「小１プロブレム」を知っていますか？
幼児期の教育と小学校の教育の違いに
ついて来られない子ども達が直面する
さまざまな問題のことを
「小１プロブレム」と言います。
ざっくりと説明すると
幼児期は「遊び」が中心の生活
それに対して、
小学校では「学び」が中心の生活
もう少し深堀りすると、
幼児期は、
集団での生活習慣を身につけること
小学校では、
規律ある学校生活を送ること
を目標としている。
それについて来れない子がいる。
つまり、
入学前までは自由に遊んで過ごしていたのに、
小学校に入学すると急に、
45分間座ったまま、黙って授業を聞いたり、
集団で行動をしたりする生活にかわるのです。
そのギャップに対応しきれない子ども達は
さまざまな問題を引き起こします。
たとえば、
- 授業が始まる時間なのに戻ってこない
- 先生の話を集中して聞けない
- 授業中に勝手に教室を歩き回る
- 感情に任せてお友達に手が出る
- 感情に任せてものを投げる
- 体育の時間に校庭で遊び始めてしまう
- 授業中に抜け出してしまう
初めは一部の子の行動だったのに、
だんだんと他の子にも広がって
マイナスの環境を
作ってしまうことがあります。
こうしたことが引き金となり、
学級崩壊が起こるということも
少なくないと言われています。
「小１プロブレム」
文部科学省のサイトで見つけた言葉ですが、
なるほどと、うなずいてしまいました。
確かに、
幼児教育と小学校教育の現場の連携が
大きな課題のようです。
では、
こうしたことから我が子を守るために、
できることはないのでしょうか？
大切なのは、
子どもの自己肯定感を高めることです。
私が現場で見てきた子の中に、
困ったことが起きると、
先生の机の下に隠れてしまい、
しばらく出てこない子がいました。
他の子たちが体育館に行っても、
自分だけ机の下に引きこもり、
出てこようとしません。
自己肯定感が低いというのは、
こういうことで、
何か小さなことでつまづくと、
「どうせ僕にはできないんだ。」
と後ろ向きになってしまうのです。
これには、
保護者の普段の声かけも影響しています。
子どもに失敗してほしくない
親がする方が速い
子どもに失敗されると面倒くさい
などの思いが強く、
つい手を出してしまうことはありませんか？
保護者のこうした言動は、
子どもから、
自分でやってみようという気持ちを遠ざけ、
チャレンジしない子どもにしてしまいます。
チャレンジしない子は、
自分で出来たという
達成感を味わった経験も少なく、
自己肯定感がなかなか上がりません。
失敗した経験が少ないと
困難なことがあった時、
それに耐える力「耐性」も育ちません。
がまんして座っていられない！
注意されたらすねる！
どうせ無理！と頑張れない
こんな子どもになってしまうのです。
こうならないように
自分で考えて行動する習慣を
身につけることを意識しましょう。
保育園・幼稚園では
大人が声をかけ、
誘導してくれていたことも、
小学校に入学すると
先生の指示を自分で聞いて判断し、
自分で行動しなければならないことが
増えていきます。
こぼりたり、壊したり、
遅くなってもいいから、
失敗を恐れずに、
自分の身の回りのことを
ひとりでできるように
周りの大人が育てていきましょう。
身の回りのことについては
こちらの記事でまとめています。↓
参考にしてみてくださいね。
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