奥羽本線(その5・秋田~青森) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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大館駅にて。

  

今回は、日本海縦貫線の一部を形成している奥羽本線の秋田~青森間を簡単に紹介します。

  
  

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(Yahoo!地図を使用)

  

路線名  区間・営業キロ  備考 
奥羽本線  福島~青森(484.5km)  支線は含めず 
 

今回紹介の区間  

路線名  区間  営業キロ  備考 
奥羽本線  秋田~青森  185.8km  単線、複線が混在(※1)。交流20,000V電化、軌間1,067mm(狭軌)  
(※1) 複線区間は…秋田~追分、羽後飯塚~八郎潟、鹿渡~森岳、鶴形~前山、鷹ノ巣~早口、大館~長峰、石川~川部。   

 

踏破達成時   2000年8月  
撮影時   2007年7月ほか  

  

  

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秋田駅にて。秋田地区の普通電車は701系の独壇場です。

 

秋田を発車し、複線で左へカーブしながら住宅街を走ります。秋田貨物駅、秋田総合車両センターを立て続けに通過した後、土崎駅に着きます。発車後は貨物線が左へ分かれ、奥羽本線は北へ針路を取ります。上飯島を過ぎると住宅街から農地が混ざった風景に変わり、男鹿線が分岐する追分からは単線になりますが、しばらくは男鹿線の線路が並行して走り、複線のような感じです。男鹿線が左へ分かれると今度は八郎潟の東側の地域を駅前は住宅地、駅間は田園といった具合で北へ進みます。大久保、羽後飯塚と進み、次の駅の「井川さくら」は人の名前のような駅名です。その次の駅はその名も八郎潟で、付近の駅より市街地が大きいです。

 

八郎潟を発車すると東側から山地が、西側からは八郎潟の東部承水路が近づいてきます。


 

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八郎潟~鯉川にて。田園地帯の向こう側(西側)に八郎潟の中央干拓地を見ながら走ります。

 

鯉川、鹿渡と進むと今度は内陸の丘陵地帯を森岳、北金岡と進みます。再び平地へ出て右前方に住宅地が見えてくると大きく右へカーブして五能線と合流し、東能代に到着します。


 

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東能代駅は五能線との接続駅で、五能線の快速『リゾートしらかみ』は奥羽本線を秋田まで乗り入れます。
また、能代市は能代工業高等学校がバスケットボールで有名で、1番線ホームにはバスケットゴールが設置されています。
ちなみに、能代市の中心地は五能線で1区間、能代駅が最寄りです。

 

東能代を発車すると米代川の左岸南側のローカル風景の中を東へ鶴形、富根と進んで行きます。


 

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富根を過ぎると一時的に上下別線となって米代川を渡り市街地が見えてくると二ツ井に着きます。

 

二ツ井を発車後は前方に立ちはだかる山々を長短のトンネルでクリアし、米代川のほとりにある前山を過ぎると水田の中を走り、やがて市街地が見えてきて右手から秋田内陸縦貫鉄道線が寄り添うと鷹ノ巣に到着します。

 

鷹ノ巣を過ぎても水田の中を走り、糠沢を過ぎると所々で左手から山が迫ってきます。早口、下川沿を過ぎて、花輪線の線路をアンダーパスすると市街地に入り、左手から先程の花輪線が合流してきて大館駅に到着します。


 

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大館駅の駅舎です。大館駅前には、かつては小坂精錬小坂線の大館駅がありましたが、2009年に廃止されてしまいました。

 

大館を発車すると左へカーブして北へ針路を取ります。少しずつ山深くなり、標高が上がります。白沢を過ぎると上下線が大きく分離し、新たに線増された下り線は長いトンネルをくぐります。上下線が合流するとさらに山深くなり、秋田県最後の駅である陣場を過ぎると長いトンネルに入り、秋田県から青森県に入ります。トンネルを抜けた所が普通列車も何本か通過する津軽湯の沢で、国道7号線や盛岡からやって来た東北自動車道と並走したあと碇ヶ関に着きます。引き続きカーブしながら谷間を徐々に下って行き、長峰を過ぎ温泉旅館が見えてくると弘南鉄道の駅が隣接する大鰐温泉駅に到着します。


 

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大鰐温泉駅の跨線橋より福島方を望む。

 

