秋になり栗の実が落ちる頃まさに「里の秋」という歌を思い出します、作詞は斉藤信夫、作詞は海沼實とあるが、作詞の斉藤さんは千葉県の方らしいですね。

歌は昭和20年12月24日、NHKの「外地引揚同胞激励の午後」という番組川田正子さんが歌ったらしいが、大反響だったとのこと、多分、戦後の混沌とした社会背景も影響したとも考えられるが、今でも、心に染みいるいい歌です。

また、歌詞は里の風景をほうふつさせますが、第二次大戦で大被害を受けた日本列島にまだまだ、豊かな自然があったことも思い伺わせます。

「国破れて山河あり・・」は杜甫の詩ですが、日本はも、まさに、国が破れても豊かな自然が残され、その後の発展につながったと思いますが、現在はどうでしょうか、「里山」「里山」と言いますが、でも、言っている方々は都会で暖冷房完備、地方に行くにも「里山に行くにも」飛行機か新幹線、そして、4WDで里山へ、これではとても「里山」の復活にはなりませんね。

「不言実行」などと哲学者的なことは言いませんが、せめて「有言実行」をするならば、里山に住み、草刈り、棚田の耕作を率先してやってほしいものです。

こういう私は幼いころから百姓仕事を通じて十分里山の保護のためには働き(今でもあちこちにカマで切った傷があります)、ある意味自然保護の義務は十分果たしていると思っています。