こんにちは。

「家族」と「葬送」をテーマに

書いております、ライターの橘さつきです。

 

(ごめんなさい。 間違えてブログを削除しまいまた。

多くの方が読んでくださったので、

もう一度、同じ内容で書きます。)

 

決して、先祖供養、お墓の承継を

どうでもよいと思っているわけでは

ありません。

 

しかし、先祖供養と墓の承継を

美徳と重んじるばかりに、

起きている悲劇を

人は見つめようとしません。

 

 

今でこそ、多様性が認めらる時代に

なりつつありますが、

それもごく最近のこと。

 

30年前はまだ、

誰もが結婚して、子どもを生んで

はじめて一人前というのが、

強い一般的な認識だったのです。

 

家の継続、墓守のために、

あらゆる努力がされてきました。

 

 

 

 

まだ「家の意識」が強く残り、

「結婚」と「恋愛」は別だと思われて、

親の承諾あっての結婚でした。

 

長男は跡取りとして、

特別に大事に育てられました。

 

娘しかいない家では

婿養子を迎えるために、

高校時代から長男との交際を

親から禁じられた人もいます。

 

また娘に婿養子を探したものの、

良いご縁がなくて諦め、

同じ姓の人を条件で見合いで探し、

結婚させた家もあります。

例えば、

安部さんと安部さんの結婚です。

 

 

子どもが3年間で授からないと、

離縁されることや、

養子をもらうことも

さすがに私の時代ではなかったと

思いますが。

 

不妊にたいする世間からの

心無い言葉に多くの人が

傷ついてきたと思います。

 

しかし、一番傷つけていたのは、

親ではないかと思うのです。

 

身内だから、無遠慮な言葉も

当然のように投げかけられ、

今でも多くの人が傷ついていること

でしょう。

 

しかし、いくら親にせかされても、

 

結婚も妊娠も

いろいろなタイミングが

たまたま合ったときに叶うもので、

ちょっとしたことで、遠のいてしまうもの。

計画通りに、思うようにいかないのが

人生です。

 

跡継ぎを当然と願うばかりに、

親が子を傷つけ、嫁を傷つけて、

それが夫婦の断絶を生んでも、

親なら許されてしまう。

 

今もあちこちの家庭で

起きていることではないでしょうか?

 

実は、私の家族がまさにそうでした。

兄に子どもがいないのを、

親は嘆いていました。

 

私が懐妊すると、

初孫の誕生を喜ぶどころか、

「お兄ちゃんに子どもがいないのに、

なぜ、お前が子どもを生むんだ?」

と怒鳴られました。

 

出産予定日には母から、

「死産予言」の

呪いの手紙まで送られてきたのです。

 

「わしには墓守がいないんだ!」

と初孫を一度だけ抱いて、号泣した父。

 

家の跡継ぎができないのに、

他家に嫁いだ娘が孫を生むこと

許せないという親の「狂気の乱」

始まったのです。

 

父が他界して27年になります。

墓守がいないと嘆いた父でしたが、

母も兄も私も健在。

 

普通に寿命をまっとうすれば、

親の死後、孫がいなくても、

20年は墓守をしてくれる人はいるもの。

 

私は三人の子がいても、20年先の墓守が

いるかはわかりませんし、

そんな心配も願いもありません。

 

なぜ、それほどまで

父が墓守に拘ったのか?

 

 

郷里の親族との関係を煩わしく思い、

墓参りにも帰省しないような

信心もない両親だったのですが、

 

自分の代で家が途絶えることを、

嘆いていたのです。

 

両親にとって、兄は自慢の息子でした。

兄の結婚と不妊だけが、

親にとっては受け入れられないこと

でした。

 

両親は孫に囲まれた人を憎みました。

子煩悩な親になったであろう兄までも、

子どもがいる人に冷淡になりました。

 

そして、その憎悪は娘で妹の

私に向けられたのです。

 

私が子どもを生むことを憎んだ母でしたが、

ナント今度は、父の死後

私の次男を自分の養子にして、

家の墓守にしようと、勝手に企んだのでした。

幼い孫を平気で傷つける母。

娘だけでなく、孫までも。

孫虐待が許せなくて、

私は母と兄とも絶縁しました。

 

 

結婚してもしなくても、

子どもがいてもいなくても、

同じ立派な人間、大切な人生。

 

それを受け入れられないと、

 

家族が壊れていきます。

 

家族はまさかのことで、

瞬く間に壊れていくのです。

 

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