大鰐温泉駅を発車するとすぐに平川を渡り、その平川を挟んでりんご畑の中を弘南鉄道大鰐線と並走します。そして石川の手前で大鰐線をアンダーパスしますが、大鰐線の高架橋が頼りない感じです。石川付近からは津軽平野の水田の中を走り、次第に市街地に入り右手から弘南鉄道弘南線が寄り添うと津軽地方の中心駅である弘前駅に到着します。


 

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弘前駅にて。橋上駅舎の隣に駅ビルがあります。

 

弘前を発車し、しばらくは市街地を走ります。撫牛子(ないじょうし)を過ぎると左手に岩木山を見ながら田園地帯に入り、浅瀬石川を渡り左手から五能線と合流すると川部に着きます。過去には弘南鉄道黒石線も分岐していました。


 

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川部発車後も車窓左後方に岩木山を望みながら田園地帯を一直線に北東へ進みます。

 

北常盤を過ぎると青森市に入り、一部の特急が停車する浪岡を過ぎると北へ向きを変え、両側から山が迫ってきます。大釈迦を過ぎると長いトンネルを抜け山間の谷間を走り、その途中に鶴ヶ坂駅があります。
その後、次第に周囲が開けてきて新興住宅地が目立ってくると津軽新城で、今度は住宅地の中を東へ進むと、2010年12月に延伸開業した東北新幹線との接続駅である新青森に着きます。


 

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2011年1月、新青森駅にて。
昭和61年の開業当初は単式ホーム1面1線でしたが、現在は島式ホーム1面2線に規模を拡大しました。
函館への特急『スーパー白鳥』と『白鳥』は当駅が始終着で、青森駅を経由して津軽海峡線に入ります。

 

その後も住宅地の中を進み、左手から津軽線の線路と合流し、しばらくして貨物列車や一時期は寝台特急『北斗星』などが通っていた支線と分かれ、こちらの奥羽本線は大きく左へカーブして東北本線と合流し、まもなく終着駅の青森に到着します。


 

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青森駅にて。青森駅では秋田地区のピンク帯と盛岡地区の紫帯、2種類の701系を見ることができます。

  

  

乗り鉄の注意点  

秋田~青森間は日本海縦貫線の一部を成してしますが、昼行の特急列車は『つがる』が4往復のみと少ないです。その補完としてか、寝台特急『あけぼの』と『日本海(下りは東能代~青森)』で「ヒルネ」利用ができます。また、大館~青森では毎日運転の臨時特急『つがる』が2往復運転されています。
そして、新青森~青森では函館との特急『スーパー白鳥』と『白鳥』が10往復運転されています。
特急列車と東北新幹線の接続は概ね良いですが、乗換時間が短い場合があるのでご注意下さい。

 

一方、普通列車に目を転じると、秋田~大館、弘前~青森では概ね1~2時間に1本確保されているものの、中間の大館~弘前は3時間以上運転間隔が開くこともあります。また、秋田~青森を直通する列車が非常に少なく、ほとんどのケースで大館か弘前での乗換が必要ですが、接続が悪いケースが目立ちます。
そして、新青森~青森の1区間だけは、乗車券のみで特急列車の普通車自由席に乗車可能です。

 

秋田~青森の所要時間は、特急で2時間半~3時間程度、普通列車利用ではスムーズに行って3時間半~4時間程度かかります。

  

  
のりかえ  

乗換駅  乗換路線 
秋田駅  JR東日本:(秋田新幹線)、奥羽本線 (大曲方面)羽越本線  
追分駅  JR東日本:男鹿線  
東能代駅  JR東日本:五能線  
鷹ノ巣駅  秋田内陸縦貫鉄道:秋田内陸線 (鷹巣駅)  
大館駅  JR東日本:花輪線  
大鰐温泉駅  弘南鉄道:大鰐線 (大鰐駅)  
弘前駅   弘南鉄道:弘南線、(岩木山リフト…弘前駅よりバス)  
弘前駅   弘南鉄道:大鰐線 (中央弘前駅まで徒歩15分)  
川部駅   JR東日本:五能線、弘南鉄道:黒石線の廃線跡 (1998年廃止)  
新青森駅  JR東日本:東北新幹線。JR北海道:北海道新幹線  
滝内信号所  JR東日本:奥羽貨物支線  
青森駅  JR東日本:津軽線 (津軽海峡線)。青い森鉄道:青い森鉄道線(八戸方面)  
青森駅  八甲田ロープウェー (山麓駅までJRバスで約60分)
(※)滝内信号所は青森駅構内扱いです。  

  

(参考:Wikipedia)