はじめまして、社畜やってるkaivzと申します(`・ω・´)ゞ
一番好きな食べ物はわたパチだったんですけど生産停止になっちゃって死にそうです!
劇作プレゼンの様子をお届けするブログ第3回!
今回は「演劇界の星野鉄郎 (テレビ版)」こと菊池 祐児さんのプレゼンです。
やわらかな雰囲気の中心に研ぎ澄まされたアイスピックを隠し持つ菊池さん。(`・ω・´)つl
の発表内容が…!すごく ざ ん し ん …!
斬新さにザワザワする様子をお届けいたします。

 

時間割
1時間目 『ストーリーじゃなくサイコロの方が人間的?』
2時間目 良かった点
3時間目 作者からの相談
4時間目 聞いた人からの質問
5時間目 フリーディスカッション

 

* * *

1時間目 『ストーリーじゃなくサイコロの方が人間的?』

まずは、「あんまちゃんと考えてない」と一同爆笑のひとことから始まった菊池さんの発表。

 

菊池 ストーリーラインを作らず散文的な戯曲を書きたいと思っています。

 

一同 へー!

 

菊池 机に掘られた落書き(文字)を読んでいるという設定にしたいです。

 

一同 へー。

 

菊池 舞台の上にサイコロを置き、回して、当てられた人が読む形にして、

 

一同 …?

 

菊池 手には台本を持ち、逆さに読む、早口で読むなど、サイコロの内容を変えて、公演ごとに違う内容を意図的に作り出したいです。

 

一同 …!?!?

 

な、なにて…?とざわつく一同を置いてこの手法の意図を語り出す菊池さん。

 

  • 登場人物は小学生。
  • 小学生が未来の話をしている。
  • (田中さんと同じように)残す事について考えたい。
  • 昔は若者を馬鹿にする言葉として使われていた「今さえよければいい」が、人類全体の考え方になっている気がする。
  • 今までは「残した方がいい」とずっと思っていたが、いっそもう残す事を意識しないで、その場その場で好き勝手に生きていた方が動物としては正しいのか?という思いが浮かんでいる。
  • この事について考えたい。結論出すかは別として。
  • それをサイコロで表現できたらいいな、という感じに、考えてい、ま す …!

 

一同 …!!!

 

 

* * *

2時間目 良かった点

kaivz それではよかった点を…

 

一同 ザワザワザワ…!

 

早川 はい!言いたい言いたい(笑)。 最初に何取材する?って時に、菊池くんが「今一番興味があるのは小学校の話題です」って言ってたのが如実に出ててすごくいいと思います。ランダム性もいい。

 

田中 菊池くんは世の中の事に関して常に凄く問題意識を感じている人だなと思っていて。それを作品に表そうと思っているところがなんか、カッコいいなーと思った。

 

関野 僕ストーリーラインを用意しないのスゲーいいなと思ってて。ランダム性で出てくる俳優の身体とか。また身体の話になっちゃうんだけど。年齢層若くて、っていうのもすごく好き。

 

菊池 僕小学生しか書けないんで…。(一同爆笑)
大人のセリフわかんない。子供だから許されるってのあるじゃないですか。子供が大人っぽい事を言っても許されるし、子供っぽいバカなセリフ言っても許されるし。それにちょっと甘えちゃってる部分もあるんですけど。

 

関野 確かに。結構自由ですね子供。

 

菊池 だから関野さんみたいな30代のカップルの話とかは全然想像つかないんです。

 

早川 僕その人となりがわかる作品がすごく好きで。菊池くんが虚構の同期の人と話しているのを端から聞いてると、マジで何言ってるか分かんない。(一同爆笑)二人で意味ない事で笑ってて。無意味な会話をするって有名なの。「子供しか書けないんです」って言われて、今それを思い出した。皆大人になるから、理解できないんじゃないかって。菊池くんの人となりが出てて、僕はなるほど~!それでか~!って腑に落ちました。

 

菊池 鴻上さんにも言われましたからね。「お前なんで無駄な話をするんだ」って。

 

 

人となりが色々バラされている菊池さんのプレゼンを聞いて、ストレートな戯曲を書かないといけないと自分を縛っていた事に気付かされました。実験性があって楽しそうです!

