中 スピーカー持ち込みかなあ。関野 舞台上に水溜まり作ればいいじゃん。田中 逆に?(一同笑い)Kaivz 音の近い遠いとかも表現したい内海 スピーカーを抱えて舞台上行ったり来たりみたいな(一同笑い)早川 明るくなった時に何が起こってたか分かると面白いかもね。目慣れないんですかね。典成 技術的には完全暗転は難しいと思うんですけど、なにか考えないと。前回と全く違うアトラクション的な戯曲を持ってきたKaivzさん。果たしてどんな戯曲に仕上がるのか?* * *【総まとめの儀】今回は第2回リーディングの様子をお伝えしました。2回目とあって、より細かいブラッシュアップの段階になりました。作家同士が思ってること、俳優だからこそ気付ける視点。作家のための団体であるということを如実に感じつつ、少しでも俳優や演出家の方のために良いものを作りたいなと思っております。それでは、次回のブログで会いましょう!!!菊池 祐児span {font-weight:bold;}.black{color:#000000;background-color:#000000;}.play-info {background:#F8EBDC;padding:15px;}.play-info:after, .play-info:before {content: "";clear: both;display: block;}.play-title {margin:0 0 1.0em 0;font-weight:normal;}.play-text {margin:0 0 1.0em 0;font-weight:normal;}.play-left {width: 45%;float: left;}.play-right {width: 55%;float: right;font-size:0.8em;}.play-right a {font-weight:normal;}@media screen and (max-width:768px) {.play-left {width: 100%;float: none;margin: 0 0 15px 0;text-align:center;}.play-right {width: 100%;float: none;}}【公演情報】演劇設計局コミュニケ#2『きえるもの、のこるもの、こわれるもの』~5人の劇作家による短編劇集~9/12(木)~16(月・祝) 東中野 RAFT前売・当日 2500円ご予約(こりっち):https://stage.corich.jp/stage/101625公式サイト:https://communique.work/脚本:田中寛人 / 菊池祐児(劇団大学ノート) / 関野翔太(劇団カツコ) / Kaivz(無伴奏Δ組曲) / 早川貴久(MICOSHI COMPLEX)演出:川口典成(ドナルカ・パッカーン)出演:内海詩野(演劇集団 壺会 / グッドラックカンパニー) / 乙津香里 / 川口龍 / 小磯一斉(タイムリーオフィス) / 小関悠佳 / 昆野祐希

  • 15Jul
    • リーディング・レポート1

      コミュニケ代表の田中です。今回からリーディングのレポートをお届けしてまいります。去る5月某日、都内の公共施設に作家・俳優の面々が集まりました。果たして作家たちはプレゼン通りに戯曲を書いたのか?そもそもリーディングの日までに書き上げられたのか?それでは本編をどうぞ。目次1.菊池 祐児「たまたまあはれ」2.早川貴久「上演禁止シリーズ『人生の楽園』」3.田中寛人「消えない黒板」4.kaivz「スルメ叙事詩」なお、関野翔太くんはリーディング2日前に救急車で運ばれてこの日は不参加でした!(大事には至らなかった模様)* * *1.菊池 祐児「たまたまあはれ」トップバッターは劇団大学ノートの菊池くんです。劇作プレゼンで「ストーリーラインを作らない」と宣言した菊池くん。その言葉の通り「サイコロで当たった人がセリフを読む」という一風変わった趣向のリーディングです。(とはいえこの日はサイコロを持ってこなかったらしく、鉛筆を転がしていました)菊池 「たまたま」という偶然性を主題に置きたくて。「このセリフはこの人」ってすると空間は密に作れるんですけど、そうするとセリフに重きが行ってしまう気がして、偶然性を出すために読む人を「たまたま」その人にしようと。舞台は学校の卒業式。贈る言葉から机の落書きの思い出へ移り、そこから怒涛のモノローグへ。取材先の数馬分校記念館で見たもの・聞いたものが膨大な量の言葉になって紡ぎ出されていきます。しかもここで菊池くんから驚きのリクエストが。菊池 モノローグは中腰で喋ってください。!?空気椅子状態でモノローグを読む俳優のみなさん。想像力をかきたてるセリフの連なりとは裏腹に、読み手の表情は徐々に歪んでいきます。菊池 モノローグだとどうしても綺麗に喋ってしまうけど僕はそれを求めてなくて。元気に喋ってもらいたかったので。しかも次のモノローグを誰が読むのかサイコロ(この日は鉛筆でしたが)を振るまで分からないという謎の緊張感。劇作家でありながらあくまでアンチ・ドラマを突き進む菊池くんでした。リーディング後はクリティカル・レスポンス・プロセス方式にしたがって講評を行いました。以下、その中で出た質問をいくつかご紹介します。質問 偶然がお客さんに分からなくてもいい? 読む人が偶然ならばいい?菊池 偶然にも選ばれたことが面白いと思っていて、お客さんには「他の人が読む可能性があったんだ」と思わせたいんです。その意味ではお客さんに偶然を伝えたいです。質問 これを書いた時にいちばん初めに考えたことは?菊池 机の上の落書きが当時のまま残っていて、落書きを描いた人は残すつもりで書いたのか残さないつもりで書いたのか、分からなかったんですよね。僕たちが未来に何かを残しながらいきているという実感が僕にはなかったので。自己啓発の意味も込めて落書きから飛躍した話を書こうと思ったんです。また作者の菊池くんからはこんな質問が。菊池 セリフを読まない人はどうしようか悩んでるんですよね。この質問にはみんなからこんな回答がありました。・なにかの別の身体的な負荷があった方が良いと思う。・サイコロのところから空間の発展する視点があると面白いのかなと。具体的な指定でなくても。・セリフはランダムに喋るので、セリフのない人たちはランダムではないことをしていると面白いと思う。ピザを作るとか(笑)。進行していることが分かるものがあった方がギャップがあって面白いのでは。取材からイメージを湧き上がらせて言葉にした菊池くん。しかしまだ悩みどころはあるようで、志はまだ道半ばです。リーディングで得た課題からどんな戯曲にブラッシュアップするのでしょうか?* * *2.早川貴久「上演禁止シリーズ『人生の楽園』」続いてはMICOSHI COMPLEXの早川さん。早川 (小声)まず先に謝らせてください。書き終わることができなくて……。!?早川 (さらに小声で)できているところまで読んで今後の指針にさせていただければです。ドあたまから謝罪で始まった早川さんのリーディング。早川さんの作品同様、どこか不穏さが漂います。早川 (ここは大きな声で)テレビ朝日で「人生の楽園」というセカンドライフを満喫する番組があるんですけど、数馬分校の管理人さんを「人生の楽園」で紹介したらこうなるかな、というのを勝手に想像しながら、ぐちゃぐちゃにして作っています。フェイクドキュメンタリーにしたくてですね。青汁のCMってあるじゃないですか。すごくうまくいってるのは実は青汁のおかげなんですって。ああいうことをやりたいなと思っていて。プラスでフジテレビの深夜にやっていた「放送禁止」というドキュメンテリーがあるんですけど、良い話にみえるけどよくよくみたら裏があるという。そういうのをやってみたくて模索しながら書いています。書きたいことと書く意志はきちんと示した早川さん。はじめの5ページはできているということで、俳優の皆さんにリーディングしてもらいました。物語は田舎の廃校でカフェをはじめた管理人さんのドキュメンタリー。「人生の楽園」風の導入から流行りのバズワードがジェットコースターのように並びます。しかしあまりにもテレビ然とした雰囲気にはどこか不穏さが……。でもその不穏さの正体がなんなのか分かりません。だって書き上がってないからね!リーディング後の講評では、早川からこんな質問が。早川 真実と嘘を混ぜて観る人のリテラシーを問うことをこの作品でやりたいんですけど、そんな風に感じられましたか?(みんなの回答)・はじめから上っ面っていうのは伝わる。・実際のテレビ番組に沿っている感じはする。「上演禁止」の部分が「放送禁止」とどう関わってくるか気になる。・嘘をどう上手く混ぜていくかが大事。他にも作者・俳優・聴き手それぞれから質問が出ましたが、「ネタバレ禁止」ということでここでは割愛します (;A・ω・)まあ書き上がってないからね!未完成ながらも書き手の方向性を確認するという意味では、実りのあるリーディングだったと思います(小並感)。次回には脱稿した戯曲を持ってきてくれるはず!?* * *3.田中寛人「消えない黒板」お次はコミュニケ代表の田中です。作品タイトルは「消えない黒板」。その名の通り消しても消しても文字が浮かび上がってくる不思議な黒板の物語です。田中 主題として書いてることって廃校を大切にしようということではなくて、むしろ「それを遺すことに本当に意味あるのか?」ってところなんです。最近、ネットでよくレガシーって言葉が使われるんですけど、個人的にその言い方があまり好きではなくて。レガシーってそのまま訳すと「遺産」ですよね。でも、「遺産」って人間が意図して残すものなのかなって。今回取材した数馬分校も管理人さんが遺そうという意志ががるから残っている。もし管理人さんが亡くなったとして、そこで保存運動が起こってもそれは何かが違うと思うんですよね。舞台は深夜の廃校。黒板を見張っているひと組みの男女。女が眠ったところに少女がやってきて、男の前で黒板に何かを書こうとする。自分で書くのもなんですが、田中作品のリーディングは淡々と進みます。まるで理科の実験のように、淡々と進みます。(たぶんそれが作風)リーディング後の講評では、田中からこんな質問を行ないました。田中 作者としては綺麗にまとめ過ぎてしまって全体的に平板になっている感じがして。もっとゴツゴツとした人間関係が見せたいなと思ってまして。もっと男女の衝突を強くした方がよいのか、少女の部分を膨らました方が良いのか。これについてはこの日ゲストとしてご参加いただいた演出家・川口典成さんから鋭い指摘が……。川口典成さん 全体的にナチュラリズムに書いてると思うのですが、これは意図的に書かれてるのでしょうか?田中 そうですね。川口典成さん 登場人物が「男・女」となっているように、リアリズムと抽象化の合間を行くような感じになっていて、どっちに行こうとしているのか少し分かりづらいなと感じました。人間関係を書き込んだ方が良いのかどうかを考えるにしても、どういった技法で進めていくべきなのか。ずっとリアリズムと抽象の合間を狙っていくのか、冒頭はもっとリアリズムで初めて、途中の少女が出てくるところから別役的な技法で行くのもありなんじゃないかなと。ナチュラリズムが書きやすいからこの書き方になっている気もして、もう少し違うところに重きを置いてもいいんじゃないかと思うんです。あと、物語がストレートに進むのはいいんですけどその分説明的になっていて、間で区切るのではなく普通の会話の中からもっと情報が出てくると良いなと思いました。男女が出てくると観客はどうしても下衆の勘ぐりをしたくなるので、そうじゃないならそうじゃないでもっと突き放した会話が初めにあってもいいし、それが少女が出てくるところで変わってもいい。少女と男女は別々のロジックで生きているので、相手の言葉にそんなに素直に反応しない。その人のロジックの素直さで返すはずなので、その辺が出せるとお客さんも普通に聴きながら「あれ?」と思うようになるんじゃないかな。おぉう、さすが演出家……。正直なところ、劇作家はロジックを組み立てているようにみえて、実際は感覚で書いているところがけっこうあります。川口さんの構造を俯瞰して読み込む講評は、個人的にはとても胸に刺さりました。演出家の期待に応えられるように改稿したいなと心の奥底で誓った所存です(なお改稿するとは言ってない)。* * *4.kaivz「スルメ叙事詩」最後にkaivzさんの「スルメ叙事詩」。なにを書くか迷った中で持ってきたのは双子の姉妹の部活動のお話。あれ、劇作プレゼンの時と話が違う?kaivzさんは他には真似できない独特の言語感覚の持ち主です。双子の会話もまるでユニゾンのように同じフレーズを繰り返します。ストーリーは説明不能のカオス状態!リーディング後の講評ではストーリーより「セリフをどう読むか」が話題となりました。kaivz 言葉より音楽が好きなんですよ。揉めた時なんかに言葉より音を聴いた方が相手のことが分かって、それで仲良くなった経験があって。音でみんな「はっ」となって気分が変わるっていうのを入れてみたいなって。田中 普段はどんな曲を聴くの?kaivz ストラヴィンスキー。田中 あー。kaivz あとは近代クラシック。早川 それを聴いているとこれを書けるようになるの?(笑)双子の掛け合いもkaivzさんの音に対するこだわりからあるようです。ただ、それが果たして効果が出ているのか悩んでいるご様子。kaivz 双子の友達が何人かいるんですけど、とんでもなく話が早いんですね。その感じを出せないかなと。二人で喋っていると主語をバシバシ抜くんですよ。「あ」「うん?」「え」「うん」「そうなんだ」だけで話が通じてる。それをここでやると通じなさすぎるのかなと思って、かなり文字を足しちゃったんですね。これにも演出家・川口典成さんから鋭い指摘が!?川口典成さん 双子は面白いと思うんですけど、コントなのか芝居なのかというところで今後のプロセスが全然ちがう気がしていて。コントだとしたらやりながら面白いものを選択していく、座付き作家的に稽古について変えていくのもアリ。音楽として成立することを目指すにしても、やりながらでないと目指すものはやれない気がする。ホンをいじるという話じゃなく。一方で芝居の方向で行くなら主題の展開が必要で、例えば「ゴドーを待ちながら」の「待つ・待たない」のように、主題を構造的に反復していくと芝居の展開になると思うんです。この台本だとシークエンスごとにスパスパと区切られている感じなので、それがうねるようになると芝居っぽくになっていくのかなと。kaivz (;・`д・́)...演出家の指摘を受けてkaivzさんは果たしてどうブラッシュアップするのでしょうか?というか、そもそも本当にこの戯曲で行くのでしょうか?次回のリーディングに期待しましょう。* * *第1回のリーディング・レポートは以上です。次回は第2回のリーディング・レポートをお届けします。果たして作家たちは無事ブラッシュアップできたのか?書き上げられなかった作家は脱稿できたのか?次回、乞うご期待。田中 寛人.play-info {background:#F8EBDC;padding:15px;}.play-info:after, .play-info:before {content: "";clear: both;display: block;}.play-title {margin:0 0 1.0em 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  • 08Jul
    • 劇作プレゼンテーション(早川 貴久)

