淫美まるでカードな / cali≠gari
1. 淫美まるでカオスな-BRANDNEW 2020-
cali≠gariによるダウンロードカードでのリリースとなった新緑音源。
オリジナルは、ファンクラブである"別室ノイローゼ"の更新特典音源。
ライブの定番曲として欠かせないナンバーとなった今、入手困難な作品となってしまっていたので、1枚500円のエムカードとして新緑ヴァージョンが期間限定で販売されました。
カードは何種類かパターンがあって、トレーディングカードとしても使用可能。
チェキの代替と考えれば安価であり、コレクション目当てで複数買いしたファンも多かったのでは。
結果的にはコロナ禍の影響で通信販売となりましたが、本来はライブ会場限定品となる予定だったとのこと。
定番曲の予習・復習を意図しているのであれば、もっとも届けたいのは実際に足を運んでくれるファンとなるわけで、需要と供給のバランス的にも効率性が高いと判断したのでしょう。
アレンジにしても、ライブで育てたものを、逆輸入した形。
生楽器の主張が強まっており、特にベースのサウンドが存在感を増しています。
構成などをガラッと変えたわけではありませんが、純粋なレベルアップで、ここまで見違えるものかと。
cali≠gariは、音源以上の音圧をライブで聴かせてくれる、というのが端的にわかる再録でしたね。
枚数や販売期間が限定的だったため、結局のところ、これから先にcali≠gariにハマるリスナーにとっては、入手が難しい音源となったわけですが、これから先、再録アルバムシリーズへの収録なんかも想定していたりするのかな。
それにしても、ジャケットも歌詞カードもなく、エムカードのみでの販売のため、どのように保管するかが迷いどころ。
チェキ帳に入れるのが収まりがいいが、音源として並べておきたい気持ちも当然ある。
今後、このような音源リリースを計画するバンドが増えてくるのであれば、エムカード帳を作ることも検討するのだけれど、これからのV系シーン、どのように変わっていくのでしょうか。
<過去のcali≠gariに関するレビュー>
憧憬、睡蓮と向日葵
12
2
1
春の日
さよなら、スターダスト
11
ジュウイチジャナイ
続、冷たい雨
9-踏-編
「第2実験室」 改訂予告版