沖縄知事選挙
11月11日に告示される沖縄知事選挙(28日投票)は民主党政権下で始めて実施される選挙で、実質的に現職の仲井真さんと、前宜野湾市長の伊波さんで争われる。なお、復帰後の沖縄の知事選挙は保守6勝、革新4勝で、屋良、平良、西銘、大田、稲嶺、仲井真の5人で38年を経過している。1968年11月の琉球政府の主席選挙では屋良さん(革)、復帰後の第1回知事選挙でも屋良さん、第2回では平良さん(革)、第3、4、5回は西銘さん(保)、第6,7回では大田さん(革)、第8回、9回は稲嶺さん(保)、そして第10回が現職の仲井真さん(保)となっているが、現知事は革新知事大田さん当時の副知事というドロドロとした政治の世界でもある。復帰後の沖縄は何と言っても屋良さんという優れた見識のある知事で始まったが、その後の「基地をめぐる公共事業に群がる利権構造があり、それが政治的な力になっている面がある・・(山口二郎北大教授)」が今でも正に政治の軸足であり、選挙となると土建屋を中心とした保守層とそれに反発する市民派革新層の激突となり、沖縄の選挙はもう選挙などには冷めた本土と対極となるような熱さである、確かに、「景色美しく人貧しく」で、たまに都会から来る憩いの場だけとしての沖縄の地位はもうだれも求めておらず、ある意味、日本で一番金銭欲にまみれた島となっているのがオキナワそのものである。従って、本土政府もその実情を知って沖縄の反対などポーズだ「札束で顔を殴ってやれば黙るさ!」とこれまで公共事業だけで約10兆円もの金を投下し、かつて、米軍の砲撃で鉄の雨が降った沖縄は今は本土政府(すなわち日本国民の税金)のカネの降る島であり、一見、沖縄に足を入れるとここは「ドバイ」か?、沖縄では石油でも採掘されたのかと目を疑ってしまう、過剰な公共投資であり、ある意味「トンネルを掘ってまた土で埋めて、また掘って、また埋めて」で費用対効果はマイナスの事業が満載の島でもあり、赤土の流出、ヤンバルクイナやイリオモテヤマネコの絶滅の危機なども全てが過剰な公共事業のタマモノである。あなたがもし、沖縄においでの節にはきっと人や車の通らない立派な橋や道路、あるいは、飛行機が離発着しない飛行場、人がまばらなターミナビル、そして、内地の人が驚くような学校、市役所、町役場、そして、道路補償費で作ったフランスのリゾート顔負けの民家を目にするでしょう。これらは沖縄の石油採掘ではなく、内地のあなたの税金がジャブジャブ流れているからです。このような政治をしてきたのが自民党、保守ですから、人間欲望は際限がないですから、今度の知事選挙も多分、まだトンネル掘り、埋めるを選ぶのではないでしょうか。