      こんにちは。関野です。さてさて皆さま大変お待たせいたしました。全5回に渡ってお送りしている劇作プレゼンの最終回でございます。なんとこの企画、平成31年4月20日に行われ、本来であれば1週間ずつブログ記事を公開する予定だったものですが、いつの間にか7月です。私事ですが、プレゼンの後から部屋探しをしたはずなのに、引っ越しはとうの昔に終わり、今は新居でこのブログ記事を書いています。時が経つのは早いなあ。さて、本題です。劇作プレゼンとは、今回参加する作家が、取材を通してどんなインスピレーションを受け、それを元にどのような作品にしていくのかという劇作家の創作過程を見せていくものです。最終回はMICOSHI COMPLEX主宰の早川君。今回のコミュニケではドラマトゥルクも務める彼のプレゼンや、如何に?※余談ですが、早川君は僕の引っ越しも手伝ってくれて、一緒にドミノピザを食べました。ドミノピザがとっても美味しかったです。目次1.作者からの劇作プレゼンテーション2.作者のプレゼンテーションのよかったところ3.作者から参加者へ質問とフリーディスカッション* * *1.作者からの劇作プレゼンテーション関野 それでは早川君、お願いします。早川 はい、えっとですね。今回僕は、、、青汁の宣伝番組を演劇にしたいと思います。一同 え!?衝撃の始まりっっっ!!!早川 みなさま青汁の宣伝番組見たことございますか?一同 はい。早川 お昼とかに突然始まる、15分から30分くらいの一見普通のドキュメンタリーのように見えて青汁宣伝する番組なんですね。最初は居酒屋始めて順風満帆だったり、夫婦でセカンドライフを楽しむためにコツコツ頑張ってきてる様子が紹介される普通のドキュメンタリーなんですけど、番組の中盤でそれがうまくいかなくなる事案が発生します。一同 (そわそわ)早川 当然青汁の宣伝番組なので、体に突然何か不調が訪れるって言うアクシデントなんですけれども。一同 (笑)早川 で、一旦はそのアクシデントを手術とかで乗り越えるんですね。そして、それ以降健康に気を使うようになって、青汁を飲み始めます。そして青汁を飲み始めてからすごい元気です。というようになり、最後は青汁30袋いくらですみたいな感じで出てるんですよ。kaivz あああ!!早川 それまで結構感動してぐっっ! と見てるんですけど、最後に青汁によって全てがぶっ壊される。なんだ青汁だったんだーってなる。今回僕がやりたいのはそういうことで、皆さんと違って俗っぽい、ひどい芝居になると思うんですけど、そんな演劇を今回数馬分校の管理人さんへの取材を通して作りたいなと思います。一同 (笑)関野 非常に良いと思います。菊池 早川さんらしい。早川 それでですね、青汁だけだと途中ですぐにばれちゃうんで、取材した管理人さんの生き方をドキュメンタリー風なお芝居としてまとめたいなと。そこでやりたいのは「人生の楽園」て言う番組なんですけれども、皆さんご存知ですか?田中 あれかあ!早川 テレビ朝日で土曜日の18時からやってる番組なんですけどいろんな人のセカンドライフが放送される番組です。毎週最初に提示されるのは人生には楽園が必要だって言うところから始まるんですね。僕もそう思うんですけど、人生の楽園にはナレーションが2人いて西田敏行と菊池桃子で、番組ホームページには以下の以下の文章が記載されています憧れの田舎へのIターン愛する故郷へのUターン50歳を過ぎてからの新たな挑戦…。“自分にとっての人生の楽園”を見つけ、充実した第二の人生を歩む人たちの暮らしぶりを美しい風景や美味しい食べ物などと共に紹介します。故郷を元気にしようと汗を流す人、長年の夢を叶えて店を始めた人、大自然の中でゆったりとした“田舎時間”を楽しむ人。幸せの形は人それぞれですが、様々なセカンドライフを紹介しながら新しい生き方を提案する、『いい人生の歩き方発見番組』です。『人生の楽園』HPより引用早川 まさに管理人さん!一同 (大爆笑)早川 僕は完全に管理人さんは楽園の住人だと思ったんですよ。退職してから20年学校に関わっていて、その彼の人生の楽園と青汁をミックスしたい、合体させたものをやれるといいなぁと思って、ざっくりした内容でまだ全然中身は変わると思うんですけども。人生の楽園にいる管理人さんと数馬分校のドキュメンタリー演劇。一同 (笑)関野 めっちゃいいと思う田中 おもしろい。早川 で、人生のセカンドライフ頑張れたのは宗教のおかげでみたいな、ここはまだ決めてないんですけど、何によってそうなるかって言う、青汁だったり、宗教だったり、最終的にはこの宗教みんなでやりましょうとすべてをぶっ壊してやりましょうと言うようなことをやりたいなと思っています。観客もなんか最初は良い話だなと思っていたけれども、裏切りたいなと思っています。早川 あともう一つ後「放送禁止」って言う昔の番組なんですけど、深夜にドキュメンタリー番組があって、田中 「放送禁止」!!早川 つながりを見たら一見いいような番組に見えるんですけど、実は所々ちゃんと考察していくとそうじゃない。隠れたヒントに気がついて真実を見つけられるのかって言うことを問う番組なんですけど、青汁と似てるなと思って、青汁の番組って結構早いタイミングで緑色の汁が出てるんですよ。なので僕はそういう遊びとかを入れながら作れたらなと思っています。以上です。* * *2.作者のプレゼンテーションのよかったところ関野 僕はだいぶ仕上がってなと思いました。すでに景色が見えるというか。田中 青汁の話を出しながら取材対象にコミットしていくって言うところがアクロバティックでいいなと思いました。早川 恥ずかしいですね。。。菊池 発想その使い方が面白いというか、そこ引っ張ってくるんだっていうのが、早川さんらしくてよかったです。関野 インプットの量多いよね。田中 うんうん。kaivz 早川さんのプレゼンが面白い!!まさに管理人さん!ってとことか。めっちゃ面白かった。田中 話してる時の感じがそのまま青汁の宣伝なんじゃないかと思った笑関野 早川君がよく言ってる文化力とか教養とかの意味がめっちゃ感じられたのが本当によかったなって感じです。早川 あ、ほんと。関野 うん。めっちゃ感じた。kaivz 最後ひっくり返るとこが楽しみ。お客さんがギャーって言ってるの見たい(笑)田中 「放送禁止」が出てくるのがすごいなと思った。思いつかないし、でも話聞いてて確かに青汁っぽいなって。* * *3.作者から参加者へ質問とフリーディスカッション関野 それでは早川君からなにか質問ありますでしょうか。早川 今は青汁とかの話なんだけど、管理人が何に取り付かれたら面白いかなって悩んでてて、青汁とか、僕は宗教かなぁとか思ったんだけど、何か他にいいアイディアあるかなって。実はこれが管理人の原動力でしたっていうのがあると何がいいかなぁって。ちょっと抽象的なんだけど。田中 リアルな管理人さんだと、すごく山好きだったじゃないですか。あの管理人さんはおそらく日本中の山をガチで登ってたからそういうのとか。宗教もいいと思うし、でもいわゆる胡散臭い宗教とかではなくて、山の神のたたりとか、すごい田舎の隠れ宗教とか、そういうのだと膨らむかも。早川 ありそうですね、そういう宗教。関野 キリスト教とかね。取材した管理人さんは全然そうは見えなかったけど、だからこそ、みたいな。kaivz 青汁もいいと思う。菊池 すっぽんのエキスみたいのありません?ああいうの、面白いかなと思う。早川 ああ、なるほど。あるよねえ。関野 毎日5時間鏡見てる、週間とか。菊池 飲尿とか早川 ああ、してそうだなあ。関野 やりすぎかもしれないけど、カニバリズムとかね。早川 あああ。たしかにたしかに。取材の管理人さんの話って結構不穏な感じがあって、だから取材中僕ずっと僕死体探してたし。絶対あるだろって。一同 (笑)早川 あと僕もう一個だけ悩みがあって、僕ずっとリテラシーをテーマにお芝居を作っているんですけど、教養っていうかネットリテラシーとか自分の頭で考えて判断する力って(時代の潮流として)今どう思います?関野 リテラシー格差はすごいあるなとは思う。田中 格差があるのにも気づかなくなってしまってるっていうのがでかいかなぁ。いわゆる都心部とか地方の差とかだけじゃなくて、職場とかでも全然違って、そこを啓蒙しようって言う動きは昔はあったけど今はもうないかなぁと思う。早川 結局直接みないと分かんないよね。Twitterで言われてるから信じるみたいなことがふえてきてるよなぁと思って。そういうとこに突っ込みたい。田中 それはあるね。関野 その青汁と放送禁止と管理人さんががっちゃんこしたのはどれくらいのタイミングだったの早川 このプレゼンをしなきゃいけなくて、考えてて出てきたかな。取材したし管理人さんについて書こうと思ったんだけど、多分みんなと被るなぁと思って。じゃあどうやったら独自の色出せるかなぁと思った時に、結構テレビ番組のオマージュみたいなお芝居をいくつか作ったことがあって。関野 じゃあもともと「放送禁止」とかは知ってたんだ。早川 僕は結構テレビっ子だったからテレビのディレクターになりたかったし、話題になったものは片っ端から見てたし、アニメとかは見なかったけど。あとドキュメンタリーがすごい好きだから優秀だって放送されてるのは大体見てるからその一環かな。kaivz へえ。早川 で、今回のコミュニケではそういうオマージュとかもしながらただただ馬鹿馬鹿しくしようっていう狙いを持って1週間くらい前に思いついたかな。田中 青汁って発想はどういうタイミングで出ました?テレビ見てて、普通に?早川 いや、最近は見てなかったけど、昔見てて。なんか普通に出ました。最後に全然違うもの出して、お客さんがポカーンてすんなと思って。田中 ああ。早川 あと僕ブレヒトも好きだからかな。異化効果的なの結構好きだから。そういうのやりたいと思って。菊池 登場人物いっぱい出る感じですか?早川 そうなんですよね(笑)菊池 話聞いてたら結構出てきそうだなと思って。早川 僕結構フルキャスト出すの好きなので、僕の芝居はいつもフルキャスト。全員1回もはけないみたいなよくあるんですけど。一同 (笑)早川 そういう意味では役者さんを酷使するのが好きだからなあ。だから全員出すかもしれないし、もし3人とか制限があっても3人で6役やるとか。とにかく人生の楽園のフォーマットでやるかなって感じです。kaivz ナレーションは?早川 入れます入れます。西田敏行が言うんですよ、最後応援してまーすって。それをやりたい。* * *以上がプレゼンの風景です。爆笑の渦に包まれた劇作プレゼン最終回。早川君の後でなくてよかったと心の底から思いました。早川君は堤幸彦が大好きだったり、個人的に結構テレビっ子だなと思っていて、それこそ青汁とかのCMとか深夜の放送禁止まで彼の糧になっているところが彼の作風を感じられてとても良いプレゼンテーションでした。実は現時点で彼の初稿はすでに上がっていて、このプレゼンで宣言したことを彼はしっかり全うしております。次回から始まるリーディングでも触れると思いますが、そちらも大爆笑であったことに触れておきましょう。「ラストにお客さんを裏切りたい。」早川君、その思いを忘れずに、これからも劇作にドラマトゥルクと大いに活躍してください。応援してまーす!関野 翔太.play-info {background:#F8EBDC;padding:15px;}.play-info:after, .play-info:before {content: "";clear: both;display: block;}.play-title {margin:0 0 1.0em 0;font-weight:normal;}.play-text {margin:0 0 1.0em 0;font-weight:normal;}.play-left {width: 45%;float: left;}.play-right {width: 55%;float: right;font-size:0.8em;}.play-right a {font-weight:normal;}@media screen and (max-width:768px) {.play-left {width: 100%;float: none;margin: 0 0 15px 0;text-align:center;}.play-right {width: 100%;float: none;}}【公演情報】演劇設計局コミュニケ#2『きえるもの、のこるもの、こわれるもの』~5人の劇作家による短編劇集~9/12(木)~16(月・祝) 東中野 RAFT前売・当日 2500円ご予約(こりっち):https://stage.corich.jp/stage/101625公式サイト:https://communique.work/脚本:田中寛人 / 菊池祐児(劇団大学ノート) / 関野翔太(劇団カツコ) / Kaivz(無伴奏Δ組曲) / 早川貴久(MICOSHI COMPLEX)演出:川口典成(ドナルカ・パッカーン)出演:内海詩野(演劇集団 壺会 / グッドラックカンパニー) / 乙津香里 / 川口龍 / 小磯一斉(タイムリーオフィス) / 小関悠佳 / 昆野祐希

  • 13Jun
    • 劇作プレゼンテーション(kaivz)

      プレゼンテーション第4回目はkaivzさんです。普段はコントを主に書いているkaivzさんが、コミュニケ#2で一体どんなものを書こうとしているのか。以下、その様子を会議の録音から余すところなく文字起こしをして脚色なくお届けします!目次1.作者からの劇作プレゼンテーション2.作者のプレゼンテーションのよかったところ3.作者から参加者へ質問4.参加者からの質問5.フリーディカッション* * *1.作者からの劇作プレゼンテーションkaivzさんのプレゼンより(kaivzと指名を受けて)恥ずかしいなぁ、名前変えようかな。菊池くんのを聞いていいなぁって思って、私、どっちかっていうとストレートな戯曲があんまり好きじゃなくて、第4の壁乗り越えてくる系を書いてよかったんだったらこれあんまりなんですけど……。廃校とかを見て一番に思ったのは、「壊すの楽しそうだな」だったんですね。なので破壊する快感、破壊の先にあるものとか、保守的なる人にある心理とか、変化しないものは何にもないとかタブーとかなんだろうとかいうことが思ったことで。で、書きたいと思ってるのは主人公の女子高生が何をやってもみんから好かれるので生きているのに飽きています。で、あまりに人生イージーゲームすぎて暴力でストレスを発散します。でも、周りの人からすごい喜ばれる。で、つまんないので自分より暴力的なやつにあってもっと血みどろの戦いをしたいと思い、生徒会長、校長、暴力団トップ、ITの会社の社長、総理大臣、世界の神となり、国を潰し、世界を全て壊す、で、人々は抵抗するんだけど、最終的には解き放たれて嬉しそうにする。(一同笑う)で、彼女は何でってなるんだけど、みんなが壊されるのを望んでいたんだって気づく。生きたいと純粋に思うのは彼女以外誰もいなかったんだってわかる、で、何だよふざけんなよって最終的に太陽にケンカを売ると、誤って自分を壊してしまう。でも彼女は生き続けたかったので、どんな姿になっても生き続けると誓う。女子高生が暴力を振るうっていうところに非常に魅力を感じていて。なんか上の権力とか社長とかをボコボコにするっていうところに見る人が快感を得て欲しいっていうのが一番にあったんですけど、でもそれが行き着くとどうなるんだろうっていうのが一番の悩みです。暴力団事務所をボコボコにするとかすごい見たいんですけど。……っていう話を今の所書来たいなと思ってるんですけど(どんどん小声に)名前の通りとんでもない怪物構想を披露したkaivzさん。普段あまり自分のことを語らないkaivzさんはうちにこんな暴力性を秘めていたのか……。(本文とは関係ないですがここで数馬分校記念館で遭遇したカオスなモノたちをご紹介。まずは天井にはりつくカマキリ)* * *2.作者のプレゼンテーションのよかったところ早川 プレゼンを聞いたので皆さんよかったことをお願いします。じゃあ、僕から。いろいろなものと戦っていき、最後太陽に負けるっていうのが、脈々と昔からある物語の型にちゃんとはまっているというか。破壊のこと、やりたいこととかいい感じに歪んでると思った。関野 破壊とか破壊の時の快感とかタブーとか、いいなぁと思ったのが他の人が死にたいじゃないけど、壊されたいっていう世界の中に一つだけエロスがある凄く綺麗な世界だと思いました。めっちゃいいなぁと思った。菊池 過剰になっていくのがいいですよね。どんどん上に上に。途中で悩まないっていうのがいいですね。田中 一見めちゃくちゃなように聞こえるけど実は論理性がすごい。頭のいい人なんだなと思った。* * *3.作者から参加者へ質問早川 じゃあ、kaivzさんから質問何かありますか?kaivz kaivz、kaivzと言われてほんと嫌だ。名前変えようかな。(プロット用のワークシートに)主人公と対になる人が必ずいることって項目があるんですけど、それがいないんですよ。最終的に彼女が自分の中に反対の人を見つけるってことになるので。田中 ワークシートは例だから気にちゃいけねぇ。関野 ブラックスワン的なことだよね。早川 あー、ブラックスワンだ!kaivz あと、最近自分が思ったことを反映していて、やっちゃいけないと思ったことが逆に人のためになったということがあって。逆にありがたられた。そういうことってありますか?一同 あー。関野 逆はありますよね、良かれと思ってやったことが怒られたっていうのは。kaivz あー、そういうの聞きたい。菊池 会社でつかってる書類が元号だったんですけど、今度変わるじゃないですか。上司に西暦にしちゃだめですかって言ったら、本当は子会社だから子会社からは言っちゃだめなんですけど、すんなり通ったってのはありますね。なので今後うちはずっと西暦でやりますね。kaivz 誰か一言いうのを待ってる気がするんですよね。なんかみんな本当はやりたくないのにそれでずっとやってて、みたいな。そういうのイライラする。(壁にはりつくクワガタ。でかい)* * *4.参加者からの質問早川  じゃあ、みんなから何か質問があれば。田中 kaivzさんの今のリアルを反映した話なんですかね、書きたいのって。kaivz うーん、そうかもしんないですねぇ。うん。やっちゃいけないって思ってたことって自分を一生懸命会社でいい子に見せようとしてたんですよ。で、なんでもやりますーってやってて。(一同笑う)kaivz えー、なんか笑われてんだけど。早川 いや、なんか破壊の遺伝子みたいな話が始まったから。大丈夫かなって。kaivz そう。なんかでも切れちゃって。なんかもうありえないっすって部長に切れたら、部長も逆ギレして「俺が話つけてやるよ」って言って。で、1年間解決しなかったことが1日で解決するっていうことが起きたんですね。で、やっちゃいけないって思ってること自体がいけないのかなって思って。いろんなこと試してないのに1年間ふてくされてたのはなんだったんだろうって。で、壊したいって最近……。関野 ちなみにその問題ってなんだったんですか?kaivz 特定のプログラムの修正をずっと依頼されていたんですけど、そのコードを書ける人がうちのチームにいないので無理なので他の部でやってくださいって言ったら他の部も絶対やらないって1年間喧嘩して。最低な状況だったんです。で、部単位で話しつかないんだったらもう上から言ってもらうしかないんですね。社長とかから。で、お前らがやれっていったらそういうことになるので。で、そこに動く原動力っていうのを怒りで動いたっていうのがあって。いい子のまま中途半端に納めようっていうのは、逆に状況を悪化せさせているってことあるんだなっていう。田中 なんか時間が経過したことによる蓄積があったのかなという気はする。1年だと。kaivz 確かにそうですね。田中 1年改修しないってすげぇなって思ったんで。早川 言いたいことは言ってきたからなぁ。あんまり……。(一同笑う)(窓枠にはりつく蜘蛛と奥にたたずむナニか)* * *5.フリーディカッション早川 そしたらフリーなディスカッションで。関野 いや、なんか結構いろいろ参考文献になりそうなものはあるなって。ワールドイズマインとかもそうだし、それこそブラックスワンとかも。あずみはる子は行方不明とか。田中 最初聞いてまどマギっぽいなぁってちょっと思った。最後はまどマギじゃないけど。あれは最終的に主人公の自己犠牲で終わるんで、最初話聞いた時そういう風に終わるのかなと思ったら全部壊れちゃうって。まどか世界救わない話だわこれっていう。早川 偉い人ってM多いと思うから偉い人ほど喜ぶと思うこれ。(一同笑う)早川 いや、ちょっと偉い人の方がMが多いっていう僕の統計があって。kaivz へー。偉い人はM……。関野 なんかこういう太陽まで行く系とか世界ぶち壊す系でたまにあるのがビッグバン落ちね。一同 あー。関野 ビッグバン起きてから今は何兆年経ちました的なね。早川 なんか僕は北風と太陽感があるなって思った。関野 あー。早川 いや、ごめんうろ覚えなんだけど。田中 あ、寓話っぽいとは感じた。早川 そう。寓話っぽい。それを現代にしてるし、最後私はまだまだ生きたい! kaivz先生の次回作にご期待くださいみたいなジャンプ感があるなって思った。(一同爆笑)関野 確かにジャンプ感がある!早川 ね、ジャンプ好きなのかなって思って聞いてた僕は。kaivz ジャンプ感(笑)早川 どんどん強い敵を倒していくとかいうところもそうだし、そういう意味で最初に言った物語の型にハマってるというか寓話っていうか。田中 ジャンプ黄金期の後期って感じ。車田正美の「聖闘士星矢」が終わったあとって感じ。早川 それ誰もわかんないです。田中 ごめーん。(一同笑う)早川 太陽倒してもね、じゃあ、次は第7惑星に的な。関野 次の銀河にね。早川 あ、そうそう。次の銀河にね。菊池 太陽で止まるのもったいないなぁって思いました。早川 ね、太陽ボコボコにして。関野 太陽が痛いって言って。kaivz 太陽役は誰が?早川 いや、小磯さんでしょ。(一同爆笑)kaivz 最後まで貫き通すのか、折れるのかってのは悩みますね。関野 すごいニュートラルに聞きたいんだけど、その女子高生は処女なの?kaivz 処女です。田中 いま一瞬考えた?早川 処女以外では成立しないんじゃない。関野 確かに。ヤリマンの(笑)(一同笑う)菊池 ゴリゴリのギャルがだりーってボコボコにするのも面白いですけど。田中 ヤリマンならヤリマンってところに物語性が必要になると思う。kaivz それはそれで面白いけど。菊池 突っ込むと、処女ってあれ、失ったっていうはいいんですけど、あれ壊されたって感覚なんですか? ニュートラルな質問なんですけど。関野 あー。菊池 あの、破れたっていうじゃないですか、あれ攻撃された、ダメージ受けたっていうニュアンスが僕の中ではあるんですね。僕らは攻撃するし、向こうはダメージを受けるしっていう。そういうところが主題と一瞬リンクした気がしたんですけど。関野 あー確かに。菊池 ……言ってる自分気持ち悪ぃなぁって。(一同爆笑)田中 なんで興味津々に聞きながら自分で話を閉じるの?関野 太陽とファックするっていいかも。田中 初めての彼は太陽でした。(なんともいえない空気)早川 なんかニュートラルな質問なんですけどって言えば許されるみたいに思ってません? じゃあ、いい時間なんでこの辺で締めましょうか。(ナニかがサッカーボール蹴ってる!?)(これらはいずれもかつて生徒さん達が作ったものだそうです。数馬分校の自由さが伝わってきますね)* * *以上がkaivzさんのプレゼンになります。たった17分のプレゼンテーションでしたが、書き起こすとこんな長いんですね。脚色など一切なくありのままお届けしました!Kaivzさんは普段おっとりしていて、何考えてるかわからないのですが、こうやって頭の中を披露してもらうとこんなカオスなことを考えているんですね。それはオーディション用台本からも一目瞭然はありますが。書き直すかもしれないとなってそれ以降一切ヒントがないので一体どういうものを持ってくるか謎に包まれていますが、是非kaivzさんのカオスっぷりを存分に披露できる演出家泣かせの戯曲に仕上がることを期待しています。今回の劇作プレゼンは完全な文字起こしでお送りしました。次回のプレゼンもご期待ください!早川 貴久.play-info {background:#F8EBDC;padding:15px;}.play-info:after, .play-info:before {content: "";clear: both;display: block;}.play-title {margin:0 0 1.0em 0;font-weight:normal;}.play-text {margin:0 0 1.0em 0;font-weight:normal;}.play-left {width: 45%;float: left;}.play-right {width: 55%;float: right;font-size:0.8em;}.play-right a {font-weight:normal;}@media screen and (max-width:768px) {.play-left {width: 100%;float: none;margin: 0 0 15px 0;text-align:center;}.play-right {width: 100%;float: none;}}【公演情報】演劇設計局コミュニケ#2『きえるもの、のこるもの、こわれるもの』~5人の劇作家による短編劇集~9/12(木)~16(月・祝) 東中野 RAFT前売・当日 2500円ご予約(こりっち):https://stage.corich.jp/stage/101625公式サイト:https://communique.work/脚本:田中寛人 / 菊池祐児(劇団大学ノート) / 関野翔太(劇団カツコ) / Kaivz(無伴奏Δ組曲) / 早川貴久(MICOSHI COMPLEX)演出:川口典成(ドナルカ・パッカーン)出演:内海詩野(演劇集団 壺会 / グッドラックカンパニー) / 乙津香里 / 川口龍 / 小磯一斉(タイムリーオフィス) / 小関悠佳 / 昆野祐希

