こんにちは。関野です。さてさて皆さま大変お待たせいたしました。
全5回に渡ってお送りしている劇作プレゼンの最終回でございます。


なんとこの企画、平成31年4月20日に行われ、本来であれば1週間ずつブログ記事を公開する予定だったものですが、いつの間にか7月です。

私事ですが、プレゼンの後から部屋探しをしたはずなのに、引っ越しはとうの昔に終わり、今は新居でこのブログ記事を書いています。時が経つのは早いなあ。

 

さて、本題です。
劇作プレゼンとは、今回参加する作家が、取材を通してどんなインスピレーションを受け、それを元にどのような作品にしていくのかという劇作家の創作過程を見せていくものです。

 

最終回はMICOSHI COMPLEX主宰の早川君。
今回のコミュニケではドラマトゥルクも務める彼のプレゼンや、如何に?

 

※余談ですが、早川君は僕の引っ越しも手伝ってくれて、一緒にドミノピザを食べました。ドミノピザがとっても美味しかったです。

 

目次

1.作者からの劇作プレゼンテーション

2.作者のプレゼンテーションのよかったところ

3.作者から参加者へ質問とフリーディスカッション

 

* * *

1.作者からの劇作プレゼンテーション

関野 それでは早川君、お願いします。

 

早川 はい、えっとですね。今回僕は、、、
青汁の宣伝番組を演劇にしたいと思います。

 

一同 え!?

 

衝撃の始まりっっっ!!!

 

早川 みなさま青汁の宣伝番組見たことございますか?

 

一同 はい。

 

早川 お昼とかに突然始まる、15分から30分くらいの一見普通のドキュメンタリーのように見えて青汁宣伝する番組なんですね。
最初は居酒屋始めて順風満帆だったり、夫婦でセカンドライフを楽しむためにコツコツ頑張ってきてる様子が紹介される普通のドキュメンタリーなんですけど、番組の中盤でそれがうまくいかなくなる事案が発生します。

 

一同 (そわそわ)

 

早川 当然青汁の宣伝番組なので、体に突然何か不調が訪れるって言うアクシデントなんですけれども。

 

一同 (笑)

 

早川 で、一旦はそのアクシデントを手術とかで乗り越えるんですね。そして、それ以降健康に気を使うようになって、青汁を飲み始めます。そして青汁を飲み始めてからすごい元気です。というようになり、最後は青汁30袋いくらですみたいな感じで出てるんですよ。

 

kaivz あああ!!

 

早川 それまで結構感動してぐっっ! と見てるんですけど、最後に青汁によって全てがぶっ壊される。なんだ青汁だったんだーってなる。今回僕がやりたいのはそういうことで、皆さんと違って俗っぽい、ひどい芝居になると思うんですけど、そんな演劇を今回数馬分校の管理人さんへの取材を通して作りたいなと思います。

 

一同 (笑)

 

関野 非常に良いと思います。

 

菊池 早川さんらしい。

 

早川 それでですね、青汁だけだと途中ですぐにばれちゃうんで、取材した管理人さんの生き方をドキュメンタリー風なお芝居としてまとめたいなと。そこでやりたいのは「人生の楽園」て言う番組なんですけれども、皆さんご存知ですか? 

 

田中 あれかあ!

 

早川 テレビ朝日で土曜日の18時からやってる番組なんですけどいろんな人のセカンドライフが放送される番組です。毎週最初に提示されるのは人生には楽園が必要だって言うところから始まるんですね。僕もそう思うんですけど、人生の楽園にはナレーションが2人いて西田敏行と菊池桃子で、番組ホームページには以下の以下の文章が記載されています

 

憧れの田舎へのIターン
愛する故郷へのUターン
50歳を過ぎてからの新たな挑戦…。
“自分にとっての人生の楽園”を見つけ、
充実した第二の人生を歩む人たちの暮らしぶりを
美しい風景や美味しい食べ物などと共に紹介します。

 

故郷を元気にしようと汗を流す人、
長年の夢を叶えて店を始めた人、
大自然の中でゆったりとした“田舎時間”を楽しむ人。
幸せの形は人それぞれですが、様々なセカンドライフを紹介しながら
新しい生き方を提案する、『いい人生の歩き方発見番組』です。

 

『人生の楽園』HPより引用

 

早川 まさに管理人さん!

