◆張扇 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/張扇
張扇(はりおうぎ、はりせん)は能楽や講談、落語(上方落語)などの
日本の芸能において、ものをたたいて音を立てるためにつくられた専用の扇子のことをいう。
能楽・落語では「はりおうぎ」、講談では「はりせん」ということが多い。
先史
近世以前の日本の芸能で、拍子をとる場合にもっとも広くかつ簡便に用いられたのは、
手に持つ道具ないし楽器で手のひらを打つことであった。
雅楽においては、笏によって拍子をとる笏拍子という役掌が見られた。
浄瑠璃などの邦楽では、稽古などの場で、閉じた扇で手のひらや台などを
たたいて拍子をとることを扇拍子(おうぎびょうし)という。
近世以降、鼓を中心とする打楽器の飛躍的な発達と流布によって扇拍子は
徐々に下火になっていったが、その簡便さから専用の張扇を使った扇拍子を
とる慣習の残った例は少なくない。
◆ハリセン - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/ハリセン
ハリセン(張り扇)は、日本の漫才・コントなどで用いられる小道具のひとつ。
昭和期にお笑いグループ・チャンバラトリオのメンバー・南方英二が考案した。
「張り倒すための扇子」を略して「張り扇」と称するとされるが、
形状や役割は古典萬歳における張扇(はりおうぎ/はりせん)に由来している。
◆ハリセン(はりせん)の意味・語源・由来
【意味】 ハリセンとは、蛇腹状に折った紙の一方をガムテープで巻いたもの。扇子状の部分で顔などを叩く。
【ハリセンの語源・由来】
頭や顔を張る(叩く)ための扇なので「ハリセン(張り扇)」の名がある。
能楽や講談などでは、叩いて音を出すために作られた専用の扇子を「張り扇(能楽では「はりおうぎ」、講談では「はりせん」)」という。
張り扇の「張り」は、親骨に紙や皮を張り包んでいるところからで、「張り」と言っても「ハリセン」の「張り」とは意味が異なる。
また、張り扇はハリセンのように叩く部分が広がっておらず、形状も異なる。
◆はりおうぎ 張り扇
http://saisaibatake.ame-zaiku.com/musical/instruments_harisen.html
はりおうぎ 張り扇
http://saisaibatake.ame-zaiku.com/musical/instruments/harioogi_i.gif
能楽師が普段の稽古で使うパーカッションである。太鼓の代わりにバンバン パンパンと木の板(張盤)を叩く。
講談や落語では、話の場面転換や盛り上がり部分でのサウンドエフェクトとして使う。
ハリセン 張扇
http://saisaibatake.ame-zaiku.com/musical/instruments/harisen_i.gif
はりせん
「ハリセン」と「はりおうぎ」はどちらも「張扇」と書くのだろうけど用途がちがう。
ハリセンは、自分ではなく他人の頭とか尻とかにぶつけて音を出す数少ない鳴り物である。ぶつける時の掛け声は「なんでやねん!」が一般的ではあるものの、ハリセンで叩く叩き役は「バカヤロウ!」とか「ちゃうやろ!(ちがうだろ)」とかいうアドリブを駆使する。 「おしおき」にも使うことがあり、かつて「名物ハリセンチョップ!」が決まり文句で、商業的にも成功したグループもあった。
ハリセンを使うにあたっては、必ず実行しなければならない決まりがある。それは、叩かれた方は怒らないのがルールであり、叩かれた瞬間に『バカ顔』をするか、もしくはそれに類似する数秒間のパフォーマンスをするのが約束事となっている。
叩かれた瞬間に舌を出したり、上目遣いで『マヌケづら』をするのは磨きぬかれ訓練されたある種のリズム感を要する。 また、叩かれる者は、叩かれるのを待っているという状態を作ることもあり、これを専門用語で『ボケの誘導』という。 この高等な技術とそのルール(お約束)はどこで発生したのかは定かでないが関西のある地域で生まれたのではないかという説が有力だ。
◆大鼓用 張扇(ハリセン) - 岡忠ネットショップ
http://okachu-netshop.com/?pid=100694260
大鼓用 張扇(ハリセン)
販売価格:
3,780円(税込)
大鼓用のバチ(ハリセン)です。
並
3,780円(税込)
並 長寸
4,860円(税込)
大鼓用のバチ(ハリセン)です。
長さはみなさんお好みで選ばれています。
短ければ手元で扱いやすく、長い程、より大きな音が出ます。
【取扱注意】
張り扇は、中身が籐で出来ており、強い力でなくとも当たりどころにより折れてしまうことがございます。
叩く際は、張り扇の先端の平たい部分で鉄輪を叩くように注意していただくとより長くご使用いただけると思います。
■サイズ
並:長さ約30cm×先端の広がり約3cm
長寸:長さ約41cm×先端の広がり約3cm
◆これがホントのハリセンの使い方! 人気講談師『神田松之丞』が絶滅危惧職を語る!
https://grapee.jp/402318
2017/10/10
土屋:
「落語」と「講談」とでは、何が一番違うんですか?