  • 02Jun
    • 劇作プレゼンテーション(菊池 祐児)

      はじめまして、社畜やってるkaivzと申します(`・ω・´)ゞ一番好きな食べ物はわたパチだったんですけど生産停止になっちゃって死にそうです!劇作プレゼンの様子をお届けするブログ第3回!今回は「演劇界の星野鉄郎 (テレビ版)」こと菊池 祐児さんのプレゼンです。やわらかな雰囲気の中心に研ぎ澄まされたアイスピックを隠し持つ菊池さん。(`・ω・´)つlの発表内容が…!すごく ざ ん し ん …!斬新さにザワザワする様子をお届けいたします。時間割1時間目 『ストーリーじゃなくサイコロの方が人間的?』2時間目 良かった点3時間目 作者からの相談4時間目 聞いた人からの質問5時間目 フリーディスカッション* * *1時間目 『ストーリーじゃなくサイコロの方が人間的?』まずは、「あんまちゃんと考えてない」と一同爆笑のひとことから始まった菊池さんの発表。菊池 ストーリーラインを作らず散文的な戯曲を書きたいと思っています。一同 へー!菊池 机に掘られた落書き(文字)を読んでいるという設定にしたいです。一同 へー。菊池 舞台の上にサイコロを置き、回して、当てられた人が読む形にして、一同 …?菊池 手には台本を持ち、逆さに読む、早口で読むなど、サイコロの内容を変えて、公演ごとに違う内容を意図的に作り出したいです。一同 …!?!?な、なにて…?とざわつく一同を置いてこの手法の意図を語り出す菊池さん。 登場人物は小学生。 小学生が未来の話をしている。 (田中さんと同じように)残す事について考えたい。 昔は若者を馬鹿にする言葉として使われていた「今さえよければいい」が、人類全体の考え方になっている気がする。 今までは「残した方がいい」とずっと思っていたが、いっそもう残す事を意識しないで、その場その場で好き勝手に生きていた方が動物としては正しいのか?という思いが浮かんでいる。 この事について考えたい。結論出すかは別として。 それをサイコロで表現できたらいいな、という感じに、考えてい、ま す …!一同 …!!!* * *2時間目 良かった点kaivz それではよかった点を…一同 ザワザワザワ…!早川 はい!言いたい言いたい(笑)。 最初に何取材する?って時に、菊池くんが「今一番興味があるのは小学校の話題です」って言ってたのが如実に出ててすごくいいと思います。ランダム性もいい。田中 菊池くんは世の中の事に関して常に凄く問題意識を感じている人だなと思っていて。それを作品に表そうと思っているところがなんか、カッコいいなーと思った。関野 僕ストーリーラインを用意しないのスゲーいいなと思ってて。ランダム性で出てくる俳優の身体とか。また身体の話になっちゃうんだけど。年齢層若くて、っていうのもすごく好き。菊池 僕小学生しか書けないんで…。(一同爆笑)大人のセリフわかんない。子供だから許されるってのあるじゃないですか。子供が大人っぽい事を言っても許されるし、子供っぽいバカなセリフ言っても許されるし。それにちょっと甘えちゃってる部分もあるんですけど。関野 確かに。結構自由ですね子供。菊池 だから関野さんみたいな30代のカップルの話とかは全然想像つかないんです。早川 僕その人となりがわかる作品がすごく好きで。菊池くんが虚構の同期の人と話しているのを端から聞いてると、マジで何言ってるか分かんない。(一同爆笑)二人で意味ない事で笑ってて。無意味な会話をするって有名なの。「子供しか書けないんです」って言われて、今それを思い出した。皆大人になるから、理解できないんじゃないかって。菊池くんの人となりが出てて、僕はなるほど~!それでか~!って腑に落ちました。菊池 鴻上さんにも言われましたからね。「お前なんで無駄な話をするんだ」って。人となりが色々バラされている菊池さんのプレゼンを聞いて、ストレートな戯曲を書かないといけないと自分を縛っていた事に気付かされました。実験性があって楽しそうです!* * *3時間目 作者からの相談菊池 実は相談、今んとこ浮かばないんです。早川 え?(一同笑い)菊池 単純で申し訳ないんですが、ストーリーラインがない戯曲読んだ事・観た事あります?田中 ハムレットマシーンとかでよければ。菊池 なんか今回出てもらうストーリー系バリバリやってきた役者さんに申し訳ないなって思ってきちゃいました。田中 気にしないで大丈夫だよ。流石代表、やさしくつつみこむ!あとは岸田國士戯曲賞を受賞された『山山』もそれに近いのかな、と名前が上がっていました。* * *4時間目 聞いた人からの質問関野 なんでストーリーラインを用意しない事にしたのかなって。菊池 あんまストーリー作るの得意じゃないんです。大学時代からずっとそうで。集中力も持たないし…。田中さんのストーリーとか聞いててもなんでそんなの思い浮かぶんだろうって。これはストーリーで勝負しても見劣りしちゃうなと考えて、だったらサイコロとか入れて視覚的に遊べた方がいいなと。サイコロまで使うと逆にストーリーが邪魔になるんですよ。なので僕の都合です。田中 試みとしてすごく面白い。菊池くんは凄く現代的な作家なんだなって思います。最近、戯曲賞の最終候補になった作品で、QRコードが書かれてる作品とかあるし。そういうのが戯曲として認められてきている。そういうの書けるのいいなって思う。俺は書けないんで、そっち側。類家 田中さんレガシー側?田中 レガシータイプの作家(笑)。関野 僕もレガシータイプ(笑)。早川 僕も(笑)。菊池 そういうのって、戯曲にQRコードある!って思われるのが大事で。商業的にいいなとも思ったりします。* * *5時間目 フリーディスカッション関野 個人的な希望なんですけど、カッコいい台本書いてほしいです。洗礼された、ビジュアライズまでしっかりしてるような。セリフが階段状になってたりとか、楽譜みたいになってたらカッコいいと思います。田中 コミュニケのアート枠。早川 サイコロじゃなくても面白いかなと。ダーツとかでも。違ったものが出てくると、視覚的にさらに面白いかも。関野 劇っていう概念そのものが第四の壁が強いんですけど、これ、ぶち破れそうですね。* * *ドラマトゥルク早川貴久の贈る言葉このコメント書く段階で実は1回目のリーディングを終えていまして。菊池くんへのアドバイスはプレゼン段階ではもう完全に言ってるので、今の現段階(1回目のリーディングを終えた段階)でのアドバイスとして書かせてもらいますね。ここでのプレゼンでは散文的なとか言ってますけど、持ってきたものは結構エッジの効いた戯曲だったんですね。確かに散文的ではあるんだけどkaivzさんの言う通り、アイスピックを存分に振り回してて。本当に人によって響き方の変わる本だったと思うんです。でも、それぞれの散文的なものの強度とか、好みはあると思うんですけど、それぞれのレベル差を感じてしまいました。なので、そのレベルをこれからただただ上げていってほしいなと。勿論、落差があった方が面白いことってあるんですけど、単純に菊池くんが「子供」でどこまでいけるかに興味があります。書いてるうちに「大人」になるんじゃない?とか。とにかく一番若いし、突き抜けてくれるだろうと思ってます。以上、驚きの菊池さんのプレゼンでした。自分の事を冷静に分析し、どうやったら面白いものを提供できるか挑戦し続ける菊池さん。ここからどう発展していくのか、ご期待ください!kaivz.play-info {background:#F8EBDC;padding:15px;}.play-info:after, .play-info:before {content: "";clear: both;display: block;}.play-title {margin:0 0 1.0em 0;font-weight:normal;}.play-text {margin:0 0 1.0em 0;font-weight:normal;}.play-left {width: 45%;float: left;}.play-right {width: 55%;float: right;font-size:0.8em;}.play-right a {font-weight:normal;}@media screen and (max-width:768px) {.play-left {width: 100%;float: none;margin: 0 0 15px 0;text-align:center;}.play-right {width: 100%;float: none;}}【公演情報】演劇設計局コミュニケ#2『きえるもの、のこるもの、こわれるもの』~5人の劇作家による短編劇集~9/12(木)~16(月・祝) 東中野 RAFT前売・当日 2500円ご予約(こりっち):https://stage.corich.jp/stage/101625公式サイト:https://communique.work/脚本:田中寛人 / 菊池祐児(劇団大学ノート) / 関野翔太(劇団カツコ) / Kaivz(無伴奏Δ組曲) / 早川貴久(MICOSHI COMPLEX)演出:川口典成(ドナルカ・パッカーン)出演:内海詩野(演劇集団 壺会 / グッドラックカンパニー) / 乙津香里 / 川口龍 / 小磯一斉(タイムリーオフィス) / 小関悠佳 / 昆野祐希

  • 20May
    • 劇作プレゼンテーション(田中 寛人)