 

一同 (大爆笑)

 

早川 僕は完全に管理人さんは楽園の住人だと思ったんですよ。退職してから20年学校に関わっていて、その彼の人生の楽園と青汁をミックスしたい、合体させたものをやれるといいなぁと思って、ざっくりした内容でまだ全然中身は変わると思うんですけども。人生の楽園にいる管理人さんと数馬分校のドキュメンタリー演劇。

 

一同 (笑)

 

関野 めっちゃいいと思う

 

田中 おもしろい。

 

早川 で、人生のセカンドライフ頑張れたのは宗教のおかげでみたいな、ここはまだ決めてないんですけど、何によってそうなるかって言う、青汁だったり、宗教だったり、最終的にはこの宗教みんなでやりましょうとすべてをぶっ壊してやりましょうと言うようなことをやりたいなと思っています。観客もなんか最初は良い話だなと思っていたけれども、裏切りたいなと思っています。

 

早川 あともう一つ後「放送禁止」って言う昔の番組なんですけど、深夜にドキュメンタリー番組があって、

 

田中 「放送禁止」!!

 

早川 つながりを見たら一見いいような番組に見えるんですけど、実は所々ちゃんと考察していくとそうじゃない。隠れたヒントに気がついて真実を見つけられるのかって言うことを問う番組なんですけど、青汁と似てるなと思って、青汁の番組って結構早いタイミングで緑色の汁が出てるんですよ。なので僕はそういう遊びとかを入れながら作れたらなと思っています。以上です。

 

 

* * *

2.作者のプレゼンテーションのよかったところ

関野 僕はだいぶ仕上がってなと思いました。すでに景色が見えるというか。

 

田中 青汁の話を出しながら取材対象にコミットしていくって言うところがアクロバティックでいいなと思いました。

 

早川 恥ずかしいですね。。。

 

菊池 発想その使い方が面白いというか、そこ引っ張ってくるんだっていうのが、早川さんらしくてよかったです。

 

関野 インプットの量多いよね。

 

田中 うんうん。

 

kaivz 早川さんのプレゼンが面白い!!まさに管理人さん!ってとことか。めっちゃ面白かった。

 

田中 話してる時の感じがそのまま青汁の宣伝なんじゃないかと思った笑

 

関野 早川君がよく言ってる文化力とか教養とかの意味がめっちゃ感じられたのが本当によかったなって感じです。

 

早川 あ、ほんと。

 

関野 うん。めっちゃ感じた。

 

kaivz 最後ひっくり返るとこが楽しみ。お客さんがギャーって言ってるの見たい(笑)

 

田中 「放送禁止」が出てくるのがすごいなと思った。思いつかないし、でも話聞いてて確かに青汁っぽいなって。

 

* * *

3.作者から参加者へ質問とフリーディスカッション

関野 それでは早川君からなにか質問ありますでしょうか。

 

早川 今は青汁とかの話なんだけど、管理人が何に取り付かれたら面白いかなって悩んでてて、青汁とか、僕は宗教かなぁとか思ったんだけど、何か他にいいアイディアあるかなって。実はこれが管理人の原動力でしたっていうのがあると何がいいかなぁって。ちょっと抽象的なんだけど。

 

田中 リアルな管理人さんだと、すごく山好きだったじゃないですか。あの管理人さんはおそらく日本中の山をガチで登ってたからそういうのとか。宗教もいいと思うし、でもいわゆる胡散臭い宗教とかではなくて、山の神のたたりとか、すごい田舎の隠れ宗教とか、そういうのだと膨らむかも。

 

早川 ありそうですね、そういう宗教。

 

関野 キリスト教とかね。取材した管理人さんは全然そうは見えなかったけど、だからこそ、みたいな。

 

kaivz 青汁もいいと思う。

 

菊池 すっぽんのエキスみたいのありません?ああいうの、面白いかなと思う。

 

早川 ああ、なるほど。あるよねえ。

 

関野 毎日5時間鏡見てる、週間とか。

 

菊池 飲尿とか

 

早川 ああ、してそうだなあ。

 

関野 やりすぎかもしれないけど、カニバリズムとかね。

 

早川 あああ。たしかにたしかに。取材の管理人さんの話って結構不穏な感じがあって、だから取材中僕ずっと僕死体探してたし。絶対あるだろって。

 

一同 (笑)

 

早川 あと僕もう一個だけ悩みがあって、僕ずっとリテラシーをテーマにお芝居を作っているんですけど、教養っていうかネットリテラシーとか自分の頭で考えて判断する力って(時代の潮流として)今どう思います?

