秋田内陸縦貫鉄道秋田内陸線(2004年訪問)

角館駅にて。

今回は、秋田県の内陸部を南北に縦貫する長大ローカル線、

秋田内陸縦貫鉄道秋田内陸線を簡単に紹介します。

尚、写真が少なく、2004年撮影と古いですが、ご了承下さい。

(Yahoo!地図を使用)

路線名	区間	営業キロ	備考
秋田内陸縦貫鉄道：秋田内陸線	鷹巣～角館	94.2km	全線単線・非電化。軌間1,067mm

  

  

踏破達成時・撮影時

2004年８月

鷹巣駅の駅舎はＪＲとは別棟になっています。
ちなみに駅の表記は当時の自治体名と同じ「鷹巣」で、ＪＲの表記「鷹ノ巣」とは違います。

鷹巣駅は頭端式ホーム１面１線の構造です。
また、ＪＲ奥羽本線とレールが繋がっており、臨時列車の直通運転が行われています。

鷹巣駅を発車すると左へカーブし奥羽本線と分かれます。そして田園地帯に入ると西鷹巣に着きます。その後は米代川を渡って小ケ田、丘陵地帯の森林の中を走り大野台、やがて住宅地が現れ合川と進みます。
合川を発車後は西側の集落に沿って上杉、米内沢と進み、その後は阿仁川の河岸段丘の斜面に沿って蛇行しながら桂瀬、阿仁前田、前田南と進み、小渕に着く頃にはかなり山深くなってきます。

米内沢～桂瀬にて。のどかな田園風景の中を走ります。
夏場は「田んぼアート」が見られます。

小渕を発車後は阿仁川の谷間を走り、トンネルを抜けて市街地に入ると阿仁合に到着します。

阿仁合駅にて。運転上の拠点駅で、車両基地が併設されています。
また、駅舎には秋田内陸縦貫鉄道の本社が併設されています。

阿仁合を発車し、市街地を抜けると再び阿仁川に沿って走り、荒瀬を過ぎると山深くなります。

萱草を過ぎると阿仁川を渡り、笑内(おかしない)に着きます。

笑内を発車後も阿仁川の深い谷間を走り、岩野目を過ぎると谷が開けて田園地帯になると、かつての阿仁合線時代の終着駅であった比立内に到着します。

比立内からは平成元年(1989年)に開業した新線区間に入ります。比立内川を渡ると左へカーブして新線区間らしく直線区間の割合が増えます。

打当川の谷間をトンネル主体で奥阿仁、阿仁マタギと進み、打当川を渡ると線内最長の十二段トンネルに入ります。

トンネル内で北秋田市から仙北市に入り、トンネルを抜けると桧木内川の谷間を南下し戸沢に着きます。
戸沢を発車後も桧木内川の谷間を上桧木内、左通、羽後中里と進み、やがて谷が広くなり左手に住宅地が見えてくると、こちらもかつては角館線の終着駅であった松葉に到着します。田沢湖が東方４～５kmの場所にあります。

羽後中里～松葉にて。美しい田舎の風景が広がります。

松葉を発車すると田園地帯を走ります。そして羽後長戸呂を過ぎると桧木内川の深い峡谷を橋とトンネルの連続でクリアします。八津からは谷が開けて盆地内の田園風景の中を西明寺、羽後太田と南下し、やがて右へカーブして標準軌の田沢湖線(秋田新幹線)に寄り添い、小さい谷を越えて市街地に入ると程なくして終点の角館に到着します。

角館駅にて。角館駅は鷹巣駅と同様に頭端式ホーム１面１線の構造です。
角館駅では秋田新幹線、田沢湖線と接続していますが、こちらのＪＲ線は軌間が異なるため(秋田内陸線は1,067mm、ＪＲは1,435mm)、列車の直通運転はありません。

また、角館駅構内には車庫があります。
角館駅から車庫へは一旦鷹巣方へ引き上げた後スイッチバックして入ります。

角館駅も鷹巣駅と同様に独立した専用の駅舎があります。

  
乗り鉄の注意点  

ローカル線の常で列車本数は少なく、データイムに３～４時間ほど間隔が開きますが、それ以外の時間帯は概ね１～２時間に１本の割合で運転されています。

普通列車は全区間運転の列車が約半数で、残りは阿仁合で乗り継ぎが必要な場合があるので注意が必要です。
また、急行『もりよし』が１往復(他に阿仁合→角館に１本)運転されていて、急行料金(50kmまで160円、51km以上320円)が必要です。

鷹巣～角館の所要時間は急行『もりよし』で約２時間。普通では約２時間30分ですが、途中駅での長時間停車がある列車はさらに時間が延びます。

  
のりかえ  

乗換駅	乗換路線
鷹巣駅	ＪＲ東日本(鷹ノ巣駅)：奥羽本線
角館駅	ＪＲ東日本：<秋田新幹線>、田沢湖線

  

(参考：Wikipedia)