 

* * *

3時間目 作者からの相談

菊池 実は相談、今んとこ浮かばないんです。

 

早川 え?(一同笑い)

 

菊池 単純で申し訳ないんですが、ストーリーラインがない戯曲読んだ事・観た事あります?

 

田中 ハムレットマシーンとかでよければ。

 

菊池 なんか今回出てもらうストーリー系バリバリやってきた役者さんに申し訳ないなって思ってきちゃいました。

 

田中 気にしないで大丈夫だよ。

 

 

流石代表、やさしくつつみこむ!あとは岸田國士戯曲賞を受賞された『山山』もそれに近いのかな、と名前が上がっていました。

 

* * *

4時間目 聞いた人からの質問

関野 なんでストーリーラインを用意しない事にしたのかなって。

 

菊池 あんまストーリー作るの得意じゃないんです。大学時代からずっとそうで。集中力も持たないし…。

田中さんのストーリーとか聞いててもなんでそんなの思い浮かぶんだろうって。これはストーリーで勝負しても見劣りしちゃうなと考えて、だったらサイコロとか入れて視覚的に遊べた方がいいなと。サイコロまで使うと逆にストーリーが邪魔になるんですよ。なので僕の都合です。

 

田中 試みとしてすごく面白い。菊池くんは凄く現代的な作家なんだなって思います。最近、戯曲賞の最終候補になった作品で、QRコードが書かれてる作品とかあるし。そういうのが戯曲として認められてきている。そういうの書けるのいいなって思う。俺は書けないんで、そっち側。

 

類家 田中さんレガシー側?

 

田中 レガシータイプの作家(笑)。

 

関野 僕もレガシータイプ(笑)。

 

早川 僕も(笑)。

 

菊池 そういうのって、戯曲にQRコードある!って思われるのが大事で。商業的にいいなとも思ったりします。

 

* * *

5時間目 フリーディスカッション

関野 個人的な希望なんですけど、カッコいい台本書いてほしいです。洗礼された、ビジュアライズまでしっかりしてるような。セリフが階段状になってたりとか、楽譜みたいになってたらカッコいいと思います。

 

田中 コミュニケのアート枠。

 

早川 サイコロじゃなくても面白いかなと。ダーツとかでも。違ったものが出てくると、視覚的にさらに面白いかも。

 

関野 劇っていう概念そのものが第四の壁が強いんですけど、これ、ぶち破れそうですね。

 

 

* * *

 

ドラマトゥルク早川貴久の贈る言葉

このコメント書く段階で実は1回目のリーディングを終えていまして。
菊池くんへのアドバイスはプレゼン段階ではもう完全に言ってるので、今の現段階(1回目のリーディングを終えた段階)でのアドバイスとして書かせてもらいますね。

 

ここでのプレゼンでは散文的なとか言ってますけど、持ってきたものは結構エッジの効いた戯曲だったんですね。確かに散文的ではあるんだけどkaivzさんの言う通り、アイスピックを存分に振り回してて。本当に人によって響き方の変わる本だったと思うんです。でも、それぞれの散文的なものの強度とか、好みはあると思うんですけど、それぞれのレベル差を感じてしまいました。

 

なので、そのレベルをこれからただただ上げていってほしいなと。勿論、落差があった方が面白いことってあるんですけど、単純に菊池くんが「子供」でどこまでいけるかに興味があります。書いてるうちに「大人」になるんじゃない?とか。
とにかく一番若いし、突き抜けてくれるだろうと思ってます。

 

以上、驚きの菊池さんのプレゼンでした。
自分の事を冷静に分析し、どうやったら面白いものを提供できるか挑戦し続ける菊池さん。
ここからどう発展していくのか、ご期待ください!

 

kaivz