      劇作プレゼンの様子をお届けするブログ第2回の主役は、主宰の田中寛人さんです。普段書く場合も、プロットをきちっと書いてから執筆に入るという田中氏。その発表内容は如何に……。時間割1時間目 『消えない黒板』2時間目 遺すか、遺さないか3時間目 良かった点4時間目 先生からの相談5時間目 生徒からの質問6時間目 フリーディスカッション* * *1時間目 『消えない黒板』以下、田中氏が取材から抽出したモチーフのプレゼンです。 数馬分校に行って、最初に見て一番印象に残った、黒板の話を書こうと思ってる。 当時の黒板が遺っているのがすごいと思ったのと同時に、消したらどうなるんだろう、誰が怒るんだろう。黒板を消したら、管理人さんもスッと消えるのでは? そこから考えたのは、誰か消しに来たんだけど、また次の日黒板が戻ってて、何度消しに来ても戻ってるっていう、そういう黒板を廻る話にしたいなと。 そうすることで、消えるものの意味が分かるのではないかと。 だから、消えない黒板をモチーフに廃校を守ろうとする人と取り壊そうとする人の対立軸で考えていければと。こちらが、田中さんがインスピレーションを受けた黒板です。数馬分校にはもう一つ黒板があるのですが、そちらは来場者が自由に書いてよいもので、現在まで変化し続けています。一方この黒板は、廃校になるまさにその瞬間の、別れの瞬間が記された黒板で、書いたり消したりしてはいけないことになっています。管理人さんと共に、数馬分校を見守ってきた黒板です。ここから物語が始まるのですね。* * *2時間目 遺すか、遺さないか 登場人物は、管理人の元教え子の女1。その同級生の男。男の妹の女2(ただし亡くなっている)。そして元管理人(亡くなっている)。 女1は元管理人の娘で廃校を取り壊そうとして、男は同級生で保存活動をしようとしている。議論というか話し合いをして、途中で死んだ元管理人や女2が出てくる。そんなような構想で考えている。 なので、場所は廃校の教室。 大切な黒板が消されていて、「誰が消しているんだろう」ということで、一組の男女がずっと見張っている。そこに元管理人さんと死んじゃってる女2が出てきて、黒板を消していたのは実は――そんなふうな話。 ベタな幽霊モノでいこうと思ってて、15分だから分かりやすい構成の方がいいかと。 何を書きたいかと言うと、檜原の分校を見た後と、虎の門で撮り壊れている風景を見た後思ったのが、数馬分校は管理人さんが頑張っているから記念館で残っているけど、正直意味があるのかなと思った。 もちろん古い遺跡は世の中にたくさんあって、観光名所になってたりするけど、それって誰かが意図的に保存運動している場合もあるけど、ただ遺っているだけのものもある。で、本当の遺跡ってただそこに残っちゃったものだけなんじゃないかなと思って。 人が遺そうと思って、最近よく聞くレガシーを遺しましょうって言ってるけど、なんか違うんじゃいないかなって。そこを明らかにしたい。写真は、都内の廃墟を巡っていたときに撮ったものです。遺すことへの違和感。田中さんはそこを表現しようと画策しているようです。道徳の授業ではないので、取材をもとに必ず肯定的な主題を持たなくてはならない、なんてことはないですからね。田中さんは取材した内容を、なるべくそのまま戯曲にしようと画策しているようです。普段プロットを仕上げてから書くという姿勢からも見える通り、とても丁寧なプレゼンでした。話を聞いてるだけで、物語が浮かんでくるような内容ですごいと思いました(小並感)。* * *3時間目 良かった点※ここからは、クリティカルレスポンス(戯曲を批評する時に用いる手法。戯曲に限らず、あらゆる企画に応用可能。みんなにやさしいシステムなのでもっと広まるべき)による田中さん(先生)とその他の参加作家(生徒)による意見交換の時間です。菊池 取材したことが生きていてすごいなと思いました。黒板の文字が戻ってくるという怖さと、主題のつながりが、レガシーの話ともつながって。関野 誰しも、あの黒板の文字を消したらどうなるんだろうって思ったと思う。(一同思った思ったという共感、笑いが溢れました)。そこから作品になるのすごいと思う。田中 消そうと思うけど消せない人間のひよりっぷりがすごいなぁって。関野 あと、綺麗に遺そうとする人と、壊そうとする人と、それぞれ意志があって、のんべんだらりとした人が居なくていいなと思いました。早川 夜通し黒板を見張るというのが、心惹かれる(一同笑い)。寝ずの番とか。監視するっていうか。そういうの個人的に好き。Kaivz みんなが口にしない、「本当に遺す意味あるの?」って突っ込んで書くのがいい。関野 田中さんの意地の悪さが出ていい(一同笑い)。田中 奥多摩って廃墟あるんだけど、お金ないから壊せないものが多いだよね。それはそれで遺ってしまったものなんだけど、数馬は立て壊すだろうなと思ってて。遺す意義が、管理人は分かってるけど周りからは分からないなと。* * *4時間目 先生からの相談田中 相談は二つあって。一つ目は、黒板をモチーフにしてるんですけど、黒板じゃなくてもいけると思いますか? 印象的なものが黒板であっただけで、消える消えないで言えば黒板である必要はないのかなと。早川 黒板である必要はないと思います。廃校が決まった年の最後の卒業式とか、黒板にかかれていたあの文字がインパクト強かっただけで、ノートとかでも、いけると思いますけどね。木に彫ったのとか。関野 ぼくは結構黒板気に入ってて、変える必要ないんじゃないかと。元の状態に戻るって言うのが、舞台上で動作するとき楽そう。ビジュアル的に分かりやすいし。黒板のままでいいのでは? そこからインスピレーション来たので、引っ張れるだけ引っ張った方がいいと。田中 なるほど。じゃあ追加で、黒板でいく場合、舞台上に黒板があった方がいいかな?菊池 もちろんあった方がいいですね。早川 見せ方かなー……。あったらあったでビジュアルが良さそう。田中 二つ目の相談なんだけど、登場人物で、監視する男女に、恋愛関係を絡めた方がいいだろうか。菊池 初めはあるのかなと思ったけど、無い方がいいんじゃないかな。早川 わかる。尺が長いなら、夜だしおもしろくなるかなって思うけど、15分だと絞った方がいいかなって。関野 恋愛があると、フォーカスが廃校に向かないと思う。早川 人はそれだけ恋愛に関心あるからね。絡めるとしたら、セリフにするんじゃなくて、芝居の中で匂わせる感じかな。* * *5時間目 生徒からの質問関野 死者と生者は、邂逅するんですか?田中 舞台上には居るけど、話し合いはさせない。お互い気付かないでいこうと。どっちの話をメインにするかは悩んでいる。どっちかが話してて、どっちはか見てるだけって関係にしたい。* * *6時間目 フリーディスカッション菊池 では、フリーで何か話をしたい方がいれば。全員 …………(無言からの笑い)早川 いや、プレゼンがかっちりしてるから、安心しちゃってて(一同笑い)田中 してる(笑)?関野 してますよ(笑)。早川 ストーリーが見えますよ。ビジョンが見えるから。えーっと、元管理人は、他の登場人物のみんなのこと知ってる人?田中 そうです。みんな知り合いなんですよね。関野 レガシーを人の意思で遺す意味あるの?ってのが主題かと思うんですが、田中さんは意味があると思ってるんですか?田中 意味ないと思ってます。人の手で遺すのは限界がある。早川 城とかは?田中 観光名所として成り立たせるために残しているとすれば、アリといえばアリなんだけど、それはもうレガシーじゃないよね。中にエレベーターがあったりとか。そういうことをしていない松本城とか姫路城はレガシーかもしれないけど。早川 お城の補修とかは?田中 お金の為ですよねっていう。菊池 レガシーからは遠ざかってるっていう。関野 ぼくはレガシーを人の意思で遺すことに意味があると思ってて。映画好きなんですけど、昔の機材で作った昔のインディーズ映画を、友達が焼き直してたりするんですけど、そういうことには意味はあるかなと。田中 自分もよくよく考えたら、絶版の本を探すとき、無いはよくある。そう考えると、なくなるデメリットはあるのかもしれない。主題について、もうちょっと考えないといけない。田中さんへのクリティカルレスポンスは、以上で終わりました。書いてる本人が気になっていること、お客さんとして聞いて気になったところ、そういう部分をダイレクトに訊けて、なおかつ雰囲気が悪くならないという、クリポまじ最高って感じです(ウェイ感)。このプレゼンはあくまで当時の草案で、現在はより深く、姿が変わっているはずです。いったいどのような戯曲が出来上がるのか、今から楽しみです。放課後 ドラマトゥルク早川貴久からのメッセージさすがコミュニケのボス田中寛人。この菊池くんのレポートからもわかっていただいと思いますが、誰も非のうちどころのない素晴らしいプレゼンでした。田中さんの戯曲って、田中さんの見た目の印象や実際会ってお話ししてその人柄が分かった上で言いますけど、彼が書いたと思えないくらい綺麗な本なんです。関野くんも言ってますが、田中さんって心の中の悪いところが見え隠れするんですよ。僕としては、それが田中さんの一番の魅力だと思ってるんです(実際、田中さんは素晴らしい悪いエピソードを数多くお持ちです)。だから、このレポートでせっかく残ったものを批判する姿勢とかとっても田中さんらしいんですよね。この間のリーディングでも田中さんの戯曲をみんなで読んだんですが、そのときもやっぱり美しい本でした。でも、その中に垣間見える悪さもまたあって、僕としては田中さんの悪いところをもっと前面に押し出していってほしいなと思っています。今回のコミュニケは5人の作家が異なる作風で作品を書いていますが、その中で一番悪くなさそうな人が一番意地の悪い本を書くことを僕はとても期待しています。そうじゃなくても、作家集団のボスですから絶対面白い戯曲を提供してくれるはずです。乞うご期待です!次回は戯曲プレゼンの第3回・菊池祐児の戯曲プレゼン風景をお届けします。引き続きコミュニケをどうぞよろしくお願いいたします。菊池 祐児.play-info {background:#F8EBDC;padding:15px;}.play-info:after, .play-info:before {content: "";clear: both;display: block;}.play-title {margin:0 0 1.0em 0;font-weight:normal;}.play-text {margin:0 0 1.0em 0;font-weight:normal;}.play-left {width: 45%;float: left;}.play-right {width: 55%;float: right;font-size:0.8em;}.play-right a {font-weight:normal;}@media screen and (max-width:768px) {.play-left {width: 100%;float: none;margin: 0 0 15px 0;text-align:center;}.play-right {width: 100%;float: none;}}【公演情報】演劇設計局コミュニケ#2『きえるもの、のこるもの、こわれるもの』~5人の劇作家による短編劇集~9/12(木)~16(月・祝) 東中野 RAFT前売・当日 2500円ご予約(こりっち):https://stage.corich.jp/stage/101625公式サイト:https://communique.work/脚本:田中寛人 / 菊池祐児(劇団大学ノート) / 関野翔太(劇団カツコ) / Kaivz(無伴奏Δ組曲) / 早川貴久(MICOSHI COMPLEX)演出:川口典成(ドナルカ・パッカーン)出演:内海詩野(演劇集団 壺会 / グッドラックカンパニー) / 乙津香里 / 川口龍 / 小磯一斉(タイムリーオフィス) / 小関悠佳 / 昆野祐希

  • 15May
    • 劇作プレゼンテーション(関野 翔太)

      今回から各作家の劇作のプレゼンテーション風景をお届けします。コミュニケ#2で作家たちは取材を通して短編を書くわけですが、・取材を通して得たインスピレーションは何か?・それを元にどんな作品を書こうとしてるのか?そんなことを書く前に作家同士フィードバックしよう!というのがこのプレゼンの目的です。もちろんプレゼン通りに戯曲を書くかは作家次第です!そんなわけで第1回は「演劇界の狂犬」こと関野 翔太のプレゼンです。目次岩松了風『紙風船』どんな登場人物を入れればオチがつく?「オポチュニティ=機会」というズレ* * *モチーフは『紙風船』のような岩松了まず関野くんが発表した作品モチーフとプレゼン風景をどうぞ。作品モチーフ・収入格差がある共働きの夫婦・男も女も自身を喪失している・湿り気のあるディスコミュニケーション・フォーカスがそれぞれに当たっていない夫婦・明るくない未来の話・岸田國士の『紙風船』のような岩松了 ・肯定/否定/別の話題 なら別の話題で連綿と続いていくような芝居関野くんのプレゼンよりオーディションの台本をそのまま行こうと思ってます。イメージ的には岩松了が書いた風『紙風船』。普段は質問に対して的確に答える台本が多いんですけど、それをズラして話題がずっと連綿と続いていく感じにしたい。この人と喋ってるのに急にぽっと別のことを言うっていう。主人公は「男=職なし/女=そこそこのキャリア」にしようかなと考えてます。廃墟に行ったんですけど、舞台は普通に1LDKです(作家一同、爆笑)それで、この作品で何をやりたいかということなんですけど、最近「人生の不可逆性」について考えていて。平野啓一郎の『マチネの終わりに』っていう小説があって、過去は変えられる/変わってしまうという主題で書かれてるんですけど、それが凄く良いなと。その小説の中のエピソードで、昔遊んでいた庭に石があって、もともとその石が好きだったんだけどおばあちゃんが頭をぶつけて死んで、それからおばあちゃんを殺した石にしか見えなくなるというのがあって。そのエピソードはネガティブな方向に思い出が変わっていく/もうそういう意思にしか見えなくなるってエピソードなんだけど、過去の話がポジティブな方向に変わって、紙風船っぽくなったらいいなと思って。僕自身がここ数年正社員として働き始めて、それでも演劇やってることとか、俳優やってたこととか、未来とか過去とかを考えていて、そういうところから作れれば良いなと思っています。出ました。オーディション台本そのまま行く宣言。しかも舞台は廃校でも廃墟でもなく1LDK。関野くんの狂犬ぶりが遺憾無く発揮されたプレゼンテーションでした。なおオーディション用に書いた台本はこちらです↓https://drive.google.com/open?id=1Xr2ba7xHKFmTCARckPfGYFs67X8yCE2Nところで関野くんは狂犬ですが、書かれた戯曲は日常会話の精緻な積み重ねで成り立っています。これは個人的な見解なんですけど、彼の戯曲の醍醐味って、彼自身の人生の歩みがそのままセリフになっていく所だと思うんですね。だから書けば書くほど深みが増していく。今回の試みも現在進行形の彼の生き様が現れた戯曲に仕上がると思います。なんてったって就職したからね。作家たちの反応田中  関野くんの今のリアルが出ていてどんな作品になるか楽しみ。kaivz ポジティブな終わり方で観終わったあと前向きに劇場を出れそう。早川  関野くんらしい。主題とか関係なく杉並区の1LDK選んでくる感じが(笑)。書きたいことがあって凄く良い。菊池  過去を変えられるっていう考え方がモチーフとして良いなって思いました。* * *作者の悩み「どんな登場人物を入れればオチがつく?」次にプレゼン後の作家たちからのフィードバックです。まずは関野くんから劇作する上で抱えている悩みを教えてもらいました。関野 オーディション台本にもうひとりキャラクターを入れたいんですよ。三十代か二十代後半のカップルの話になるんですけど、どんなキャラクターを入れればハリが出るかなって。あとオチが難しいなと思ってるんですよ。『紙風船』って最後に紙風船を見つけて「子供いいな。家族を作ろうか」って終わり方だと僕は認識してるんですけど、どんなキャラクターを出せばハリが出て、オチがつけられるか。田中 メインの主軸に置きたい人と近しい関係か、逆にかけ離れた人が出てくるか。どっちかかな。『紙風船』って恋愛結婚した女学生と先生の話で、よく言われる倦怠期の夫婦の話じゃない。当時は恋愛結婚が珍しい時代だから、実はすごく新しい戯曲だった。でもじゃあなんで倦怠期の夫婦に間違われるかと言えば、登場人物が二人で対比する人物がいないから、現代人から見ると新しい話だと分からない。そこを比較できるとすごく面白くなるんじゃないかな。菊池 ペットとかいいかなと思ったんですけど。猫、犬、目的が果たせるならなんでも。カップルの間に変なものが一匹いたら相対的に見えるんじゃないかなって。田中 比較の対象になれば人である必要はないと思う。早川 田中さんの言った通り近しい人か遠い人だと思う。近しい人かな。オーディション台本を読んだ時に関野くんの話なのかな?って思えて。彼女の存在とか、そこに近い何かを出したら良い。責任は負えないけど(笑)kaivz 二つじゃないと成立しないもの。夫婦という枠組みが固定されているので、そうじゃない形で二つじゃないと成立しないものを1つ間に挟むと良い戯曲になるのかな。菊池 平田オリザさんが言ってましたけど、人間を描くより社会を描いた方が良い。社会を描くと必然的に人間が浮き彫りになるから。そういう視点で描くのもアリかなって思いました。* * *「オポチュニティ=機会」というズレ田中 オーディション台本を読んで思ったんだけど、この男女ってどのくらいの社会的ステータス?関野 割と高いです。女性はリクルート新卒で入ったぐらい。田中 いままでの関野くんの戯曲ってだいたい家賃2万の風呂なしアパートに住んでるイメージがあったんだけど、これを読んだら扇風機とか出てくるけど家賃15万くらいのマンションに住んでそうだなって。そこにも関野くんの劇作の変化を感じる(笑)関野 金銭感化で変わっていく(笑)早川 これいつから書こうと思った?関野 メモ帳に書いていてときどき見返すんですけど、その中に扇風機が壊れた男の話があって、1年ちょっと前に書いたんですよ。田中 温めてたんだ。早川 英会話教室の仕事を始めたくらい?田中 だからオポチュニティなんだ。関野 オポチュニティは英会話教室に入る前。急に変な英単語を話すのが面白そうだなと思って。田中 オポチュニティって言葉のチョイスが凄く良いよね。日本人からしたら「機会」に思えないもん。ゴキ○リ=コックローチくらい言葉の響きにズレがある。早川 良い感じに卑猥だよね、オポチュニティ。言わせたいよね、女の子に(笑)* * *プレゼン風景は以上です。檜原村の廃校を見学して都内の1LDKを書こうとする関野くん。いったいどんな戯曲ができるのでしょうか?最後のドラマトゥルク早川貴久からのフィードバックをお届けします。ドラマトゥルク早川貴久のワンポイント・アドバイスアドバイスを求められたのですが、プレゼンの時にちゃんとやっているつもりだったので、改めて思ったことを書かせてもらいます。取材したこととは関係ない話を書く関野くんです。その潔さとか最高なんですけど、でも実は取材したからこそ、これを書いてきたんじゃないかなと思ってます。取材という行為から自分の興味のあるものないものをそれぞれの作家が再認識したはずなので。それを踏まえて、こんなこというのは野暮とわかっていながらも、どこかで今回の取材ネタがピタリとはまる展開だったら巧みだなぁーと思います。また予想を裏切って欲しいなっていう。ただ、関野くんのことなので、関係なく突っ走ると思います。そして、彼の本が今までの関野くんらしくないものだと感じながらも、すごく関野くんらしいものなので単純に期待してます。そして期待に応えてくれる本になると思っていますので、皆さんもお楽しみに。次回は戯曲プレゼンの第2回・田中寛人の戯曲プレゼン風景をお届けします。引き続きコミュニケをどうぞよろしくお願いいたします。田中 寛人.play-info {background:#F8EBDC;padding:15px;}.play-info:after, .play-info:before {content: "";clear: both;display: block;}.play-title {margin:0 0 1.0em 0;font-weight:normal;}.play-text {margin:0 0 1.0em 0;font-weight:normal;}.play-left {width: 45%;float: left;}.play-right {width: 55%;float: right;font-size:0.8em;}.play-right a {font-weight:normal;}@media screen and (max-width:768px) {.play-left {width: 100%;float: none;margin: 0 0 15px 0;text-align:center;}.play-right {width: 100%;float: none;}}【公演情報】演劇設計局コミュニケ#2『きえるもの、のこるもの、こわれるもの』~5人の劇作家による短編劇集~9/12(木)~16(月・祝) 東中野 RAFT前売・当日 2500円ご予約(こりっち):https://stage.corich.jp/stage/101625公式サイト:https://communique.work/脚本:田中寛人 / 菊池祐児(劇団大学ノート) / 関野翔太(劇団カツコ) / Kaivz(無伴奏Δ組曲) / 早川貴久(MICOSHI COMPLEX)演出:川口典成(ドナルカ・パッカーン)出演:内海詩野(演劇集団 壺会 / グッドラックカンパニー) / 乙津香里 / 川口龍 / 小磯一斉(タイムリーオフィス) / 小関悠佳 / 昆野祐希

