こんにちは。

ライターの橘さつきです。

「家族と葬送」をテーマに書いています。

はじめましての方はコチラ

 

みなさんは

ミュウンヒハウゼン症候群

という病をご存じですか?

 

周囲の気を引くために、子どもに危害を

与えようとする。

自分で殺害しながら、

愛する子を亡くした親を演じて、

周囲からの同情を得ようとする

精神障害のひとつです。

 

私はこの精神障害に関心をもって

きましたが、

 

堪えがたい恐怖を感じる母親による

殺人事件がまた起きました。

 

今、ニュースになっている

神奈川県・大和市で一昨年の8月に

7歳の次男を窒息死させた疑いで

逮捕された看護助手の母親(42)

 

この母親の職業の看護助手というのが

コワいですね。

被害者は子どもだけなのかしら?

 

この容疑者は他にも3人の子を

幼児期に亡くしていました。

 

2002年に生後5カ月で長男が、

翌年には生後1ヶ月の長女が

相次いで亡くなっている。

死因は長男がミルク誤嚥による窒息死。

長女は乳幼児突然死症候群(SIDS)と

診断された。

17年に1歳4カ月で死亡した三男は

死因不明とされたという。

 

 

今回も次男の死亡から2年たって

やっと逮捕にいたりました。

この次男も生後5か月で心肺停止で

救急搬送され、児相が保護をしていました。

 

弟の死亡後に再び児相に

保護されていたのです。

 

過去に3人の子を立て続けに

亡くしていることから、母親に

ミュウンヒハウゼン症候群があると

認識をしていたにも関わらず、

親元に子を戻して起きた事件でした。

 

昨年に、ミュウヒハウゼン症候群に

興味を抱き、この本を読んでいました。

 

この疾患について知りたい方は

是非、読んでみてください。

 

 

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親に虐待を受けていた人を取材すると、

きょうだいが幼いうちに

死因不明で亡くなっている過去を

打ち明けてくれることがあります。

 

 

「もしかしたら、自分も殺されていたかも

しれない……。

親はわからないようにやろうと思えば

できるから」

 

人にも言えず、まして親に確かめるわけ

にもいかないまま抱いてきた

胸の内の恐怖を語ってくれるのです。

 

 

虐待事件で逮捕された家族の報道を

調べてみると、確かに似たように、

子どものきょうだいが亡くなっている

ことがあります。

 

死因不明で子どもが亡くなっても、

事故で亡くなっても、

確かな証拠がない限り、

亡骸の傍らで悲嘆にくれている親に

疑いの目を向けることはしないのです。

 

 

こうした親は世間の目を気にして、

良い親と認められたい気持ちが

強く、愛情豊かな親を演じます。

だからこそ、余計に犯罪が判明しにくい。

 

だけど、我が子を育てながら、

いつ殺そうかと、その時を

一つ屋根の下で暮らしながら、

狙っているなんて、これほど

コワい犯罪はありません。

家庭はまさに無法地帯です。

 

家族内の犯罪ほど

証拠不十分で検挙されにくいもの。

逮捕されても精神障害で

罪を問うことはできないのでしょうか?

 

なぜこんなにも

救えない子どもたちがいるのだろうと、

悲しくてなりません。

 

 

 

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是非、読んでみてください!

 

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