 

関野 リテラシー格差はすごいあるなとは思う。

 

田中 格差があるのにも気づかなくなってしまってるっていうのがでかいかなぁ。いわゆる都心部とか地方の差とかだけじゃなくて、職場とかでも全然違って、そこを啓蒙しようって言う動きは昔はあったけど今はもうないかなぁと思う。

 

早川 結局直接みないと分かんないよね。Twitterで言われてるから信じるみたいなことがふえてきてるよなぁと思って。そういうとこに突っ込みたい。

 

田中 それはあるね。

 

関野 その青汁と放送禁止と管理人さんががっちゃんこしたのはどれくらいのタイミングだったの

 

早川 このプレゼンをしなきゃいけなくて、考えてて出てきたかな。取材したし管理人さんについて書こうと思ったんだけど、多分みんなと被るなぁと思って。
じゃあどうやったら独自の色出せるかなぁと思った時に、結構テレビ番組のオマージュみたいなお芝居をいくつか作ったことがあって。

 

関野 じゃあもともと「放送禁止」とかは知ってたんだ。

 

早川 僕は結構テレビっ子だったからテレビのディレクターになりたかったし、話題になったものは片っ端から見てたし、アニメとかは見なかったけど。あとドキュメンタリーがすごい好きだから優秀だって放送されてるのは大体見てるからその一環かな。

 

kaivz へえ。

 

早川 で、今回のコミュニケではそういうオマージュとかもしながらただただ馬鹿馬鹿しくしようっていう狙いを持って1週間くらい前に思いついたかな。

 

田中 青汁って発想はどういうタイミングで出ました?テレビ見てて、普通に?

 

早川 いや、最近は見てなかったけど、昔見てて。なんか普通に出ました。最後に全然違うもの出して、お客さんがポカーンてすんなと思って。

 

田中 ああ。

 

早川 あと僕ブレヒトも好きだからかな。異化効果的なの結構好きだから。そういうのやりたいと思って。

 

菊池 登場人物いっぱい出る感じですか?

 

早川 そうなんですよね(笑)

 

菊池 話聞いてたら結構出てきそうだなと思って。

 

早川 僕結構フルキャスト出すの好きなので、僕の芝居はいつもフルキャスト。全員1回もはけないみたいなよくあるんですけど。

 

一同 (笑)

 

早川 そういう意味では役者さんを酷使するのが好きだからなあ。だから全員出すかもしれないし、もし3人とか制限があっても3人で6役やるとか。とにかく人生の楽園のフォーマットでやるかなって感じです。

 

kaivz ナレーションは?

 

早川 入れます入れます。西田敏行が言うんですよ、最後応援してまーすって。それをやりたい。

 

 

* * *

 

以上がプレゼンの風景です。
爆笑の渦に包まれた劇作プレゼン最終回。早川君の後でなくてよかったと心の底から思いました。

 

早川君は堤幸彦が大好きだったり、個人的に結構テレビっ子だなと思っていて、それこそ青汁とかのCMとか深夜の放送禁止まで彼の糧になっているところが彼の作風を感じられてとても良いプレゼンテーションでした。

 

実は現時点で彼の初稿はすでに上がっていて、このプレゼンで宣言したことを彼はしっかり全うしております。次回から始まるリーディングでも触れると思いますが、そちらも大爆笑であったことに触れておきましょう。

 

「ラストにお客さんを裏切りたい。」

 

早川君、その思いを忘れずに、
これからも劇作にドラマトゥルクと大いに活躍してください。
応援してまーす!

 

関野 翔太