  • 03May
    • オーディション台本公開

      去る4月20日(土)、9月公演に向けた出演者オーディションを行いました。今回はそのオーディション用に作家たちが書き下ろした台本を公開します。作家は俳優の何を見たいのか?今回のオーディション、出演者を広く募るという目的はもちろんのこと、もう一つ、「俳優に何を求めるか?」という作家同士の認識合わせの目的も持っておりました。そのため、オーディション台本を書く際に作家ごとに「オーディションで見たいところ」も提出してもらいました。このブログ記事では台本だけでなく作家ごとの「見たかったもの」も合わせてご紹介します。※注公開は許諾が取れた作家の台本のみ掲載しています。オーディション台本の著作権・上演権は作者に帰属します。上演や稽古での使用をご希望の場合は info@communique.work までご連絡ください。オーディション台本 田中 寛人台本(PDFリンク)https://drive.google.com/open?id=1y2n4m3hBdKyrbyUQ-RcRsnewSYp_wBWF見たかったところ・行間を読めるか?・書かれていることから、書かれていないことへ想像力を膨らませられるか?・自然体で演じられるか?オーディション台本 関野 翔太台本(PDFリンク)https://drive.google.com/open?id=1Xr2ba7xHKFmTCARckPfGYFs67X8yCE2N見たかったところ・対峙する俳優と出会って、どの程度関係値を作れるか。・リラックスした身体が持てるか。・的確な目的語と対象を見分けられるか。また分からない時に聞けるか。・台詞を選んで無視できるか、また小道具をどう使うか。オーディション台本 菊池 祐児台本(PDFリンク)https://drive.google.com/open?id=13mICUefBNMhfyzBer5D8GMAj4qBSgf0b見たかったところ・場所が特定できない状況で、どうふるまうか・キャラクターが特定できない状況で、どうふるまうか・無茶ぶりに対してどう対応するかオーディション台本 kaivz台本(PDFリンク)https://drive.google.com/open?id=1px3K-BtKS4cs98_0_ArXlDuinuPeQgeY見たかったところ・テンポとリズム・わけわからないものでも最後までやり抜く勇気いかがだったでしょうか?作家たちがコミュニケ#2で何を目指しているのか、オーディション台本からふわっとでもお分かりいただけれたら幸いです。次回から各作家の戯曲プレゼンテーションの模様をお届けします。9月の公演に向け、数馬分校と都内廃墟の取材から作家たちは何を書こうとしているのか?次回のブログもご期待ください。田中 寛人.play-info {background:#F8EBDC;padding:15px;}.play-info:after, .play-info:before {content: "";clear: both;display: block;}.play-title {margin:0 0 1.0em 0;font-weight:normal;}.play-text {margin:0 0 1.0em 0;font-weight:normal;}.play-left {width: 45%;float: left;}.play-right {width: 55%;float: right;font-size:0.8em;}.play-right a {font-weight:normal;}@media screen and (max-width:768px) {.play-left {width: 100%;float: none;margin: 0 0 15px 0;text-align:center;}.play-right {width: 100%;float: none;}}【公演情報】演劇設計局コミュニケ#2『きえるもの、のこるもの、こわれるもの』~5人の劇作家による短編劇集~9/12(木)~16(月・祝) 東中野 RAFT前売・当日 2500円ご予約(こりっち):https://stage.corich.jp/stage/101625公式サイト:https://communique.work/脚本:田中寛人 / 菊池祐児(劇団大学ノート) / 関野翔太(劇団カツコ) / Kaivz(無伴奏Δ組曲) / 早川貴久(MICOSHI COMPLEX)演出:川口典成(ドナルカ・パッカーン)出演:内海詩野(演劇集団 壺会 / グッドラックカンパニー) / 乙津香里 / 川口龍 / 小磯一斉(タイムリーオフィス) / 小関悠佳 / 昆野祐希

  • 26Apr
    • 都会の廃墟レポート

      初めまして、MICOSHI COMPLEXという劇団を主宰しています、早川貴久と申します。今回縁がありまして、コミュニケ#2にドラマトゥルク・作家として参加させていただきます。最近はあんまりお芝居しないで、脱出ゲームの演出協力だったり、映像の編集作業ばかりで、久しぶりのお芝居にワクワクしております。コミュニケ#2がより良いものとなりますよう尽力いたしますので、ブログ共々、是非、公演の方に足をお運びいただければと思います。よろしくお願いします。前回までのあらすじ演劇設計局コミュニケ♯2は、テーマ探しのため東京は奥多摩にある数馬分校記念館に取材に赴いた。概ね満足な取材感を残した一行だったが、その中の一人が呟く。「これで取材なんですかね?思っていた廃校と全然違う。こんなの廃墟じゃない。綺麗に整備された記念館じゃないですか。」私たちはまだ廃墟を知らない。* * *3/24 晴れ。東京。前回の数馬分校取材から1週間、私たちはガチ廃墟を探しに東京は代々木に集合しました。なぜ廃墟を取材することになったかは前回の記事をクリッククリック!→数馬分校取材レポート・おまけ(打ち合わせ風景)さて、ガチ廃墟と言っても、私たちは皆、社会人ですから、節度を持った紳士・淑女ですから。それゆえ、そこらの節度のない廃墟マニアや夜な夜な心霊スポットと勘違いして侵入する輩たちとは一線を画します。合法です。合法で入れるところでないといけません。そして管理者がいる場合は、しっかり連絡して取材許可をもらいます。社会人として当たり前のマナーですよね!そんな節度と礼儀に厳しい私たちが選んだ答えは代々木。代々木の九龍城こと代々木会館。廃墟好きにはおなじみの、代々木会館。めちゃくちゃ有名な廃墟、同然のビル。私たちは事前にロケットニュースで確認した通り、3階の中国の本が売っている店を目指しました。https://rocketnews24.com/2017/03/14/872577/上の記事を読んでくれた方はもうご存知でしょう。内部を見るには三階で営業している、この本屋が唯一の道なのです。が、あいにくの休業日、絶望する一同。しかし、なおも諦めきれない私たちは、ビルに書かれている連絡先に連絡したり(超社会人でビジネスマンな関野くん)が、出ず。お手上げな僕ら。結局代々木の九龍城には入れず、この日の取材はここで終了。と思ったあなた。私たちがそんな輩だと思ってるんですか?それじゃあ、そこいらの廃墟マニアと同じじゃないですか!5人の異なる劇作家が集まって、全く違う演目やる変態団体ですよ?ちゃーんと予備の候補、あります!しかも2つ!新宿の廃墟団地。新宿の裏通りに突如現れる廃墟団地。まぁ、でも近所の人もいっぱいいたし、何なら関野くんの友達がカジノで大儲けした話しか頭に残っていません。不法侵入したがるコミュニケ1の悪。菊池くん。もちろん、全力で阻止しました。社会人な我々はそんなことしてはいけません。* * *そして一行は電車に乗って、六本木へ。え?なんで六本木?そんな大都会に廃墟なんてない?それがあるんですよ!しかも結構ガチな廃墟が!場所は虎ノ門5丁目虎ノ門ですよ。虎ノ門。そんな超一等地に人が住んでいない建物群があります。それではお邪魔します。渡辺篤史ばりの建もの、もとい廃墟探訪です。あ、ここダークソウルで見たことある!実はこの虎ノ門、麻布台周辺は森ビルが再開発を行っています。今年中にできるのは東京メトロの新駅、虎ノ門ヒルズ駅直結の虎ノ門1丁目のマンションや商業施設です。そしてこの虎ノ門5丁目も、2022年の完成を目指して再開発が始まっています。完成するとあの大阪の「あべのハルカス」を抜き、日本一の長高層ビルができる予定です。と言ってもその2027年9月には東京駅近くに高さ390mの日本一の長高層ビルがまた出来てしまうのですが……。* * *さてさて、こんな感じで人間のはてしない欲望とその犠牲になった悲しき廃墟を堪能した私たち。でも一番驚いたのは、こんな大都市の一等地を再開発する森ビルさんの資本力。ど田舎出身の僕は人間の果てしない欲望と向上心にいつか罰が当たるのではないかと感じました。地域の小学生も肌で実感しているこんな絵が展示してありました。こんな未来にならないことを祈ります。ま、なるわけねーか。オチが思いつかなかったので、こんなふうに締めようと思いましたが、ダメでした。欲望にいつか罰がなんて一切思ってません。すみません。罰が当たるまで、欲望どんどん加速させたいですね。ということで、廃墟レポでした。最後に、興味本位で廃墟を訪れるのだけはやめた方がいいなと感じました。オカルト大好きな僕ですが、実際の廃墟を目の当たりにしたら結構怖かったです。これだけは本当です。なので、行ってみようと思う方しっかり下準備してから行ってくださいね。できることなら、廃墟のプロ(どんなだ?)が撮ってきた写真をネットで見るくらいがちょうどいいと思いますよ。では、また次回のブログで。早川 貴久.play-info {background:#F8EBDC;padding:15px;}.play-info:after, .play-info:before {content: "";clear: both;display: block;}.play-title {margin:0 0 1.0em 0;font-weight:normal;}.play-text {margin:0 0 1.0em 0;font-weight:normal;}.play-left {width: 45%;float: left;}.play-right {width: 55%;float: right;font-size:0.8em;}.play-right a {font-weight:normal;}@media screen and (max-width:768px) {.play-left {width: 100%;float: none;margin: 0 0 15px 0;text-align:center;}.play-right {width: 100%;float: none;}}【公演情報】演劇設計局コミュニケ#2『きえるもの、のこるもの、こわれるもの』~5人の劇作家による短編劇集~9/12(木)~16(月・祝) 東中野 RAFT前売・当日 2500円ご予約(こりっち):https://stage.corich.jp/stage/101625公式サイト:https://communique.work/脚本:田中寛人 / 菊池祐児(劇団大学ノート) / 関野翔太(劇団カツコ) / Kaivz(無伴奏Δ組曲) / 早川貴久(MICOSHI COMPLEX)演出:川口典成(ドナルカ・パッカーン)出演:内海詩野(演劇集団 壺会 / グッドラックカンパニー) / 乙津香里 / 川口龍 / 小磯一斉(タイムリーオフィス) / 小関悠佳 / 昆野祐希

  • 14Apr
    • 数馬分校取材レポート・おまけ(打ち合わせ風景)

      コミュニケ代表の田中寛人です。2回にわたってお届けしてきた檜原村・数馬分校記念館の取材レポート。今回はおまけとして、取材後の打ち合わせ風景をお届けします。→数馬分校取材レポート・前編→数馬分校取材レポート・後編取材を終えた一行は数馬分校記念館から歩いて5分、温泉施設「数馬の湯」に向かいました。(数馬の湯HPhttp://kazumanoyu.net )(すっかり風呂上がり状態)温泉に浸かって戻ってきたらみんなすっかりおやすみモード。そんな状況でみんな戯曲の構想なんて考えられるのか?以下、本編をどうぞ。目次どんな話を書いてみたい?遺されているものと、遺されていないものそして『人のいない廃墟』へ* * *【どんな話を書いてみたい?】菊池 落書きが印象に残ってて。落書きって、残すつもりで書くのかなって。歴史上の文書も、残すつもりで書いているものもあれば、シェイクスピアの戯曲みたいに、聴いて真似して、それが面白かったから現代まで残っているみたいなのもあると思うんで。残す意思があるかどうか、というのが今の僕たちに問われている問題でもあると思うんで、そういう事象の話にしようかなと。今ひねって考え出しました。田中 いいと思う。菊池 ひねりだしました(笑)関野 すごいな。早川 田中さんは?田中 消えていくものにすごく興味があるかな。管理人さんに最後に「今後どうするの?」って質問をしたけど、今は管理人さんがしっかり管理しているから記念館になっているけど、そうじゃなくなった時にどうするんだろう?っていうのがすごく気になってる。消えてなかった黒板と微妙にリンクするんだけど、管理人さんがいなくなって分校を他の誰かが引き継いだとしても、それは今の分校ではないだろうなっていうのがあって。物理的に消えなくても消えていくものってあるよなあって。それが消えていない黒板の文字と繋がると面白いなって。そんなことを思いました。早川 kaivzさんは?kaivz 選択してあそこに来た管理人さんがすごい面白い。一緒に先生の試験をパスした大学生二人がどんどん分岐していく話を書いてみたい。一人が東京に残っていて、もう一人は教育はこうだと言って森の中に入って行ってあそこにたどり着くみたいな、どんどん変わっていく二人の話が書きたい。菊池 管理人さん、熱い先生だったぽいですよね。kaivz すごい熱い人だよね。菊池 教育は個人授業じゃないとダメだって志のもと分校に来たっていうのは、聴いていて熱いなって思いました。関野 難しいなー。早川 難しいね。関野 僕は、2パターン、3パターンだなと思っていて。1つが管理人さんにフォーカスする。管理人さんが分校に赴任する前の「田舎に行こう」と思った根幹って、今日は聞けてないじゃないですか。そこを僕が勝手に作るのはめっちゃ楽しみ。なんで田舎に行きたいのか、その性癖が生まれた瞬間をやることの方が興味があって、今あるものよりはそっちの方が興味がある。もう一つは単純にこの場所というか土地。ただ土地については、ウィキペディアとあまり変わんねえなと、入ってきた情報が。管理人さんの話しか聞いてないからだけど。ウィキペディアと変わらないなと。管理人さんも、生の言葉を話しているというよりは喋り慣れた言葉を話している感じだったんですよ。何回も同じことを話してるんだろうなと。ただ場所については自分が生で体感したことを喋れるんじゃないかと。あとはあまりどうかなと思うけど、黒板とか木琴とか物にフォーカスしていくのはどうかなと。そんなことを思っています。管理人さんが喋っている内容が、今その場で生み出されたとか思いつきで喋っている言葉じゃなくて、どちらかというとセリフを喋っているぐらいめっちゃ綺麗に整理されて喋ってる。もうちょっとぐちゃぐちゃなところが見たかったな。早川 (笑)類家 むしろ自分の目で見た川の水の色とか。関野 そうそうそうそうそうそう。そういうやつの方が新鮮に入ってくる。類家 舞茸うまいとか。関野 壁が割れているのとか、そういう方が興味があって。割れるに至った経緯とか。3.11なのかなとか。そんなことを考えてました。早川 なるほどね。田中 早川さんはどう?早川 関野くんの言う事もそうだし、さっきのkaivzさん、菊池くん、田中さんの話もそうだと思うし、攻め方としてはそうだと思うんですよね。僕はわりとありのままの情報を全部使うタイプの人間だから。僕はもう全然、「校舎に取り憑かれたジジイの話」かなって思ってますけど(笑)一同 (笑)早川 描き方としてはどのパターンでも僕は行けて、でもそれだと誰かと被るかなと思ってて。そういうのはちょっと思ったよね。だから関野くんの言う通り、「聞いてないい話を書く」のが醍醐味になると思ってる。管理人さんのすげえ情報量、ウィキペディアにしてもけっこう項目があるウィキペディアだったじゃん。個人的にはめちゃくちゃ共感するところがあったんだけど。田中 管理人さんを見て自分がどう思っているかが、みんなの書きたい話の起点になっているのかな?早川 難しいよね。それだと被る気がするんだよな。関野 管理人さんの一代記を三人ぐらい書いてきそう(笑)(刺身こんにゃく食べながら話してました)* * *【遺されているものと、遺されていないもの】類家 もう一、二回みんなで何かやってみたら? 料理作るとかでもいいから?(一同、黙る)類家 微妙か。田中 あ、いや。類家 共通体験って重要な気がするんですよ。取材は、取材する側が気になってするもんだと思ったんで。みんなが取材してみたいと思って行けたのが今日は良かったと思うんです。早川 それはそうですよね。関野 難しいな。なんか本来、取材ってここから始まるじゃないですか。早川 今日はわりと人にフォーカスしたから、今度はマジで誰もない廃校に行ってみる? 調べて、都内で行ける廃校。不法侵入だけど(笑)菊池 誰も管理していないっていうことですよね。早川 新しいものにはストーリーがないから。誰も管理者がいない廃校は面白いかも。今日とは逆だから、まったく。関野 一つ見て、今は絶対的に廃校の管理者=管理人さんになっているから。管理人のいない廃校っていう相対するイメージを吸収するのは必要そうな気はするね。類家 一つの場所じゃなくて複数行くのは大切かも。早川 複数行くか、一つの場所を掘り下げるか。村の観光協会行くか、教育委員会行くか。村の人はそうは思っていないかもしれないから、それを掘り下げるのが正攻法かもしれない。類家 それが王道かもしれないけど、比較対象に行く方がいい。もっと深くガンガン取材したいってなった人は、今回あまりいない気がして。kaivz 人のイメージが強すぎて発想が固定されちゃってる気がする。インスピレーションが湧かずに管理人さんに全てが侵食されてて。そうなると無対象の場所に行った方が発想が湧くかもしれない。関野 行ってみますか。田中さんはどう思います?田中 人のいない廃校ってのはすごく興味ある。今日のところと比べてみたい。早川 それかこれから廃校になるところ。まだギリセーフなところに行けたら最高かも。関野 それは面白い。類家 比較対象ね。関野 比較はいいかもね。早川 そうね。あとは檜原小学校。今の小学校も見れるなら見てみたいね。類家 今日行ったところで、さらに興味を持ったこととか、足りないと思ったことが出てくると、次に何するか探しやすいかな。関野 今日のは管理されているから綺麗なわけで、管理されてないからぐちゃぐちゃになってるっていう、管理人さんがやっていた功績のデカさが、本当の廃墟に行くとめっちゃ目に見えて分かってくると思うんで。あそこに人がいるって価値が分かってくると思うんで。管理されてない廃校であればベストだけど、別に廃墟でもいいなって。田中 廃墟でもいいと思う。要するに人の手で遺されているものと、遺されていないものの差ってなんだろうってのが分かるといいんだと思う。関野 そうそう。早川 廃墟で全然いいよね。関野 頑張って小学校や中学校を探すというよりは、本物の廃墟に行くんでいいと思う。そういうところに一度行ってみて、そこでただ花火して帰ってくるとかでいいと思う(笑)kaivz (笑)早川 いいね、そういうの。新しい話が浮かぶもん。行かなくても(笑)田中 遺されているものと遺されていないものの違いを見たいね。早川 kaivzさんは?kaivz いま頭のなか花火しかない。類家 じゃあ廃墟に行きましょう(笑)(数馬の湯に飾られていたお面。なぜお面?)* * *【そして『人のいない廃墟』へ】そんなわけで、今度は「人のいない廃墟」に行ってみようという話になり、後日みんなで候補を出し合ってみました。以下、候補になった廃墟たち(一部廃墟ではない)です。 代々木会館(東京) 駅前にある古いビル。権利関係が複雑?で立て壊されず残ってる。 米軍府中基地跡(東京) 府中にある米軍基地跡地。周囲は厳重警戒中。 行川アイランド(千葉) 勝浦にある閉鎖されたレジャー施設。 八丈島オリエンタルリゾート(八丈島) 八丈島の廃ホテル(遠すぎぃ!) 友ヶ島(和歌山) 和歌山県と兵庫県の淡路島との間にある無人島(遠すぎぃ!) 虎ノ門5丁目(東京) 都会のど真ん中。再開発の立ち退きで一帯がゴーストタウンに。 中野45番街(東京) 中野ブロードウェイの先にあるレトロな飲食店街(建て壊し済) 奥多摩(東京) 奥多摩湖周辺には廃校や廃村が多数。 旧台東区立下谷小学校(東京 上野) 区役所の隣にある廃校(駐車場として使われている) 多摩湖畔の廃ラブホテル(埼玉 所沢) 西武球場近くの山中にある廃れたラブホテル街。 (ちなみにトトロの舞台はこの周辺) 浅川小学校案内分校(東京 八王子) 高尾駅近くにある廃校(今は地域の人が使っている)次回は、このうちのどれかに行った取材レポートをお伝えします。果たしてコミュニケメンバーはどこに行ったのか?彼らはちゃんと法律を守り、安心・安全に取材してきたのか?次回のブログもご期待ください。田中 寛人.play-info {background:#F8EBDC;padding:15px;}.play-info:after, .play-info:before {content: "";clear: both;display: block;}.play-title {margin:0 0 1.0em 0;font-weight:normal;}.play-text {margin:0 0 1.0em 0;font-weight:normal;}.play-left {width: 45%;float: left;}.play-right {width: 55%;float: right;font-size:0.8em;}.play-right a {font-weight:normal;}@media screen and (max-width:768px) {.play-left {width: 100%;float: none;margin: 0 0 15px 0;text-align:center;}.play-right {width: 100%;float: none;}}【公演情報】演劇設計局コミュニケ#2『きえるもの、のこるもの、こわれるもの』~5人の劇作家による短編劇集~9/12(木)~16(月・祝) 東中野 RAFT前売・当日 2500円ご予約(こりっち):https://stage.corich.jp/stage/101625公式サイト:https://communique.work/脚本:田中寛人 / 菊池祐児(劇団大学ノート) / 関野翔太(劇団カツコ) / Kaivz(無伴奏Δ組曲) / 早川貴久(MICOSHI COMPLEX)演出:川口典成(ドナルカ・パッカーン)出演:内海詩野(演劇集団 壺会 / グッドラックカンパニー) / 乙津香里 / 川口龍 / 小磯一斉(タイムリーオフィス) / 小関悠佳 / 昆野祐希