神田:
簡単にザックリいうと真面目な人が主人公なのが講談です。歴史上の人物とか、この人立派だなって人を讃えるのが講談です。で、落語っていうのは不真面目な人が主人公。本来主役にならないような人にスポットを当てて、面白おかしく話すのが落語なんです。
土屋:
講談っていうと、机をセンスでたたく、みたいなイメージありますけど。
神田:
これは張り扇(はりおうぎ・はりせん)っていうもので、ちょっと音聞いていただきたいんですが。
土屋:
ホントだ。センスじゃないんだ。大きいんですね。
神田:
右手に張り扇、左手にセンスって感じで調子をつけて読んでいくんです。文章でいうと改行とか句読点みたいな意味なんです。
◆扇 (おうぎ)とは【ピクシブ百科事典】 - pixiv
https://dic.pixiv.net/a/%E6%89%87
「扇」は、蛇腹状の扇いで風を起こす小物。それにちなんだ名称のこと。
細く削った木や竹の「骨」を要と呼ばれる留め具で一端で留め、そこに蛇腹状に折った「扇面(せんめん)」と呼ばれる紙を張ったもの。
うちわは文明発祥の頃から世界各地で発明されているが、扇・扇子は日本発祥で世界に広がった道具である。
奈良時代から平安時代初期までは、元は細く平たい木簡のような板を用いた檜扇(ひおうぎ)という木製の扇が主流であった。ただ、この頃の扇はどちらかと言えばメモ帳としての用途が強く、涼を得るのは二の次であった。
これが、時代が下って平安時代中期以降になり、骨に紙を張った扇子が誕生した。ただし、この頃の扇面は片面のみでもう片面は骨が丸見えであり、両面に紙が貼られるのは中世に中国で改良されたものが逆輸入されてからである(これを日本では唐扇と称した)。日本・中国の扇子は大航海時代に西洋にも輸出され、西洋の宮廷文化の中で絹やレースを貼った洋扇に発展する。
一般的には無地、祝い事などには豪華な絵扇や日の丸の扇を用いる。
また慶事・弔事に応じて、骨の色や扇面を変えるのもマナーの一環となった。
◆張扇(はりせん)を作る - 万福寺 大三島のつれづれ - Gooブログ
https://blog.goo.ne.jp/manpukuzi/e/63a9ae8a02eb5b536478645f780671d8
2010/06/28
明夜は2回目の正信偈練習会になります。前回から指導をいただいている明専寺様が拍子をとるのに何かありますかと申されましたが何の用意もしていなかったので次回までに作っておこうと「張扇」(はりせん)について少し調べてみました。ネットで調べていましたら何と「張扇」の作り方が出ていましたのでそれを参考に作ってみました。
「張扇」は邦楽、能楽、雅楽、声明、講談などの練習の拍子取りに必備のものです。皮張りのものなど和楽器店で入手できるようですが、手作りのものが以外と多く使われているようです。和紙の張りぐわいなどで音の高低や響きなど調整ができるので自分が作る方が面白いと云うことです。
材料は短歌用の短冊1枚、竹ヒゴ1本、和紙、糊 です。舞扇くらいの大きさに短冊を切り、中央に竹ヒゴを骨にし、和紙を糊で包み貼って行きます。4枚和紙を貼って見ました。乾燥に少し時間がかかりました。
張扇で叩いて拍子をとる「拍子台」は本堂建築の時の斗組(ますぐみ)の「ます」が一個余っていましたので残していたものを利用してみました。硬い材の欅ですから適当です。赤のラッカーをスプレーしその上に黒ラッカーをスプレーして仕上げました。
乾燥したので叩いて拍を取ってみました。これならどうにか使えるでしょう。中々いい音が出ます。自画自賛。
https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/1e/06413f37017a1ee0b4c00d8c8558f4b3.jpg
画像は住職作の張扇と拍子台
◆張扇(はりせん)の試作 [便利グッズ]
張扇(はりせん)といえばチャンバラトリオのハリセンを思い出しますが、講談の方が本家でしょう。そして、意外なことに尺八の稽古でも使われています。
演奏会で使うことはありませんが尺八の師匠が弟子を指導するときに拍子を取るのに使います。脹脛や太腿に打ち当ててリズムをとってあげるのです。
一般的な張扇は木や竹の芯に紙を貼り重ねて作りますが尺八指導用には革張りの市販品があります。reizanの場合は木の端材を流用して自作しています。
最初に作ったのは厚さ5mmの板材で間に5mmの隙間のあるものでした。鳴りは良かったのですが、後から打ち付けたところを見たらひどい痣になっていました。
尺八指導をするたびに痣だらけになっていたのでは話になりませんので板厚を変えてみました。
3mmの板厚と3mmの間隔です。これで痣はできなくなりました。でも、音色は確実に落ちましたので良い方法はないものかと思っておりました。
それが、歴博に行った時に拍子木の打ち方のガイドを見てヒントを得ました。
拍子木は左右同じように持って打つものと思っていましたが、ビデオのなかでは違っていました。イメージは「⊥」のような感じです。打たれる方は木口を横長に、打つ方は木口を縦長に持って打ち付けていました。
その場にあった拍子木で試してみたら良く鳴りました。
いつかこれを活かそうと思っていたのですが、今般、手頃な端材ができたのでやってみました。
二種類の張扇を作ってみました。
https://b-log-b-log.c.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_ca2/b-log-b-log/RIMG0776.JPG
◆萬屋長兵衛の隅田川事件ファイル
33,812 回視聴
https://youtu.be/4ugEWX_nS5I
Yahin Zatda
2017/04/21 に公開