今回、名古屋で開催中の生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)、発展途上国の生物資源を用いての医薬品を生産した場合の、利益の分配を巡っての先進国と途上国の損得勘定ばかり目立っています。
一方、世界20カ国、68研究機関や環境保護団体の組織で作る「ゼロ絶滅連盟(AZE})が絶滅防止のための戦略を22日までに発表、生物種の絶滅を食い止めるために緊急に保護が必要な最優先地域が世界に587か所存在すると指摘し、この中に沖縄の「やんばる」も含められている。
沖縄本島の北部、つまり、毎日のように新聞紙上をにぎわしている「辺野古」のある名護市周辺から北を「山原」と表記し「やんばる」と発音しますが、この周辺には「ヤンバルクイナ」「ハナサキガエル」「オキナワトゲネズミ」など5種の固有の絶滅危惧種が生息する場所とされています。
しかし、これまで、この地域は「辺野古」の米軍飛行場建設と引き換えの1000億円に及ぶ「北部振興費」が投下され、これまでほぼ800億円余りを使い切り、主として道路などの土木及び畑地灌漑などの農業土木に利用されて、海岸の埋立、やんばるの地山の剥げとりなどで地形が一変してしまっています。
10年に及ぶ北部振興策は環境破壊と土建屋だけもうかるだけと、名護市民は市長選挙、市議会議員選挙でこれまでの政策の転換の意志表明をしたのです。
一体、日本の研究機関や環境保護団体、「やんばる」の現状を知っているのでしょうか、今回「やんばる」が絶滅種防止のための「世界最優先特定地域」と言われても、これまで例えば環境省が「北部振興策」に生物種の保護の観点から物言いをしたことも聞いたこともありませんし、ただ、世界会議で発言だけ「良いかっこ」では問題多しです。
沖縄に住む私には「やんばる」の生物達の保護はもう遅いのではないのというのが実感ですが、私は悲観論者で、環境省や、環境保護団体が楽観論者なのでしょうか。