  • 07Apr
    • 数馬分校取材レポート・後編

      前回のあらすじ!廃校を取材するために、コミュニケの作家たちは奥多摩に向かった!朝から集まって遠足のような感覚になりながらも、無事目的地の数馬分校へ到着!午前の取材を終え、各々がいろいろなものを感じながら、午後を迎えたのであった……→前回:数馬分校取材レポート・前編(奥多摩湖から数馬分校記念館へ)目次お昼休憩をはさみつつ管理人さんへのインタビュー:学校生活について管理人さんへのインタビュー:檜原村について管理人さんへのインタビュー:今後の数馬分校* * *【お昼休憩をはさみつつ】午前を超えた私たちは、お昼ご飯を食べることにした。分校のほど近くに、温泉施設があってそこで昼食を我々は楽しんだ。山菜を推していて、とろろが有名らしく、のんびりといただいた。写真を取り忘れたが、私はとろろ御飯定食をいただいた。とろろを白米にかけて醤油を垂らし、ぐちゅぐちゅにかき混ぜて食べていると、H先輩に「え、混ぜるの?」と言われた。恥ずかしい……育ちの悪さを露呈してしまった……なお、近くには川が流れており、その透き通った水面に、少し感動してしまった。まあたどり着くのは容易ではなかったですが、冒険してる感じで楽しかったです。午後になると、数馬分校でオーディション用の戯曲を執筆することとなった。学校という空間で原稿用紙にえんぴつで文字を書くのは久しぶりで、懐かしい。関野さん考案の、執筆前の準備運動のようなレッスンを終え、各々が俳優オーディション用の台本を書く。* * *【管理人さんへのインタビュー(学校生活について)】さて、書き終わった我々は、最後のプログラム、管理人さんから話を聞くことになった。管理人さんは廃校になる前に、ここ数馬分校に勤めていて、その後もここで学校を守ってきた人である。緊張しつつも、お話を以下のように伺うことができた(敬称略です)。田中  ご出身は?管理人 桧原村ですね。田中  もともと廃校になる前こちらで教師を?管理人 そうですね。ここへ来る前は北多摩、東村山で教員してまして、転任という形でここへ。ここへは自分で希望して来たんですけど、当時は教育問題が大きくなってて、今はそれがエスカレートしていますけど、やはり当時の教育が間違っているというような感じがしてたんですよね。だから山とか、島とか、そういう地区の学校の方が、教育の原点があるんじゃないかと。そういう僻地は、人数は少ないところが多くて個人指導になるかもしれないですけど、教育はもともと一人一人みんな違う生徒に対して、将来大人になって、ちゃんとやってけるようにするにするのが基本なんじゃないかという、そんな気持ちもありましてね、私はそういう僻地に行った方がいいかなと。田中  最後の生徒は7名で、先生は何人いた?管理人 教師も同じくらい、本校と掛け持ちの人も居ましたけどね。教員同士で話をすれば、生徒と教員一対一だななんて、話してましたけどね。田中  廃校になったときに、在校生は別の学校に移るっていうことになったんですか?管理人 そうですね、卒業しない子は、檜原小学校の方に行くと。ここは分校になったもんですからね。そういう形だったですね。田中  卒業式は6年生の子だけやったって言うことなんですか?管理人 卒業式はね、本校でやってましたね。交流なんかも兼ねてね。そこ(黒板)に書いてます?早川  書いてます。管理人 卒業式向こうでやったんですね。その下にね、卒業を祝う会ってのが書いてありますけど、これはね、ここだけでやったんですよ。戻ってきてね。体育館みたいなのがここにあって、そこでやったんですよね、余興も兼ねて。田中  最後の日とか、どういう感じだったんですか?どんな話をみんなでされてたんですか?管理人 最後の日ですか? あー、それはちょっと記憶にございません(一同笑い)目立った話はしてなかったと思いますけどね、普段通りで。早川  特別な思い入れのある児童の方とかいらっしゃるんですか?管理人 なんというんですかね、大家族で生活してるみたいな感じだから、特にどの子がどうとかそういうのは無くて、みんな自分の子どもみたいな感じでしたね。田中  今でも教え子さんと会うんですか?管理人 時々ね、会う機会があればね。ここに来ることもありますし、役場に勤めてる子もいますから。普段通り、普通に話すだけですけど。* * *【管理人さんへのインタビュー(檜原村について)】田中  都市部とは生活の流れとか、時間が違いますよね。管理人 違います。田舎です、一言でいえば。田中  檜原で生まれて、檜原で生活する人が多いんですかね。今一緒に暮らしてる家族は?管理人 子どもは賑やかな方へ行きましたから。妻と2人ですね。田中  奥さんも檜原村出身なんですか?管理人 妻は違いますね。ただ、私がこっちにするって決めちゃったもんですからね(一同笑い)、来なくても良いといったんですけど、来ましたね。田中  奥さんはどんな事おっしゃてましたか?管理人 割合、地域に溶け込んでいきましたね。子どもが居たので、地域の人と交流して、日常生活は問題なかったですね。管理人 どちらかというと、にぎやかな方向に行く人が多いですね。社会の流行といいますか、働く場所もないですし。今、数馬あたりでは、高齢化社会ですね、完全に。でも若い人でも実家がある訳ですからここに、なんかあれば来たりとかね。他所に所属しながら、ここにも所属して、二重生活のようなね。早川  ここを維持してるお金とかってどうしてるんですか?管理人 一応村の財産になりますから、場所を無料で借りてて、水道や電気代は10万円を限度に村が出すと。そういう契約で、それ以外は自腹で。寄付金だとか、廃品回収をしたりして(玄関の横に大量の空き缶がありました)。そうお金はかかりませんし、人件費はボランティアでするという。早川  一番の楽しみは?管理人 何とも言えない、毎日が楽しみであり苦しみである。自然の中にどっぷり漬かってますから、それでいいのかなぁと。もう80になって、からだも動かなくなりますからね、これもしょうがないことなんだなと。自然の中で生活して、それに近づいていこうと。早川  廃校になってから7年間は勝手に入っていた(個人で管理運営していた)て仰ってましたが、やっぱり自分の運命というか、使命だなって思ったってことですか?管理人 まあそうですね。難しく考えるとあれだけど。教員ってのは翌年の4月には違う学校に行かなきゃならないですが、私はここに住んでなんとかしなきゃならないなと。きちんと片づけた訳じゃないし、村の教育委員会とのこともあるし、暗黙の内に鍵を持って月に2~3度窓を開けて風を入れて、カビが生えないようにして、整理をしたりして。まだ終わってないんですけど(笑い)早川  もう10年ほど開けてるんですよね。何か嬉しいことありましたか?管理人 地域の話し合いで遺すことに決まったんですが、一般的に考えるとこんなのも遺してどうすんだ、金になる訳でもないし、他に使い様があるんじゃないか、新しいものを建てた方がいいんじゃないか、そういうお金が中心の考え方も結構あったんですね。でも私としては、いろいろ提案していく中で、観光には直接関係ないけど、ここがあることで有利になる面はありますよということは言ってましたけどね。まあいろいろな人が来てくれて、「よく遺っててくれた」って言ってくれるのがね、まあ嬉しいといえば嬉しいですね。遺した甲斐があったと。年間、最低600人とか、多いと1000人とか、土日祝日開けて。そう言ってくれる人が居ると嬉しいですね。早川  ぼくもいいことだと思います。菊池  どういう人が来ますか? 今回は作家として取材にぼくらは来ましたけど、テレビで来たとか観光客とか。管理人 開館当初は年配の人が多くて、木造校舎が懐かしいって。学校の匂いがするっていうんですね。だんだん若い人が増えてきて、外国から来た人も何人かいましたし、写真を撮ったりする人が増えてきましたね。今回皆さんが来られてるのも、新しいタイプの人で(一同笑い)菊池  生徒がいっぱいいたときは、どういう雰囲気でしたか?管理人 賑やかでしたね、ええ。菊池  懐かしくなったりしますか? こんなことあったなあってふっと思い出したりとか?管理人 記憶に残ってることもあるんだろうけど、あんまりそれを口にすることはないですけど、感じてるんだと思います。関野  12年間管理をしていて、怖かった事とかありますか?管理人 怖かったことはないですね。でも開館当初から気にしていたのは、物が無くなったり壊されたりするのは困るなーって気持ちはあったんですけど、それは一切なくてですね、自由に手に取っていただいてるんですけどそういうことはないんで、ありがたいと思うんですよね。田中  ここの黒板も、20年前、最後の日のままってお話ですけど、あえて消さないって感じなんですか?管理人 教員は消したくないって思いはあったでしょうけどね。でも記念館にするとき、最低限補修をすることがあったんですけど、工事の時に消されるかなって思ってたんですけど、遺ったんですよ。だから奇跡みたいなもんだと思ってるんですけどね。* * *【管理人さんへのインタビュー(今後の数馬分校)】田中  最後の質問ですが、管理人さんがお亡くなりになったとき、この記念館は遺したいと思っていらっしゃいますか。管理人 遺したいという人はいるんですか、仕事を持ってる人で、そっちを優先しないといけないから難しいですけどね。遺したいという気持ちはあるみたいなんですけどね。ただ、最初に言った通り、ここは金儲けができる状態じゃないんでね、その辺がやはり遺すときのネックになるのかなと。私個人の思いもありまずが、お客さんを呼び込むという方向にすると、来てほしいということに重点がなっちゃう。そうすると本来の目的と違ってくるんじゃないかと。ひっそりでもいいから、ここを遺すことが基本であって、来たい人がいたら見ていってほしいし、そういう感じがいいんじゃないかと。今の時代の考えとは逆行してるとは思うんだけど、しばらくはそれでいこうと。内々のところで宣伝してもらって、それ以外はしないでおこうかと。来た人がね、インターネットで情報を流してるって話は聞いてるんで、口コミで広がっていくのが最良かなって思ってるんですけどね。* * *インタビューを通して、管理人さんの教育、故郷、数馬分校への熱い想いを聞けた。元のまま遺るというのは、それだけで努力の結晶なのだと感じた。村は湖に沈み、看板は文字が読めなくなり、人は少なくなっていく。取材後、近くの温泉に入った。三月半ばだったのに、雪が降る寒さで、からだの芯まで沁みた。出た後は感想を語らった、同じものを見たのに、違う感想が出るのは、取材経験のない菊池にとって新鮮だった。話し合いの結果、更に取材をすることになり、次の週も、みんなで集まることになりました。そのレポートも、近いうちに公開されると思います。さて、私たちは今回の取材をもとに、戯曲を書くのだが、どんな作品になるのか。菊池は特にまだ決まってません。とりあえず学校にあった木琴の音色が綺麗だったので、その音は使おうと思います。カマキリの創作物も存在感があって強く印象に残ったので、どうにか活かしたいなと考えております(完全に余談ですが、カマキリから出てくるハリガネムシが菊池は好きです)。それでは、またブログで会いましょう。菊池でした。菊池 祐児.play-info {background:#F8EBDC;padding:15px;}.play-info:after, .play-info:before {content: "";clear: both;display: block;}.play-title {margin:0 0 1.0em 0;font-weight:normal;}.play-text {margin:0 0 1.0em 0;font-weight:normal;}.play-left {width: 45%;float: left;}.play-right {width: 55%;float: right;font-size:0.8em;}.play-right a {font-weight:normal;}@media screen and (max-width:768px) {.play-left {width: 100%;float: none;margin: 0 0 15px 0;text-align:center;}.play-right {width: 100%;float: none;}}【公演情報】演劇設計局コミュニケ#2『きえるもの、のこるもの、こわれるもの』~5人の劇作家による短編劇集~9/12(木)~16(月・祝) 東中野 RAFT前売・当日 2500円ご予約(こりっち):https://stage.corich.jp/stage/101625公式サイト:https://communique.work/脚本:田中寛人 / 菊池祐児(劇団大学ノート) / 関野翔太(劇団カツコ) / Kaivz(無伴奏Δ組曲) / 早川貴久(MICOSHI COMPLEX)演出:川口典成(ドナルカ・パッカーン)出演:内海詩野(演劇集団 壺会 / グッドラックカンパニー) / 乙津香里 / 川口龍 / 小磯一斉(タイムリーオフィス) / 小関悠佳 / 昆野祐希

  • 31Mar
    • 数馬分校取材レポート・前編

      初めまして、劇団大学ノートの菊池祐児と申します。大学卒業後、フラフラしておりまして、このままじゃいかんと教員採用試験の勉強をしております。今回は縁があって、コミュニケの公演に携わらせていただけております。空いた時間のほとんどを布団の上で過ごすぐぅたらですが、先日、コミュニケメンバーで取材に行ったので、その時の話をまとめさせていただきます。目次その日、我々は奥多摩へ向かった到着、そして静寂(聴こえたはずの声はどこにもない)* * *【その日、我々は奥多摩へ向かった】2019年3月16日(土曜)、早朝9時、コミュニケメンバーは東京の西の西もう一歩西の、武蔵五日市駅に集合した――今回の取材の目的は、もちろん次回公演のテーマを求めてのものである。しかしそれ以上に、この公演のために集まったメンバー同士の、交流という意味合いも大きかった。全員で同じものを見る、そして同じ物を創る。なんと贅沢なことであろうか。目的地は檜原村にある数馬分校である。平成11年(1999年)に廃校になった、元小学校である。取材に行く前にインターネットで得た情報は、「廃校になった後は記念館になっている」「元教員が20年以上、1人で管理している」「役所が村の記念館にもかかわらず認知していない」この3点だけである。どんな人が管理しているんだろう(なんたって20年間である)、どうして役所が認知していないんだろう、廃校どんな雰囲気なんだろう……少なくとも私は、そういったことを考えながら当日を迎えたのだ。――途中の拝島駅での「車両切り離し」というトラップに翻弄されながら、無事合流した私たちは、主宰の田中氏に借りていただいたレンタカーに乗り、観光を兼ねて奥多摩湖へ向かった。尚、車内で流れていた曲は電気グルーヴである。田中氏が往年のファンらしく、ファントークを聞きながら、テクノが溢れる車内となった(ファンにはファン特有の、今回の騒動への想いがあったようだ。「あんなライブをしていながらクスリやってない方がおかしい」という田中氏のコメントには重いものがあった。)途中、奥多摩湖の見える駐車場で降りた。田中氏は西多摩地方の出身で、地区の情報をいろいろ教えてくれたのだが、この湖の下に村が3つ沈んでいるという情報は驚きであった。人口湖を建設するために村を沈めるというのは、私はドラマでしか聞いたことがなかったし、そんな事件が大都会東京で行われていたことにも驚いた(そういう話は地方の更に地方で起こる問題だと思っていたのだ)。小鳥のさえずりが聴こえる。それ以外無音である。この下に村があると考えると、胸に響くものがあった。いよいよ檜原へ向かって出発である。奥多摩湖ルートの場合、30分程であろうか、山道を車で登った。「「「「「「ここは東京か???」」」」」」私は愛媛県の出身で、祖母は八幡浜という山に囲まれた町の、更に山の上に住んでいたのだが、お盆や正月に遊びに行っていた当時の気持ちを思い出していた。「トーキョーって、なんでもあるけど自然はないよね」などと抜かしていた自分がいかに浅識であったか。「トーキョーにはなんでもある」【到着、そして静寂(聴こえたはずの声はどこにもない)】さて、遂に檜原村数馬地区到着である。「「「「「「「「「「「「ここは東京か???????」」」」」」」」」」」」(もう八幡浜より田舎……)さて、分校までは看板に従って坂を登るだけである。おおおおおおお!!!遂に到着である!!!!こちら受付に居たのが、20年間ここを守ってきた管理人さん(本名非公開。以下管理人さん)である。どんな人なのかと思っていたが、笑顔が素敵なお爺ちゃんであった。受付を済ませたら、いよいよ侵入である。ところで皆さんは、卒業後、小学校に行ったことはあるだろうか。当たり前といえば当たり前だが、机や階段など、あらゆるものが小さい。この誰もいない学校に、20年前は7人の小学生が居たと思うと、あまりに静かだ。机に彫られた落書き、5個玉が付いたそろばん、版画、なわとび、ボール。痕跡があるだけで、声はどこにもない。廊下には当時の写真が飾ってあって、机を並べて給食を食べたり、校庭で運動会をしている様子が映っていた。廃校というのは、そういうことなのだ。今回の座組には、私を含め、地方出身者が多い。中には、通っていた小学校が同じように廃校になった作家もいる。人口減少が社会問題となっているが、こうした学校がこれからも加速度的に生まれていくのかと思うと、考えるものがあった。校内には、卒業文集がずっと残っていた。廃校になるずっと前からの、当時の小学生の思い出が詰まったものが、何年分も残っていた。これを書いた人たちは、今何をしているのか。特別学級の生徒が書いた文章に目が留まる。「うれしかったよ」と書かれている。管理人さんに話を伺いながら、校内を回る。午後になり、お昼を近くの旅館で食べ、いよいよ午後。午後は戯曲執筆と、管理人さんへのインタビューが待っている!かみんぐすーん……!!菊池 祐児→次回:数馬分校取材レポート・後編(管理人さんにインタビュー).play-info {background:#F8EBDC;padding:15px;}.play-info:after, .play-info:before {content: "";clear: both;display: block;}.play-title {margin:0 0 1.0em 0;font-weight:normal;}.play-text {margin:0 0 1.0em 0;font-weight:normal;}.play-left {width: 45%;float: left;}.play-right {width: 55%;float: right;font-size:0.8em;}.play-right a {font-weight:normal;}@media screen and (max-width:768px) {.play-left {width: 100%;float: none;margin: 0 0 15px 0;text-align:center;}.play-right {width: 100%;float: none;}}【公演情報】演劇設計局コミュニケ#2『きえるもの、のこるもの、こわれるもの』~5人の劇作家による短編劇集~9/12(木)~16(月・祝) 東中野 RAFT前売・当日 2500円ご予約(こりっち):https://stage.corich.jp/stage/101625公式サイト:https://communique.work/脚本:田中寛人 / 菊池祐児(劇団大学ノート) / 関野翔太(劇団カツコ) / Kaivz(無伴奏Δ組曲) / 早川貴久(MICOSHI COMPLEX)演出:川口典成(ドナルカ・パッカーン)出演:内海詩野(演劇集団 壺会 / グッドラックカンパニー) / 乙津香里 / 川口龍 / 小磯一斉(タイムリーオフィス) / 小関悠佳 / 昆野祐希

  • 25Mar
    • コミュニケ#2、企画テーマ

      こんにちは。『演劇設計局コミュニケ』今回制作として携わらせていただいてます。「怒れる制作」こと類家アキヒコです。よろしくお願いします。今回は制作の視点からコミュニケ第二回の企画について色々書いていこうと思います。……とは言ったものの何から書いていけばいいのかさっぱり思い浮かびません。目次そもそも制作って何をする人?みんなでやりたい事を出し合う「劇作のプロセス」と「取材をして書く」謎の廃校「数馬分校記念館」* * *そもそも制作って何をする人?演劇関係者でなければ制作と聞いても、「制作って何をしている人なの?」「舞台演劇における制作ってなんぞ?」そう思う方がほとんどだと思います。脚本家は脚本を書く人。俳優は演技をする人。照明は舞台上に光を当てる人。音響は音を出す人。というのはなんとなくわかる気がしますが、……制作??え?なにそれ…。という方のために軽く制作のお仕事について説明した上で本題に入ろうと思います。書き進めている間になにを書こうか思い浮かぶはずです。【制作とは】英語で「producer」(プロデューサー)と訳します。ではプロデューサーとは何者か? プロデューサー(英語: Producer、略称PまたはPD)とは、映画やテレビ番組・ラジオ番組・ドラマ・アニメなどの映像作品、ポスターや看板などの広告作品、音楽作品、コンピュータゲーム作品制作(製作)、アイドルなど、制作活動の予算調達や管理、スタッフの人事などをつかさどり、制作全体を統括する職務。ディレクターよりも広範囲な管理指揮権を有し、制作物の商業的な成否について責任をもつ。みんな大好きウィキペディア先生はこのような説明です。ちょっとわかりづらいですが、なにやら責任者っぽい雰囲気ですね。業務内容を細く分けると企画・予算管理・人事・広報・運営など制作業務は多岐にわたります。現場によってはまだまだ細くなっていたりします。舞台演劇で考えてみるましょう。舞台を作り上げるには上記で揚げたよう様々なセクションのチームワークによって作品を作ります。制作はもちろんその中のひとつのセクションです。ただ、他のセクションと比べた時に特徴的な部分はウィキペディアの説明に書いてある「制作物の商業的な成否について責任をもつ」という部分なのかなと思います。ざっくり言うとみんなで作った作品を「お客さんがお金を払う価値のある商品にする」という業務だと思います。少し長くなってしまいましたが雰囲気だけでも伝わっていただければ幸いです。* * *企画打ち合わせ「みんなでやりたい事を出し合う」それでは本編始まります。何事を為すにもまずは打ち合わせです。ということで最初の企画会議は1月末に始まりました。作家が全員集まって今回の公演でなにをしたいか話し合いました。出来るかどうかは置いといて、まずはひたすら案を出しまくります。みんなが考えた企画案・リレー台本・劇作ハッカソン(時間制限ありでその場で書く)・本番中も袖で台本を書きつづける・プレゼン大会・ドラマトゥルクを探しに行く・アイデアの出し方をみんなで披露する・俺ならこう書く・課題克服ストーリー・やったことないことをやって書く・みんなで体験入学して書く・運命を書く・名作のその後を書く・大人のための寓話を書く・無名な人を紹介する・黒字にしたい・オペラやりたい・悪ふざけしたい・つり動画をYoutubeにあげたい・悪魔祓いをしたいみんながやりたいこと・興味があることについて話してる姿は純粋無垢な子供の様でとても楽しそうでした。初回にして会議はとても盛り上がりました。(個人的には早川さん出した悪魔祓いが気になりました)……しかし、みんな好き勝手やりたいことを出すだけで、この日はなにも決まりません。* * *コミュニケ#2のふたつの柱「劇作のプロセス」「取材をして書く」そして2月の「第2回企画会議」この日は前回出し合った案を元に公演のテーマを決めることになりました。みんながやりたいこと・興味があることを掘り下げていくことにしました。そして決まった今回のコミュニケ#2でやること。①劇作プロセスを見せる②取材に行くのふたつが、コミュニケ#2における大きな柱です。①劇作のプロセスを見せる演劇設計局コミュニケは劇作家が主体となる団体です。なので「劇作家の苦悩と努力と試行錯誤」を世に発信し、演劇の設計図となる「脚本」がどのように出来上がっていくのかという過程を見せていこう、ということ。詳しくはこのブログの初回の記事をご覧ください。②取材に行く参加作家が初日の会議でやりたいこと・興味があることを出し合っている中で、全員一致で「やりたい!」となりました。……しかし、「どうやって劇作のプロセスを見せるのか?」「どこに取材に行くのか?」といった具体策はまだ決まりません。企画会議はまだ続きます。* * *謎の廃校「数馬分校記念館」そして翌日に行われた「第3回企画会議」この日は「劇作のプロセスをどうやって発信して行くのか」「なにを(どこを)取材するのか」について話し合いです。まず劇作のプロセスについてはこのブログで発信していくことになりました。今後のブログの主な内容は「廃校に潜入!!劇作家菊池祐児による取材レポ(仮)」「月1回行われる脚本のリーディングの様子とそれから……(仮)」「密着!早川貴久式ドラマトゥルクのお仕事(仮)」「【激論】朝まで劇作プレゼン(仮)」「脚本ブラッシュアップ〜私はこのように脚本を書きました〜(仮)」etc…劇作家たちにスポットを当てた劇作家が執筆するブログとなっております。今後のブログに乞うご期待!!お次は取材対象についてです。「取材して何を書くのか?」という話し合いの中で、まずは取材する上で必要な3つの要素を洗い出してみました。①人…取材対象の人物。その人はどんな人か?②場所…取材する場所。そこはどんな場所か?③出来事(事象)…取材する出来事。そこで何があったのか?そしてこの3つの要素がある場所を探そう!とそんな話になったところ、代表の田中からこんな提案がありました。「檜原村という東京の西の果てに、数馬分校記念館という元小学校がある」「20年前に廃校になったけど、今でも元先生が管理しているらしい」「村の観光協会に所属しておらず、連絡先もよく分からない」人・場所・出来事の3つの要素が、数馬分校記念館には確かにあります。こうして代表の推薦で、取材場所は数馬分校記念館となりました。(廃墟マニアの代表の趣味なだけの気もしますが)公演テーマを決めようというところから、話がどんどん大きくなってます。しかし作家たちの取材をするという目的をまずは果たそう。何かみんなでやってみよう!書きたいことは取材をしてみたら見つかるんじゃないか。まずは行動だ!!行ってみよう!!!!という熱い衝動の元、まずは取材に行くことになりました。【次回予告】果たして書きたいことは見つかるのか?各々の取材したい欲求は満たせるのか?みんな団体行動はできるのか?おやつは何円までなのか?様々な疑問、関心を胸に一行は檜原村へと旅立つのであった……。全ては次回のブログにて!!ありがとうございました!!制作 類家アキヒコ.play-info {background:#F8EBDC;padding:15px;}.play-info:after, .play-info:before {content: "";clear: both;display: block;}.play-title {margin:0 0 1.0em 0;font-weight:normal;}.play-text {margin:0 0 1.0em 0;font-weight:normal;}.play-left {width: 45%;float: left;}.play-right {width: 55%;float: right;font-size:0.8em;}.play-right a {font-weight:normal;}@media screen and (max-width:768px) {.play-left {width: 100%;float: none;margin: 0 0 15px 0;text-align:center;}.play-right {width: 100%;float: none;}}【公演情報】演劇設計局コミュニケ#2『きえるもの、のこるもの、こわれるもの』~5人の劇作家による短編劇集~9/12(木)~16(月・祝) 東中野 RAFT前売・当日 2500円ご予約(こりっち):https://stage.corich.jp/stage/101625公式サイト:https://communique.work/脚本:田中寛人 / 菊池祐児(劇団大学ノート) / 関野翔太(劇団カツコ) / Kaivz(無伴奏Δ組曲) / 早川貴久(MICOSHI COMPLEX)演出:川口典成(ドナルカ・パッカーン)出演:内海詩野(演劇集団 壺会 / グッドラックカンパニー) / 乙津香里 / 川口龍 / 小磯一斉(タイムリーオフィス) / 小関悠佳 / 昆野祐希

  • 14Mar
    • コミュニケ#2、参加メンバー紹介

      みなさまこんにちは。コミュニケ代表の田中寛人です。コミュニケ#2のブログ更新、第2回です。今回はコミュニケ#2に参加する作家・制作をご紹介します。すでに何度か打合せしていますが、本当に個性的なメンバーが揃いました。いったいどんな戯曲を書くのか、今から戦々恐々楽しみです。コミュニケ#2 参加メンバー田中 寛人(演劇設計局コミュニケ代表 / 劇作家)菊池 祐児(劇団大学ノート主宰)関野 翔太(劇団カツコ主宰 / 演出家 / 脚本家、クソラボ所長)kaivz(無伴奏Δ組曲)早川 貴久(MICOSHI COMPLEX主宰 / 演出家)類家 アキヒコ(劇団カツコ制作 / プロデューサー、クソラボ制作)劇作担当田中 寛人演劇設計局コミュニケ代表 / 劇作家●プロフィール1979年生まれ、東京都出身。2015年、日本劇作家協会の戯曲セミナーを受講し、本格的に劇作を始める。2016年5月、戯曲『東京から遠く離れて』が第4回せんだい短編戯曲賞の最終候補となる。同年12月、戯曲『飛んでいる矢は止まっている』が日本劇作家協会主催リーディングフェスタに選出されリーディング上演される。2017年、演劇設計局コミュニケの設立に参加。2018年より同団体代表。「日常の中の不条理」を主題とした会話劇を主に執筆している。日頃は知覚しえない、ヒトの心の奥底にある飢えや渇きに焦点をあて、生きていることの意味を見つめ直すような、そんな戯曲が書ければいいなと思っています(書けるとはいってない)。●SNS・リンク@dentaku808@hirohito.tanakanot-i.net●本人のコメント演劇と劇作家の未来のために、今日も1日がんばるぞい(白目)。劇作担当菊池 祐児劇団大学ノート主宰●プロフィール1994年生まれ、愛媛県松山市出身。2013年、日本大学芸術学部演劇学科劇作コース入学。同年、大学内の友人と劇団大学ノート結成。2015年、日本劇作家協会の戯曲セミナーを受講。2016年、虚構の劇団演出部に所属。主に短編を中心に執筆。上演した最も長い戯曲で50分ほど。モットーは「無駄なものは無駄なまま」執筆の原動力は「怒り」戯曲の癖「上演にイレギュラーを取り入れがち」書くとき意識していることは「いつ登場人物を殺すか」書く姿勢は「寝転がりながら」疲れたときに聴く曲は「ぐでたまテーマソング」疲れたときに読むマンガは「アイドルマスター」最近胸に響いた言葉は「風呂に入るのは面倒だが、入ったことを後悔したことはない」普段は教員採用試験の勉強をしております。よろしくお願いいたします。●SNS・リンク@kikuike7●本人のコメント戯曲を書く前のTwitterタイムとYouTubeタイムを摂りすぎてしまうので、適量にします。●代表から一言「演劇界の星野鉄郎 (テレビ版)」銀河鉄道999の星野鉄郎を思い起こさせるキャラクター。それが菊池くんです。飄々とした感じだけど心の奥に熱いものを持ってそうな所が鉄郎っぽいなって。あ、鉄郎はもちろん劇場版じゃなくてテレビ版の方ね! →比較画像戯曲はいわゆる不条理モノで、階段を踏み外した時に感じるような微妙な浮揚感がとても心地良いです。実家に戻って教員を目指すって言ってるけど、本当は母の仇を討つために機械のカラダを手に入れに行くんだよね?劇作担当関野 翔太劇団カツコ主宰 / 演出家 / 脚本家クソラボ所長●プロフィール長野県長野市出身。早稲田大学在学中に俳優としてキャリアをスタート。映画・CM・テレビドラマを中心に活動する。大学卒業と同時に劇団カツコを旗揚げ。家族や友人、恋人の中に生まれる生きるための妥協に敬意と悪意を込めながら、「苦虫を噛んだようなハッピーエンド」を作る劇団。2017年12月「アダルティック演劇祭」にて大賞・観客賞を受賞。2019年1月、クソラボを設立。一歩間違えたらクソみたいな演劇をしてしまう僕たちが、なんとかクソみたいな演劇をしないためにという信念のもとMICOSHI COMPLEXの早川貴久と立ち上げた上演を目的としない演劇研究所。毎月第4土曜日に高円寺Ksスタジオにてワークショップを開催中。超具体的であり続けることが、抽象的なメッセージを伝えうると信じて創作活動をしている。●SNS・リンク@shotasekino劇団カツコ @gekidankatsukoクソラボ @kusolabo1●本人のコメント劇作のプロセスを公開することで得られる果実も公開できればと思います。●代表から「演劇界の狂犬」長野が生んだ将来ビッグになる男。それが関野くんです。事実、劇団カツコの公演は回を重ねるごとに確かな成長を感じます。凄い(小並感)戯曲は性的な題材が多いけど本人はあまり意識していない様子。モテる男は違うね(嫉妬)恋愛模様を書きながらも、決してメロウにならず、最後までドライを貫くところに作家としてのこだわりを感じます。常に自信に満ちているように見えるけど他人の意見をとても謙虚に聞く姿、個人的に嫌いじゃないです。劇作担当kaivz無伴奏Δ組曲●プロフィール社畜。神奈川県出身。小学生の時初めて見た舞台が「はだしのゲン」。真っ暗な密室空間で繰り広げられる生身の物語を体感、強烈なトラウマとなり演劇は二度と見ないと心に誓うが、うつになった友人を元気づけようと試行錯誤していた際、演劇のトラウマ性を逆に活用できないかと考え2015年度戯曲セミナーを受講。2016年に女子コント劇団を立ち上げ初公演を行う。以降、他のメディアでは出来ない演劇ならではの双方向な空間を模索すべく活動中。友人は元気になり、最近終活を始めた。●SNS・リンク@kaivz_無伴奏Δ組曲 @delta3suites●本人のコメントエアリアルは週に2袋までにするよう頑張ります。●代表からのコメント「演劇界のカイブヅ」kaivzさんは面白いですよ。本人も書く作品も。主にコントを書いてるのですが、笑いの中に作者の内面を叩きつけてきます。コントなのに狂気。コントなのにカオス。あ、でも本人はいたって真面目な社畜ちゃんです。ポケモン好きすぎてたまに話し方がピカチュウっぽいの、本人は気づいてるのかな。あとゼノギアス勧めてくれたのにやってなくてゴメン。VC出たらやるね(あ、PS作品か)劇作・ドラマトゥルク担当早川 貴久MICOSHI COMPLEX主宰 / 演出家●プロフィール1990年生まれ、秋田県出身。2012年、日本大学芸術学部演劇学科演出コース卒業。同年、大人計画研究生による劇団「こまつな」の第一回公演の作・演出を担当し、2013年より鴻上尚史主宰「虚構の劇団」演出部として同劇団に参加。第12回公演「天使は瞳を閉じて」では演出助手を担当。近年は、脱出ゲーム「さよなら、僕らのマジックアワー」の演出協力やドラマトゥルクとしての活動の傍、劇団カツコの関野翔太とともに2019年より月に1回「クソみたいな芝居をしないためのラボラトリー」というワークショップを開催する。●SNS・リンク@hayakawasanmicoshicomplex.main.jp●本人のコメント作家同士が切磋琢磨できる良い環境をいただいたと思っています。素晴らしい公演になりますよう微力ながら尽力致します。●代表からのコメント「演劇界のクロサギ」関野くんから紹介されて今回ご参加いただくことになりました。MICOSHI COMPLEXの早川さんです。演劇の知識も経験も豊富で、楽してズルして売れる方法をいっぱい知ってそうなんで、コミュニケでもその辺りいろいろと期待しております。話をしていていつも思うんですが、人の心理を見抜く力がとても高いんですよね。羽毛布団とか売ったらお金持ちになれそう。普段は演出家さんなのですが、今回は劇作とドラマトゥルクとして参加されます。ドラマトゥルク自ら書くとか見たことないので、どんな事になるのか今から楽しみです(^^)あとボードゲームもっとやりましょう!(いつも時間なくてゴメンなさい)制作担当類家 アキヒコ劇団カツコ制作 / プロデューサークソラボ制作●プロフィール北海道佐呂間町出身。北海学園大学法学部法律学科卒業後、俳優活動をするために上京。映画・ファッションモデル・舞台・コントを中心に活動する。 2017年劇団カツコ第4回本公演から劇団カツコの座付制作として制作活動を始める。現在は外部団体での制作・プロデュースに積極的に力を入れている。また、俳優として定期的に一人芝居を演じている。好きなものは落語・狂言・温泉。主な制作活動2017年5月:劇団カツコ第4回本公演『空焚き』2018年11月:「文月」プロデュース公演#1 『草の便り』にて小劇場界初のクレジットカード決済を導入。2018年12月:「タグステ」プロデュース『YOSHITSUNE〜呪われた英雄〜』2019年4月:かーんず企画第10回記念公演『2099年宇宙の足袋〜10月10日午後3じごろ』●SNS・リンク@akihikoruike●本人のコメント皆さんに劇作という行為はどういうものなのかを少しでも知ってもらえるように、そして面白い作品をご覧になっていただけるように最善を尽くし続けます!お楽しみに!●代表からのコメント「演劇界の怒れる男」劇団カツコのプロデューサーさん。今回はコミュニケ#2の制作をお願いしております。制作だけどイケメン。おそらく日本で演劇の制作をしている中でいちばんイケメン。「オレ、演劇キライなんだよね」って言いながら演劇する人をたまに見るけど、彼はガチで演劇キライですよ。でも彼ほどちゃんと相手の懐に入って話をしようとする人って、なかなかいないです。いまの演劇界は彼を失ってはイケナイ。以上のメンバーでコミュニケ#2をお届けして参ります。キャスト・スタッフは後日また改めて。公演の詳細が決まりましたらアナウンスいたします。オーディションもまだまだ募集しております。ぜひご応募ください。→Corich!掲示板→ オーディションプラス次回はコミュニケ#2の企画テーマについてご案内します。引き続きコミュニケをどうぞよろしくお願いいたします。演劇設計局コミュニケ代表田中 寛人.play-info {background:#F8EBDC;padding:15px;}.play-info:after, .play-info:before {content: "";clear: both;display: block;}.play-title {margin:0 0 1.0em 0;font-weight:normal;}.play-text {margin:0 0 1.0em 0;font-weight:normal;}.play-left {width: 45%;float: left;}.play-right {width: 55%;float: right;font-size:0.8em;}.play-right a {font-weight:normal;}@media screen and (max-width:768px) {.play-left {width: 100%;float: none;margin: 0 0 15px 0;text-align:center;}.play-right {width: 100%;float: none;}}【公演情報】演劇設計局コミュニケ#2『きえるもの、のこるもの、こわれるもの』~5人の劇作家による短編劇集~9/12(木)~16(月・祝) 東中野 RAFT前売・当日 2500円ご予約(こりっち):https://stage.corich.jp/stage/101625公式サイト:https://communique.work/脚本:田中寛人 / 菊池祐児(劇団大学ノート) / 関野翔太(劇団カツコ) / Kaivz(無伴奏Δ組曲) / 早川貴久(MICOSHI COMPLEX)演出:川口典成(ドナルカ・パッカーン)出演:内海詩野(演劇集団 壺会 / グッドラックカンパニー) / 乙津香里 / 川口龍 / 小磯一斉(タイムリーオフィス) / 小関悠佳 / 昆野祐希

  • 08Mar
    • コミュニケ#2、始動します。

      みなさまお久しぶりです。演劇設計局コミュニケの田中寛人です。第1回公演『ゲキサク×4〜短編劇集〜』にご来場いただいたみなさま、そして公演に関わってくださったキャスト・スタッフのみなさま、その節は大変おせわになりました。そしてオーディションの告知ページからこのブログにきて「おまえ誰だよ」って思っているそこ俳優さん、はじめまして。田中寛人と申します。劇作家です。約1年ぶりのブログ更新。今回はコミュニケ#2を始動するにあたって、そこに至るまでの経緯と、これからやりたいことを書き連ねていきます。初回からそこそこ長いよ。目次『ゲキサク×4〜短編劇集〜』を終えて劇作家は孤独じゃなくていいレビュー文化が必要だ劇作のプロセスを見せるキャスト・オーディション* * *いまさらながら『ゲキサク×4〜短編劇集〜』を終えて演劇設計局コミュニケは2015年度の日本劇作家協会戯曲セミナー生の有志ではじめた演劇企画団体です。2018年4月に東京・四谷三丁目の喫茶茶会記で『ゲキサク×4〜短編劇集〜』を上演しました。コミュニケ第1回公演『ゲキサク×4〜短編劇集〜』公演チラシそもそもコミュニケの成り立ちは2017年の初春、戯曲セミナー同期の数人で集まって「とりあえず何かやってみよう」と話し合ったのがはじまりです。それぞれ大なり小なり演劇経験はあったわけで、「どうにかとかなるだろ」とはじめは軽い気持ちでいましたが、よくよく考えると主宰はみんな初めてという状態。いろいろなことがありました。そんな中でも無事終演&全ステージ満席という形で終えられたのは、ひとえにコミュニケに関わってくださったみなさまの支えによるものだと、1年経った今でも身に染みて感じています。『ゲキサク×4〜短編劇集〜』に関わってくださったみなさま、そしてご来場いただいたお客様、改めて御礼申し上げます。本当にありがとうございました。1年ぶりにこのブログを見にくる人がいるのか分からないけど。* * *劇作家は孤独じゃなくていいはずださて、第2回公演。もといコミュニケ#2です。第1回公演ではテーマを設けず、「ひとりひとり書きたいモノを書く」という方式をとりました。結果的に、作家たちの趣味嗜好がはっきりと分かる公演となりました。「作家たちのカラーを見せる」という点では、成功だった思っています。でも、それで、果たして劇作家たちの心は満たされたのでしょうか?おそらく、答えはNO。ひとりひとり好き勝手に書いた結果、ひとりひとり孤独に闘うことになったが第1回公演でした。終演後、僕が作家たちに「次はどうする?」と聞いた時の、彼らの苦虫を噛み潰したような表情、今でも忘れられません(苦笑)孤独に絶望する劇作家(イメージ)そう。作家というものは基本、孤独です。スポーツ選手のように歓声を浴びることもなければ(俺だけか?)書き上げたところで俳優のように花束を渡されることもありません(俺だけか?)掛け値なしに、好きでないとやってらんないです。でも、それでも書き続けるのは、ひとえに自分の思っていること・感じていることを誰かに伝えたいと思っているからです。思い返してみると、第1回公演は作家の孤独感を埋められなかったのが、団体としての最大の課題だったんだと感じております。コミュニケが劇作家の団体を名乗り続けるからには、そんな作家たちの孤独を受け止められる団体にならなければ、と強く思ってます。思っていること・感じていることを共有して、ともに歩んでいく団体。ともに歩んだ成果を公演という形にして、お客さんに届ける団体。劇作家は孤独だ。でも、孤独じゃなくてもいいはずだ。そんな衝動に突き動かされて、一年ぶりにコミュニケを再起動した次第です。* * *劇作にはレビューという文化が足りないところで、コミュニケには「演劇設計局」という冠名がついています。この言葉には「戯曲は演劇の設計図であり、創作する上での起点である」という想いが込められています。ちょっと話はそれますが、私は普段はウェブエンジニアとして働いております。プログラミングも書きますし、システムの設計書もよく書いてます。そんな自分からすると、戯曲を書くことと、設計書を書くことって、とても似かよって見えるんですよね。日々こんな感じのことを書いてます(黒板じゃなくてPCで)設計書がなければシステムは作れません。(設計書なしで作って炎上する案件をたまに見ますが)演劇も作家が書かなければ、稽古が始められないし、幕も上がりません。(ホンがあがらずパニクってる劇団をよく見ますが)戯曲を書くということはそれだけ大きな責任があり、それゆえにやりがいのある仕事だと思うのです。でも、このシステム設計と戯曲では、少し違うなーと思う点が1つだけあります。それが戯曲にはレビューする文化がないことです。システムの設計書は基本的に書いたら他の誰かに見せて意見をもらいます。人間がひとりで考えて書いたものには、必ずどこかに穴があるからです。例えどんなベテランでも、ひとりで完璧な設計書を書くわけではありません。一方で戯曲はどうでしょうか?新作の場合、顔合わせの日に台本がすべて上がっていることはまず珍しいです。キャストもスタッフもホンの続きを待ちわびながら、本番の日が残酷にも近づいてまいります。そんな状況の中、上がってきたホンについての議論に時間を費やせるでしょうか?「これどーすんの?」と言いながらなんとか形するので手一杯でしょう。ちなみにこれはウェブのUI設計デザインも作る前にこういうのちゃんと書くんですよ(手書きする人見たことないケド)戯曲も設計書と同様、ひとりで書いた段階では、必ずどこかに穴があります。それをみんなで議論して、ブラッシュアップしてさらに質を高めていく作業が、本来なら必要なはずです。戯曲が演劇の起点である以上、戯曲の質が上がれば公演の質も上がるはずです。戯曲をレビューする文化が、いまの演劇界には圧倒的に足りてないのです。戯曲についてみんなで語り合い、ブラッシュアップより品質の高い「上演台本」に作り上げていく作業こそ、いまの演劇界に求められていることなのだと、手前勝手に信じております。そして、それをコミュニケが率先してやるべきなんじゃないかと、そんな風に考えている次第です。コミュニケ#2ではこの思いを胸に、戯曲を書くところからすべて公にして、より多くの方からフィードバックを得ていこうと考えています。劇作のプロセスを見せる——それがコミュニケ#2のテーマです。* * *劇作のプロセスを見せるでもどうやって劇作のプロセスを見せるのさ?という話になりますよね。基本はこのブログで劇作の模様を逐次お知らせしていきます。目標は週1回更新。普通に考えて地獄です。でも書くネタには困りません。すでに色々と考えています。・作品テーマの選定の様子・執筆のための取材レポート・作家によるプレゼンテーションのレポート・戯曲のリーディング風景・戯曲のブラッシュアップ(改稿)風景これらの戯曲を書いていくプロセスを、随時このブログでお知らせします。またコミュニケ#2は、戯曲にも以下のような縛りを設けて書いていきます。・1作品15分・登場人数の制限あり・装置や衣装など派手な持ち込みは禁止・テーマに沿った作品であること好き勝手書いていた第1回公演とは真逆です。縛れるだけ縛って、その作家が持っている戯曲の本質を全面的に押し出していくことを目指します。縛られる劇作家(イメージ)はじめこの企画を考えた時、「こんな企画で本当に作家たちがやりたがるだろうか?」と正直不安になりました。ところが、気がつけば声を掛けた作家全員が参加したいと言ってくれました。みんなバカなのかな?みんなとっても心強いです。そんな事態の深刻さを飲み込めてない素敵な作家たちは次回の更新でご紹介します。* * *最後にキャスト・オーディションの件One more thing... この言葉にピンとくる人は調教された信者。今回の第2回公演を行うにあたり、ご出演いただくキャストの方々を募集します。ここまで読んでいただいた方ならお分かりになるかと思いますが、コミュニケはただの演劇公演団体ではありません。キャストとしてご参加いただくみなさまにも、劇作への意見をどんどん言ってもらいます。みんなで戯曲について語り合うのが、コミュニケという団体の存在意義です。このブログ記事みて興味が湧いた俳優のみなさん、奮ってご応募ください。以下、公演とオーディションの概要です。コミュニケ#2- 5人の劇作家による短編劇集 -2019年9月12日(木)〜16日(月・祝)RAFT (東京・東中野)出演者オーディション日時:4月20日(土)場所:都内地域集会所 (応募後にご連絡します)参加費:無料内容:作家との面接、自己紹介・PR、本読み等所要時間:1〜2時間程度(事前の選考あり)詳細はCoRichにありますよ。→CoRich舞台芸術!* * *9月までの半年間、長いようで短いような旅路の始まりです。「なんか面白そうなことやってんな」と思っていただけたら、ぜひこのブログをSNSでフォロー・リツイート・シェアしてくださいね。←ここ今風TwitterやFacebookもやってますよ。→Twitter フォロワー少ないんでフォローオナシャス!!  →FaceBook 先週からはじめました。2019年もコミュニケを何卒よろしくお願いいたします。演劇設計局コミュニケ代表田中 寛人.play-info {background:#F8EBDC;padding:15px;}.play-info:after, .play-info:before {content: "";clear: both;display: block;}.play-title {margin:0 0 1.0em 0;font-weight:normal;}.play-text {margin:0 0 1.0em 0;font-weight:normal;}.play-left {width: 45%;float: left;}.play-right {width: 55%;float: right;font-size:0.8em;}.play-right a {font-weight:normal;}@media screen and (max-width:768px) {.play-left {width: 100%;float: none;margin: 0 0 15px 0;text-align:center;}.play-right {width: 100%;float: none;}}【公演情報】演劇設計局コミュニケ#2『きえるもの、のこるもの、こわれるもの』~5人の劇作家による短編劇集~9/12(木)~16(月・祝) 東中野 RAFT前売・当日 2500円ご予約(こりっち):https://stage.corich.jp/stage/101625公式サイト:https://communique.work/脚本:田中寛人 / 菊池祐児(劇団大学ノート) / 関野翔太(劇団カツコ) / Kaivz(無伴奏Δ組曲) / 早川貴久(MICOSHI COMPLEX)演出:川口典成(ドナルカ・パッカーン)出演:内海詩野(演劇集団 壺会 / グッドラックカンパニー) / 乙津香里 / 川口龍 / 小磯一斉(タイムリーオフィス) / 小関悠佳 / 昆野祐希

  • 30Apr
    • 今後の活動予定

      公演「ゲキサク×4〜短編劇集〜」にご参加いただきましたキャスト・演出家のみなさまの今後の活動予定をお知らせいたします。磯崎 みずほことのはbox『レイニーレディー』 6月6〜12日 シアター風姿花伝 出演ことのはbox : https://www.kotonoha-box.com押田 貴史(シティホテル3号室)TITAN LIVE Rhea5月14日 ザムザ阿佐谷 18:30 / 19:00 開場 前売1,800円 / 当日2,300円出演 : ウエストランド/日本エレキテル連合/脳みそ夫/シティホテル3号室 他TITAN LIVE Rhea - タイタン :http://www.titan-net.co.jp/live/rhea/小林 将司関根信一短編戯曲リーディング『アナグラム -ユルスナールの恋-』5月20日 綜合藝術茶房 喫茶茶会記 出演杉浦 直(Teamかわのじ)Teamかわのじ第6回公演『タイトル未定』11月初旬 新中野ワニズホール 出演Teamかわのじ OFFICIAL WEB SITE : http://kawanoji.shichihuku.com三浦 碧至劇団カツコ『鈍色の鰯』(第11回ルナティック演劇祭参加作品)5月22〜27日 下北沢 小劇場「楽園」 出演劇団カツコ : https://www.gekidankatsuko.com関根 信一(劇団フライングステージ)関根信一短編戯曲リーディング『アナグラム -ユルスナールの恋-』5月20日 綜合藝術茶房 喫茶茶会記 作・演出劇団フライングステージ『お茶と同情 Tea and Sympathy』8月8〜12日 OFFOFFシアター 作・演出・出演劇団フライングステージ : http://www.flyingstage.com吉田 康一(Antikame?)日本劇作家協会『月いちリーディング』6月10日 座・高円寺 稽古場2 コーディネーター日本劇作家協会 -東京と神奈川の月いちリーディング:http://www.jpwa.org/main/activity/reading-workshop/tokyoAntikame? 本公演10月23〜28日 シアター風姿花伝 作・演出Antikame? : http://antikame.main.jp2018年4月30日演劇設計局コミュニケ